当サークルのメインジャンルでもある「評論・情報系」。昨今、このジャンルは質量ともに急激な伸長が感じられる。
質の面でも、数年前に比べ、レベルやクオリティの向上が際立っている。「レベルのインフレ」を肌感覚ながら感じざるを得ず、当サークルもこれに付いていくのが精一杯、の感もある。
量の面でも、コミケットでのサークル数は1000を超えるほどにまで膨れ上がっている。
買い手も、面白い本を求めんと熱心な方々が多く、これがこのジャンルの伸長を下支えしているものと見なせるだろう。

そういう状況下で、ついに登場した「評論・情報系」のオンリーイベント
これが都内で開催される「おもしろ同人誌バザール」である。
単に「評論・情報系」のオンリーイベントを開くだけには留まらず、会場の選定に「こだわり」が感じられる点も、この催事の特徴だ。
初回(2016年6月)開催は、池袋のニコニコ本社。2回目(2016年10月)は、有楽町の「東京交通会館」での開催だ。
そして3回目(2017年4月)だが、これが掟破りとも言えようか?なんと屋外、大崎駅南口の「東西自由通路」での開催。

破天荒な会場選定には、耳目を集めるという狙いもさることながら、同人者ではない一般人の方々にも、多く本を見てもらおうという狙いも感じさせる。
内容の濃い本が多く、本の内容との波長さえ合えば一般人でも入り込みやすい。そういう評論・情報系の特色を踏まえてのことと言えるだろう。

今回・第4回目は、貸ホール「ベルサール神保町」での開催。
これも、神保町で開催される「神田古本まつり」に合わせる形での開催だ。本の町のお祭りに合わせることで、本好きの一般人にも足を運んでもらおう。そういう狙いを感じさせた。

サークルは過去最高・70サークルの参加。思ったより会場は狭く、相当のぎっしり感。
ジャンル内の傾向としては、うち15サークルが「飲食」関係の評論で、これが「最大手」と言えよう。次いで7サークルが「交通」関係の評論。「ミリタリー系」の評論も、6サークル確認できる。
この3つが突出して目立つまとまりで、後は皆バラバラだ。各自それぞれ異なる切り口で、独自の評論を展開されている。
また、評論・情報系同人誌の取り扱い多く、当サークルもお世話になっている同人ショップ「COMIC ZIN」が出店されているところも、このオンリー「ならでは」の展開と言えるだろう。

一般来場者もコンスタントに訪れる。
時間帯の偏りもなく、当サークルが遅刻して訪れた13時頃には250人突破とのアナウンス。50人単位で、館内にて大台突破のアナウンスを掛けているようだが、20〜30分に1回はそのアナウンスが流れる。
最終的には、閉会(16時)間際になって550人を突破。用意したカタログもはけたとのことだった。この数字も、過去最高とのことだ。

評論・情報系は、そのほとんどが文字ばっかの本。
普段の即売会では、絵を描くサークルさんと同列に配置されるため、どうしても手に取ってもらいにくく、いささか不利な戦い。
だが、今回は「評論・情報系」オンリーというコンセプトゆえ、買い手は皆そういう「文字ばっか」の本を求める方々。手に取ってもらえる率が高く、そういう意味では戦いやすかったような気がする。
当サークルも、医者に行く用事があった関係で2時間遅刻してのサークル参加ながら、フルタイムで参加したイベントよりも反応が良かったぐらいだw(ってことは、遅刻しなければ、もっと皆さんに本を手に取ってもらえたんじゃないか…と悔やまれる展開でもあるのだがw)

残念ながら次回開催は未定。
「会場のネタが尽きたw」みたいなことを主催氏はおっしゃっていたが、たぶん来年春以降のどこかで、変な会場を引っ張ってきて開催することだろう。「100サークルぐらいまで増えればいいなあ」みたいなこともおっしゃっていたので、まだまだヤル気は充分っぽい。
実際、このジャンルの伸長状況を見るにつけ、その数字も決して夢物語とは思えない。サークル的にも他即売会より反応良かったところが多いだろうから、リピーター化も見込めるだろう。
私も、「土曜開催」というのがスケジュールの都合上いささかネックだが、頑張って参加できる方向で調整したいと思う。


★なお、冬コミ1日目には、コミケ帰りの参加者をターゲットとした大崎駅のお祭り「大崎コミックシェルター」内でプチオンリーを開催するとのこと。
昨年2016年冬の開催に次いで二度目。評論島は3日目の配置が多いので、1日目にここで出店することにより頒布の機会も増大する、というメリットもある。当サークルも参加を検討したい。
参照リンク:2017年01月10日付『12/29 評論系オンリー「おもしろ同人誌バザール・プチ@大崎コミックシェルター2016冬」』