久々の東方Projectオンリーへのサークル参加。
今回は、三重県松阪市での開催。東方鈴奈庵の登場キャラ「本居小鈴」は、江戸時代の国学者・本居宣長との関係性を予想させる。
松阪市内の宣長の居宅「鈴屋」は、本居小鈴が営む貸本屋「鈴奈庵」のモデルとも言われている…つまり、松阪市は、鈴奈庵の「聖地」である。

東方Projectも往年の勢いは無いかもしれないが、それでも聖地開催となれば要注目だ。
私も、迷わずサークルとしての参加を申し込んだ。最終的には53サークル・66spが集い、会場の松阪市産業振興センターは、2階・3階に分かれての配置に。ほぼ満杯となるあたりは、予想し得た範囲ではあるものの「流石」と言うべきか。

当方としても、三重でのサークル参加は、1年前同時期に、隣町・多気町で開催された「おたコス」に足を運んで以来だ。
前日は諸事情により熊野市の徘徊を経て、紀北町(紀伊長島)の民宿に投宿。
翌朝、紀伊長島から松阪目指し北上する予定だったが…しまったあの路線、本数メチャ少ないんだった…
予定の汽車に乗り遅れると、次発は2時間後…一応ギリギリ間に合ったにせよ、入場が11時45分と開場15分前の危うさだったのは、そういう事情からだ(汗)
慌てて設営を終わらせ、何とか12時の開場に間に合わせる。
そして入場…7月22日の舞鶴艦これオンリーでは、一般入場の最前列を海上自衛隊・術科学校の生徒達が行進するという意味不明な展開と聞いたが、この日の松阪東方オンリーも、決して引けは取らない。
この日、一般入場の先頭を飾ったのは、「あの」久樹輝幸氏である。

久樹氏と言えば、その類稀なる事務能力をもって、関西・名古屋の東方オンリーに欠かせぬ存在。言わば関西・名古屋の東方界における、「陰の支配者」とでもいうべき存在だw
普段なら、彼はどの東方オンリーにおいても、スタッフとしての業務に勤しんでいる。その彼が、スタッフ業務をなげうって、一般参加者最先頭に立っているのである−

しかし久樹氏は、自らを稗田阿求の父と僭称するほどの阿求好きとして知られる。そして東方鈴奈庵においても、阿求は重要な存在だ。
(余談だが、先日久樹氏は結婚された。そうなると、久樹氏ご夫人は「阿求の義理の母」ということになるのだろうか…?)
そして久樹氏は、コミケ等で阿求島のサークル作品を「全買い」した逸話でも知られる。
久樹氏にとっては、阿求・小鈴本を買うことが、スタッフ業務よりも優先度が高いということなのだろう。
当然この日も、颯爽と先頭を切った後、各サークルを全買いしたのは言うまでもないw

久樹氏以外でも戦闘兵と化した「兵」が、この鈴奈庵クラスタでは少なくないのだろう。開場1時間後までは数多くの戦闘兵により大混雑、阿鼻叫喚の宴と化した。往年の全盛期に、勝るとも劣らぬ熱気である。

流石にその後は人出も落ち着き、普通の即売会に。
今回の主催からの「特別企画」でもある、本居宣長居宅「鈴屋」に聖地巡礼に赴いた方も、少なくなかっただろう。

そう、この「鈴屋」こそが、「幻想鈴奈絵巻」主催のクリーンヒットとも言える好企画であった。
どう上手く話を付けたかは知らないが、この「幻想鈴奈絵巻」参加者向けに、鈴屋内部を特別開放させるという趣向を見せた。
そりゃ「鈴屋」は「鈴奈庵」における「聖地」中の「聖地」。東方聖地巡礼クラスタとしては、決して見逃せない展開だ。
なお、先に鈴屋に行った友人に感想を聞いたら「知ってる顔しかいなかった」とのこと。…うん、東方界隈ではよくあることだね!w

松阪駅から会場まで1km近くある。
歩くのもかったるいので、筆者はレンタサイクルを借りて会場入り。
そしてレンタサイクルの受付は、駅前の観光案内所なのだが、こんな感じ。

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「幻想鈴奈絵巻」の告知ポスターが貼られているのに、お気づきだろうか?
中に入りレンタサイクルの受付を行うと、案内所の所員さんより「幻想鈴奈絵巻」のチラシを受け取る…うん、なんか観光協会関連と、事前の準備段階から、結構密接に打合せしてねーかこれw

しかし、せっかく足を運んで松阪までやってきた。そこで「鈴屋」を見学させてもらえる、というのもちょっと得した気分であるw
こういうちょっとした取組も、参加者にとっては嬉しいもの。「幻想鈴奈絵巻」主催氏の尽力に、心からの感謝を申し上げたいものである。