「聖地」観音寺市(香川県)で3月に開催された「結城友奈は勇者である」シリーズのオンリーイベント。これに参加しての余勢を駆るかのごとく、5月3日都内開催の「勇者部満開」にサークル参加した。

今回は、オンリーイベント合同型イベント「都産祭」の中で開催される。
「都産祭」は、10年以上前からスタートした、オンリー集合型の同人誌即売会。ゴールデンウイークに開催される、この時期の風物詩的存在だ。
当初は、都産業貿易センター浜松町館で開催されるも、同館が建て替えにより休止。以後は都産業貿易センター・浅草館に会場を移して開催している。

今回は6階・7階の2フロアを会場に充てての開催。
「都産祭」に集うオンリーイベントは数多いが、実際には、アイマスオンリー「My Best Friends」が全体(約600sp)の2/3を占めており6階を占有。それ以外の、10〜30spぐらいの小規模即売会が多数集って残り1/3(200sp弱)に届くという構図だ。
アイマスオンリーは、この日の翌日にも別団体が開催を決めている。にも関わらずこれだけ多数のサークルが集っているわけで、当該ジャンルの堅調ぶりが見て取れる。


私がサークル参加した「勇者部満開」は、7階の配置。
10以上のプチオンリー群が配置されていたが、(もちろん「勇者部満開」も含まれるが)その大半が同人イベント主催団体「SDF」の手によるオンリーイベント群だ。(但し、艦これオンリー「砲雷撃戦!よーい!」やガルパンオンリー「ぱんっあ☆ふぉー」などは5/6の東京ビッグサイト開催に持っていってるため、この日には開催せず
都内で開催される「結城友奈は勇者である」シリーズのオンリーは、SDF主催の「勇者部満開」にせよ、別主催の「なせば大抵なんとかなるっ!」にせよ、オンリー集合型イベント内での開催が通例。規模的には10sp前後で推移していた。
ただ、「聖地」香川県観音寺市で開催のオンリーについては、オンリー集合型ではなく単独開催。規模も30sp前後で推移しており、聖地開催の方がより盛り上がる傾向が強いようだ。
(流石に「艦これ」とかでも聖地開催はサークル数そんな多くなくて、都内開催に人が集まる、という傾向はあるので…このジャンルの傾向は珍しいパターンかもしれない)

★参考:2018年03月23日付『3/18 香川県観音寺市:結城友奈は勇者であるオンリー「勇者部満開」

とは言え都内開催のオンリーも、2017年の劇場版公開・アニメ第二期放映により、人気も上昇気味。2017年後半からは20sp以上の規模で推移しているようだ。
今回の「都産祭」でも、「勇者部満開」は24sp規模。聖地開催より少なめとは言え、拡大基調の傾向に乗っている。


参加サークルの売れ行きを見ると、やはりこのジャンル、買い手の需要に対し決定的にサークル側からの供給が少ないのだろうか?
聖地開催の時と同様に、バーテックスの如くサークルに群がる買い手の皆さん…多くのサークルがお昼の時報を待たずに完売する展開だ。手ごたえ的には、聖地開催の時よりは若干弱いかもしれないが、ほぼ遜色ないレベルだと思う。

その一方で、雰囲気は聖地開催のものと大きくことなる。
当サークルが刊行した書誌「SDFクソ即売会列伝」に嫌というほど書いているが、SDF主催の「聖地開催型」同人誌即売会は、相当はっちゃけているw
その一方、今回は「都産祭」内での開催という点も大きいだろうが、都産祭に歩調を合わせる形で、極めておとなしい、スタンダードな運営であった。

また、参加サークルを見ても、明らかに聖地開催のそれと面子が異なる
2018年3月の聖地・観音寺市開催と、2018年5月の都内開催とを見比べると、両方の催事に参加しているサークルは、当方含め7〜8サークル程度にとどまる。
都内開催は、首都圏在住者の参加が多い一方、聖地開催は地元香川県人や関西など西日本在住者を広く集めている傾向。
ここまで参加傾向が異なる以上、都内開催も首都圏在住者の受け皿として必要であると同時に、聖地開催も、西日本や地元在住者の受け皿という意味でも必要。そう考えられるだろう。