2月の3連休は、西日本方面に足を伸ばした。
2月9日は、夜行バスで早朝に香川県入り。アニメ「結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)」シリーズにて舞台に起用された、香川県坂出市(瀬戸大橋記念公園)・同宇多津町(ゴールドタワー)を「聖地巡礼」。
その後には同県観音寺市、「ゆゆゆ」ファンに人気の高い宿「ワカマツヤ」に投宿。午後には、雲辺寺や豊稔池など、山間部の観光地を周遊した。

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翌日は、バスで高知に赴き、同人誌即売会「つるかめざっか」にサークル参加。
お昼から「アニメ町おこしオープンセミナー」も開催。10人以上の方々にご聴講いただけたが、「つるかめざっか」らしくエビスビール片手の講義だったので、極めてグダグダであったw
この即売会についてもレポート書こうかとも思ったが、基本的に【どこかのサークルからツマミになるものを漁りつつ、隣のサークルさんとエビスビールで乾杯していた】という記憶しか残っていない(汗)
というわけで今回は、この即売会のレポートは、控えさせていただきたい…

(「つるかめざっか」の詳しいレポートは、当ブログ2009年02月24日付『2/8 高知市「つるかめざっか」レポ』をご参考いただきたい)

「つるかめざっか」を辞し、バスで愛媛県は松山へ。
松山の港からは山口県柳井市まで海路を利用し、この日は柳井に投宿。
そしてその次の日…2月12日にサークル参加させていただいた同人誌即売会。これが、山口県防府市で開催される同人誌即売会「中四国東方祭」である。
【山口県の中央部:防府市での開催】

東方オンリーイベント「大州東方祭」を母体に、他ジャンルオンリーイベントも加えオンリーイベント合同開催形式に発展させた「大九州合同祭」。
最近は九州各県での巡業開催も実行し、精力的に動いているが、山口県での開催も視野に入れ動いていた。
開催地として選定されたのは、山口県防府市。県庁所在地での開催が殆どの「合同祭」だが、人口10万都市。それも県庁所在地でもない町での開催は、極めて珍しい。

とは言え、これは山口県の地理的要因も大きいだろう。
人口規模の大きい町で考えると下関市が有力だが、海峡挟んだ先は北九州市。北九州市は、小倉で開催される数百sp規模の大規模イベント「大九州東方祭」もある。小倉とさほど離れていない場所で開催しても、山口県「らしさ」は出てこない。
山口市での開催も、県庁所在地のある中心部は内陸で、交通アクセスにも難がある。新幹線も停まる新山口駅での開催も模索したようだが、会場に適した場所が無かったようだ。

防府市での開催は、昔山口県で開催されていたほぼ唯一の同人誌即売会「ComicSite」(現在は開催終了)が利用し、即売会での利用実績ある会場という点が決め手の一つになったようだ。
確かに、新幹線が停まらないので、近隣の新幹線駅(徳山or新山口)から在来線に乗り換えて20分。遠征組にとってはやや不便だが、駅そばの会場というメリットもある。
また、防府での開催には、山口・周南・宇部など県内主要都市から在来線かバスで1時間圏内。県内各都市から等しくアクセスがしやすく、県内各地から広範に人を集められるという期待感もある。
新幹線が停まらないのこそ玉にキズだが、そこさえ目をつぶればアクセスは相当良好だと思う。

かくして、「中四国合同祭」山口県は九州ではないため「大九州」の名は冠さず)は、防府市で開催されることとなった。


【天候に恵まれずも、手ごたえあり】

残念ながら前夜から雪が降り、防府に通ずる高速道路も通行止めが続出。JR線も、徳山〜防府間の在来線が、午前中倒竹により運休になるなど天候に恵まれず。(当方も在来線の足止めを食らい、新幹線で新山口まで行き在来線に乗り換える迂回ルートで何とか防府入り…)
その影響は、やはり大きかったようだ。合同祭にしては参加者数が他地域に比べ非常におとなしい。初動は80人ぐらいに留まり、最終的な総入場者数も180人にとどまった。
天候も、降ったり止んだりの繰り返し。晴れ間も若干見えた時もあれ、吹雪になることもあり、即売会の終わり近くまで雪に見舞われ続けた。雪に祟られ、最後まで参加者数は好転しなかったのが残念だ。

