先日公開した記事『「文化芸術活動の継続支援事業」補助金申請を目指す同人関係者へ』(前編)(後編)
は、多くの反響をいただきました。ありがとうございます。


その後、同補助金申請のヘルプ・相談がけっこう舞い込んで忙しかったのですが、ようやく落ち着いてきたので、今日は先日参加した「サンシャインクリエイション」のレポートを。

あ、文化庁補助金は終わりましたが、他補助金の申請支援もやりますよ。
個人事業主か、法人になってことが必要要件になる補助金が多いので、支援対象は限られるかもしれませんが、経験を活かし、できる限りのサポートはさせていただきます。
仔細はTwitterのDMで。


【目次】
◆感染者数急増さ中の開催も、感染拡大には至らず
◆「サンクリ」感染拡大防止の工夫
◆この規模の即売会を、まっとうに開催できたことが最大の収穫
  • ◆感染者数急増さ中の開催も、感染拡大には至らず


8月2日、私はオールジャンル同人誌即売会「サンシャインクリエイション(サンクリ)」にサークル参加させていただいた。
折しもこの頃の都内は、コロナ感染者数が急増。都内・1日当たりの新規感染者数が過去最大レコードを更新し続け、「第2波」到来が危惧されていた。
「サンクリ」が果たして無事開催されるかも不明瞭だったし、私自身も、仮に開催しても参加するべきか辞退するべきか、前夜まで悩み続けていた。

幸いにも、周辺からの自粛要請・中止要請等も無く、「サンクリ」は当日を迎えた。
私も、意を決してサークルとして足を運んだ。

参加してみて、結論から言えば、大事にならずに無事終わってよかった、といったところだろうか。
他即売会では、出席率2割とかいう話も聞く。サンクリも出席率の悪さが懸念されたものの、コロナ感染拡大と緊急事態宣言を過ぎてから後に募集をかけたということもあり、サークルも「覚悟」を決めて申し込んでいる。サークルの出席率は、見た感じ1〜2割程度にとどまり、コロナ前との大きな差異はない。

参加サークル・一般参加者は減ったが、それなりに盛り上がっており、普段の賑わいが取り戻せた、といった印象だ。
そしてコロナの感染拡大…これは開催から2週間経過してもそういう展開には至らず。8月中旬からは、東京都内の新規感染者数も緩やかながら減少に転じている。
「サンクリ」経由のコロナ感染拡大はなかった、と考えられ、無事に終わったと見なせる。

コロナ以前には当たり前だった「賑わいの場」の末席に座らせていただくことができ、うれしい限り、というのが正直な感想だ。


  • ◆「サンクリ」感染拡大防止の工夫


とは言え、以前の「サンクリ」とは、明らかに開催形態が異なっている。

まず、会場はこれまで「サンシャインシティ文化会館」のA-1,2,3の各ホールを利用していたが、今回は会場を変え、Dホール1ホールに。
Dホールの床面積は、Aホールの9割弱。ただ、sp数はAホール時代の約800〜1000に対し、今回は約600。会場の広さに対し「ゆったりめ」のサークル数だ。

また、通路幅も、2m以上確保
サークル机もくっつけず、50cm程度の間隔を空ける対応。
密を避けた配置に心がけている。


これまでは入場証代わりにカタログを販売していたが、今回はリストバンドを入場証代わりに。
リストバンドの「色」で入場時間を定め、2回の入れ替え制で「密」の回避に努めている。
(注:カタログは、サークルドットエムエスのシステムを利用したwebカタログを採用)
リストバンド交付前に、検温も実施している。

一般参加者にも、間隔を空けての列形成を要請している。
…ただ、人気サークルに並ぶとき、普段の癖で詰めてしまいがちw
これまで「列詰めて!列詰めて!」でやってきた我々だが、withコロナ時代の「ソーシャルディスタンス」は、明らかにこれまでの「正義」と真逆の方向。
我々がwithコロナ時代の「ニューノーマル」に慣れるには、もう少し時間が必要なのかもしれない。

この他、万一のクラスター発生に備えての必要性から、来場者の個人情報登録(本名・メアド)も求めている。
もっとも、情報登録フォームへのアクセスが集中しており、当日アクセスできない状況も発生してしまったがw


  • ◆この規模の即売会を、まっとうに開催できたことが最大の収穫


開会は、サンクリ代表の「お久しぶり」から始まった。
3月の催事が中止になり、実に10か月ぶりの開催。「やはりリアルの場が重要と痛感」とのお話には、筆者も同感する。

この当時は、「コミックシティ」が1000sp単位の即売会をwithコロナ禍で開催したものの、サークルの出席率が著しく落ち込むなど苦戦中。
同人界全体を見ても、数百sp規模の即売会すら、うまく開催できていない状況だった。
そして、東京都内の感染者数急増。
良い材料は、ほとんど無かった。

しかし、サークル参加数こそ落としてはいるが、出席率は落とさず。
そして会場内でのクラスター発生も無く。
数百sp規模が、「無事に終わった」ことこそが「収穫」だったと思う。

こうやって各々の同人誌即売会が、各自感染拡大の工夫を凝らしつつ、つつがなく即売会を終わらせる。
その「実績」を積み重ねた先に、これまで開催が為しえなかった、より大きな規模の即売会開催も見えてくると思う。
「千里の道も一歩から」とは言うが、同人世界「復活」に向けての「着実な一歩」を進めた即売会群の一つ。サンクリの平穏無事な開催は、そう捉えることができるだろう。