九州の地に、革命的とも言える大きな成果を上げた良即売会「大(9)州東方祭」。
前回に引き続き、「大(9)州東方祭」評論の続きです。
今回は、「大(9)州東方祭」における、スタッフの「待遇」に関する評論です。
一応、「大(9)州東方祭」についての評論とはなっておりますが、他即売会の主催の皆様にも、参考になり得る内容ではないか、と考えております。
「大(9)州東方祭」のスタッフ数は、前回2009年秋時点で、総勢約100人。
九州は無論、岡山・広島等の中国地方勢、香川・愛媛等四国勢、そして関西からも経験豊かなスタッフが召集され、西日本一円からスタッフが集い、事に当たった。
だが、今回は4月29日という日程が、大きく響いた。
4月29日は1日のみの休み。一般的な社会人も学生も、その前後の日は、会社なり学業なり控えており、休みを取りづらい方も少なくない。
日曜日の休みならば、土日が休みになる方が多く、1泊2日で遠方からのスタッフ参加遠征なんてのも、比較的しやすいだろう。
私も前回は、土日の1泊2日で「大(9)州」に参加した。
だが、4月29日は1日だけの休み。前後に休みが連なっておらず、連休とはならない。
流石に日帰りで九州にスタッフ参加なんてのも、厳しいものがある。
更に、先述の通り、4月29日は「COMIC1」「東方螺茶会」といった即売会と競合している。
サークルは前回を凌ぐ数を集め、サークル集めという意味での「競合」には勝利したが、スタッフ集めという意味では「競合」に敗北してしまった。前回スタッフをされた方も、今回「COMIC1」や「東方螺茶会」に参加、という方も多少いらっしゃったようだ。
これらの要因が複合的に積み重なった結果、今回「大(9)州東方祭」スタッフは、前回の半分・約50人。
そして一方、盛り沢山の各種企画は、ライブ・ゲーム大会等、前回同様のボリュームだ。一人一人の負担の倍増は、明白だ。
実際、当日の状況は阿鼻叫喚の修羅場だった模様で…
数多くの企画を、何とか回し切るには至れたものの、少ない人数で無理矢理回したツケで、当日スタッフの業務は、明らかに「戦場」だった模様だ。
そして、今回の大(9)州東方祭は、朝7時設営開始、撤収終了は19時(前回よりも更に1時間多い)。一般的なオンリーイベントに比べ、倍近い拘束時間である。
業務もハードで、スタッフ一人一人の負担も過大。
…これは果たして、現代における「女工哀史」という奴ではないか?
もっとハッキリ申し上げよう。
今の状況が続けば、「大(9)州」のスタッフ志願者、皆「大(9)州」から逃げ出しますよ?
スタッフも、所詮はボランティア。「好きで」やってる世界だ。
続けるも辞めるも、最後はその人の自由意志。嫌々やらされてるだけだと続かない。
女工の如く酷使すればするほどに、離れてく人が増えるのは、極めて自然な道理だろう。
更に申し上げれば、即売会というもの、サークルや一般参加者の協力は欠かせない。
だが、同時にスタッフ一人一人の協力も、決して欠かす事の出来ないものではなかろうか。
この規模になってしまうと、主催一人じゃイベントなんて成り立たない。
私が危惧するのは、この悪循環だ。
スタッフ減少 → 一人一人の業務量増加 → 負担の重さにスタッフが辞める → スタッフ減少
「大(9)州」が、この悪循環に陥り始めているのでは?との心配が頭を過ぎる。
これを解決する方法を、主催以下関係者は真剣に考えるべきだが、自分なりに解決策を模索すると、この3点に集約されると思う。
1.スタッフ人材の補強
2.業務量の縮小
3.スタッフ参加者のモチベーションアップ
先ず「1」についてだが、これは今回4月29日というスタッフの集りづらい日程であった事(COMIC1や螺茶会とのバッティング・土日休みではない等)が影響している。
次回開催は10月24日で、普通の土日、スタッフ参加も比較的しやすい日取りだ。
日取りが良くなった事で、スタッフ参加者が増える事も期待できよう。
また、サークル参加者に設営の協力を呼びかけたり、過去のスタッフ参加者に頭を下げてお手伝いを要請する等の地道な努力も欠かせないだろう。
「大(9)州東方祭」は規模も大きく、手間暇かかる、非常に大変なイベントだ。拘束時間も極めて長い。
私は、コミックマーケットじゃないが、サークルさんでもスタッフ兼任での参加し易いよう、パートタイムでのスタッフ参加を認める等の柔軟な施策を検討しても良いのではないか、とも考える。
