前回記事迄において、艦これオンリー「浦賀船渠ノ航跡」の中止について、「定説」とされ、中止説明会においても語られた「ロゴ・社章等の無断使用伴う、”浦賀船渠”の諸権利を承継している者からのクレームによる中止要請」
これは、事実と異なるのではないか。そう指摘させていただいた。

先ず、「浦賀船渠」の権利継承者である「住友重機械工業」は、既に権利を失効している
意匠権や著作権は既に有効期限が切れているし、商標権は登録・更新された形跡もない。
既に、中止を要望するに値する諸権利を失っている。
また、住友重機械工業に問い合わせを行い、特に関与していないとの回答を得た、との情報も上がっている。

但し、主催が慌ててロゴや社章を消した事や、スミス氏らのメインスタッフが中止を強く迫った事から、主催・スタッフ双方に、「権利者」からの申立は、認識されているものとみて良いだろう。
「申立」自体は、間違いなく存在していた。
権利も失効し、権利者も何もしていない。にも関わらず、申立は存在する…明らかな矛盾だ。

この申立自体が主催の狂言ではないか?と疑う説もあるが、この申立が主催・スタッフ双方で共有されている以上、主催とスタッフがグルでなければ、「狂言」としては成立しない。
そしてこの扱いを巡り、主催・スタッフ双方が対立した経緯もある以上、グルとも考えにくい。

となると、運営側に申立を行った「権利者」は、「偽物」と考えるしかない。
偽の権利者からの申立に、主催もスタッフも狼狽し、右往左往した、という構図となる。
つまり、今回の「中止」は、権利者を名乗った偽物が、ありもしない権利を振りか ざし開催中止に追い込んだ、という事になる。
これまでは、主催のパクリ癖が高じて、社章・ロゴを無断使用した。それを咎められての中止と考えられてきた。
だが、それが偽の権利者、そしてありもしない偽の(架空の)権利となると、様相は一変する。
この「偽権利者」こそが、中止に追い込んだ全ての元凶となるのではないか。

偽権利者が誰かについては、ある程度の所までは推察できるが、これは当面、名指しを控える事にしたい。
私の指摘が的を得ているならば、虚偽の風説を流し「中止」に追い込み、主催・サークルをはじめとする関係者の多くに損害を与えた、という事になる。
これは、当ブログにて批判する程度で収まるような、生易しい問題ではない。司直の手に委ねられる可能性が高いだろう。
司直が精査する中で明らかになるとは思うが、下手な影響を与えるのも怖いので、敢えて現時点では伏せる事としたい。
(自分が伏せても、他の誰かが解明しちゃうかもしれませんが…)

偽権利者が、運営陣の誰に申立を行ったのか?(通常、主催に直接申立を行うと考えられるが、権利意識に甘い主催はそれを「隠す」行動に出る可能性が高く、そうも断言もできない。スタッフの側に申立が来て、スタッフ達が突き上げた可能性もある)
どういう文面(通常は内容証明の類)が送付されたのか?(というか、本当に中止を求める文書が届いたの?
この辺りにも疑問は残るが(おおよその見当は付くが…)、これも、じきに来るであろう司直の手による解明を待ちたいと思う。



【「浦賀船渠ノ航跡」中止の責任】

今回の中止は、「偽の権利者」の振りかざした「偽の権利」 を鵜呑みにして、最終的に中止を決めてしまった事こそが、最大の問題だと思う。
それをスルーできず鵜呑みにした時点で、関係者一同皆責任があるだろう。
ただ、その責任の度合いには、軽重がある事は言うまでもない。

先ずは、主催の責任。これは当然、いの一番に大きい。
主催は、即売会に関する全ての権限を持つ。
その一方、権限が大きければ、その分責任が大きいのも、当然の話だ。
主催は、全ての権限を持つと同時に、全ての結果に責任を負うべきである。

主催のトレパク癖は確かに問題だ、これはモラルや道義的問題として責められる話である。
とは言え、これは、今回の中止と、直接的には結び付かない。
あくまで、偽の権利者からの偽の申立であることをスルー出来ず、中止を決めてしまった事こそが、大きな問題なのである。
(主催のトレパク癖に付け込まれて起きた事態だと思うので、トレパクも間接的な原因にはなるが…直接の原因ではない)

一度は開催を強行しようとしたので、それは適切な判断だったが、最終的に折れて中止を決めた以上、そこは責められて然るべきだろう。
もうこうなっては、どうしようもない。
主催としての最低限の責任という事で、サークルへの返金処理事務ぐらいは完遂していただきたい。

(これは今少しずつ進んでいるようだが、返金処理の方法でクレームを付ける、連絡が取れない、等振込ができない状況となっているサークルさんの存在が想定できる。そこをどう対応すべきかが、今後の課題だろう。もっとも、連絡が取れなかろうが債務を履行する方法は色々あるが…)

但し今回は、【偽の権利者をかたった人】の責任も問うべきだろう。
偽権利者をかたった輩の責任は、主催と同等に重たい…いやそれ以上に責任は重いだろう。
この人物の騙りこそが、中止の元凶なのだから。
この人物の責任は、恐らく「ごめんなさい」する程度では済まない。法に則り、然るべき責任を負う事になるのではないか。
逃げようとしても、もはや逃げられないような気がする。

そして、スタッフを辞退し、中止を迫ったスタッフたちの責任も大きい。
特に、その中心人物となった、このイベントの事実上のトップ・スミス氏の責任は、主催本人に比べれば責任は軽いかもしれないが、影響力も大きい以上、限りなく主催本人に近いぐらいの責任はあると思う。
中止を迫った彼らの行為に「悪意」が無かったとしても、偽情報に踊り中止に追い込んだのは、紛れもない事実だからだ。
中止の理由の一つとして、「スタッフの辞任」とも説明された。
スタッフ辞任を通じ圧力を掛け、中止への追い込みに貢献しており、辞任したスタッフ達も、主催よりは軽いにせよ、相応の責任はある筈だ。

