久々に、「ふたば☆ちゃんねる」のオンリーイベント「ふたば★学園祭」に足を運ばせていただいた。

2001年、当時転送量の問題から2ちゃんねる閉鎖騒動が勃発。
小職の尻の穴も閉鎖されそうな状況の中、2ちゃんねるの避難所的位置づけにて、匿名掲示板「ふたば☆ちゃんねる」が誕生したようだ。
当初は2ちゃんねるの「分派」的な存在ながら、やがて、二次元画像を中心に扱う「二次裏掲示板」を中心に独自のネタが生まれ、独自の「文化」が育まれていった。2ちゃんねる同様、作者不詳のキャラクター(一部作者が特定されているケースもあり)も、諸々生み出されていった。

そんな中、これを基にした二次創作の機運も高まった。
元々、2ちゃんねる発祥のキャラを中心とした「2ちゃんねる」オンリーイベント各種や、ケットコム主催の「ネッキャラ」(ネットワークキャラクターオンリー)・「びすけっと」(ビスケたんオンリー)などが存在していたが、2004年以降、ジャンルとしての2ちゃんねる系は急速に下火となった。
2ちゃんねるジャンルの斜陽と対照的に、ジャンルとしての「ふたば☆ちゃんねる」が急伸した構図と見て良いだろうか。2ちゃんねるジャンルからの移籍組も、相応数確認している。
2004年秋には、「ふたば☆ちゃんねる」ジャンル初となるオンリーイベント「ふたば文化祭」が開催。
これとは別に、OSたんオンリーイベント「とらぶる!Meたん」も開催。主催は「としあき」名義となってはいたが、某有力イベント主催が実質的主催ではないか囁かれていたことを記憶している。
また、2005年からは、ふたば☆ちゃんねるオンリー「にじけっと」が開催された。(現在「にじけっと」は開催されなくなったもの、同一主催によるローゼンメイデンオンリー「まきますか?まきませんか?」が継続開催中である)

「ふたば文化祭」は、2006年に「ふたば★学園祭」と改称。以後年1回ペースで開催
これが現在でも続く安定ぶりで、本年2017年をもって12回目の開催だ。
「ふたば★学園祭」は、そういう歴史を積み重ねてきた、ふたば☆ちゃんねるのオンリーイベントである。

「ふたば★学園祭」が、独自の趣を持つイベントであることは存じ上げてはいたが、「STRIKE HOLE」の花羅としては、他のイベントとバッティングするなどスケジュールの都合上で、これまで参加したことは殆ど無かった。
(いや、ブログ「STRIKE HOLE」開設直後に一度参加したことはあったが、10年以上前の話であり、正直殆ど記憶に残ってはいない…)
本年2017年は、幸いにも都合が付いたので、10ウン年ぶり…事実上初参加と言っても差し支えないが…「ふたば★学園祭」に足を運ばせていただいた。

この即売会の「凄い」ところは、全盛期から10年を経過したにも関らず、往年の勢いが相応に残っている点だろう。
ふたばが登場してから、もう15年以上も経過する。旬ジャンルとしての寿命は、当の昔に終わっている。
それにもかかわらず、多くのサークルが創作意欲を高め、買い手も多数呼応しているのだ。
サークル数は企画ブース合わせ200弱。会場の「大田区産業プラザPiO」大ホールを埋めきるサークルを、今も尚集めている。
開場時には、数百人の初動待機列。入場制限こそ掛からなかったものの、一般参加者が入り切るまでに10分以上は掛かった。

会場内を見ても、サークルはこの日のために用意した造形展示や新刊同人誌を並べている。
ふたばオンリーは、年1回の「ふたば★学園祭」しか存在しない。年に1回だけの「ふたば」のお祭りなだけに、この日に照準を合わせ、各サークルとも創作意欲を漲らせる。
サークル机上を見ても、艦これ・けもフレ・ガルパン等多彩なジャンルの本が並べられている。普段、これらのジャンルで活動しているサークルたる事が伺える。
(あと、二次裏板の中でこれらのイラストを描く方もいらっしゃるようで、他ジャンルの作品での同人活動であっても、「ふたば」的な部分と被っている範囲が大きいようにも思う)

逆に言えば、普段は他のジャンルでの活動メインであっても、「ふたば★学園祭」があれば馳せ参じる、ということだ。「同窓会」的な位置づけの即売会とも言えるだろう。

通常の「サークル参加」の枠に囚われない、持ち込み企画で参加のサークルも10サークル程度存在。案外少なくない。
スペースは取るが、各サークルとも個性的な趣向の企画で攻めている。
まず目についたのは、自作の格闘ゲームコーナー。ゲーム画面がスクリーンに投影される演出だが、OSが「Windows2000」というあたりに、「ふたば」というジャンルの年季の入りようを伺わせるw
サークルスペースも用意されているが、その奥に展示台が設置されており、そこでフィギュア展示をおっぱじめるサークルさんも。
風変りな企画としては、「君の縄」と題した緊縛体験のできる企画も…ただこれは人を選ぶだろうw

人を選ばず誰でも参加できそうな企画としては、お習字体験コーナーも。
筆ペンを使ってのミニ習字。出来上がった作品は、「荒らし」を防ぐべく、一定のガイドラインに基づくNGワードが入ってないか?をスタッフに見てもらった上、OKが出たものを壁に張り出せる仕組み。
物議を醸す展開は充分想定されるので、それを防ぐ措置は致し方ないだろうか。

驚きなのは、これらの企画は皆、サークル側からの持ち込みの企画である。
こういうサークルとしての枠を超えての表現活動は、かつてお座敷企画などが人気を博した「コミッククリエイション」や、最近では高知の「つるかめざっか」や都内「コミティアX」などが存在するが…
私も、お座敷ブースでこの手の出店に(「コミッククリエイション」にて)過去挑戦したこともあるが、決して楽ではない。普段のサークル準備とはまた異次元で、別個に少なからずの手間暇を要する。その気になってヤル気を出さないと無理、だろう。
それだけ意慾的なサークルが多い、というところも「ふたば」ならではの特徴なのだろう。

ゴールデンウイークというイベント過多の日ゆえ(だからこそ毎年安定してサークルを集められることは「すごいこと」だとも感じる)、なかなか足を運べない部分もあるが、スケジュールさえあれば今後も足を運びたい、良即売会だと感じた。