文学フリマにサークル申し込みしようかどうか迷っている内に、サークル締切の期日を過ぎてしまい撃沈。
仕方なく今回は一般参加者として、文学フリマに参加したw

今回はサークル参加数754・スペース数811。過去最高規模で、会場のTRCを2ホール・2階分詰め込む展開。
(なお、文学フリマではサークルに代えて「出店」、スペースに代えて「ブース」という用語を用いているが、当ブログでは、便宜上他の即売会で多用されている「サークル」「スペース」の語で統一させていただく)

初動は300〜400人ぐらいだったと思う(超大雑把)。
サークル参加数を考えると、メチャクチャ多くはないだろうが、サークル数相応に盛り上がりを見せた。
久々の買い手参加だが、魅力的なサークルが山ほどあり、気が付いたら10冊以上購入する羽目に…荷物が重い…死ねる…自分には買い手は務まらないのではとすら思えてくるw

今回は、過去最高のサークル参加規模。盛況なのは喜ばしいことだが、やはりこの盛況は、地方都市へ「文学フリマ」を波及させた「文学フリマ百都市構想」に基づく取組の賜物だろう。
文学フリマは、東京以外においては、金沢・札幌・岩手(盛岡)・大阪・福岡の各都市で開催。東京に比べれば規模は落ちるものの、数十スペース規模で安定している。
2017年には、京都・前橋でも新規に立ち上がり開催される模様だ。
カタログ上の代表挨拶でも、「各地で文学フリマが開催されるようになってから、東京も確実に参加者が増えています。」と述べられており、文学フリマの「地方展開」が、東京にも恩恵をもたらしていることが伺える。

当ブログは、10年以上前の立ち上げ当初より、「地方開催の同人誌即売会を応援する」という姿勢を取っている。
地方の同人誌即売会を行脚するのも、元はと言えば、地方で輝く同人誌即売会を発掘し、世にご紹介することが大きな目的だ。

そして、何故「地方開催の同人誌即売会を応援」する姿勢を取るのか。
それは、各地で同人誌即売会という趣味者の「場」が設けられることで、同人趣味に降れる地域民が増え、裾野が広がるからである。
同人仲間が各地で根付き、増えて行けば、それは巡り巡って東京の巨大即売会にも恩恵をもたらすだろう。

「文学フリマ」の取組は、私の考え方とほぼ一致している。
当方としても、このお考えは全力で支持したい。
将来的には、柿崎俊道氏著(文学フリマ代表氏との対談)「聖地会議」でも触れられていたが、各地の文学フリマに遠征参加する人々が出てくるだろう。
実際、東方Projectや、同ジャンルと親和性の高い艦これジャンルのように、各地でオンリーが開催されるや、否や遠征好きなサークルが大挙押し寄せるジャンルも存在する。これと同じ展開になり得るかもしれない。
地方と東京とが、相互にプラスの作用をもたらす展開が期待できるだろう。

私も、東京の文学フリマは無論、これら各地の「文学フリマ」に、機を見て足を運びたいものである。


【追記】
柿崎氏著「聖地会議」は、コンテンツツーリズムのキーマンとの対談を著したミニコミ誌である。
私も、コンテンツツーリズムの研究・評論の助けになれば、と思い購入し続けているが、文学フリマ・望月代表との対談に限っては、どう考えても、コンテンツツーリズム評論よりは、即売会評論のフィールドで役立ちそうであるw
いや、自分にとって役立つのは変わりないのですが…

望月氏との対談は、「聖地会議 総集編1」に収録されているが、これは即売会主催・スタッフ等の運営クラスタの方にお勧めしたい
本記事冒頭で、文フリでは”サークル””スペース”ではなく”出店”"ブース”の語を使う、と申し上げたが、その意図するところなどが望月代表の口から語られており、個人的にはそこが興味深かった。