新潟の同人誌即売会と言えば「ガタケット」が有名だが、長岡市でも同人誌即売会が時折開催されている。
元々長岡の同人誌即売会は、古参の「長岡コミニケ」の他、「OKAケット」が開催。スタジオYOUも「おでかけライブ」が進出し、「ガタケット」の長岡進出も見られ、群雄割拠状態だったようだ。
しかしながら当地より次々と撤退。今では古参の「長岡コミニケ」のみが残る形に。

「長岡コミニケ」の歴史は古く、年2回の開催ペースながら、今回でなんと78回目の開催。来年には、35周年を迎えるとのことだ。
存在自体は以前から聞き及んではいたものの、スケジュールの都合が付かず、今回ようやく念願叶い参加を達成した。
(とは言え、朝の出発時点で寝坊してしまい、お昼過ぎの到着と大幅に遅刻してしまったが…汗)

会場の「ハイブ長岡」は、長岡駅から北西に4kmぐらい。結構離れてはいるが、ハイブ長岡を通る市内巡回バスが、1時間に2〜3本出ているので、これを上手く活用すればアクセス的にもそこまで苦にはならない。
(もっとも、地元民は車での来場が多いようだが)
参加してみての第一印象は、コスプレスペースの盛り上がり、これに反し寂しいサークルスペース。この対照的なまでの格差が、目についた。
コスプレスペースはホール前のホワイエを活用し、多くのコスプレイヤーで賑わう。さらにコスプレイヤー用に別室も借りており、100人単位の来場者で渦巻いていた。
刀剣乱舞のコスプレイヤーが多く目に付いたのが特徴的で、実際、刀剣のレイヤーを募って大規模な合わせ撮影会を館内放送にて呼びかけるほどであった。

その一方、サークルスペースを滞留する一般参加者は、「ちょいちょい見かける程度」で常時20人いるかいないか、と言ったところである。
ただその割には、意外に足を止め作品を手に取ってくださる方が多い。ぶっちゃけ、新潟市内で参加した他の即売会よりも、大幅に遅刻した長岡の方が、数字は良かったぐらいだ。
(新潟で数字伸びないのは、何回か参加して名前覚えてもらってるサークルじゃないと目に止めてくれず、初見に厳しい環境という部分もあるとは思うが)

これは、一般来場者の参加者層に、当サークルの主力購買層でもある年長男性が多いという部分も大きく寄与していると考えられる。
地場の即売会は、地元民の女子学生が主力参加者層。実際「長岡コミニケ」も同様の傾向を示してはいるが、同時に「長岡コミニケ」は、35年の歴史を有する同人誌即売会でもある。
こういう長い歴史を持つ即売会になると、買い手の年齢層も上昇。40代〜50代の参加も全く不思議はない。昔から参加し続けている、経験豊かな常連古参兵の参加も目立ってくるのだ。


★「長岡コミニケ」と同様の現象を示す即売会としては、高知市開催「黒潮雑貨」が挙げられる。「黒潮雑貨」も、地域の女子学生が多く参加する「地場の即売会」であると共に、30年もの長い歴史を有する即売会という点、「長岡コミニケ」と共通している。
参考リンク:2014年09月22日付『8/31 高知市の同人誌即売会「黒潮雑貨」』


この他、企業出店に「新潟らしさ」を感じ取った。
地元・魚沼の印刷業者「あかつき印刷」が出店し、缶バッジを即興で制作するという企画も。サークルがその場で書いたイラストを即缶バッジ化することも可能だ。
「ガタケット」の直営店舗「ガタケットSHOP」も参戦。同ショップに委託された同人誌が販売されているが、随時人が足を運んでいた。サークルスペースに足を運ぶ人はコスプレスペースに比べ圧倒的に少ないのは事実だろうが、サークルスペースに来る方々は「同人誌を買い求める」という部分に熱心な方が多い印象も受ける。

最後に、即売会の規模について語りたい。
サークル数としては、43サークル。sp数ベースでは96sp分机は配置されているようだが、予備スペース扱いの箇所も少なからずで、実際には約60spぐらいだろうか。

ジャンル傾向は、相当バラバラした感がある。
アクセサリー系が最大手で7〜8サークル。「おそ松さん」が3サークル。「ジョジョの奇妙な冒険」「ラブライブ」がこれに次ぎ2サークル。
あとは、1ジャンル1サークルの様相だ。

とは言え、この規模が維持できるのならば、今後も何とか継続・安定開催に持ち込めそうだ。

新潟は、「ガタケット」への一極集中が進み過ぎて、県内他地域での即売会開催が殆ど見られない。
昔なら若いころ県内他地域で即売会に参加し、大きくなったら「ガタケット」に挑戦…みたいな構図で、県内他地域の即売会が「ガタケット」の伸長の「根っこ」を支えていたと分析できる。しかし今はそういう「根っこ」となる即売会が存在せず。これが「ガタケット」の規模縮小の一因とも考えられよう。
逆に言えば、新潟県内他地域の即売会は、その地域の同人者の受け皿になると共に、県内の中核即売会「ガタケット」にとっても重要な存在なのである。

「長岡コミニケ」は、「新潟市以外」の地域で定期・継続開催を実現している貴重な即売会だ。
その存在は、長岡地場の同人者の受け皿であると共に、県内の同人界としても大事にするべきものであるとも言えるだろう。