前回、イベント主催向けの補助金「ARTS for the future!」について、概要を解説した。
詳細は以下リンクからご確認いただきたいところだが、

参考リンク:「ARTS for the future!」攻略法(1)

(1)今後開催する催事に対する支援「充実支援事業」
(2)キャンセルに追い込まれた催事への支援


この2本柱で成り立っている補助金だ。

(2)のキャンセル料支援については、4月下旬に発令された「緊急事態宣言」の影響を受け、キャンセル料支援が拡充される見込となった。
(なお詳細はまだ発表されていないので、今後の発表を待とう)

キャンセル料支援については、制度拡充の仔細発表を待って語りたい。つまり、「後回し」ということで…
まずは、5/24の1次募集締め切りに間に合わせるべく、(1)今後開催する催事に対する支援「充実支援事業」の攻略法を語りたい。

なお「充実支援事業」は、1団体1申請限りが原則。
但し、1申請の中に何十件の催事を組み込んでも構わない。
(キャンセル料支援は別枠申請可)

12月までの開催計画を、大まかでいいから決めておき、予定催事全てをまとめて申請できるようにしておきたい。


【目次】
◆「従事人員」を定めよう
◆収支計画書を書こう
◆web申請をしよう(団体名登録)
◆web申請をしよう(webに事業内容を登録)
◆事業者名と口座
◆最後に
  • ◆「従事人員」を定めよう

 ≪従事人員申請書 ダウンロード≫

「従事人員」は、催事に関し日額1.5万以上支払うスタッフの人数、と考えて差支えは無い。
同人誌即売会は、そのほとんどがボランティアスタッフ。従事人数・ゼロ人と入力するしかないw
従事人数ゼロでも補助金受給資格が失われるわけでもなく、区分(補助金上限600万)に振り分けられるだけなんで、そんな問題は無い。
たいていの催事は、上限600万で足りるだろう。

なお「コミックマーケット」等大きなイベントだと、入場人数や取扱額で、より上の区分(区分検上限2500万)に引き上げられる特例措置もある。
大きなイベントは、「補正基準実績報告書」も追加で提出し、区分・上限を引き上げた方が良いだろう。


  • ◆収支計画書を書こう


≪収支計画書 ダウンロード≫

といっても、そんな身構える必要はない。

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これ見れば分かると思うが、相当アバウトだ。
それも当然といえば当然の話。
将来の見込なのだから、この通りに行くとは限らない。緻密な数字は出しようがないw

ただ、各「取組」毎に費用は出さないといけないので、そこは注意。
 *「取組」は、1つの催事で1つの「取組」と考えれば良い
1つの申請に複数の催事を盛り込み、各催事毎に費用を記入するのでやや面倒くさい。
でも、緻密な数字でないと思えば、気は楽になると思う。

なお、この補助金は、2021年1月8日以降、発生した費用も対象になる。
1/8以降の、既に開催した催事もカウントして良い。
開催済み分の収支計画書記入は、流石に、ある程度しっかりした数字が望ましいと思う。

あと、この収支計画書は「補助事業対象経費」「補助事業対象外経費」「収入(見込)」の3つそれぞれ書かないといけない…面倒臭っ…
でもここで数字を書いておくと、後の申請が楽になるはず。アバウトで良いから、ガンバローガンバロー

*収入には、入場料収入を必ず入れておくこと。入場料を取ることが、この補助金の受給要件の一つだからだ。

補助事業対象外経費には【消費税】を入れておこう。
 消費税は、補助の対象外なので。
 補助事業対象経費の1/10の額が、対象外経費に計上されていないければ、不備になる。


  • ◆web申請をしよう(団体名登録)


「ARTS for the future!」はweb申請なので、とりあえずアカウントを登録しておこう。 
まず一番最初に、団体名の登録を行う。
「定款」「決算書(債務諸表)」「過去の実績証明」「代表者の本人確認書類」が必要なので、用意しておこう。

