倉敷市の同人誌即売会「ComicFortune」は、コロナ禍の中でも頑張って開催を続けている即売会の一つ。
2020年夏以降は、1回中止にしたものの、それ以外の予定は開催に漕ぎつけた。
コロナ禍後でも、比較的「中止率」の低い即売会だ。

普段は、倉敷駅から水島臨海鉄道で南に約30分、工業地帯・水島地区での開催が多い。
ただ今回は、場所を移して倉敷市中心部。観光地でもある「倉敷美観地区」が近い、倉敷市芸文館での開催だ。

筆者は以前、水島で開催の「ComicFortune」にサークル参加したが、意外に評論本の反応がよかったのを覚えている。
会場も「芸文館」という行ったことの無い会場ということもあり、サークルとしての参加を決意した。

【目次】
◆会場・芸文館は将棋の「聖地」
◆サークル参加数は大幅に減少
◆岡山における「ComicFortune」の役割
  • ◆会場・芸文館は将棋の「聖地」


倉敷駅から、芸文館のある美観地区へは、歩いて約15分。
距離にして、1〜2km離れている。
荷物持ちつつ歩くのがしんどい自分は、この日もレンタサイクルに頼るw

レンタサイクルならば、途中にある美観地区をサイクリングして、風景を楽しむこともできる。
あと実は、この会場、近くにコンビニ等が無く、物資購入に難儀するw
昼食スポットも周囲に見当たらず、美観地区まで自転車を走らせたぐらい。
まあ、そういう会場からの買い出し・昼食等でも、自転車は役に立ったような気がする…

実はこの芸文館は、将棋の「聖地」でもある。
倉敷は、昭和の大棋士・大山康晴15世名人の生地。

大山15世名人の功績から、「倉敷藤花」という女流タイトル戦も創設されたほどだ。
男性棋士のタイトル戦にも起用され、名人戦の会場としても起用されている。
館内には、大山康晴記念館が併設され、私もサークル設営が終わった後、記念館を見学したぐらいだw

同人的には、将棋作品のオンリーイベントを、芸文館で開催するとハマると思うw


  • ◆サークル参加数は大幅に減少


予想はしていたものの、サークル数を10ちょっと。
以前、水島地区で開催されたときは40サークルぐらい集っていた。
やはりこのコロナ禍において、同人誌即売会に足を運ぶ、という習慣がだいぶ薄まってしまったのではないかという気がする…。

一般参加者もポツポツ来るものの、そんな多くは無い。
まあ、withコロナ時代においては、入場者数制限も課せられている。あまり多く来られても困るとは言え、やはり寂しいものはある。

でもこのご時世においては、こうして即売会開催の「実績」をつくり、サークルが本を売り、一般参加者がそれを買う。
その流れを、たとえどんな細いものであっても、継続していくことこそが肝要だ。
私に言わせれば、このご時世で「人が来ない」なんてのは贅沢だ。開催いただけるだけでも、ありがたいと思わなければいけない。

ただ、余り人が来ない割には、意外にうちの本反応良くてのお…
都内の即売会、この即売会の10倍以上の規模の即売会よりも、よっぽど反応良いのですよ。
評論サークルだと反応が良くなる、というこの即売会ならではの特徴は、規模縮小下でも「健在」ということか?


  • ◆岡山における「ComicFortune」の役割


これは、岡山県の同人界全体に言える「脆弱さ」だが、岡山においては「ぶちすげぇコミックバトル」という25年続いた同人誌即売会があり、ぶちすげぇ以外の即売会が、県内で全く育って来なかった。
「ぶちすげぇ」がある内はまだしも、「ぶちすげぇ」が無くなったらどうなるか?

「ぶちすげぇ」の開催は、コロナ以後完全に止まってしまった。
(一応,2021年8月開催予定だが、感染状況次第だろう。)

「ぶちすげぇ」以外で唯一定着した「ComicFortune」が無ければ、岡山の同人界は、どうなっていたか?
(注:津山の「ゆるこみ」はもう少し回数重ねないと「定着した」とまでは断言しづらいかも…)
「ComicFortune」が無ければ、間違いなく、即売会空白地域の仲間入りだ。

「ComicFortune」の存在は、withコロナ時代で、岡山県内における即売会の「灯」を途絶えさせない、大きな「力」となっている。
今後は、7月に倉敷(水島地区)で、秋には福山市内での開催が予定されている。
岡山における同人文化を継続させる、大きな存在として、エールを送りたい。