(但し、買い手からの「自分の買い物があるから朝夕だけスタッフ参加したい」なんてのはスタッフに入れたら示しが付かなくなるので却下したい。他のスタッフだって、買いに行きたいのは一緒ですよ。)
#あとですね、有志の方…ニコ動でまたスタッフ参加を呼びかける動画作っていただけないっすかねえ。
あれが有るのと無いのとでは、スタッフの集まりの度合いが違うような気もするので。
ただ、それでもスタッフ参加者なんてのは中々簡単には集らないものである。
万策尽くしても尚スタッフが集らなかった場合…「2・業務量の縮小」も検討すべき項目である。
具体的に申し上げれば、「大(9)州」の華やかさを彩る半面、スタッフの作業量を著しく増やしている、当日の企画を減らす事で、業務量の減少、一人一人の負担減も目指したい。
究極的には、負担減を通じ、スタッフの離反者を無くす事が目標になろう。
とは言え、闇雲に企画を減らせば良い、というものでもない。
例えば、「非想天則」等のゲーム大会、痛車展示会、チルノダンス…これらは全て、スタッフ側からやってみたいとの志願があって実行に移された企画だ。
スタッフが「やりたい」という物を、業務縮小の名の下に取り上げるのは極めてナンセンス。スタッフのモチベーションの減衰に繋がる。
逆に、如何にハードな業務だろうとも、自分がやりたいと手を上げたものならば、どんなハードな業務になろうとも我慢できる…いや、「楽しい」とすら言えようw
究極目標はスタッフの離反を防ぐ事だから、ハードな業務でも「やりたい」と手を上げる人が居るのなら、その企画は継続すべきであろう。
私がメスを入れるべきは、「ライブ」と考える。
同人音楽家を招いてのコンサート。即売会終了後のアフターで実施されるが、これは長時間に渡り多くのスタッフを拘束させる原因となる。
今年の「大(9)州」は、18時にライブ終了、19時に撤収だ。それまでは、全てのスタッフが拘束され、その分負担も増す。
15時の即売会終了で、何故18時までライブが続くのか。
多くのアーティストを招聘し、彼らに演奏時間を与えねばならないからだ。
今回は4組ものアーティストの共演…といえば聞こえは良いが、彼ら皆が満足し得る演奏時間を確保しようとすれば、18時にまでもつれ込むのもやむを得まい。
流石に、過去の流れもあるから、「ライブ」を全廃しろとまでは申すつもりも無い。
ライブに招聘するアーティストは、一人か…せいぜい多くても二人に留める。演奏時間は15時30分(即売会終了30分後)とし、演奏時間は1時間ちょいに留める。
そうすれば16時40分ぐらいにライブも終わり、撤収も30〜40分あれば何とかなろう。17時30分までに完全終了だ。
拘束時間が1時間半短くなるだけでも、スタッフにとっての負担の軽減は大きいはずだ。
ライブのボリュームを増やす事は、スタッフの拘束時間、そして負担の増加に繋がる。
主催氏が一人アーティストを招聘すれば、その人の演奏時間分だけ、スタッフ全員の拘束時間が、一律に増加する。
その事を、主催氏及び関係者は胸に刻み込むべきであろう。
そして「3・スタッフ参加者のモチベーションアップ」、これが最も大切な項目である。
先に少し触れたが、たとえスタッフの負担軽減になろうと、ゲーム大会・痛車展示会・チルノダンス等の企画を削減する事に、私は反対している。
それは、スタッフが自ら「やりたい」と志願して興った企画だからだ。
「やりたい」ものはやらせてあげるのが、スタッフのモチベーションアップにも繋がる。
反対に、ライブの削減を主張したのは、スタッフ主導ではなく、主催氏主導の企画だからだ。
主催権限でライブのボリュームを増し、上意下達でスタッフの拘束時間が増える。
「やらされた感」が増すだけでモチベーション下がるんじゃね?と懸念を持ち、ライブのボリュームの減少を提案した次第である。
ライブに限った話ではないが、何か業務量の増える要因を入れるならば、それを入れる事の意義を前もって説明。皆を納得させる事が必要なのではないかと。
何か企画を取り入れるならば、それに伴う負担の増加を、皆が納得してから取り入れるべきではないか。
スタッフは、それぞれが皆意思を持った人間であり、主催の言うことを何でも聞いてくれる、人件費のかからないロボットではない。
私も昔主催をやった時、そこを勘違いしていた節があったように思う。
スタッフは、主催の言うことを何でも聞いてくれるもの、と思っていたのかもしれない。
スタッフがやりたかった事を察し、それをやらせてあげる環境を整えてあげても良かったか…?
