サークル「STRIKE HOLE」は、旅行系同人誌即売会「旅チケット」にサークル参加させていただいた。

同人誌即売会への参加は、実に3か月ぶりとなろうか?
最近ぶり返しつつあるコロナの蔓延。じわじわと感染者も増え、雲行きは怪しい。
筆者も、実のところ前日までは、キャンセルすべきか否か迷っていた。

だが、主催も、可能な限りの感染防止策を取ってくれている。
会場も、人形町の綿商会館。土日にそんな人の集まる場所じゃないし、三密にはならんんだろう。たぶん大丈夫!
そう信じて、筆者は会場に向かった。

【目次】
・コロナ不安による来場者減少リスク
・ソーシャルディスタンス・三密回避への配慮
・同人誌即売会に参加できる喜び


  • コロナ不安による来場者減少リスク


どうしてもこれは、仕方のないこと。
筆者ですら、前日夜に、行くべきか休むべきか、悩んだぐらいだ。
何が正解なのか、答えの見えない話だ。
どういう判断をしても、責められるべき話だとは思わない。
主催・サークル・一般参加者・コスプレイヤー。各々が悩み、判断した結果、ドタキャンが出るのはやむを得ない。普段より来場者が減るのも仕方ない。

自粛明けの6月以降、少しずつ再開を決める即売会も出てきたようだが、サークルも一般も、回避組は絶対に出てくる。
聞いたところによると、一般参加者の回遊が「三密」を避けた結果10数人レベル、との即売会もあったようだ。
女性向けジャンルオンリーでは、サークルの欠席率が半数以上との話も聞く。
そういう筆者も、都内への移動には慎重で、なかなか足が動かなかった。

コロナ前だが、筆者は島根の「花鳥風月」にサークル参加した。
島根は、4月に入るまでコロナ感染者ゼロ。開催日3/15時点ではコロナの恐怖とは無縁の世界だった。
しかしサークルの欠席率は30〜40%近く。筆者サークルの両側も欠席で、人出も例年同時期の半分程度だったとか。
コロナとは無縁の土地でも、自粛マインドが働き、人出は半減したのだ。

今回の「旅チケット」も同様だろう。
都内感染者が増加傾向ということもあり、自粛マインドに輪をかけるに違いない!
頒布する本も、持ち込み部数は最小限に抑え、会場入りした。


  • ソーシャルディスタンス・三密回避への配慮


「新しい日常」ということで、「三密」の回避が求められる昨今。
事業者は、感染防止ガイドラインの制定を求められる。
そして制定されたガイドラインは、事業者(会場側)から主催に提示され、徹底が求められる。
主催は、感染防止ガイドラインに基づきルールを定め、参加者全員に公知する。

今回は、三密回避のため、サークルは1スペース1人限定
サークル参加数が多かったので5階・6階の2フロアに分けたが、5階と6階で開場時間を数分ずらす工夫も。12時開場だが、5階の開場は12時5分頃だったw

一般参加者も、「新しい日常」/withコロナ時代においては、即売会の参加が「初めて」という方も多かった。
サークルに並ぶ買い手も、1メートルの距離を保ってみたり。本を吟味する時も、1メートルの距離を取ったり、各自「手さぐり」で「ソーシャルディスタンス」を保ちながら即売会の場に臨んでいたようだ。

ちなみに、5階は44sp・6階は34sp。
6階は「成田」「関西」「中部」と国際空港にちなんだブロック名。海外旅行のサークルが多かった。
これに対し5階は「羽田」「伊丹」と国内線ターミナルがブロック名に。国内旅行のサークルが多かった。
サークル数も、1フロアに80サークル詰め込める箱が、今回は1フロア半分のサークル数に抑制。「密」の回避に努めている。

気になる欠席率だが、おおよそ10%程度だろうか。
コロナ以前の即売会でも、それぐらいの欠席は普通にある。ほぼ「普段通り」と捉えて良いだろう。
一般参加者も、前年開催と同程度と聞いている。前年開催時もそんな人が多いわけでもなかったから、まあコロナ前と同程度の人出、と考えてよいだろう。
「密」も回避しつつ、普段通りの雰囲気を味わえた、といったところか。
ジャンルにより、人出の差異はあるのかもしれない。


  • 同人誌即売会に参加できる喜び


最後に、一つ申し上げたい。
コロナのお陰で、同人から長らく離れざるを得ず、ブランクがあった。
即売会で何を用意すれば良いのか忘れかけ、どう動けば良いのかも分からなくなっていた。
…3か月前までは、何の問題もなくできたはずのことが、今はもう、思い出せなくなってしまった。

それでも、何とかサークルとしての動きを思い出して。
久々に参加する同人誌即売会の「空気」は、やはり格別のものがあった。
自分の作った本を並べて、それを手に取って貰い、買ってもらう喜び。
オンラインイベントでは味わえない、「生の空気」がそこにある。

そう簡単に、コロナ以前には戻れないかもしれない。
それでも、やはりオンラインでは味わえない「同人誌即売会」の「生の空気」を吸えたことは、自分にとって大きな収穫であった。
当面は月1〜2回ぐらいの参加にとどめつつも、コロナの様子を見ながら、少しずつ同人活動が復活軌道に乗るよう、模索して行きたい。