この日は、都内でも魅力的な即売会が多々開催されてはいたが、以前より興味を抱きつつも参加の叶わなかった創作オンリー「新潟コミティア」にサークル参加させていただいた。

「コミティア」は、都内ビッグサイト開催の創作オンリーとして有名だが、他の地域でも、その地域名をイベント名に冠した「コミティア」が開催されている。
創作系同人誌即売会の実績を積んだ地場のイベンターが、「のれん分け」的な形で「コミティア」の名を付けた地域密着の創作オンリーを開催、というケースが多いようだ。

(例えば、福島の「みちのくコミティア」は元々創作オンリーの開催で実績のあるADV企画による主催。「北海道コミティア」も、同人誌即売会「Elysian」の主催が営んでいる)

ここ「新潟コミティア」は、同人誌即売会「ガタケット」主催に、「新潟コミティア」の主催・運営が委ねられている。

会場は、これまでは「新潟プラザビル」を利用していたようだが、売却契約がまとまってこれまで通り利用できるかどうか未知数との事。今回は、緊急避難的措置として「朱鷺メッセ」を利用したが会場代が割高のため参加費を値上げした、とカタログ上の代表挨拶の中に記されていた
どこも会場事情・台所事情が苦しい中、定期開催を何とか実現させている、という事を伺わせる一幕であった。
とは言え、「朱鷺メッセ」なら「新潟東方祭」などの中規模イベントでも多用されており、自分としても使い慣れている。
新潟駅からバスで10分ちょっとなので、決して不便な環境ではないとも思う。
新潟駅前のバスターミナルから、いつものバス路線で会場に足を運ぶ。

昨今の創作ジャンル拡大傾向に伴い、新潟コミティアもサークル数は好調だ。
直接参加サークルは105サークルと3桁の大台に乗せ、スペース数ベースでは120sp規模。これに加え、委託参加も28サークルを集めている。
会場である朱鷺メッセ「マリンホール」はサークルで埋め尽くされ、ステージでは、漫画家BELNE氏の漫画家40周年記念展も併設。こちらにも参加者皆足を運んでいた。

参加者層は、サークル・一般参加者とも女性向け文脈の方が多く、全体の7割ぐらい
。ここらへんが、18禁や評論など男性向け文脈の参加者も少なくない、本家東京のコミティアとの違いだろうか。
女性向け文脈の多さは、「関西コミティア」に近しい傾向かもしれない。

年齢層は、老若男女集う地場の同人誌即売会「ガタケット」から若者分を抜いたような感じなので、「ガタケット」よりも平均値やや高めといった感。
頒布物の傾向としては、同人誌は普通に皆頒布している。それ以外だと、他地域「コミティア」に比べ、グッズ・アクセサリー・ポストカード等を頒布するサークルが多い、という印象を抱いた。特に、ポストカードに力を入れているサークルが多かったように思える。

まあ一般・買い手ともそういう女性向け色の強い即売会だと、評論中心な当サークルの刊行物は頒布しづらい。
なかなかお立ち寄りいただける方も出てこず、私はソウルジェムをドス黒く濁らせながらヒマを持て余すのみ、であったw

余りにヒマなので買い手の動きを追ってみると、どうも他所の「コミティア」とも違った特色が見えてきた。
参加者の大半が地元勢…なのは当然としても、彼(女)らの多くは、知己・友人に会いに「新潟コミティア」に来ている、という雰囲気だ。
入場して知己・友人サークルと懇談、終わったら速攻会場を後にする…そういう動きを多々お見掛けした。

この手の傾向は、実は、他の新潟開催即売会にも言える傾向だと思う。
頻繁に地元イベントに顔を出し、新潟の買い手に顔を覚えられてるサークルは、買い手の食いつきも良い。買い手の「常連購入ルート」に入ってるのだろう。
そういえば、東方ジャンルでも、常連さんが付いてきてくれるから、と新潟東方祭に毎回遠征するサークルも散見する。
私のように、たまに(年1回足を運ぶかどうか)のレベルだと、不利なのかもしれない。実際、私がたまにガタケットに参加した時も、たまに新潟東方祭に参加した時も、サークルとしては極めて不調であった。

やはり新潟は、一見さんには厳しい環境かもしれない。
でも、根気よく何度か足を運んで、買い手に顔と名前を憶えて貰って、買い手の「常連購入ルート」に組み込まれるようになれば、新潟イベントの楽しさはぐんと増すのではないかという気もする。ハマれば、面白くなりそうだ。
私としては、次新潟にサークル参加するときは、もう少し作戦を練って挑んでみたいものである。

新潟コミティア終了後は、前述BELNE氏をお招きしての「ワークショップ」をアフターイベント代わりに開催。
ワークショップは、提出された作品(完成原稿やネーム、イラスト等)に対して講評(アドバイス)をBELNE氏自らが行う、というもの。
こういう取組は、新潟コミティア「ならでは」の独自性高い取組であると共に、主催「ガタケット」の、「創り手の育成」を意識されている姿勢が垣間見える。
私は他の用事があって参加しなかったがご自身の作品の、レベルアップを図りたい方は、一度挑んでみても良いのではないだろうか。