7月に入り、新型コロナ感染者も、徐々に広がりを見せ始めた。
都内を中心に、全国的に感染者も増加基調。不安は残るものの、家にこもっていても何も始まらない。
移動制限も解除されたことだし、香川・観音寺開催の「結城友奈は勇者である」(ゆゆゆ)シリーズのオンリー「勇者部満開」にサークル参加した。

今なお会場意向で中止に追い込まれる即売会も少なくはないが、主催のSDFは、6月下旬から、都内で即売会の開催を模索してきた。
会場から課された、感染防止ガイドラインに基づく「三密回避」の厳しい条件をクリアしつつ、試行錯誤しながらも、即売会開催の「実績」を積み上げた。

コロナ禍以後・「勇者部満開」以前に都内で開催された同人誌即売会では、

.機璽ルの入場者は1名に限定
一般参加者は事前予約制の入場制限
0貳牝場者向けのガイドライン制定


など制約を設けつつ、即売会開催を形にし続けてきた。

今回の「勇者部満開」は、この経験を活かした取組で、無事に即売会を開催させた取組。
そう位置付けられるだろう。


【目次】
・ソーシャルディスタンス保持・三密回避を中心とした感染防止策
・聖地開催即売会における「地元住民の参加」にも配慮
・即売会の開催実績を「積み上げる」ということ
  • ソーシャルディスタンス保持・三密回避を中心とした感染防止策


今回の会場として、広めの会場「観音寺市民会館」を取れたことは、幸運だった。

かつて7月に、別の会場で「勇者部満開」を開催した。
しかし、その会場は混雑し、冷房も効かず。酷暑も重なり、参加者は死ぬ思い。
主催に対し、憎悪と殺意を抱いた地獄のクソ即売会だったw

参考リンク:2017年09月05日付『7/16 香川県観音寺市開催・結城友奈は勇者であるシリーズオンリー「勇者部満開」』

その時の反省もあってか、今回は冷房の効いた涼しい会場「観音寺市民会館」に。
本来なら150sp以上詰め込めそうな広さの会場なので、参加73サークル(80sp以上)なら、十分ソーシャルディスタンスを取れる。
涼しいのみならず、密を回避できる会場という点も大きかった。


一般参加者は、事前予約制。
これは、他のSDF即売会と同様だ。
そして、1回に付30人まで。5回に分けての入れ替え制を取ることで、三密の回避に努めた。

会場の入場者数が100人以内でおさまるようにとの「お達し」に対し、参加1サークルに付入場者は1人となるよう制限。
それでも、欠席サークル除いても約70人は既にいるから、残り30人が一般参加者の入場可能人数、という計算なのだろう。

また、入場時にはアルコール消毒を義務化。
入口と出口も分け、すれ違いによる「密」の発生も防止。
ドアも全開にすることで、外気との換気も促進。
細かな工夫が、随所に見られた。
もちろん、全参加者マスク着用は、当然の義務だ。

ちなみに、いつもならば恒例の立食パーティー「前夜祭」が開催されるが、今回取りやめている点も付記しておきたい。
コロナ感染の主因の一つに「会食」がある以上、これは致し方無いだろうが…


  • 聖地開催即売会における「地元住民の参加」にも配慮


とは言え、こうして一般入場を事前予約制にすると、訓練された同人者・ファン諸氏ならいざ知らず。
聖地開催の恒例・飛び入りで参加する一般住民にとっては、敷居が高くなる。

私は、聖地開催の即売会が、そして地域舞台の作品が、地域側の理解を得るためには、地域民が気軽に入れる環境が望ましいと考えている。
コロナ対策上致し方ないかもしれないが、地域民が入れない地域の催事、というのも余り好ましくない。

しかし、今回は計5回の入れ替え制を取った事が、モノを言った。
その分開催終了は16時近くにずれ込み、サークルの負担も重くなったがw

この最後・5回目の入場は、事前予約なしでも参加可能とした。
滞在者が30人を超えないよう、1人退場したら1人入場をOKにすることで、密回避のガイドラインも順守した。
最後の入場は、即売会にあまり詳しくないはずの、地域の人々の参加が多かったようにお見受けする。

つまり、1〜2回目の入場は「訓練された」ガチの戦闘兵たち。
5回目の入場は、そこまで必死ではないが、ゆゆゆに多少の興味がある、地域民の飛び入り参加。
回数ごとに、上手く棲み分けが為されたと思う。

入場制限もあるので、サークルとしての売上低下も懸念された。
ただこれまでの「ゆゆゆ」オンリーは、最初の1時間に大量の戦闘兵が押しかけ、戦争状態というのが通例だった。
これが全5回に分散されたことで、戦争状態と「密」が無くなった。売れる時間が、普段の5倍に引き伸ばされた、という印象。
終わってみれば、新刊はほぼ完売状態。過去の「勇者部満開」から幾分数字は落ちたものの、大きく数字を落とすこともなく、手ごたえも感じられたと思う。


  • 即売会の開催実績を「積み上げる」ということ


こうして無事に終わった「勇者部満開」。
開催から2週間が経過しても、コロナ感染者は発生しなかった。
即売会がクラスターになることなく、終えることができた。

今は皆、恐る恐る・手探りで、どうやって同人誌即売会を開催するかを模索している時期だ。
同じ日に、大阪では赤ブーブー通信社が、入念な感染防止対策を施しつつ、2000sp規模の即売会を開催したが、サークルの大半が欠席したと聞いている。

1000sp規模の同人誌即売会すらもマトモに開催できない状況なのだ。
…そりゃ、10000spのコミケに開催の目途が付かないのも、頷けよう。

先ずは、小さくても良い。「スモールスタート」で構わない。
一つずつ、即売会開催の実績、そして経験を積み上げるしかない。
感染症の状況を見つつ(現状は相当厳しいが…)、可能なら、より大きな即売会が開催できるように模索する。
その積み重ねが、10000sp規模「コミックマーケット」開催実現に繋がっていくと思う。

「勇者部満開」も、「withコロナ時代」における同人誌即売会の開催実績「積み上げ」に貢献した。
小さな成功だが、「withコロナ時代」における着実な一歩を踏み出せたと思う。