2年ほど前、東方Project・評論系サークル「五花八門」様の評論本にコラムを寄稿させていただいた事がある。
「イベント四季報」と題する、全国の東方オンリー開催状況を纏め上げた労作だが、その中に、「東方Projectオンリーのタイプ別・傾向と対策」と題するコラムを寄稿した。

東方オンリーイベントは、4つの類型に分類可能である。

(1)地方即売会系
(2)男性向けオンリー主催者系
(3)一般的な東方好き系
(4)チャンコ増田系

こういう主張を、当時は繰り広げていた。

ただ2015年になり、東方オンリーの開催状況も、2年前とは変化が生じている。
上記の類型でも間違ってはいないだろうが、現況に即した形で分類し直せないだろうか?
という訳で、本稿では、東方オンリーの分類形態(2015年版)について論じてみたい。


(2015年版・東方オンリー4つの分類)

東方オンリーイベントは、以下4つの類型に分類可能である。

(1)イベンター主催系
(2)チャンコ増田系
(3)一般的な東方好き系
(4)久樹輝幸系


2015年現在においては、この4つに分類可能、と断言する。

(1)イベンター主催系
オールジャンルなり別ジャンルオンリーなり、既に各種同人誌即売会を開催。実績も豊富な即売会主催団体が、東方界隈にも進出、というパターンである。
開催/進出の動機は、主催即売会の参加サークルから要望を受けたり、高い東方人気に着目したり、といったあたりが多い。
既存即売会での運営実績も豊富なため、ハズレを引く確率は低いが、ノウハウが確立しているため新機軸の企画を打ち出しにくく、小さくまとまってしまいがちな所が弱点かも。

<代表例>
「東方神居祭」…主催・寒軍べくたぁは、東方以前からも、道内でコスプレイベントや即売会を多数開催
「東方絢文禄」「東方瑠球祭」等スタジオYOU(ユウメディア)主催イベント
…オールジャンル同人誌即売会「コミックライブ」「おでかけライブ」開催地域での東方オンリー開催。
「紅のひろば」…イベント主催団体「ぷにけっと準備会」の東方進出。
「東方椰麟祭」…主催が交替し、現主催は都内で活躍するイベンターなので、こっちに分類
「博麗神社例大祭」…都参貿浜松町館でオンリーイベント開催に実績豊富な方々がわんさかわんさかゲフンゲフン


(2)チャンコ増田系
最近はだいぶ落ち着いては来たものの、あの淫らなオスブタが主催するイベント各種は(1)イベンター主催系(3)一般的な東方好き系、どちらにも当てはまりにくい。
既存の型にはめるのは、良くも悪くも難しい。という訳で、独立して分類する。

主催・チャンコ増田氏は「東方トータルなお祭りの場」をつくりたいとの理念を持ち、賑わい豊かな場を創り上げたいとの思いがあるようだ。
それ故に、企画の豊饒さが特長。同人サークルを呼んでの生ライブ(最近は幽閉サテライトの「東方楽祭」にその役割はだいぶ譲ってきているが…)。萌え弁当の販売、格闘ゲーム大会、カードゲーム大会、「踊ってみた企画」等、他所の即売会で真似できないレベルで、質量ともに充実している。

ただ調子に乗って図に乗ったり失敗したり、ってのも時折あるので、その時は主催氏を「この淫らなオスブタが!」と鞭打ちしつつ、宜しくない点を指摘するのがベターであろう。次の開催の時までにはだいたい改善してくれる。

<代表例>
「大(9)州東方祭」「金沢東方祭」「新潟東方祭」など


(3)一般的な東方好き系
出自がイベンター・スタッフに限定されず、買い手だったりサークルだったり、幅広い層の東方クラスタが、一念発起して開催するパターン。
(1)イベンター主催系(2)チャンコ増田系と(4)久樹輝幸系それにも該当しないタイプを全部この類型にぶち込んだ、とも言えるw

イベンター・スタッフといった経験者が少ない分、他所の即売会では有り得ないミスを犯すケースも多い。経験者を幹部に迎え安定感の備わるケースも少なくないが、経験不足から来る粗相で炎上するケースも。
その一方、経験の少なさが幸いし、固定観念にとらわれずに新しい発想を生み出すケースも。そういうケースは、新鮮さをもって参加者に迎えられる。
参加者的には、一番ギャンブル性が高いかもしれない。ハイリスクハイリターンというやつ?

<代表例>
「すいかといっしょ参」…東京都内。サークル者が主催に。
「東方想七日」…東京都内。これもサークル者が主催。ルーミアクラスタこわいw


(4)久樹輝幸系

久樹輝幸氏は、サークル「久幸繙文」を主宰。東方評論系サークルの第一人者とも言える存在だが、数年前より東方オンリースタッフとしての活動にも注力。
優れた事務能力を持つため、カタログ編集やサークル参加案内の制作等で引く手あまた。余人に代え難い、代わりの利かない存在として、関西・東海の東方オンリーで存在感を高めている。
参加者視点で見るならば、久樹氏の高い能力ゆえに安定感は高い。どの即売会も、安心して参加できると思う。

ただ、久樹氏への依存度が各即売会とも高く、そこがアキレス腱化していると思う。
仮に久樹氏が、彼氏と一緒に幻想郷に駆け落ちし、我々の前から消えてしまったら、どうなるか?想像をめぐらせていただきたい。
即売会開催自体が覚束なくなるレベルで、久樹氏への依存度が高い即売会もあるようだ。
リスクヘッジの意味でも、万一に備え久樹氏に頼らずとも凌げる体制づくりを、模索する必要があると思う。

<代表例>
「幻想郷フォーラム」「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶会」…この辺りは久樹氏の主催イベント
「文々新聞。友の会」…久樹氏主催イベントと合同開催。当然、久樹氏も事務作業に関与。アヤチャンカワイイ!
「東方紅楼夢」某ロリコン先生をはじめ数多くのスタッフが事務に携わっており、久樹氏のウェイトはそんな高くはないが、徐々に「沼」に引きずり込まれている印象w
「東方名華祭」…事務作業にだいぶ関与しているって話は聞いていたが、気が付いたら「共同代表」になっていたw

これらのイベント以外でも、名古屋と関西の東方オンリーの殆どが、「カタログ編集・久樹輝幸」とかクレジット載ってたりなんだりで、久樹氏の労働力が提供されている模様。
名は出さないが、久樹氏無しでは回らないイベントもあるようなので、そういうイベントは、久樹さんが動けなくなったらお前らどうすんのよ?と心配になる…



以上、4タイプに分類する事を通じ、東方界隈即売会の現況を俯瞰してみた。
この論考が、皆様の東方オンリーに対する理解の深まりに、助けとなれば幸いである。