クソ即売会を量産することでおなじみの、同人誌即売会主催団体「SDF」が、世界にみたび恥をまき散らすこととなったw

SDFの海外即売会進出は今に始まった事ではなく、これまでにも台湾での開催を繰り返し、実績を積み重ねている。
まず、2015年秋に開催された即売会が、これがSDF初の台湾開催即売会となるが、艦これオンリー「砲雷撃戦!よーい!」を、高雄市にて開催。これは、戦跡巡りなどの企画も併催しており、SDFが得意とする「聖地開催オンリー」としての色合いが強いだろう。
2016年には、台北のオールジャンル同人誌即売会「COMIC HORIZON 漫創地平線」内のプチオンリーという形式にて、「砲雷撃戦!よーい!」を開催。2017年にも、複数オンリーの合同開催として、台北で開催しているようだ。

そして今回は、高雄で再びの開催となる。
「砲雷撃戦!よーい!」をメインとしつつも、SDFが他に手掛けたオンリー「アズレン学園購買部」(アズールレーンオンリー)・「蒼月祭」(TYPE=MOON関連オンリー)・「ぱんっあ☆ふぉー」(ガルパンオンリー)を加えての合同開催だ。
そして、これは(SDFの主催ではなく)地元民が発起人・主催のようだが、東方オンリー「どこもかしこも幻想郷」も合流。
これらの各イベントによる合同開催形式「サンライズクリエイションIN高雄」としての開催だ。

…えーと、「サンライズホール」で開催するオンリー合同型イベントだから「サンライズクリション」なんじゃなかったのかよw
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会場は、高雄市中心部の「高雄国際会議中心」(高雄国際会議センター)での開催。地下鉄の駅から5分程度で、アクセス的にも良好だ。
…まあ、外がやたら蒸し暑かったお陰で、その5分外を歩くだけでも体力削られたけどな…(昨夏の観音寺よりかは圧倒的にマシですが)
駅から会場へどう行けば良いのか若干迷ったが、コスプレイヤーさんが何人か歩いていく方向に付いていくと、会場が見える。うん、わかりやすい目印になってくださった。
一応更衣室こそ用意はしているものの、海外の即売会は、(自宅とか)他の場所で着替えて会場に来る方も少なからずのようで、台湾でもその傾向が見える。まあそのお陰で、私は大いに助かったのだがw
(そういえば、会場内の空きスペースで堂々着替えてる男性コスプレイヤーもいたなあ…/汗)

会場でカタログを購入。カタログは200元、1円4元で換算すると800円相当か。調べてみると、一般参加は150元〜200元ぐらいの即売会が多いようなので、まあ相場に沿っていると言えようか。
入場時、腕とカタログにスタンプを押される展開も、台湾の即売会っぽい雰囲気だろうか。
カタログは12時過ぎには完売。以後は入場章(150元)に切り替えて対応していた。
カタログが日本語・中文併記というあたりが、日本・台湾双方からの来場者を見込むこの即売会ならではの展開。


ジャンル分布としては、やはり艦これの聖地・高雄だけに?それともSDFがこのイベントに無類の強みを発揮していることの影響か?「砲雷撃戦!よーい!」が最大手。sp数ベースで68spを数えている。
…ただ、その殆どが日本でもおなじみのサークルなわけだがw

次いで東方オンリー「どこもかしこも幻想郷」が36spと中々の健闘。
前夜に東方音楽サークルによるライブイベントが開催されたこともあり、同イベント出演の東方音楽サークルが多い印象。地元人が主催ということもあり、地元サークルの比率もそこそこ高い
前夜のライブイベントも、250人の定員をオーバーする盛況ぶりだったとのこと。台湾での東方熱は、相変わらず健在である。

今回、意外に強さを見せたのは「蒼月祭」である。
FGO人気で、男性向け界隈におけるFateシリーズの人気も復調傾向なのだろう。29spを集め健闘を見せた。

この他、「ぱんっあ☆ふぉー」「アズレン学園購買部」も併催されたが、これらのオンリーは数サークルの参加にとどまった。

総計で150sp規模。会場を埋め尽くすとまではいかない。
しかしながら、サークル集めのターゲットをほぼ全量日本のサークルに向けており、殆どが日本からの遠征サークルということも考えると、ある意味「民族大移動」の様相を示していると言えるだろうか(汗)
サークルはほぼ日本人。頒布物もほぼ日本語。中文に訳してすらいないw
これは台湾現地人向けのイベントというよりも、寧ろSDFが沖縄で開催するオンリーイベントの延長線上としての性質が強いのかもしれない。
(SDFの沖縄イベントは、沖縄島外の旅行気分なサークルを誘う、一種の「慰安旅行」的な性質の即売会だ。)


とは言え、一般参加者はさすがに、少なく見積もっても7〜8割は現地・台湾の方だ。
会場内のPOP等は中文対応だし、台湾在住のスタッフも揃えている。
そしてこんな日本語だらけ、日本人だらけの即売会であるにもかかわらず、台湾の皆さん、積極的に買い物に勤しんでいる。…えーと、それ日本語だよね…君ずいぶん訓練されてるね…(汗)

よくよく考えてみると、催事名からして「サンライズクリション」「どこもかしこも幻想郷」等々、皆【日本語】だ。
台湾人にしてみれば、不親切な即売会にも見えようw
しかし、それでもカタログが12時過ぎには完売してしまうほど、来場者は数多い。台湾の熱気、恐るべし…

あと会場近辺で目立った点としては、「萌え二輪」の多さである。
日本ではいわゆる「痛車」が幅を利かせており、二輪は少数派。
一方、台湾においては車の所有者が少なく、二輪人口が多いという事情もあるようで、それが「萌え二輪」の多さに繋がっているのだろう。
二輪自動車の駐輪場には、多彩な二輪が数十台連なっており、ここにも「お国柄」を感じ取れる。


総じて見ると、台湾・高雄の開催であるにもかかわらず、サークルは日本人が多い。その一方、一般参加者等は台湾現地人が多い。
明らかなアンバランス。しかしそれでも、即売会として成立しているのだから、世の中不思議なものである。
「即売会」という催事を通じ、日本人が大挙遠征する機会を創りあげ、即売会を通じての日台交流に導いた。そんな即売会としても位置付けられるかもしれない。