あんま良い年ではなかったかもしれませんが、振り返りつつ来年以降の指針にしたいと思い記します。


【コロナ禍による同人誌即売会の中止】

年2回、必ずあるはずの「コミックマーケット」が中止。
これが、今年を一番象徴した出来事だったと思います。

「コミケがなきゃ、地方の即売会に遠征すりゃいいじゃね?」

五輪が開催され、コミケも無く、同人的には「空白」となる8月は、元々そうするつもりでした。
しかし、このコロナ禍では、大阪・名古屋までは開催できても、地方は同調圧力も強いようで、なかなか開催できない展開。
全国の即売会を飛び回るはずが、コロナ禍以後は観音寺ゆゆゆオンリーと大阪の「こみっく☆トレジャー」「東方紅楼夢」ぐらいしか行ってないのですよ、即売会遠征。
(その代わり、即売会を絡めない旅行、主にアニメ聖地巡礼は例年以上に行ったと思いますw)

「売る場所」の確保に悩んだ一年、でもありました。
11月以降、委託作品の取扱先に「メロンブックス」を加えたのは、そういう事情ゆえ、とも言えましょう。

【「日本中止即売会列伝」刊行】

コロナ禍において、何も知らない人間は、気軽に「中止しろ」と言えます。
でも、中止したら、主催がどれだけダメージ食らうか分かってんの?
会場代が返っても、事前準備に要した費用は戻ってこない。下手すると、会場代すら返還されないケースもある。
収入ゼロで、多額の出費だけが残る。

そこに想像が至らず、「他人事」で「中止しろ」と言い出す人間が、あまりにも多すぎる。
その憤りから記した本が、11月に刊行した「日本中止即売会列伝」です。

chushi_hyoushi



【同人と政治の関わりが深まった一年】

このコロナ禍においては、我々一人一人の自助努力、別の言い方をすれば「経済力」だけでは「切り抜けられない」ケースも多いと思います。
同人界見ても、社業として即売会やってる会社とか、印刷業者とか、どれだけのダメージを受けたか。今年は切り抜けられても、来年以降「持つ」のか。
だからこそ、「政治」の力、中央政府・地方自治体といった公的機関からの支援が欠かせません。

同人やってる連中も、普段なら「自民党嫌でござる」「立憲民主党解党しろや」等、無邪気に語れるでしょう。
でも、コロナ禍でどこの業界も厳しく、特に同人界隈は大ダメージ。
私に言わせれば、そういう切迫した状況下で、「●●党嫌でござる」とか言ってる場合ではない。付き合える政党をより好みしている余裕なんか無い。

党派なんぞどうでもいいから、同人界に寄り添える人間を支持するわ!

てことで、同人界にとってみれば、藤末健三参議院議員(自民党系会派所属)と、栗下善行都議(都民ファースト)の「同人界への寄り添い」には深い共感と感謝を持たざるを得ないのです。
あ、インテックス大阪の会場費用減免措置を講じてくれた松井一郎市長(日本維新の会)のご決断も、評価せざるを得ません。

特に、栗下善行都議は、私が著した「日本中止即売会列伝」の中核的主張である「中止は、主催を経済的に殺す」。ここに強い共感をお持ちいただきました。
「同人誌即売会主催」の「経営」という観点から、同人界に寄り添っていただけた。そう思います。
私の主張にもご理解をいただき、都議の立場から同人界に尽力いただけることには、感謝しかありません。


【文化芸術活動の継続支援事業 補助金】

コロナで、同人界は皆が苦しい、と思います。
それは、即売会を開く者だけではなく、作品をつくる者(サークル)も、関連産業も。

2020年第2次補正予算で、文化庁から支援策として打ち出された「文化芸術活動の継続支援事業」
コロナで中断した活動に対し、それを復活させようとする動きに対し、その経費を補助する、という趣旨です。
同人界でも、一部8月頃から捕捉していた方々もいらっしゃるようですが、同人界に広く認知されるようになったのは、9月に入り、前述藤末参議院議員が「この補助金は同人関係者も対象」ということを発信いただいたからだろうと思います。

上限100万(+別枠50万)なので、大規模な同人誌即売会にとっては焼け石に水でしょう。
ただ、中規模即売会主催、参加サークルにとっては、だいぶ助けになったはずです。

筆者も、中小企業診断士として、各種補助金で申請支援(作成代行・添削・レビューなど)を務めた経験もあります。
この補助金に取組むのはもちろん初めてですが、過去の経験は、きっとこの補助金にも生きるはず。同人を知り、補助金の世界も知る自分だからこそできる「同人界への貢献」になる。
そう考えて、ブログ・Twitterで「相談乗ります」と呼びかけました。

多くの方からご相談をいただき、あるいは書類作成のお手伝いをさせていただきつつ、私自身も大いに経験を積ませていただきました。

来年には、「文化芸術活動の充実支援事業」という新しい支援策が登場します。
恐らく同人誌即売会の主催向けになると思いますが、引き続き、同人関係者各位の補助金申請をサポートさせていただきます。


【2021年の抱負】

2020年5月コミケに新刊を出す(構想はおおよそできてる)
・これとは別に、コンテンツツーリズム研究本を「白川郷」で出す
 …昨今の「ひぐらし」と聖地・白川郷を巡る状況を、世の中
  特に学会にお知らせしたい
・先述「文化芸術活動の充実支援事業」など、コロナ支援策となる補助金申請をサポート。同人界への更なる貢献を果たしたい!

他にも、いろいろ抱負・目標の類はありますが、ひとまずこんなところでしょうか。
皆様、良いお年をお迎えください!