アニメ「ゆるキャン△」は、山梨県身延町を中心としつつも、山梨県内全域を舞台としている。山梨県全域に「聖地」の広がる作品だ。
アニメの「聖地」町おこしを研究する当サークル「STRIKE HOLE」としても、「ゆるキャン△」を通じた県内各地の取組には注目している。
昨年は、「ゆるキャン△」の聖地の一つでもある、山梨県山梨市開催の「ゆるキャン△」オンリーに参加。県内各地の取組をまとめ解説した、コンテンツツーリズム本を刊行させていただいた。

2018年10月27日付『2018/10/27 山梨市開催・ゆるキャン△オンリー「野クル校外活動」参加レポート』

今年は、この時とは別の主催だが、南アルプス市で「ゆるキャン△」オンリーが開催されるとのこと。
南アルプス市も、市内芦安地区が「ゆるキャン△」ファンの「聖地」となるなど、作品との縁深い土地だ。
筆者も、サークルとしての参加を決意した。
主催「アニメ俱楽部甲府」は、山梨を地盤に同人誌即売会を開催し続けてきた主催団体。
過去には、オールジャンル同人誌即売会を開催していたこともあるが、近年は東方オンリーの開催に注力。地元での「東方甲州祭」をはじめ、中部地方・北関東でオンリーイベントを精力的に開催し続けている。
静岡県の「遠州浜名湖鉄道」で電車を貸し切り、電車内で即売会を開催するなど、ユニークな取組も数多い。

この主催団体が「ゆるキャン△」にも進出。南アルプス市の「木の国サイト」で開催した即売会が、今回の「梨キャン」だ。

南アルプス市は市内に電車は走っていないもの、会場・木の国サイト付近までは甲府駅からバスが30分間隔で運行しており、比較的交通の便は良い。
(ぶっちゃけ同じ市内の展示会場「アイメッセ山梨」に比べても、バスの本数も多く便利)
上今諏訪バス停で下車、そこから徒歩10分弱で会場に到着。

IMG_20191110_115327


会場の「木の国サイト」は、山梨県木材製品流通センター協同組合運営の施設。
組合の事務所、木製品のアンテナショップに加え、会議室等も備えている。
会議室で即売会をやるのだろうと思いきや、あえて会議室そば・広めの芝生広場を会場に設定。この屋外配置こそが、このオンリーならではの、「ゆるキャン△」らしさを活かした特色だ。

IMG_20191110_115433


主催自身の本部席も、芝生の上で、屋外配置。
そこにテントを張り、主催自ら豚汁の調理を始めている。
つまり、参加者も「キャンプ」を楽しめる。それがこのオンリーならではの、他の即売会には決してない唯一無二の特色だ。

もちろん、屋内配置でないと困るというサークルさんには、会議室棟に椅子・サークルを用意しているので安心だ。
もっとも、屋内配置は当サークルのみ。他のサークルは、すべて屋外の配置を希望していたのだがw(申込時に、屋内・屋外の希望を受け付けている)

屋外配置のサークルを見ると、スープスパを調理しそれを頬張っている。食べ終わったら昼寝に興じており、ソロキャンを満喫されて…サークルとしての頒布物が、用意されてねえじゃねえかwどこがサークル参加じゃwww

一般参加者もテントを張っての「キャンプ参加」ができる点も、この即売会の特徴だ。空いたスペースにテントを張って、キャンプを楽しめる。
家族連れでテントを張って、炭火でステーキを調理。当サークルも、そのおこぼれにあずかるw うん、ニンニクタレの利いたステーキが美味い。

しばらくすると、主催から声がかかり、豚汁のお振る舞いがあるからどうか、お話をいただく。
野菜が豊富で、大根にも味がしみ込んでいる。細かい味付けもしっかり調整されており、極上の豚汁だ。ご馳走様です。

IMG_20191110_131751


折しもこの日は、広島県江田島市で同人誌即売会という名の「飯テロ」大会が開催されていたようだが、ここ山梨南アルプスも、決して負けてはいないw

晴天の秋空。気候も、暑くもなく寒くもなく、で快適な気候。
会場から富士山を眺めることもでき、野外で旨いもの食べられる。素晴らしい即売会であった…てゆーかこれ即売会というより「キャンプ会」な気がするのは、果たして気のせいでしょうか?(汗)
一応、即売会参加サークルとしては多少なりとも売れたので成果ゼロではなかったし、いろいろ美味いもの食えたのでまあまあ満足してはいるのですが。