スタッフがやりたかった事を止めた事で、スタッフの離反に繋がり、後にそのスタッフないし近親者から、足掛け四年に渡っての粘着を受けることになった訳だがw
主催はスタッフに、何を提供できるのか。
そして主催が提供せしものは、果たしてスタッフが望んでいるものなのか。
スタッフが望むものを提供できるならば、スタッフも力を貸してくれる。
そして、スタッフが望むものを提供できず、負担ばかりを求められるのならば、スタッフのモチベーションは下がり、離反に繋がる。
スタッフが力を発揮してくれる為にも、主催には、スタッフが求めている物を(言われなくても)察し、提供する。
言うは易く行うに難しい事だろうが、そうしようと努力する「姿勢」だけでも見せていただきたい。そう私は考える。
私は、「大(9)州東方祭」で活躍するスタッフ達…特に若手のスタッフは、5年後10年後の、九州同人誌世界を支える貴重な人材だと考える。
彼らが育ち、自らオンリーイベントなりオールジャンルなりを興したり、或いは熟練スタッフとして活躍してくれれば、それは九州の同人世界の活性化につながるからだ。
今の「大(9)州」のスタッフ達には、どんどん勉強して「よく訓練されたスタッフ」に育って欲しい。
しかしながら現状は、スタッフを育てる以前の問題だ。
スタッフの負担が増えれば、スタッフから離脱する人も増える。それを食い止め、スタッフの負担を減らす事から先に考えるべきであろう。
スタッフの数を増やす事、ライブのボリュームを減らす事で拘束時間の短縮・業務負担の縮減を図る事、スタッフ参加者のモチベーションに気を遣う事。
「大(9)州東方祭」が、今後も良即売会として継続し続けていく為には、これらの取り組みが求められていると思う。
前回に引き続き、「大(9)州東方祭」評論の続きです。
今回は、「大(9)州東方祭」における、スタッフの「待遇」に関する評論です。
一応、「大(9)州東方祭」についての評論とはなっておりますが、他即売会の主催の皆様にも、参考になり得る内容ではないか、と考えております。
「大(9)州東方祭」のスタッフ数は、前回2009年秋時点で、総勢約100人。
九州は無論、岡山・広島等の中国地方勢、香川・愛媛等四国勢、そして関西からも経験豊かなスタッフが召集され、西日本一円からスタッフが集い、事に当たった。
だが、今回は4月29日という日程が、大きく響いた。
4月29日は1日のみの休み。一般的な社会人も学生も、その前後の日は、会社なり学業なり控えており、休みを取りづらい方も少なくない。
日曜日の休みならば、土日が休みになる方が多く、1泊2日で遠方からのスタッフ参加遠征なんてのも、比較的しやすいだろう。
私も前回は、土日の1泊2日で「大(9)州」に参加した。
だが、4月29日は1日だけの休み。前後に休みが連なっておらず、連休とはならない。
流石に日帰りで九州にスタッフ参加なんてのも、厳しいものがある。
更に、先述の通り、4月29日は「COMIC1」「東方螺茶会」といった即売会と競合している。
サークルは前回を凌ぐ数を集め、サークル集めという意味での「競合」には勝利したが、スタッフ集めという意味では「競合」に敗北してしまった。前回スタッフをされた方も、今回「COMIC1」や「東方螺茶会」に参加、という方も多少いらっしゃったようだ。
これらの要因が複合的に積み重なった結果、今回「大(9)州東方祭」スタッフは、前回の半分・約50人。
そして一方、盛り沢山の各種企画は、ライブ・ゲーム大会等、前回同様のボリュームだ。一人一人の負担の倍増は、明白だ。
実際、当日の状況は阿鼻叫喚の修羅場だった模様で…
数多くの企画を、何とか回し切るには至れたものの、少ない人数で無理矢理回したツケで、当日スタッフの業務は、明らかに「戦場」だった模様だ。
そして、今回の大(9)州東方祭は、朝7時設営開始、撤収終了は19時(前回よりも更に1時間多い)。一般的なオンリーイベントに比べ、倍近い拘束時間である。
業務もハードで、スタッフ一人一人の負担も過大。
…これは果たして、現代における「女工哀史」という奴ではないか?
