4月29日の午後、当方は極めてしょーもない趣味を発揮して宮崎県小林市に赴いたのは、前述の記事の通りである(汗)
では、午前中はどこに足を運んだのか?
当方は、宮崎県北部の日向市で開催された同人誌即売会「向日葵」。こちらに足を運ばせていただいた。

宮崎空港に朝一の飛行機で到着。宮崎空港駅から特急で約1時間、宮崎県北部の日向市駅で下車する。
会場の「日向ひとものづくりセンター」は駅から遠く、おおよそ3km近くの道程。特にバスも走ってないようだが、駅前の物産店でレンタサイクルも営業している。これで移動することに。

(地場の同人誌即売会においては、駅から離れている上二次交通も整備されていない会場も少なくない。皆、車での来場が前提だろうから仕方ないのかもしれないが…ただこういう時はレンタサイクルが便利なので、駅前のレンタサイクルを探すように心掛けている)

ちなみに、自分の知己友人もこの町に足を運んでおり、彼はタクシーで移動した。タクシーでも1000円未満で済むので、そこまで極端に費用がかさむわけでもなさそうだ。雨天の時には、タクシーの利用も一手だろう。
なお、会場近辺にお店は無いが、歩いて10分以内の範囲にスーパーがある。物資買い出しはそこで賄えるだろう。

会場「日向ひとものづくりセンター」に到着するが、敷地内に入ると戸惑わずにはいられない。
えーとですね、ここ、「職業訓練校」ってやつじゃないですか?
この図面を見れば、一目瞭然だろう。
「建築実習棟」だの「左官科」だの「塗装科」だの「木工科」だのある。
これは明らかに、建築関連の技能習得を目標とした、職業訓練校であろう。

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建物の中央には駐車場。結構広いので、車での来場者にも充分対応し得ると言えようか。同人誌即売会の会場は、多目的実習棟の「多目的教室」だ。
そういえば、一般参加者向けに【上履きの持参】が推奨されていたような…豊郷小学校旧校舎群(滋賀県)で開催される「けいおん!」オンリーのごとき様相。「学校開催」ならではのレギュレーションと言えようか。
あくまで「教室」なので音響設備も無い。そこで主催さんは地声でアナウンスするが、この様相もまた、学校らしい雰囲気か。

当然、入場時には靴を脱ぐ。
入口のところで履物入れが配られ、履物を中に入れて入場。靴置き場が用意されているあたりが親切設計か。

初動は数人と弱いが、その後の会場には続々と来場者が訪れる。
サークルも開場直後は空席が目立つも、時が経つにつれ遅れて設営を始めるサークルさんも見られ、空席も埋まっていく。
サークルも一般参加者も、人出は尻上がりの傾向と言えるだろうか。


会場内を見ると、大教室いっぱいに配置されたサークルの数々。
40sp配置すると結構ギリギリだ。あーこりゃ先着順で40sp達した時点で満了・打ち切りにしたくなる気持ちも分かるなあw
(当サークルも、当初はこの催事にサークル参加を予定していた。飛行機を手配し、為替を買って申込書を投函するところまでは来たものの、投函直後に「申込締切」のアナウンスが…)

会場が狭いので、コスプレイヤーも余り多くは受け入れられない。
コスプレイヤーも、事前受付制とし、受付可能な人数に上限を設けているようだ。
(なお、更衣室は即売会会場向かいの、本館「研修室」を充当)

狭い会場なのでできる企画も限られているが、地元書店「マンガ倉庫日向店」の物販や、開催日が「昭和の日」であることに因み「昭和」をお題としたイラストコーナーの設置。さらにはコスプレイヤー用にも背景を設置するなど、限られたスペースを有効に生かした企画に取り組んでおられた。
景品を用意しての、ジャンケン大会も実施された。


参加者層を見ると、地元民の若手・20代が多い印象を受ける。
男女比では、8〜9割が女性。やはり我々のような年長男性的にはアウェイかなw

頒布物傾向としては、シール・アクセサリーを中心に小物が多い。同人誌を頒布しているサークルも数サークルは見られたが、余り多くはない。
同人界隈ではレアな傾向だが、50円単位での値付けも、時折見られた。
(注:他地域では小物でも100円単位で値付け。50円単位はやはり少なく、私が過去見た限りでは釧路・北見など北海道・道東ぐらいだと思う)


ジャンル傾向は、最大手が刀剣乱舞の10サークル。次いでFGOが5サークル、あんさんぶるスターズ!・おそ松さんが3サークル。
東方はゼロで、艦これは他地域から遠征のサークルが1つ、といったところか。
FGOのサークルが妙に多いのが特色だが、それを除けば女性向け色の強いジャンル傾向と言えるだろう。

サークルのリピーター率が極めて高い点も、この即売会の特長だ。
スペース数は40spだが、サークル数ベースでは29サークル。
この内、前回催事に参加したサークルがどの程度あるのかも調べてみてが、内19サークル・約7割が前回からのリピーター組だ。
前々回の参加サークルと、前回とのそれとを比較しても、似たような結果だ。

7割もリピーターとして集ってくれる即売会なんて、そんな多くはない。
1回目の催事に参加してくれたサークルが、2回目も継続して参加してくれる確率は低く、あの化け物ジャンル・東方Projectオンリー最大手の「博麗神社例大祭」ですらリピート率は6割なのだ。(参考:2017年09月12日付『【他地域の即売会関係者も必見】長野県内における同人誌即売会の現況を論ずる』
6割のリピーターがサークル数の安定に寄与しているとはいえ、残り4割を新規で刈り込まなければ、前年の数字は維持できない。あの化け物ジャンルの東方ですら、そういう状況なのだ。

この催事「向日葵」は、毎回毎回40spを維持、満了による落選サークルすら出している。
参加サークル数は極めて安定しているが、リピーター率7割という驚異の数字が、大きな原動力と言えるだろう。
また、リピート率の高さに胡坐をかかず、市内の書店に告知フライヤーを置いて周知に努めているし、県内他即売会に足を運び参加サークルの刈込も図っている。
こういう地道な努力も、この催事の安定ぶりに繋がっているのだろうか?
県北部唯一の即売会という事情はあるにせよ、人口も6万ちょい。同人者の人口もそんな多くはない。にもかかわらずこの安定性は、こういう地道な努力、そしてリピーターサークルの多さゆえと言えるだろう。
規模は決して大きくはないが、小さい中にもキラリと光るものを感じさせた同人誌即売会であった。