サークル規模は、約50サークル。山口県内で過去に開催されたオールジャンル同人誌即売会よりは好成績だが、他地域開催の「合同祭」と見比べるとやや寂しい。人口規模などマーケットの大きさも地域ごとに差はあるし、これは仕方ない部分もあるだろうが…

複数イベントの合同開催だが、やはり東方オンリー「中四国合同祭」の勢いは健在。35サークル以上を集め、全体の7割を占める。
残り3割は、艦これオンリー「中四国艦娘祭1」やオールジャンル「Comic Stream」・FGOオンリー「Servantism」で占めた。
この当たりの比率に関しては、他地域開催の合同祭とあまり変わらない。
(ちなみに当サークルは、開催地・防府舞台のアニメ「マイマイ新子と千年の魔法」で本を出す関係上、オールジャンル「Comic Stream」でサークル参加)

とは言え世の中不思議なもので、そんな人数来なかった割には、買い手の皆さん積極的に同人誌を手に取ってくれる。
「ComicSite」が何年か前に終わり、今では周南市で年1回開催される「COMIC COLLEGE」が県内唯一の同人誌即売会。県内の同人誌即売会は皆無寸前、風前の灯火とも言うべき状況だ。地元の皆さんも、同人誌の世界に「餓えて」いるのだろう。予想外の手ごたえを感じた。


【これまでの合同祭とは微妙に違った雰囲気】

企画群の豊富さも合同祭での特色だが、その中身を見ると「書道教室」「お絵描き教室」「福引」「サイレントオークション」など、大九州合同祭由来の企画が多い。
地勢的に九州に近く、スタッフも九州勢が参戦したという部分も大きいだろうが、同じ「中四国合同祭」の名を冠した高松(香川県)開催のイベントよりも、むしろ大九州に近い感じがする。


また、これまでの合同祭とは異なり、「静か」なのも特徴だ。
他地域の合同祭は、場を盛り上げて賑わいを持たせる「祭り」的なものを「正義」とし、それを理想像とし進んでいた感がある。もちろん、この方法論も一つの運営の在り方だ。
これに対し今回は、音の出る騒がしい企画も無い。BGMすらなかったので少し驚いたぐらいだが…その一方、「本の売り買い」に専念できる環境でもあった。これも、当サークル望外の手ごたえに繋がったのかもしれない。
普段の「合同祭」とは、相当雰囲気が違った印象だ。たまには、こういう方法論も良いのかも。


また、今回は他地域の合同祭に比べ、東方色が強かった印象も受ける。
小倉だと様々なプチオンリーが加わっており、いささか雑然としている。過去には、「オンリーイベントに参加しているという実感が全く沸かない」と評したことすらある。
先述の通り、東方サークルは全体の7割で、数字・比率としてはよその合同祭と変わらない。にもかかわらず、今回は東方オンリーっぽい雰囲気が出ている。

これは、企業出店が大きく影響していると考える。
今回の企業出店は、東方絵をふんだんに用いるゲームショップ「ショコラ」さん、八卦占いのサリーたまさん、伊吹萃香をあしらった焼酎が公ひょの「久保酒店」さん。共に東方色の強い事業者で、POPも当然東方色が濃い。企業出店が、東方色を強めていよう。
加えて、普段なら賑わい溢れる企画で東方色が薄まりかねないところだが、今回は騒々しさ無く落ち着いた雰囲気。これが、東方色を薄めずに済んだと言えよう。

最終的には、色々参加者の声を拾いつつ総合的に判断するべきだろうが、この雰囲気を是とする方も少なくはないだろう。
賑やかな祭りを志向する普段の「合同祭」とは違ったもう一つの方向性として、手持ちのカードにしても良いと思う。