未明に都内の「酒っと」を出た私は、成田空港行の深夜バスに乗車。成田からLCCで高松に向かった。
私の本番は、高松で開催される「中四国合同祭」である。
(この日は、都内「酒っと」と高松「中四国合同祭」をハシゴする形となるw)

中四国合同祭は、東方オンリー「中四国東方祭」を母体とし、他のジャンルオンリーにも手を広げる形でオンリー集合型イベント化した同人誌即売会だ。
(同一主催が「大(9)州東方祭」を母体とし、オンリー集合型イベント化した「大九州合同祭」と同様のパターンである)
九州の東方祭/合同祭には参加したことはあるが、結構盛況と聞く中四国(高松)開催の東方祭/合同祭への参加はまだなので、今回初めて参加することとした。

今回の「中四国合同祭」は、以下4イベントの併催となっている。

「中四国東方祭」(東方Projectオンリー・76サークル114sp)
「提督の宴」(艦隊これくしょんオンリー・11サークル22sp)
「FIND OUT」(創作オンリー・4サークル3sp
「アイドリルティング♪バーティ」(アイドル総合オンリー・1サークル1sp)

トータルで92サークル集まり、募集140spを満了した。
四国でこれだけのサークル数・スペース数を集められる同人誌即売会は他に類を見ない。
主催の東方祭/合同祭実行委員会は、九州のみならず、四国の地においても、当地の同人誌即売会開催史の1ページに名を残す「快挙」を成し遂げたと言えるだろう。
会場「サンポート高松」は、アクセス面でも優れている。
JR高松駅目の前のロケーション。琴電高松築港駅やフェリーターミナルからも徒歩圏内だ。分かりやすい立地は、遠征サークルにも助かるし、一般来場者も気軽に参加できる環境を築いている。
今回、一般来場者は970人。惜しくも1000人の大台は逃したものの、これだけの動員を誇る即売会もなかなか無い。相当の賑わいをもたらしている。
後述する「東方野音フェス」の効果もあろうが、同時にアクセスの良い環境たることも作用していると思う。

ただ、会場は非常に狭い。
通路幅を最小限に抑制(もちろん蒲田の某砲雷撃戦ほどではないがw)、本部スペースも最小限に縮小。
企業出展(ゲームショップショコラ)と主催サークル(D.D.D.)を会場外ガレリアに配置させるなど、無茶な運用を敢行した結果、140spを何とか詰め込むことに成功している。

昨今の東方祭/合同祭で見られるが、最近は幽閉サテライト等、イベント主催も手がけるサークルとの提携が目立つ。
この四国でも、東方祭/合同祭会場の裏手広場にて、幽閉サテライト主催によるオールジャンル痛車展示会等のイベント「コス痛と宴」が併催された。
東方祭/合同祭開催当日は痛車展示会のみだったが、前日はフリーマーケットやミニライブも実施された模様だ。
即売会が終わった後もしばらくは開催されていたので、私も即売会後に一通り眺めて楽しませていただいた。
70台近くは並んでおり、徳島・高知ナンバーが多かった印象だ。特に、高知は「高知痛車連合」なる団体がノボリを掲げておりとりわけ目立っていた。ジャンルは、オールジャンルと銘打っていたこともあり、東方・艦これ・ラブライブ・アイマス・ボカロとバラけていた印象。

また、痛車展示の隣には野外ステージもあり、ここでアフターイベントとして「東方野音フェス」が開催。野外ステージは屋根付きなので、暑いながらも日差しを除ける事ができたので、比較的過ごしやすかったのではないか。
カタログを持っていれば無料で鑑賞できる点や、著名サークル中心に8サークルの豪華なラインナップということもあり、300人ぐらいが集い盛り上がっていた。
主催氏のイベント論である「アフターイベントにキラーコンテンツを持ってくることで、即売会ラストまでの滞留率を上げ、賑わいや盛り上がりを増す」とする思想を体現した取組だ。即売会終了近くになっても人の往来絶えない賑わいなのは、この取組の賜物とも言えるだろう。

