大田区は、「コスプレ発祥の地」の一つと言われている。
コミックマーケットも、草創期は大田区蒲田近辺で開催されていた。その後も、京急蒲田駅そばの「大田区産業プラザPiO」が同人誌即売会の会場として、常用され続けてきた。
そして同人誌即売会には、ほとんどのケースにおいて、コスプレが付随する。
歴史的に見て、同人誌即売会とコスプレとは、切っても切れない不可分の関係だ。

そういう経緯もあり、大田区は「コスプレ発祥の地」の一つとして注目を浴び始めるようになる。
JR蒲田駅前を舞台に、町歩き要素を加えての野外コスプレイベントも開催されるようになった。

元々「蒲田国際フェスティバル」は、毎年10月に開催される、定例の地域催事と聞いている。
ところがここに、コスプレコンテストが入り、同人誌即売会も開催される。さらには、東方Project界隈では有名なサークル、そして東方Projectの原作者ZUN氏まで招聘されると聞く。
…なんじゃそのオタク・同人者ホイホイの展開はwコスプレの町を通り越して同人オタの町にでもするつもりかこの町はw
となるとこのイベント、流石に自分も注目せざるを得ない。


◆◆目次◆◆
・今話題(?)の大田区議・荻野稔氏より催事のお話を…
・事実上の「プレ”博麗神社秋季例大祭”」
・隔離配置へのフォローが課題「蒲田国際フェスティバル」即売会部門
  • 今話題(?)の大田区議・荻野稔氏より催事のお話を…


実はこのイベントの存在を知ったのは、今年7月下旬。群馬県みなかみ町にて開催された「日本SF大会」にて、「コンテンツと行政」と題したトークイベントが開催された時のこと。
不肖、私・花羅も「アニメ町おこし研究家」とかいう謎の肩書が付きつつも(汗)司会進行の大命を仰せつかり、パネラーの皆様から「コンテンツツーリズム」や「アニメ町おこし」に関するお話を拝聴している。

その時のパネラーの一人が、「オタギイン」の異名も持つ、大田区議の荻野稔氏である。
荻野氏より、10月に「蒲田国際フェスティバル」が開催されるとのお話を伺い、その存在を初めて知った。
荻野区議からのお話も受け、仕事の休みも取れそうなことだし、とサークルとしての参加を決意した。まあ、ご一緒させていただいた方からのお話だし、これも何かのご縁だろう。

…そう思っていたら、開催3日前に、荻野区議が振り込め詐欺グループに自分の口座を利用されていた、という不祥事が発覚。なんじゃこのハシゴを外された感はw

参考リンク:日刊スポーツ(2018年10月4日)『維新区議口座を振り込め詐欺悪用、警視庁が任意聴取』

こ、これも何かのご縁…というか「因果」ってやつかなあ(汗)
出鼻をくじかれたかのような気分ではあったが、とりあえず会場に向かった。

(注)ウチの親が「口座を売った」と勘違いしてるので困ってるのですがw
 一応口座を売った事実は無さそうですね。金融業者に「カードを送って貰えれば入金する」
といわれカードを送ったらそのままパクられたってお話
の模様。ある意味氏も被害者であり…しかし振り込め詐欺の被害者が出た以上道義的責任は免れないし、政治家として脇が甘すぎるのも間違いない…といったところか。



  • 事実上の「プレ”博麗神社秋季例大祭”」


しかし、よくよく考えてみたら市区町村といった行政団体が、自力で同人誌即売会を開催・運営するノウハウなんぞ持っている訳でもない。行政側が、即売会の運営経験者に、業務を委託するのが通例だ。
たとえ主催が市区町村名義になっていても、実際の運営は、他所の即売会での主催・スタッフ経験者が取り仕切るものである。
過去私が参加してイベントにおいても、米子市主催の「東方因幡祭」(2011年)は地元の主催・スタッフ経験者が仕切り、愛知県主催の「ぽぷかる」(2011〜2016年)も、県内イベント企画会社に業務が委託され、県内のスタッフ関係者が献身していた。山梨県主催の「凱風快晴」(2010年)は、東方オンリー「博麗神社例大祭」の主催元「博麗神社社務所」が実働部隊だった。