もっとハッキリ申し上げよう。
今の状況が続けば、「大(9)州」のスタッフ志願者、皆「大(9)州」から逃げ出しますよ?
スタッフも、所詮はボランティア。「好きで」やってる世界だ。
続けるも辞めるも、最後はその人の自由意志。嫌々やらされてるだけだと続かない。
女工の如く酷使すればするほどに、離れてく人が増えるのは、極めて自然な道理だろう。
更に申し上げれば、即売会というもの、サークルや一般参加者の協力は欠かせない。
だが、同時にスタッフ一人一人の協力も、決して欠かす事の出来ないものではなかろうか。
この規模になってしまうと、主催一人じゃイベントなんて成り立たない。
私が危惧するのは、この悪循環だ。
スタッフ減少 → 一人一人の業務量増加 → 負担の重さにスタッフが辞める → スタッフ減少
「大(9)州」が、この悪循環に陥り始めているのでは?との心配が頭を過ぎる。
これを解決する方法を、主催以下関係者は真剣に考えるべきだが、自分なりに解決策を模索すると、この3点に集約されると思う。
1.スタッフ人材の補強
2.業務量の縮小
3.スタッフ参加者のモチベーションアップ
先ず「1」についてだが、これは今回4月29日というスタッフの集りづらい日程であった事(COMIC1や螺茶会とのバッティング・土日休みではない等)が影響している。
次回開催は10月24日で、普通の土日、スタッフ参加も比較的しやすい日取りだ。
日取りが良くなった事で、スタッフ参加者が増える事も期待できよう。
また、サークル参加者に設営の協力を呼びかけたり、過去のスタッフ参加者に頭を下げてお手伝いを要請する等の地道な努力も欠かせないだろう。
「大(9)州東方祭」は規模も大きく、手間暇かかる、非常に大変なイベントだ。拘束時間も極めて長い。
私は、コミックマーケットじゃないが、サークルさんでもスタッフ兼任での参加し易いよう、パートタイムでのスタッフ参加を認める等の柔軟な施策を検討しても良いのではないか、とも考える。
(但し、買い手からの「自分の買い物があるから朝夕だけスタッフ参加したい」なんてのはスタッフに入れたら示しが付かなくなるので却下したい。他のスタッフだって、買いに行きたいのは一緒ですよ。)
#あとですね、有志の方…ニコ動でまたスタッフ参加を呼びかける動画作っていただけないっすかねえ。
あれが有るのと無いのとでは、スタッフの集まりの度合いが違うような気もするので。
ただ、それでもスタッフ参加者なんてのは中々簡単には集らないものである。
万策尽くしても尚スタッフが集らなかった場合…「2・業務量の縮小」も検討すべき項目である。
具体的に申し上げれば、「大(9)州」の華やかさを彩る半面、スタッフの作業量を著しく増やしている、当日の企画を減らす事で、業務量の減少、一人一人の負担減も目指したい。
究極的には、負担減を通じ、スタッフの離反者を無くす事が目標になろう。
とは言え、闇雲に企画を減らせば良い、というものでもない。
例えば、「非想天則」等のゲーム大会、痛車展示会、チルノダンス…これらは全て、スタッフ側からやってみたいとの志願があって実行に移された企画だ。
スタッフが「やりたい」という物を、業務縮小の名の下に取り上げるのは極めてナンセンス。スタッフのモチベーションの減衰に繋がる。
逆に、如何にハードな業務だろうとも、自分がやりたいと手を上げたものならば、どんなハードな業務になろうとも我慢できる…いや、「楽しい」とすら言えようw
究極目標はスタッフの離反を防ぐ事だから、ハードな業務でも「やりたい」と手を上げる人が居るのなら、その企画は継続すべきであろう。
私がメスを入れるべきは、「ライブ」と考える。
同人音楽家を招いてのコンサート。即売会終了後のアフターで実施されるが、これは長時間に渡り多くのスタッフを拘束させる原因となる。
今年の「大(9)州」は、18時にライブ終了、19時に撤収だ。それまでは、全てのスタッフが拘束され、その分負担も増す。
15時の即売会終了で、何故18時までライブが続くのか。
多くのアーティストを招聘し、彼らに演奏時間を与えねばならないからだ。