でも待ってくれ。そこで「本登録」するのではなく「一時保存」にとどめておこう。
そこで「本登録」すると、以後変更ができないクソ仕様だ。
「本登録」は最後の最後まで控えておいて、それまでは「一時保存」にしておこう。


  • ◆web申請をしよう(webに事業内容を登録)


事業計画などは、基本的にwebフォームに記入する。
でも、webフォームに2,000文字書き込む。その間に時間切れで書いた内容が無効になることもあり得る。
そこで当方、Web記入の下書きシートを用意した。

≪Arts For The Future! web申請用下書きシート≫

★上書き禁止、ダウンロードして使ってください

字数カウント機能もついているので、字数制限のある項目で文章を考える上で重用いただけると思う。

未来の催事なので、綿密なスケジュールは立てられない。
取組実施の開始日・終了日は仮の日にちで構わない。
日にちが変わったら、変更届を出せば良いだけだ。

実施会場も、複数会場挙げて「このうちのどれか」ぐらいの適当さでも構わないと思う。

補助対象経費・補助対象外経費・収入(見込み)を入れる欄もあるが、これは先に作成した収支計画書に沿った額を入力する。

あとは取組内容に何を書くか。最大2000字の論述
ここには、本補助金の補助要件となる「積極的な活動」「新しい文化芸術活動のイノベーション」に相当する内容を盛り込みたい。

少なくとも、これまでと同じ即売会やるよ!だけではたぶんハネられる。
「新しいこと(もの)」で何をやるのか、という部分を分かりやすく盛り込もう。
取組名称(40字以内)も、「同人誌即売会」というだけでなく、新しい取組が明快にアピールできるよう、記述の仕方を考えたい。

参考までに… 「内容」の方が重要らしいです。




【7/11追記】
執筆時における文化庁の方針としては「日程アバウトでも良いから出してくれ」だったが、方針が変わった模様。この方も、現時点になって「会場予約の証拠・演目・スタッフリストを出せ」と求められた。会場が確定していない取組は、審査から落とす方向に方針転換した模様。
なお、この方はこの文化庁の方針に立腹し、自ら申請を取り下げました…


  • ◆事業者名と口座


web申請には、振込口座を書く必要がある。
でも、要項の中には、こうも書いてある。

(事業者名義の口座に限る)

「従事人員申請書」「収支計画書」には「事業者名」を書く欄がある。
ここに主催団体名を書くことになると思うが、要はその主催団体名の口座を用意しろ!ということだ。

今まで、個人名義の口座で出納やってきた主催には、そこが大きなハードルになる。

団体名の口座を用意するのはハードル高いかもしれないが、ネットバンクやゆうちょ銀行なら、「団体名+代表者個人名」での名義で口座は作りやすい。
それで通すのが妥当だろう。
私も、個人事業主として屋号付口座を開設したが、屋号+代表者個人名の口座なら、1週間足らずで解説し得た。

あと「ウルトラC」としては、事業者名を「個人名」にするという方法もあるw
個人名の「主催団体」という考え方だ…(汗)
この方法なら、個人名義の口座も引き続き使えるだろう。

【7/11追記】1次募集で不採択事例がガンガン出ているが、その多くは個人名義の口座を指定している事例だ。主催団体の会計と、個人のお金との区別が付いていないとみなされ、問答無用で不交付にする方針。個人名義口座を使う「ウルトラC」は難しく、団体名義にする必要がある。



  • ◆最後に


とまあ、そんな感じで、正攻法・裏技的手法双方織り交ぜながら、文化庁「Arts For The Future!」の申請サポートに、筆者は取り組んでいる。

自分のイベントは、補助金の対象になるのかどうか。
何を書けば良いか、分からない。

どんな些細なことでも結構なので、TwitterのDMなどでご相談いただきたい。
(回数が重なりすぎなければ、無料で相談は承っている)

有償となるが、補助金を勝ち取るメソッドを盛り込んだ、書類作成・添削も実施している。