「STRIKE HOLE」の同人誌即売会行脚は、日本国内が中心。
ただ、海外の即売会も決して興味が無いというわけでもない。
せっかくパスポートも取得したことだし、博麗神社例大祭(2015年・台湾)1回の遠征だけで終わるというのももったいない。お金と時間に都合のつく限り、色々な地域に足を運び見聞を深めたい、との思いもある。
なかなか日程に都合が付かず、海外遠征は困難な状況が続いてはいたが、ようやく調整がついて、再度の台湾遠征を敢行することに。

…とは言え、今回は2月12日(日曜)に「東京コミティア」へのサークル参加が控えているため、2月11日(土曜)1日だけの参加という超・弾丸ツアーなのだがw
2月10日(金曜)の仕事終了後、羽田空港国際線ターミナルに直行し仮眠。3時ごろに起き、搭乗手続き・出国手続き等を経て、朝5時50分発のLCCで台北行き。
帰りはその日(2月11日土曜)の夜9時頃の台北発で帰国。日付が変わる2月12日(日曜)の夜1時に羽田着、羽田のホテルに1泊してコミティアに向かう、というスケジュールだ。
相当無茶なスケジュールだが、これも羽田発の深夜早朝便の存在あっての賜物か。忙しい中であっても、何とか海外遠征を実現し得た。
今回参加した同人誌即売会は、オールジャンル同人誌即売会「fancy frontier 開拓動漫祭」。
台湾最大規模とも称されるこの即売会は、1100sp規模。土曜・日曜の2日間開催だ。
実質的には、1100sp×2日=2200sp規模と考えても差し支えないだろう。
(参考までに申し上げると、一昨年参加した東方オンリー「博麗神社例大祭in台湾」は180spである)
2日間通しの参加も可能で、(全てのサークルが該当する訳ではなく、可能な限りなのだろうが)1日目・2日目同一スペースで配置される等の便宜も図られているようだ。

会場は、市内・台湾大学の綜合体育館を利用。台湾は、会場代が安いからではないかとの話も聞くが、台湾では、体育館で即売会を開催するケースが多いようだ。
アクセス的には、桃園空港からリムジンバスで台北駅へ。台北駅からは、地下鉄で1回の乗り換えを経て10数分ぐらいだろうか。台湾日帰り強行軍の身からしても、決してアクセスは悪くないと思う。
会場到着は現地時間にして12時過ぎ。開場時間を1時間半過ぎているが、相当の長蛇の列。カタログ購入に並び、購入後会場に入るのに並び…30分ぐらい並んだところで、ようやく会場入りできた。

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入場時には、手にスタンプが押されるオペレーション。
再入場もこのスタンプを見せればOK、というやり方だ。

流石にこの即売会、台湾最大規模のイベントというだけあって、人出も相当だ。
会場の綜合体育館も、日本の東京ビッグサイト等と比べれば、決して大きい会場ではない。そこに戦闘兵が大挙押しかける為、中は蒸し風呂状態。会場内の移動も一苦労だ。

ただ、元が体育館なだけに、4階の観客席が休憩所として開放されている。休憩がしやすい環境なのはありがたい。
3階はステージイベントも併催。加えて1階にもサークルを収容するがそれでも足らず、地下1階のホールもサークル向けにあてがい、ようやく1000sp収容できる、という有様だ。
地下1階は全館貸切ではなく、同階の半分を占めるスポーツジム施設は、大学生が普通に汗を流していた。残り半分の、普段は卓球場として利用されている広間が、サークルスペースに充当された。

ちなみにコスプレは、会場外の大学敷地内がスペースとして活用され、皆さん撮影に興じていた。流行のジャンルは、日本と変わらない傾向か。
軽食などの屋台も出店されており、喧騒に疲れた時は私もここで一息ついた。


この即売会、男性向け系統の参加者が多い即売会のようで、もちろん女性参加者・女性向け文脈のサークルも少なからずいらっしゃるが、それでも6〜7割ぐらいが男性だと思う。
女性向け傾向の強い「Comic World 台湾」と対比して語られる事も少なくないようだ。
会場内を見ても、やはり艦これ・東方・ラブライブ!など男性陣に人気のジャンルが多い。
パンフレットの表紙も、美少女キャラであるあたり、男性向けに強い即売会としての色彩を感じさせる。

また、日本からの遠征参加組が多いところも特徴だ。
海外即売会へのサークル参加は、言語や決済通貨・案内書類の発送先等ハードルが高い。だが、この即売会に関しては、日本国内に存在する申込代行業者の存在が大きい。代行業者を経由することで、日本からの申込を容易にしている。
という訳で、日本国内でお見掛けするサークルさんが、そこかしこに
台湾の同人誌即売会でありながらも、サークルさんと、日本語で普通に交流できたあたりがこのイベントならではの特徴と言えるだろうか。
…まあ、決済だけは台湾元だがw

ちなみに、何サークルか本を購入したが、頒布単位は50元ないし100元単位のところが多かった。(1元は2017年2月現在で4円弱ぐらいか?)
日本では100円単位で頒布価格を決めるが、向こうでは50元が最小単位なのではないかと思われる。


会場内は熱気に満ち溢れ…というか人が多すぎて、明らかに暑いw
これは、長時間いると体力が削られてしまう…というわけで1時間ちょっとの滞在で退散したが(観光もしたかったしw)、日本と変わらぬ、いやそれ以上の熱気を感じさせる台湾同人の世界を垣間見た同人誌即売会であったように思う。