アニメ「たまこまーけっと」の舞台モデルとされる、京都の「出町桝形商店街」。
この商店街のど真ん中で、「たまこまーけっと」オンリーとして始まった「うさぎ山大バザール」。
2年前・前身イベントの「京都市勧業館 みやこめっせ」開催を経た後、場所を作品舞台・出町桝形商店街に移し、そしてイベント名も「うさぎ山大バザール」として、昨年2016年春に、第1回目の即売会が開催された。
私も昨年委託でサークル参加。今回は直接参加しようと興味を持ちつつ迷っていたのだが、ちょうどゴールデンウイーク中にサイトを見たら、「何か企画の持ち込みがあればご相談を」という意の内容が書いてあったのを確認した。

実は、この時はちょうど「資料性博覧会」内で、町おこしセミナー「アニメ・マンガで町おこし!成功法則を追求!」を開催した直後であった。
また、「うさぎ山大バザール」は、地元桝形商店街の方もお見えになるイベント、とも聞いていた。
ここで「資料性博覧会」と同じようなことをやってみたら面白いのでは?と思い主催に相談する。プロジェクターも用意してあるとの由で、充分対応可能ということも判明した。
というわけで、セミナー実施・聖地巡礼も兼ねつつ、「うさぎ山大バザール」にサークル参加を決めた。
会場の「イベントスペース Deまち」は、元々、商店街内の衣料品店「セルフ岸本屋」(たまこTシャツ等を販売)の所有する倉庫であった。地域で行われる催事の折には、神輿担ぎ手の「詰所」としても利用されていたようだ。
倉庫ということで無造作に物が置かれ乱雑だったこととお察しするが、その様相ゆえに、「たまこまーけっと」でも、作中登場する「お化け屋敷」のモデルとして起用されたとか。
つまり、この会場、「聖地の中の聖地」とも言える存在であるw

アニメ放映後に改装され、イベントスペースとして再生。
町おこし活動に取り組む学生団体の「拠点」として利用されたり、雑貨屋として利用されたり。
レンタルスペース・コワーキングスペース的に活用されている模様だ。
ただ、奥の方に行くと自転車やがらくた類などが無造作に置かれており、今でもなお、倉庫としても利用されている事が伺える。

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出町桝形のアーケード街を入ると、昔ながらの商店が軒を連ねる。
アニメ「たまこまーけっと」の「うさぎ山商店街」そのままの雰囲気だ。
アーケードの途中には、町内での交流掲示板(?)的に「黒板」が置かれているが、今日はこんな感じで、たまこまーけっとオンリー仕様。
会場「Deまち」の場所も図示されており、分かりやすい。

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そしていよいよ、13時から開場。
土曜日開催なので、開催時間を遅めにすることで遠方からの来場者にも対応しているようだ。
参加サークルは当サークル含め9サークル。規模は小さいが、「元倉庫」という愛情事情ゆえ、9サークルでも配置的にはいっぱいいっぱい。恐らく15サークルを超えると、この会場では賄いきれなくなるだろう。そうなると、この出町桝形以外に会場を求めねばならず、聖地開催のありがたみも薄れてしまう…
この規模だからこそ、出町桝形での開催が、実現できるのだろう。

会場内は狭く、コスプレイヤーさんに充分なスペースが用意できない。
自然と、会場前の路地が「みなしコスプレ広場」化。ただ、時折車も通るのでその度ごとにスタッフさんが注意喚起。
ちなみに、出町桝形商店街全体がコスプレOKとなっているので、コスプレイヤーさんは商店街を闊歩することも可能。会場前の路地だけでなく、商店街全体が「コスプレ広場」と化しているとも言えるだろう。
(ちなみに更衣室は、仮設の和室を利用するが鍵がかからない。スタッフが常駐し着替えたい人がいれば中に「着替え終わったか?」と声掛けしていた。)

自分も30分ぐらい席を外し、商店街を闊歩する。
商店街内に交流ノートも置いてあるが、そのそばでは魚店「さが喜」さんが店頭からマイクを握る。アニメファンの皆さんがイベントでお越しですから、商店街の皆さん来店者の皆さん宜しくお願いいたします、ファンの皆さんも楽しんで、という意のアナウンスをしていた。
自身の同人誌でも記したが、出町桝形商店街は、アニメの舞台になったからといって特別なことは余りしない。来店客とのコミュニケーションを密に取りながら、いつも通りの、人情味ある接客で来店者をもてなそうという姿勢だ。
来店者にも商店街の皆さんにも気遣いを見せるアナウンスから、その姿勢の一端を垣間見た。

人出はこのサークル数の割には意外に多く、総勢100名以上が会場を訪れた。
サークル数を考えれば、動員係数は高い部類。当サークルの同人誌も、案外多くの方にお手に取りいただけた。
参加者層は、我々同人関係者だと30〜40代の男性が殆ど。ごく一部だが、家族連れでお越しの同人者もお見掛けした。それ以外だと、地元商店街の関係者にも足を運んでいただけた。
(ちなみに、商店街の皆さんは無料で会場に入れる優待体制を取っている。地元の理解あってこその「聖地開催」である以上、この優遇措置は当然か。)

企画としては、「うさぎ山商店街 お客様ご意見ノート」と題したメッセージの投稿を実施している。
参加者に、自由にイラスト・メッセージなどを所定の書式の紙に書いてもらい、それを壁面に張り出す形式だ。

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過去イベントも含め伝統的に実施されていたようで、過去分の総集編も、本部で刊行・頒布するという趣向も見られた。

16時からは当サークルからの企画として、セミナー「あなたにもできる!アニメ・マンガで町おこし〜地域の人々・ファンができる取組〜」を開催
会場奥は自転車がガラクタが置かれ、倉庫時代の名残が残っているが、この日はここにスクリーンを設置。過去のアニメ放送を流し続けていたが、この企画の時だけはスクリーンを拝借。発表資料の投影に活用させていただいた。

元倉庫で非常に狭い環境の中、20人以上の方に詰めていただき立ち見を強いるという、セミナーとしては居住性が余り宜しくなく、こちらとしても恐縮しきりだが、熱心に耳を傾けていただき感謝に堪えない次第。
あと、今回は「身の丈に合った範囲の取組」というテーマで、個人・商店単位でできそうな「町おこし」事例を取り上げたが、事例を詰め込み過ぎたのは反省点か。一つ一つの事例に割く説明がおざなりになりがちで、駆け足過ぎたような気がする。
この当たりの反省点も、今後に活かして参りたい。

セミナーが終わった16時30分から、最後の30分は再び頒布タイムに戻る。
セミナー参加の皆様方に頒布を続け、17時に即売会は閉会した。
この後、17時からはアフターイベントとして抽選会を実施。抽選会終了後の18時からは食べ物やお酒を用意しての打ち上げ懇親会。食べ物やお酒も、全て出町桝形商店街からの調達だ。
打ち上げにも30〜40人ぐらい参加しており、最後まで盛り上がりと熱気を見せたオンリーイベントであった。

次回開催は流石に未定。
ただ、このイベントは、地元の皆さんも、温かい目で応援してくださっている。参加サークルも参加者数も決して多くはないものの、相当の熱気を見せている。
段他のジャンルで活動していても、いざ「聖地開催」となればこのジャンルに戻り馳せ参じる…年1回ペースで開催し、ジャンル者の「同窓会」的な雰囲気で、息長く続いていけば良いのではないか?という気もした。