今回も同様で、当日会場に足を運ぶと、ああよく存じ上げてる「社務所」の幹部クラスのスタッフ様がぞろぞろと…
お話を聞くと、「社務所」の代表氏が、今回の即売会部門における運営責任者だとか。
ああ、区から社務所に業務が委託されたのね…そういう事なのね…
なお、企業出展で印刷業者「ねこのしっぽ」も出店。社長と専務とがお見えだったが、専務が本部受付に座って番してるなど、なし崩し的に「社務所」との一体化が為されていた模様だw

併催されているステージイベント(トークイベント)に、東方サークルが多々登壇されていたこともあり、参加サークルには東方の著名サークルが多くを占める。例大祭/社務所側とのご縁でサークル参加を決めたサークルも、少なくはないだろう。
サークル規模は30spぐらいだが、うち東方が1/2を占める展開(注:この即売会は、一応オールジャンルの同人誌即売会です。一応。
そして会場内には、スクリーンに東方の動画が投影され延々流されている。
この催事は最早、10月14日に開催を控える東方オンリー「博麗神社秋季例大祭」の前哨戦…「プレ”博麗神社秋季例大祭”」と言えるのではなかろうかw

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  • 隔離配置へのフォローが課題「蒲田国際フェスティバル」即売会部門


「蒲田国際フェスティバル」自体は、ステージイベントやコスプレコンテスト、町中コスプレといったオタク要素と、屋台出店・体験コーナー・似顔絵コーナー・和太鼓など地域祭事にありがちな要素無理やり一緒にしたようなイベントだ。
ステージイベント等主な出し物の会場は、日本工学院キャンパスの地上部分だが、何故か同人誌即売会に限り地下のホールで開催、という隔離配置(汗)
地下のホール開催らしく、地下駐車場へのスロープから入場という変わった導線が組まれていたw

ただ即売会会場を誘導する表示は、矢印のPOPが1枚貼られていただけ。正直目立つとも言い難く、地上の賑わいと対称的に、即売会会場は終始閑散としていた。
うーん、せめて同人誌即売会用のキービジュアルを絵師さんに仕立てて貰って、地下駐車場入り口のところにそれを掲げてくれれば、もう少し即売会の存在も目立ったと思うのだが…

案の定、初動は15人ぐらい。東方著名サークルが多い割には、人が来ないなあ(汗)
とは言え、この頃地上では博麗神主ZUN氏+東方著名サークルとでのトークイベントが行われてたから、東方クラスタは皆そっちに流れてる訳だが…

トークイベントは、「トークしながらその合間に楽曲も即興で制作する」という趣旨。
語り合いながら出来上がった楽曲は、その場でCDに焼いて後で無料配布するという趣向だ。
その配布会場が即売会本部のため、配布予定時間の14時になると、50人ぐらいはいただろうか。本部前には、これまでこの即売会で一度もお目にかかることのなかった長蛇の列…
配布物を受け取った方から順に即売会の方も見てくれるので、この時が一番反応良かったかも?

ただ、この時を除きけば、全般的に閑散としていたのは間違いない。
即売会に適した場所が、地下のホール以外見当たらなかったのかもしれないが、即売会だけ地下で寂しかったのもまた事実。地下会場への案内も、残念ながら配慮あるものとはいえず、乏しかったと言えよう
次回の催事で「即売会」を入れるのならば、会場を他の催事との一体感を持たせられる場所になるようご配慮いただくか、それが無理なら地下会場への案内をもう少し強調していただきたい。
いずれにせよ、即売会に人が来てくれるよう、もう一歩進んだ配慮をお願いしたいところである。