特に、Twitter上で見かけるのだが、スタッフである事を隠し、サークルの立場「のみ」を強調して主催を責める輩は、どんな神経の持ち主なのか。
ご自身が、スタッフ辞任という形で中止という事態に寄与してしまった事を、もう少し自覚すべきではないのか
本来、中止に追い込んだ事を鑑み、主催と一緒に余所のサークルさんに対し、「ごめんなさい」すべき立場の筈だが…

どこのサークルがスタッフをやっていたかは、情報も上がっており裏も取れつつある。
しかしまだ完璧ではないし、個人攻撃にもなりかね無いので、ここでは具体的な言及を控えたい。
ただ、私としては「恥を知れ」と申し上げたい。
彼らも、逃げようとしても逃げられないだろう。「本当の意味での責任」を取る事になると思う。

なお、辞めていない末端スタッフに関しては、こんなイベントに関わった以上「見る目がなかった」という事で、責任はゼロじゃない。
ただ、辞任して中止せよと圧力を掛けた訳でもないから、辞任したスタッフに比べれば、些少の責任で終わるべきだろう。


【「浦賀船渠ノ航跡」中止事件から得られる教訓】

(1)他者のクレームを鵜呑みにするべからず

そもそも今回の件は、偽の権利者からの申立を信じ込んでしまったが為に、中止に追い込まれてしまった一件だ。
主催・スタッフ達誰か一人でも、「知的財産権」(→著作権/商標権/意匠権等の総称)について知識を持っていれば、この申立に不審な点を見いだせた筈だ。
法知識という理論武装がなかったから、なすすべなく踊らされてしまったのだ。

個人的には、今回の一件から鑑みるに、我々同人者は、「知的財産権」の諸法令をもう少し勉強すべきと思っている。
今回の残念な一件を契機に、知的財産権に関心を持つ方が一人でも増えて欲しい、というのが正直な気持ちだ。

とは言え、知的財産権を勉強するにも骨が折れる。ハードル高いのもまた事実だ。
しからば、せめて「鵜呑みにせず、確認する」ぐらいの事は心がけてはどうだろうか。

例えば、クレームを上げた人間は誰か?どこの部署の人間か?その部署は本当に、会社を代表して権利を扱う部署なのか?
そういう点をチェックするだけでも、不審な点が出てくるかもしれない。

友人・知人等のツテで、この手の法律に詳しい人間を探し、相談に乗って貰うと言う方法もあるだろう。
別に法曹の専門家でなくとも、何かの弾みで当該法律に詳しくなった程度の人間でも良いだろう。
今回の件などは、簡単に多数の疑問点が湧く、穴だらけの偽物だ。容易に、不審な点が炙り出される事は間違いない。


(2)スタッフの人選には注意せよ

今回中止に至った理由は、偽権利者の騙りが直接的な原因だが、それを鵜呑みにしたスタッフの責任も相当だ。
一度は強行開催しようとしたにも関わらず、皆で示し合わせたかのようにスタッフを離脱した。それが圧力となり、主催も折れて中止を決めた。
普通はこの手の中止案件、主催のみが責めを負う。スタッフが責められる事は、殆ど無い。
にも関わらず、スタッフも責められるのは、そういう経緯があるからだ。

逆に言えば、招聘したスタッフがスタッフだったから、中止になったとも言える。
もし違った方面からスタッフを呼んだならば、このイベントは「主催グダグダだなー」とTwitterで叩かれる事はあったかもしれないが(笑)、無事に終わっていたと思う。

スタッフに誰を登用するかも、主催の権限だろうが、それにより引き起こされる結果に、主催は責任負う。
主催の人選が誤っていたからこその中止であり、その責を主催が負うのも当然だろう。
誰に手伝って貰うか。主催は、その人選にもっと慎重であるべきだ。これがこの事件から見いだせる教訓となろう。

とは言え、「浦賀船渠ノ航跡」主催は、あの人達に頼るしかなかったのかもしれない。
主催氏は、元々鉄道ジャンルの人で、そっちに伝手は多い。そっちを頼れば、この事態は起こらなかったかも?とは思った。
だが、主催氏は6月に鉄道系オンリーを中止させ、鉄道ジャンル関係者の信頼を失っている。
その一件があるからこそ、旧知たる鉄道ジャンルの人たちを頼りにくかったのだろう。
それに、ジャンルが異なるから、彼らに頼るのも畑違いだ。
結局、地元横須賀の艦これ好きであるあの人達を頼るしか、なかったのかもしれない。


現時点で判明した事実を元に教訓を求めると、この二点に集約されるだろう。
但し、現在まだ全てが解明しているわけでは無い。
今後も有志によるこの件の検証は続くし、将来的には司直の手も入るだろう。
その中で、新たな事実が解明されるにつれ、新たな教訓も見出せる筈だ。
ここでの教訓は、「中間報告」的なものである点、ご留意いただきたい。
今後も、この件の動向は注意して追いたいものである。

ただ先ずは、この二点が教訓になるのでは?という事で申し上げた次第だ。
特に「鵜呑みにしてはいけない」という事は、強く訴えたい。
偽権利者からの申立を鵜呑みにしてしまったからこそ、しなくても良い筈の「催事中止」に至ったのだから。
鵜呑みにする前に、「確認する」事が大切なのではないか?
その事を強く訴え、本稿の結びとしたい。