「夢を紡ぐ創作の集い」を一通り見た後は、その足で横浜まで移動した。
前記事で触れたように、Sound Horizon/Linked Horizonオンリー「第nの地平線」に足を伸ばすためである。

私自身は、Sound Horizonオンリー「サンホラオンリーへようこそ」(2007年〜2013年)に一般参加したり、気が付いたら撤収手伝ってたりスタッフとして仕事してたり、と妙に縁のあったジャンルなのだが、「サンホラオンリーへようこそ」以後は何となく足が遠のいてしまった。
現在は「第nの地平線」が年1回、安定して開催し続けているとは聞いていたものの、スケジュールの都合もありなかなか参加できず。気にはなっていたのは間違いないので、今回予定が空いたのを機に、足を運んだ次第である。

なお、過去は「Sound Horizonオンリー」、現在は「Sound Horizon/Linked Horizonオンリー」と表記が若干異なるが、これは「Sound Horizon」が別名義「Linked Horizon」で活動し始めたことに伴う対応だ。どっちの表記も大差はないだろう。
本記事では便宜的に「サンホラ(オンリー)」として統一させていただきたい。


◆◆目次◆◆
・「サンホラオンリーへようこそ」以後のサンホラジャンル
・ジャンルの世界観にもマッチする?インスタ映えする会場「大さん橋ホール」
・変わらぬ盛況・変わらぬ趣向豊かな企画
  • 「サンホラオンリーへようこそ」以後のサンホラジャンル


2013年に終焉した「サンホラオンリーへようこそ」は、当該ジャンルを代表する「旗艦イベント」的存在であった。
同イベントの終了は、サンホラジャンル内の「大黒柱」を失ったも同然だが、そういう時は、他のイベンターが「我こそが後継者だ」と言わんばかりに新しい即売会を立ち上げることも良くある話。

早速ジャンルに触手を伸ばしたのがスタジオYOU。東京都内でサンホラオンリー「地平線上のAria」を立ち上げた(2013年〜)。
スタジオYOUの機動力には敬意を表したいし、同人者に対し迅速に「発表の場」を提供したことは評価したいところだが…さすがに、「サンホラオンリーへようこそ」時代の趣向溢れる企画は望めない。運営面も、どうしても弱い。

そんな中、2014年から登場した即売会が、今回お邪魔した「第nの地平線」
Sound Horizonが活動10周年(注:メジャーデビューが2004年)を記念しての開催としてスタート。場所も、Sound Horizonに縁のある「パシフィコ横浜」に近い、横浜港国際客船ターミナルの「大さん橋ホール」が起用された。
「サンホラオンリーへようこそ」時代の趣を多少受け継ぎつつも、独自色を加え、年1回の開催を安定して続けている。5回開催し、各回とも100sp台の半ばくらいで推移している。



  • ジャンルの世界観にもマッチする?インスタ映えする会場「大さん橋ホール」


会場は、横浜港国際客船ターミナルに付随する、多目的ホール「大さん橋ホール」。
東急東横線からの直通の「みなとみらい線」で「日本大通り」駅の下車。
ここから少し北に歩くと、同人誌即売会の会場として多用される「横浜産貿ホール マリネリア」も見えるが、今回はそこを通り過ぎ、更に北へ北へと進む。

北へ、北へ。波止場を10分北に歩くと、ようやく横浜港国際客船ターミナルが見える…がこの建物に入ってはいけないらしい。ターミナルの両脇にスロープがあり、客船ターミナルの屋上に上がるかのように登っていく。
そしてさらに、ひたすら北へ、北へと進む。…この道、どこまで続くんだ?w

波止場のだいぶ奥まで進むと、下り坂への分岐が。下り坂の先には、建物らしきものが見える。そして入口そばには、コスプレイヤーと思しき方の姿も。
日本大通り駅から徒歩15分以上はかかっただろうか。ようやく、会場の「大さん橋ホール」に到着だ。

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しかしこうしてみると、この大さん橋という場所、確かに即売会会場としては歩かされる距離も長く、不便である。
ただ、インスタ映えする光景で、女性参加者にも喜ばれそうな立地である、とも感じた。
2002年に改修・完成した現在の大さん橋は、屋上の道や壁面を、ほぼ全量木製で固めている。スロープすらも木製だ。ただでさえ周囲には大海原も拡がる風光明媚な光景なのに、そこに全量ウッドで固めるデッキ。こんな光景、なかなかお目にかかれない。
この即売会は、波止場の最奥部限定とはいえ、ホール外でもコスプレOKとのこと。確かに、この光景を、背景として提供しない手はあるまいw



  • 変わらぬ盛況・変わらぬ趣向豊かな企画


久々に足を運んだサンホラオンリーの空間だが、雰囲気は昔お邪魔した時とそう変わらないだろうか。
一般参加者も多いし、女性参加者の比率の高さも相変わらずか。コスプレイヤーも多い。
昔と変わらぬ、サンホラジャンル独特の雰囲気を感じさせた。

ただ、聞いたところによると、台風の影響で例年よりも参加者が少なめとか。
特にこの日は、朝早くから東海道新幹線・山陽新幹線が運休を決めている。関西等からの遠征勢が軒並み欠席せざるを得ず、サークルスペースも、欠席スペースがちらほら見られる。
普段なら、即売会終了後「夜の部」としてアフターパーティーが開催されるが、この日は台風を考慮しアフターパーティーは中止に。アフターパーティー用の料理も、即売会会期中に提供されたとも聞く…
軒並み中止に追い込まれた関西の即売会ほどではないにせよ、首都圏も影響は少なからずである。

また、当日は六本木で「Sound Horizon」公式のイベントもあったとか。
これも多少は影響したかもしれないが、よくよく考えてみると、サンホラオンリー開催日に公式のイベントがバッティングすることなど、日常茶飯事だったw
…まあ、いつものことというべきか。
運営側もそこは妙に慣れているのかもしれないが、カタログ上で大さん橋〜六本木間のアクセスルートを案内するなどして対応していた。

サークルを一通り回ってみると、服飾・アクセサリー系を頒布するサークルが3〜4割を占めている。
このジャンルならではの特色だろうが、「Sound Horizon服飾・雑貨オンリーイベント」なるものも他主催により立ち上がっているあたりから、推して知るべしとも言えようか。
もちろん、本やイラスト集を頒布するサークルも少なくはないが、服飾・アクセサリー系の方が多いように映った。

趣向を凝らせた企画も、豊富だった。
一番目立ったのは、入口のすぐ横でブースを出していた、「Sound Horizon」風味の「謎解きゲーム」。会場内各所に手がかりを潜ませ、会場を回遊させる仕掛けも見られた。
また、イベント内のドールオフ会、カフェコーナーでの珈琲・紅茶のサービス、企画展示や交流ノート設置等、用意された企画も多様だった。かつて開催された「サンホラオンリーへようこそ」時代の交流用ブロックノートが展示される、という昔を懐かしめる企画も。
どれも、Sound Horizonの世界観に寄り添った、凝った企画だったと思う。

昨今は「Sound Horizon」ジャンルにも接する機会もめっきり減っていた。
正直申し上げて、久々の参加は「浦島太郎」的な状態でもあった(汗)
ただ、相変わらずだったのは参加者の熱気と盛況。構築された世界観。そして、趣向溢れる豊富な企画。
「サンホラオンリーへようこそ」から「第nの地平線」に変わっても、その当たりは、余り変わっていないように思える。
今後も、年1回ペースでの開催が継続されると思われるが、変わらぬ雰囲気のままで居て欲しい。そう感じさせる即売会であった。