今回は4組ものアーティストの共演…といえば聞こえは良いが、彼ら皆が満足し得る演奏時間を確保しようとすれば、18時にまでもつれ込むのもやむを得まい。
流石に、過去の流れもあるから、「ライブ」を全廃しろとまでは申すつもりも無い。
ライブに招聘するアーティストは、一人か…せいぜい多くても二人に留める。演奏時間は15時30分(即売会終了30分後)とし、演奏時間は1時間ちょいに留める。
そうすれば16時40分ぐらいにライブも終わり、撤収も30〜40分あれば何とかなろう。17時30分までに完全終了だ。
拘束時間が1時間半短くなるだけでも、スタッフにとっての負担の軽減は大きいはずだ。
ライブのボリュームを増やす事は、スタッフの拘束時間、そして負担の増加に繋がる。
主催氏が一人アーティストを招聘すれば、その人の演奏時間分だけ、スタッフ全員の拘束時間が、一律に増加する。
その事を、主催氏及び関係者は胸に刻み込むべきであろう。
そして「3・スタッフ参加者のモチベーションアップ」、これが最も大切な項目である。
先に少し触れたが、たとえスタッフの負担軽減になろうと、ゲーム大会・痛車展示会・チルノダンス等の企画を削減する事に、私は反対している。
それは、スタッフが自ら「やりたい」と志願して興った企画だからだ。
「やりたい」ものはやらせてあげるのが、スタッフのモチベーションアップにも繋がる。
反対に、ライブの削減を主張したのは、スタッフ主導ではなく、主催氏主導の企画だからだ。
主催権限でライブのボリュームを増し、上意下達でスタッフの拘束時間が増える。
「やらされた感」が増すだけでモチベーション下がるんじゃね?と懸念を持ち、ライブのボリュームの減少を提案した次第である。
ライブに限った話ではないが、何か業務量の増える要因を入れるならば、それを入れる事の意義を前もって説明。皆を納得させる事が必要なのではないかと。
何か企画を取り入れるならば、それに伴う負担の増加を、皆が納得してから取り入れるべきではないか。
スタッフは、それぞれが皆意思を持った人間であり、主催の言うことを何でも聞いてくれる、人件費のかからないロボットではない。
私も昔主催をやった時、そこを勘違いしていた節があったように思う。
スタッフは、主催の言うことを何でも聞いてくれるもの、と思っていたのかもしれない。
スタッフがやりたかった事を察し、それをやらせてあげる環境を整えてあげても良かったか…?
スタッフがやりたかった事を止めた事で、スタッフの離反に繋がり、後にそのスタッフないし近親者から、足掛け四年に渡っての粘着を受けることになった訳だがw
主催はスタッフに、何を提供できるのか。
そして主催が提供せしものは、果たしてスタッフが望んでいるものなのか。
スタッフが望むものを提供できるならば、スタッフも力を貸してくれる。
そして、スタッフが望むものを提供できず、負担ばかりを求められるのならば、スタッフのモチベーションは下がり、離反に繋がる。
スタッフが力を発揮してくれる為にも、主催には、スタッフが求めている物を(言われなくても)察し、提供する。
言うは易く行うに難しい事だろうが、そうしようと努力する「姿勢」だけでも見せていただきたい。そう私は考える。
私は、「大(9)州東方祭」で活躍するスタッフ達…特に若手のスタッフは、5年後10年後の、九州同人誌世界を支える貴重な人材だと考える。
彼らが育ち、自らオンリーイベントなりオールジャンルなりを興したり、或いは熟練スタッフとして活躍してくれれば、それは九州の同人世界の活性化につながるからだ。
今の「大(9)州」のスタッフ達には、どんどん勉強して「よく訓練されたスタッフ」に育って欲しい。
しかしながら現状は、スタッフを育てる以前の問題だ。
スタッフの負担が増えれば、スタッフから離脱する人も増える。それを食い止め、スタッフの負担を減らす事から先に考えるべきであろう。
スタッフの数を増やす事、ライブのボリュームを減らす事で拘束時間の短縮・業務負担の縮減を図る事、スタッフ参加者のモチベーションに気を遣う事。
「大(9)州東方祭」が、今後も良即売会として継続し続けていく為には、これらの取り組みが求められていると思う。