「大九州合同祭」は、東方オンリー「大(9)州合同祭」を母体とし、「大(9)州」や艦これオンリー「西海の暁」等のイベントが合同で開催される形式の、オンリー集合型イベントだ。
2015年秋、主催氏が居宅を茨城から福岡に移転。九州に「骨をうずめる」覚悟で即売会開催に尽力したい、とのことだ。

これに伴い、「大九州合同祭」にも変化が生じた。
これまでに「大九州」は福岡県北九州市小倉での開催だったが、これを九州他県に出張して開催しようとする方向性だ。
既に鹿児島・熊本・長崎の各市で実現。そして今回、大分市でも新たに「大九州」が開催されることとなった。

私も参加するか否か若干迷ったが、同じ大分県内にある山間の温泉「湯平温泉」の「つるや隠宅」という旅館が、美少女ゲーム「時を紡ぐ約束」や戦車ゲーム「WORLD of TAN」とコラボした宿泊プランを売り出す「暴挙」に走っていたことを発見。
…流石に気にならざるを得ない。速攻この宿泊プランと、そして大九州合同祭へのサークル参加を申し込んだw
「大九州」大分の会場は、JR大分駅から徒歩15分の「大分イベントホール」
ここは天然温泉を有する健康ランド「豊の国健康ランド」の隣に立地するという一風変わった環境。駐車場は、健康ランドとの共用だ。
大分のオールジャンル同人誌即売会「おでかけライブin大分」も、この会場で度々開催されている。県内同人者にとっては「おなじみ」の会場とも言えるだろう。


今回は、大九州合同祭全体で募集160spが満了。
長崎・鹿児島・熊本と同様に、大分の「合同祭」も募集sp数を満了し、好調だ。
元々、小倉開催で相応の実績を挙げてきた「大九州」だ。「大九州」の威光は九州全土に知れ渡り、一種の「ブランド」化している。
その「大九州」が、「おらが町」にやってきた、となればそりゃ皆注目する。九州巡回型の「大九州」が軒並み好調なのは、そこが大きな要因だろう。
(残念ながら、各地域の好調が「本丸」たる小倉に波及していないところが、過日取り上げた「文学フリマ」との違いだ。これについては、別途稿を改めて論じたい。)

会場内は人でギッシリ。
但し、今回の「大九州」において、会場「イベントホール」を、半分しか借りていない点には注意したい。
(「おでかけライブin大分」は、200sp規模でホール全部借りている)
これは「大九州」の得意技だが、狭いホールにサークルを押し込めて盛り上がりを演出するという、いつもの必勝パターンということで解釈している。

とは言え、実人数が少なかったという訳でも決してない。
参加者総数は800人で、対サークル比の動員係数は8弱。大雨という天候を考えると、決して悪くはないどころか、むしろ相当健闘していると思う。
ただ、コスプレイヤー数40人は少ないだろうか。室内でコスプレのままたむろできるスペースは殆ど無く、晴れていれば屋外駐車場をコスプレに充てる運用だった。雨天でコスプレできる場所がないから、という部分がコスプレイヤー数の少なさに繋がるのだろう。晴れていれば、もっとコスプレイヤーの参加者数も上積みされるはずだ。


企画類が豊富なのも「大九州」の特徴だが、メニューを入れ替えて鮮度を保とうと試みている点も評価したいところ。
最近新たに登場した「模型展示」も良いが、「フリーゲームコーナー」のパワーアップが光る。ここは東方最新作から旧作まで揃え、更にはスーパーファミコン・メガドライブといったレトロゲームまで登場。6機ぐらい用意されていたが、見る限りでは常時大勢の参加者で賑わっていた。

お絵描き講座・書画講座も新しい企画だが、高いスキルをお持ちのスタッフを講師に起用した。
お絵描き講座の講師は、イベントの告知イラストを自ら描いたり、時にはデザインもこなす。書画の講師は現役の書道家で、「西海の暁」内夕立オンリーの告知イラストにその力量を発揮されている。

諸事情により(主に冬コミ新刊の原稿追い込み作業の為)アフターイベントには参加できなかったが、アフターイベントも、お菓子お茶を持ち込んでの交流会を実施。
「大九州」名物のアフラーライブも同時に行われたが、この様子を語れないのはいささか残念である。


総じて見ていつも通り、安定して盛況の「大九州」であったと思う。
唯一気になるのが、「大九州合同祭」内で「大(9)州東方祭」(140sp)・「西海ノ暁」(31sp)が好調な一方、他の併催イベントが弱いところだろうか。これは合同祭いつもの展開であり、一朝一夕には解決しない。

アイドル総合オンリー「アイドリルティング♪パーティー」は、7月の「中四国東方祭」で申し上げた内容と同じ感想なので、今回は言及を控えたい。
(もっとも、3spなので中四国の時よりは上向き、とも評せるか)

ただ、ガルパンオンリー「だいきゅうしゅう作戦、開始です!」は4spとそんな多くはないが、ガルパンの同人的な市場規模と、大分での開催という部分を考えると、比較的健闘した部類かもしれない。
「だいきゅうしゅう作戦」は2017年3月に、福岡での単独開催が予定されているが、単独開催ならばもう少し数も集めるのでは?との期待も抱ける。
いずれにせよ、イベント間の格差を改称すべく、弱いイベントは告知を強化する・サークルへの営業を深めるなど、地道な努力が必要だと考える。


【追記】
主催氏より12/20早朝に、今後のイベント予定についてのお知らせメールが送信された。
この中で、書道教室・お絵描き教室の開催趣旨が記されている。
お絵描きは、「リアルで相談できない人たちへの助力 未来のサークル参加者の育成 など、長期的見地でとりいれてみました」との事だ。
書道は、「普通の教室では絶対に書かないような言葉を和紙に書いてみませんか?・・・と実際にやってみたら、アニメの名?セリフやネットスラングを書きなぐるという、予想通りの結果が出ましたw」とのこと。「同人と書道の融合」を目的に、書家の先生が【趣味】でやっている模様だ。