◆◆はじめに◆◆
山梨県内を地盤に同人誌即売会「コミックチャレンジ」を開催し続けてきた「アニメ倶楽部甲府」は、2013年冬より東方オンリーに進出(「東方甲州祭」)。
これまでオールジャンル同人誌即売会の開催一本だった主催氏が東方に進出した背景には、山梨県内での開催要望が主催氏に届いたことや、主催氏も過去トークイベントに出演した山梨県護国神社開催・東方オンリー「凱風快晴」(2010年10月)の盛況ぶりが挙げられるだろう。

参考リンク:2010年11月11日付『11/7 「凱風快晴」トークセッション・レポート』

山梨で一定のサークル・一般参加者を集め「手ごたえ」を感じた主催氏は、その後も東方オンリーを各地で展開している。
今回は、「=チルノ」に因み、静岡県富士市で開催された東方・チルノオンリー「あ大祭」に一般参加させていただいた。


◆◆目次◆◆
1.「アニメ倶楽部甲府」主催の東方オンリー
2.東方Project・チルノオンリー
3.「ふじさんめっせ」開催の「あ大祭」

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  • 「アニメ倶楽部甲府」主催の東方オンリー


「アニメ倶楽部甲府」は、甲府での東方オンリーが上々の結果に終わった事を受けて、他地域にも積極的に東方オンリーを展開している。
静岡県沼津市での「東方駿河祭」、長野県松本市での「東方信州祭」と、近隣県でも東方オンリーを展開。今回「あ大祭」が開催された富士市でも、「富士東方ランド」を開催したこともる。
主催氏自身が「鉄道ファン」ということもあr、ローカル線・遠州浜名湖鉄道を貸し切り、車内での東方オンリー「東方遠州祭」も開催した。

群馬・栃木と「おでかけライブ」が事実上撤退、同人誌即売会空白県となった群馬・栃木の現況を鑑みてか、群馬県前橋市にて「東方上州祭」(2018年3月初開催)を開催。群馬に進出した。
また、2020年の東京オリンピック開催・コミケ5月開催に伴う、東方オンリー「博麗神社例大祭」の静岡開催を受けてという事情もあるが、2020年に栃木県宇都宮市での「東方野州祭」開催を計画している。

即売会活性化の一環として、東方大手サークル「幽閉サテライト」主催による音楽ライブイベント「東方楽祭」を併催させることが多い。東方楽祭併催時は、出演サークルも出店するのでサークル数・一般参加者も増加する。その反面、東方楽祭が併催されない時の動員減少が課題となり得る。
地域や開催時期によりサークル参加数は異なるが、多い時・地域で40〜60サークル、少ない時は15サークルぐらい。静岡県東部での開催が好調で、一般・サークルとも他地域に比べ参加者数も多い。


  • 東方Project・チルノオンリー


2010年代に入り、東方Projectジャンルの規模が膨れ上がってからは、総花的な東方オンリーから、登場キャラのオンリーに特化する傾向が強い。
イベントの開き方次第だが、単一のキャラオンリー、他オンリーとの併催無し・単独開催であっても、100サークルをうかがう規模の催事も存在する。特定キャラに特化してもその規模という点は、ジャンル規模の大きい東方Projectならではの現象と言えよう。

特にチルノオンリーは、「チルノ==バカ」という図式が定着してしまったこともあり、「9」という数字のついた月日に開催する傾向が強い。
2012年には、「9月9日」というづくしの日を狙って、「大九州東方祭」主催・東方祭実行委員会(現在の大九州合同祭主催)が、福岡市内にて「あたい最強!-今日は一日あたいのターン!-」を開催。都内でも、ぷにけっと準備会がチルノオンリー「ようせいげんき!」をこの日に合わせ開催させた。

しかし「9月9日」が休日に当たることは、暦の都合上なかなか無く、次の9月9日・チルノオンリーは、2017年まで待たねばならなくなった。
2017年の9月9日は土曜日なので、かろうじて即売会も開催できる。ということで、アニメ倶楽部甲府が、チルノオンリー「あ大祭」を開催した。
2018年は9月9日が日曜日ということもあり、より開催のしやすい環境に。アニメ倶楽部甲府が前年に引き続き「あ大祭」を開催。福岡でも「あたい最強!」が復活開催した。


  • 「ふじさんめっせ」開催の「あ大祭」


富士市で即売会が開催されることは、余り多くない。
ただ、過去には「おでかけライブin沼津」の会場が改装工事により使えなくなった際、代替会場として「ふじさんめっせ」が起用された歴史もある。
東方オンリーも、過去には「東方霊鷲山」(2010年2月)が開催。アニメ倶楽部甲府も、過去に「富士東方ランド」等を開催しており、この会場の扱いも慣れている。

会場最寄り駅が、新幹線のみの駅「新富士駅」ということでややハードルは上がるが、在来線組も、JR富士駅から路線バスが頻発しているので(30分間隔)そんな不便はしない。
広い駐車場も備わっているので、車組の来場も安心だ。

新富士駅から徒歩10分程度で、ふじさんめっせに到着。歩くのが面倒な方には、新富士駅で借りられるレンタサイクルのサービスもオススメ。

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会場に入り、入場料を払うと、パンフレットと特製のウチワが付いてくる。
暑いのでウチワの存在はありがたいのだが、スタッフは「入場時には、カタログではなくウチワを見せて」とアナウンスする。
実は前日・9月8日にも「あ大祭の前夜祭」として即売会を開催している。事実上、8・9日の2日間連続開催だ。パンフは8・9日共通だが、8日はカタログの提示で入場、9日はウチワの提示で入場とし、区別を図っている模様だ。

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サークル参加数は21サークル(42sp)。
今回も東方音楽ライブ「東方楽祭」との併催ゆえ、出演サークルの参加が半数を占めている。その影響で、音楽CD頒布のサークル比率が異様に高いw
また、東方ジャンルらしくグッズサークルも安定しており、それなりの比率に。同人誌サークルは3サークルと弱め。

チルノオンリーらしく、主催側も公式物販で記念グッズを諸々用意した。
チルノをプリントした「チルノせんべい」は、三郷の草加せんべい業者に依頼しての出品。
チルノカップ麺も登場。これは、沼津ラブライブサンシャイン関係の催事において焼きそば出店でも知られる「浜松屋製麺所」さんに依頼しての出品だ。
また、サークル等から拠出されたチルノグッズやチルノ色紙を出品しての「チルノオークション」も開催された。
痛車展示も併催されたが、参加の4台は、当然ながら皆チルノ。落書ボードも、皆チルノで埋め尽くされていた。

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11時30分になると、ステージ上で「東方楽祭」がスタートする。
これはステージイベントを併催する上での宿命なのだろうが、「東方楽祭」が始まると、これまでサークルスペースを回っていた人々が皆「楽祭」に吸収されてしまうw
ただ、音響が比較的マシに調整されていなので、この手のイベントでありがちな「ステージの音響が大きすぎてサークルスペース上で会話ができない」という展開にならず済んだのが救いだろうか。(サークルスペースでかろうじて会話ができるレベル?)

アニメ倶楽部主催東方オンリーは、「東方楽祭」との相互依存・共存共栄の関係が培われつつ発展してきた経緯もある。
「東方楽祭」との長年のお付き合いの歴史は当然尊重すべきとしても、演目間のインターバルを多めに取る(その分サークルの頒布チャンスが広がる)とか、今回のようにサークルに迷惑の掛からない音響にするとか、サークルと「東方楽祭」とが共存し得るよう、引き続き努めていただけることを願いたい。