こういう工夫もあり、「中四国合同祭」は、多くのサークル・一般参加者の集う、賑わいと楽しさ盛り沢山の即売会に仕上がっていると思う。

一方で、東方祭/合同祭には課題もある。

以前、「大九州合同祭」参加時に指摘させていただいた課題「見どころが多すぎて消化しきれない」「雑多な雰囲気」という部分は、中四国に関してはだいぶ薄まった。これは、7〜8イベント同時併催でイベント数の多い大九州と、4イベント程度で収まり分かりやすい中四国との構成差による部分も大きいと思う。
また、カタログ上も、どこのオンリーがどこの区画に配置されているかが色分けで表記されるようになり、表記の仕方が改善された。当サークルの提言をお汲みいただけたと感謝している。
個人的には、壁にどでかい告知イラストポスターを張るなり、島札に配置されているオンリーの告知イラストを盛り込んだりすることで、もう少し分かりやすくなるし、オンリーっぽい雰囲気も深まると思う。

以前の課題は、それなりに改善されたと思っている。

ただ今回は、「FIND OUT」(創作オンリー)・「アイドリルティング♪バーティ」(アイドル総合オンリー)の、低迷する2つのオンリーへのテコ入れが「課題」だと感じた。
いや、元々「中四国東方祭」を母体としたイベント、東方サークルが圧倒的多数という現象はどうしても仕方ないだろうとは思っているが、それにしても1サークルとか3サークルとかとなると、寂しすぎる。私が創作オンリー「FIND OUT」側で参加した事もあり、その思いは募った。

まず「アイドリルティング♪バーティ」についてだが、「アイドル総合オンリー」というコンセプトが厳しいと思う。
アイドル系の作品ジャンルは「アイドルマスターシリーズ」「アイカツ!」「ラブライブ!」等多岐に渡る。これらの作品ジャンルを広範に受け入れたいとの思いから「アイドルオンリー」としているのだろう、と理解している。
だが、ケットコム等で「アイドルマスター」と検索しても、「ラブライブ!」「アイカツ」としても、アイドル系総合オンリー「アイドリルティング♪バーティ」にはたどり着かないのが現実。
アイマスサークルが「アイドリルティング♪バーティ」を参加可能イベントと認識してくれるかどうか?ラブライブ!サークルや、アイカツサークルが同様に認識してくれるかどうか?となると、私は相当厳しいと思う。
二兎三兎を追って、一兎も得られていないのが現状だ。

先ずは、ターゲットとするジャンルのサークルに、その存在を認知してもらう事が必要だ。

「@++」綾瀬なずな氏は、以下のように指摘している。

>合同祭のアイドルオンリーはどの地域でも苦戦してるのですが、正直どんなイベントがよくわからないのがサークルがあつまらない原因かと。ラブライブオンリーとアイマスオンリーに分けただけでサークル数は増えそうな気すらします。

ターゲットを明確化する、という部分が重要だと思う。
ラブライブオンリー・アイマスオンリー・アイカツオンリー等に分割するのも一つだろう。各オンリー全てを実施するのではなく、アイマスオンリーに絞る・ラブライブオンリーに絞るなどしても良い。
今のままでは曖昧すぎるので、どこのジャンルのサークルをターゲットとするか、もう少し明確化した方が良い。

(昨今、東方オンリーをはじめ、その地域のオールジャンル同人誌即売会よりも数を集めるオンリーイベントは、決して少なくはない。オンリーの方がサークル・一般参加者を何故集めるのか?そこを考えてみても良いだろう)

ターゲットを明確化したら、当該ジャンルの他オンリーにチラシを撒くなどの、いつもの告知行動を頑張れば良い。

ちなみに、創作オンリー「FIND OUT」の方は、創作オンリーへの告知が為されていない点が問題だと思う。
私も「コミティア」等創作オンリーに結構参加するが、チラシも1回ぐらいお見掛けしたかどうかのレベルであり、これではサークルが集まらないのも無理ないかな?とも思わざるを得ない。

合同祭自体は、サークルが集まっているし、一般参加者も多く集まっている。それはそれでよい。
東方オンリーの方は、特に問題は無い。艦これオンリーの方は、いささかサークル数が少なめな気もするが、東方オンリー母体から出発したイベントである以上、多少は少ないサークル数でも仕方ない。
ただ、そういう事情は承知したとしてもだ。「アイドリルティング♪バーティ」「FIND OUT」のサークル数は物足りなさすぎる。「アイドリルティング♪バーティ」はターゲットの明確化が必要だし、「FIND OUT」は告知が弱い。こういう弱点を解決し、課題を克服する事が、両イベントのテコ入れに繋がると考える。