えーすいません、この記事書いて気付いたのでが、先ずはお詫びをば…
冬コミ新刊「同人誌即売会開催史(1990年代)」本文p33にこんなこと書いてました。

「なお、1999年までの段階では(中略)SDFも、まだ即売会の世界に顔を出してはいない。」

うん、これは「コミケットカタログ」による即売会開催事情を調べた限りでは、確かにそうではあります。しかし標題の、SDF主催「BrightSeason」について調べると…

2000/07/02(日)会場:大田区産業プラザPio1F大展示ホール
ONE中心Tactics/Key系only同人誌即売会「BrightSeason6in東京」


という記録が、ケットコムに残ってるではありませんか(汗)
当時は勢いのあった頃。開催ペースも相当短いでしょうが、それでも初回は流石に2000年よか手前でしょう…恐らく上記発言は、事実を調べ足りなかったがゆえのミステイクになるでしょう。恐らく、そこの部分をべた塗り修正して本をお出しする形になるでしょう。まだまだ自分も調べ足りないです…反省し、お詫びを申し上げます…

というわけで本日は、SDF主催のTactics/Key作品オンリー「BrightSeason」参加レポートです。

◆◆目次◆◆
1.「BrightSeason」とは
2.人数は少ないものの、和気藹々とした「BrightSeason」
  • 1.「BrightSeason」とは


艦隊これくしょんオンリー「砲雷撃戦!よーい!」や結城友奈は勇者であるオンリー「勇者部満開」をはじめ、数多くのジャンルでオンリーイベントを開催し続けてきた同人誌即売会主催団体「SDF」
Tactics/Key作品オンリー「BrightSeason」は、21世紀初頭を中心に開催された、SDF草創期に開催されたオンリーイベントである。
当時絶大な人気を誇った美少女ゲーム「ONE〜輝く季節へ〜」をメインとしつつも、その他のTactics作品・Key作品も対象ジャンルに含めていた。

往時の勢いは凄まじく、開催履歴を見ると2001年には実に6回も開催されている。
会場も、都産業貿易センター(浜松町館)や大田区産業プラザPiOなど、200sp〜300sp入るような箱が多い。それよりもさらに大きい規模の、東京流通センター(TRC)を会場としたこともあり、当時の盛況ぶりがうかがえる。

とは言え、ジャンルの栄枯盛衰は世の常。次第にサークル数も、開催数も減少。
いったん「BrightSeason」終了を決めた2008年時点では、20〜30サークルにまで縮んだ。会場も、数十spがキャパシティの限界であろう、秋葉原の損保会館に移ったぐらいだ。

ところが「BrightSeason」はなぜか甦るw
2012年8月26日、「BrightSeason27」開催。
2015年5月4日、「BrightSeason28」開催。
共にオンリーイベント集合型イベントの一つとしての位置付け。(かつて当該ジャンルで活動していた同人者達同士の)同窓会的な要素も含まれ、10サークル弱が集った。
年1回の定例開催ではなく、3〜4年に一度という点も、同窓会的な雰囲気を余計に漂わせる。

そして今回、2018年11月11日。秋葉原駅前の「ラジオ会館」を舞台に、今後は【単独開催】にて「BrightSeason」が復活。
午後から都内で用事を抱えてはいたものの、お昼時に時間が空いたので、秋葉原に足を運んだ。


  • 2.人数は少ないものの、和気藹々とした「BrightSeason」


会場の秋葉原ラジオ会館は、1962年竣工。電子機器やホビー等のテナントが多数入り、電気街・秋葉原を象徴する存在の一つ。老朽化に伴う建て替えを経て、2014年に新ビルが登場。
今回は、この新しいビルの最上階・イベントスペースを会場としている。
エレベーターで最上階に上がり、入場料を支払いリーフレットを受け取る。このリーフレットにサークルカットも掲載されているが、全サークルが1枚のリーフレットで収まる数(というか10未満)というあたり、うーん、やっぱ栄枯盛衰を感じるなあw

もっとも、全盛期から、もう10数年の時を経過している。
全盛期と大きく乖離し、余り参加者が来ないであろうことは、主催もスタッフも、サークルも一般参加者も。このイベントに参加する全ての人間が、重々承知している話だ。

運営陣も、「開場時のオクラホマミキサーがちゃんと一周できた!」などと歓喜の声を上げている始末であるw

…往時の「BrightSeason」は、開場時に可能な限り一般参加者を入れ、そこでオクラホマミキサーをかけて会場を回らせる。オクラホマミキサーが止まった瞬間から、即売会スタート・売買開始!という誰得な企画だが…それが「伝統芸能」と化していた。
しかし、それは大量の一般参加者が押し寄せるからこそ、できる芸当でもある。
今のご時世でそれが難しいことは、火を見るよりも明らかだ。

…だからこそ「オクラホマミキサーがちゃんと一周できた(だけの人が来てくれた)」と、喜びに満ち溢れていたのであるw

参加者は、私が足を運んだ12時20分頃(開場20分後)で10人程度。参加者層は…もう往時から10数年経ってイベントだ。参加者の世代は、お察しいただきたいところw
昔の在庫を引っ張り出すサークルもいれば、このイベント合わせで新作を用意するサークルもいる。イベントへの接し方も、サークルごとに違いを感じさせる。
ただ、即売会全体を通し共通した雰囲気は、やはり「同窓会」であろう。同窓会の雰囲気そのままの、和気藹々さに包まれていた。

特筆すべき圧巻さは、特別企画でもある過去のカタログ展示
完成品を展示するのではなく、敢えて生原稿を展示しているあたりが面白い。
時代は2000年代初頭。今のようなデータ入稿ではなく、原稿用紙に切り貼りしての原稿だ。糊で切り貼りした様子が、原稿上の凹凸からも感じ取れた。
当時を知る人々ならば「必見」ともいうべき企画だろう。

この他、過去のブロックボードも展示されていた。
(注:SDFは、サークルにブロックノートを回す代わりに、【持ち運びに難儀するレベル】の大きさのボードを回す。そこに皆マジックで寄せ書きする構図で、これは現存する即売会でも実践しているw)

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うん、いろいろと「熱い」ですねw

往時の熱気を懐かしみつつ、ガツガツせずのんびり過ごせる即売会かな?と感じた。
こういう即売会も、たまには悪くない。多分次は3年後か5年後か?また忘れたころに開催されるだろうが、その時も時間があれば足を運んでみたいものだ。
足を運べば、開催履歴をそのまま武器にした、今回のようなユニークな企画もお目に書かれるであろうし。