11月9日は、北海道初となる「コミティア」…「北海道コミティア」に参加させていただいた。
この日は、艦これオンリー「浦賀船渠ノ航跡」が急きょ中止となり、中止説明会や救済イベントが開催されるなど、艦これジャンルは騒然。
私も横須賀に足を運びたかったのだが、既に北海道行きの飛行機も押さえており、日程変更は難しい。
予定通り、北海道に足を運んだ次第である。

(というか、この頃は北海道コミティアの準備や、前日8日に冬コミ新刊の入稿を控えていた身。そっちに関心を取られ、浦賀の方は殆ど関心が無かった筈なのだが…北海道コミティア後、浦賀船渠中止説明会の様子を聞いて、疑念を抱き関心が高まった、というのが実情である。)

「北海道コミティア」は、札幌にて定期的に開催されている、同人誌中心の即売会「Elysian」が、新たに開催したもの。
「コミティア」は東京都内で開催されている創作オンリー。各地方の名を冠しコミティアもあるが、これは「のれん分け」的なもの。
コミティアの看板を拝借し、地元の主催達による独立しての運営だ。
(例えば、「新潟コミテイア」は、新潟の同人誌即売会「ガタケット」の手による主催)
「Elysian」も、「全国同人誌即売会連絡会」に参加する等、他主催との交流に積極的な主催だ。そういう中で、東京のコミティアとも親交を深め、信頼を得、最終的には北海道でコミティアを任されるに至ったのだろう。

会場は、「ホテルさっぽろ芸文館」の3階。これまで札幌の即売会で用いられたことは、私が把握している限りでは無く、(同人的には)珍しい会場での開催だ。
北海道は、200sp以上収容可能な「テイセンホール」が、2015年の春をもって営業終了。新たな会場が求められており、この会場も、テイセンホールに代わる会場として、期待が寄せられる。
アクセスも、地下鉄東西線【西11丁目駅】から徒歩5分以内なので、そんな不便は感じない。

ホテルさっぽろ芸文館の3階は、いくつかのコンベンションホールで構成されている。
若干分かりづらいが、ホテルのフロントや玄関に、案内スタッフを立てて対応していた。

3階に上がると、「Elysian」の方は右手側に、「コミティア」の方は左手側に、とスタッフが案内する。
あれ?「Elysian」「コミティア」は同時開催と聞いたが…?会場別々なの?
話を聞くと、元々両即売会は同時開催を予定していたようだが、「北海道コミティア」のサークル参加数が想定以上であったため、急きょ別会場にしたとの事。

「コミティア」は、直接参加228サークル(242sp)、加えて委託参加が77サークルでの開催だ。
募集は160spだったはずなので、確かに想定以上の参加数だ。
主催も、こんな来るとは思わなかったのではないか。
しかも、直接参加の四分の三が北海道内のサークルとのことなので、遠征組に依存したサークル集めとなっていない点もプラス材料だろう。(遠征組も頼りにはなるが、いつも来てくれるわけではないので、サークル集めにおいては余りアテにできない)
開催初回という「ご祝儀効果」もあろうが、上々な滑り出しであり、喜ばしい限りである。

★一方、同時開催の「Elysian」は、道内最大の東方オンリー「東方神居祭」や艦これオンリー「寒これ!」を主催する「寒軍べくたぁ」が、艦これ・東方プチオンリーを「Elysian」内にて開催する等の援軍もあったが、東方27sp/艦これ14spを含めても96sp。普段この即売会は130sp前後なので、明らかに減少している。
やはりこれは、創作組がコミティアに吸われたからであろう。

過去の「Elysian」においては、2013年1月開催Elysian23で122sp中一次創作が23sp。2014年1月開催Elysian26が130sp中一次創作が32sp。
一次創作を除外した「Elysian」のサークル数は100sp弱で推移しており、実質的には「横ばい」と言えようか。

東京の「本家」コミティアも、出張委託コーナーや出張見本誌読書会ブースを出すなどして、北海道コミティアを、陰ながら支援した。
また、チラシ置き場を見ると、小樽や苫小牧・紋別など北海道内各地のイベントチラシを拝見する。道内各地から「北海道コミティア」に集う様子が、そこからも伺える。

初動来場者数は、「Elysian」側・「北海道コミティア」側それぞれ別に列を形成したが、それぞれ約200人程度と悪くは無い。
なお、北海道のイベントは初動が余り良くない。来場者は、尻上がりの傾向だ。
その状況で初動200人とは、相当の好成績である。
その後も人出は絶えることなく続き、盛況を呈した事は当然だろう。

ちなみに、他のコミティアでも見られるが、北海道でも、提出した見本誌(提出は任意)を自由に閲覧できるブースを設けている。
ブースで本を見て、面白そうな本があればサークルに立ち寄って買って貰おう。そういう流れをつくる狙いがあるようで、購入促進の観点から、他の即売会でも多く取り入れている。
正直これまでは、見本誌閲覧、本当に効果があるのか疑問だっただが、今回は反応が良かった。
「見本誌閲覧コーナーで見ました」と声を掛けてお買い上げいただく方多数。
決して馬鹿にできないんだな、と見本誌閲覧コーナーの威力を実感すると共に、お買い上げ下さった皆様に感謝の念を抱く。

年齢層としては、年配者が非常に多い。
北海道の即売会においては、「Elysian」も結構年長者多い筈なのだが、明らかに「Elysian」以上ではないか?とも感じる。
これまでの北海道の即売会では、殆どお見かけする事の無かった層が、続々押し寄せている。
「北海道コミティア」の開催により、これまで道内の即売会に参加する事の無かった、多くの眠れる同人者(特に年輩者)を叩き起こしたという構図である。
…てか、北海道の同人者って、そんないたっけ?w

しかしこれまで160spのイベント開催が当たり前だった「Elysian」の主催達だが、今回は「Elysian」「北海道コミティア」合わせ330sp以上の規模に。
いきなり2倍以上の規模になるわけだから、運営的には相当大変だったと思う。
初心者スタッフを多く登用したり、或いはプチオンリーの主催だったはずな「寒軍べくたぁ」の皆さんに手伝って貰ったりしつつ遣り繰りしたが、全体的に皆さんの負担は重かっただろうと思う。
300spに、無理なく耐えしのげるような運営体制の構築。これが今後の課題となるだろう。


ティアズマガジン(イベントカタログに相当)も、閉会間際に無事完売。万雷の拍手にて祝意を受けた。
こうして予想以上の来場者に恵まれながらも、大過なく「北海道コミティア」は無事終了した。

「北海道コミティア」開催の意義は、単に北海道での創作オンリーを立ち上げた事だけに止まらない。
北海道の同人誌即売会に余り顔を出さなかった層を上手く開拓できた事や、テイセンホール閉館後を見据え新しい即売会会場を開拓できた事も、意義深い点となる。
「Elysian」「寒軍べくたぁ」と北海道を代表する2つの有力即売会主催が一致協力し成功に導けた点もまた、意義深い部分である。
今回の成功を弾みに、道内同人世界の更なる発展に繋がる展開も期待したい。