STRIKE HOLE

同人関係者に役立つ補助金の申請を支援します。補助金申請通らなかった方は、ご相談ください!採択される確率を、確実に上げます。 サークルとしては、同人誌即売会・アニメ聖地町おこしの評論中心にやっています。 【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系とアホ評論の二本立てです。

2014年03月

3/9 奈良県橿原市・東方オンリー「仙仏蒐合」

3月9日は、星蓮船・神霊廟中心東方オンリー「仙仏蒐合」にサークル参加させていただいた。
「東方神霊廟」は、大和朝廷の豪族を登場人物とする東方Project作品であり、奈良県一帯は「東方神霊廟」の「聖地」と言える。

先週3/2・岩手県遠野市での東方オンリー同様、聖地開催という事で、参加者の関心は非常に高い。
サークル規模も、併催の秦こころプチオンリー「こころ仮面舞踏会」と合わせ140sp。募集数を超過した。
無論、その中には、先週の遠野と連戦での参加者も、多々いらっしゃった。
遠野より参加サークル数は多いが、これは橿原市を会場しており、大阪や名古屋からアクセスがし易いという地理的条件が作用しているだろう。

会場は、橿原市のかしはら万葉ホール。
最寄り駅は近鉄の畝傍御陵駅で、そこから歩いて10分。この他、特急も停車する近鉄大和八木駅からバスを利用する、或いはJR畝傍駅から20分歩く、というアクセス手法もある。

元々、この「万葉ホール」は、奈良県においては同人誌即売会の会場として多用されていた会場だ。
橿原市では、特定イベントが定期・継続開催される、という訳では無いが、個人主催が新規にイベントを立ち上げることが多い。
継続に至ることこそ少ないが、新たな主催が入れ変わり登場する。
こうして、年何回かは橿原で同人誌即売会が開催されていたものだが、そこで多用された会場が、今回の万葉ホールである。

とは言え、普段の同人誌即売会は、60sp規模が通例。
そこに140spを収容した為、無理やり詰め込んだ感は否めないw
何とか収め切れたと思ってはいるが、もう少しサークルが多かったら、危険水域に突入していたかも?

流石に、聖地開催だけあって一般参加者も多い。
初動も、400〜500人はいそうだ。
橿原は、中心駅である・大和八木が、名古屋と大阪とを結ぶ近鉄特急の途中駅。関西は無論、名古屋からも特急一本で足を伸ばしやすい位置。
関西は無論、名古屋からも出向く方も多い。一般参加者の多さは、そこに由来しているだろう。

今回は、5階レセプションホールを即売会会場としているが、別途3階ホールを借り、そこに待機列を形成した。
開場10分前に5階即売会会場出入り口まで列を移動させ、多人数の来場ながらも、段取り良く対応した。
なおこの3階ホールは、即売会会期中は、コスプレスペースとして、また即売会企画の一つ・アナログイラスト展示会の会場としても活用された。

この即売会のもう一つの企画としては、14時からの「生演奏」企画が挙げられる。
ステージ上での演奏企画は、これまでも様々な東方オンリーで行われていたが、音量が大きく頒布の妨げになりかねないケースを、多く見てきた。
今回もそのケースの再来になるのでは?との懸念はあった。
私のサークル配置が、ステージ目の前という事もあり、その懸念は、とりわけ強かったw

しかし、今回の生演奏は、マイクを用いた大音量のライブ等ではなく、管楽器を用いての演奏だ。
管楽器演奏は、昨年5月のガルパンオンリー「セーラー服と戦車道」でも体感したが、ライブに比べ音量が小さい傾向にある。
ステージ目の前の配置であっても、スペースでの会話が普通にできるレベルで、懸念したほどのものでもなかった。

演奏は、「東方吹奏楽団 大阪支部」の登壇。とは言え吹奏楽団のフル編成ではなく、少人数編成でのアンサンブルだ。
フル編成だと大人数となり、大音量の懸念はあるが、アンサンブルなら音量もさほどではない。
今回は、トロンボーン3本・トランペット1本のアンサンブル、次いでリコーダー2本・ピアニカ1本での三重奏。最後にフルート三重奏だ。

吹奏楽団の次は、リコーダーの名手・中雑魚酒菜さんによる生演奏…
ただ、帰りの電車の都合上、ここで撤退せねばならかったのは残念だった(汗)

生演奏企画は、奏者の技量発表の場であると共に、来場者にも楽しみをもたらす企画だ。
音量面に気を遣いさえすれば、企画としては、皆が楽しめる良い企画だと思う。

全体的に見て、このオンリーは、「聖地開催」という枠組ではあるものの、聖地ならではの企画は無く、寧ろ普段の東方オンリーで行われるような企画が多かった。
運営も、経験豊富なスタッフ陣の力量あり安定はしていたが、普段大阪や京都で開催している東方オンリーの延長線上的な雰囲気を感じた。
聖地開催色というよりは、関西イベント的な色合いが、強かったのではないだろうか。
地元と提携した企画を打ち出した先週の遠野とは、少しカラーは異なる。

ただ、地理的条件としては、関西圏に属する。
聖地開催とは言え、関西イベント的な色合いが強いのは、そういう地理的条件が作用しているとも思う。

少し残念なのは、この即売会、今回一回限りで終わらせるとの事だ。
色々ご事情はおありなのかもしれないが、せっかくこれだけのサークル集うイベントなのに、少し勿体無い気がする。
今回は「奈良初」というご祝儀的なものはあるから、今後は今回ほどは集まらないだろうが、仮に半減したとしても70sp規模。オンリーとしては充分な規模だ。
奈良でオンリーを開いたとしても、充分戦えるだろう。
もし関西で神霊廟オンリーをやりたいとお考えの方がいらっしゃれば、奈良橿原での開催は、相当有力な選択肢となるだろう。

3/2 岩手県遠野市開催東方オンリー「東方紅楼夢9.5 遠野物語」「夢の世紀 魅知の旅」

3月2日は、岩手県遠野市で開催された東方Projectオンリー「東方紅楼夢9.5 遠野物語」「夢の世紀 魅知の旅」にサークル参加させていただいた。
岩手県遠野市は、遠野伝承が東方Project作品のモチーフとなっていることもあり、東方の「聖地」として扱われている場所である。
典型的な、聖地開催型のオンリーイベントである。

東方の「聖地」である遠野でオンリーを開催しよう!そう思い立ったのが、東方界隈を代表するオンリーイベントの一つ「東方紅楼夢」の主催氏、ならびに東方・秘封倶楽部オンリーの東西両主催(東京開催「境界から視えた外界」・京都開催「科学世紀のカフェテラス」)である。
これに、東北を代表する同人誌即売会「杜の奇跡」主催氏も、協力者として運営に加わったという構図。東方界隈、というか同人界隈の重鎮が運営に揃う、超重量級の体制となった。
開催形式は、「東方紅楼夢」のエキストラバージョン「東方紅楼夢9.5 遠野物語」と、東方・秘封倶楽部オンリー「夢の世紀 魅知の旅」の合同開催。昨年の春に開催を発表後、秋口からサークル集めを本格的にスタートさせた。

サークルの関心も、各地東方オンリーへの遠征参加に積極的な層を中心に、高いものがあった。
募集計80sp(正確には各イベント毎に40sp)に対し、参加数は84sp。
紅楼夢側と秘封側とで参加数に偏りはあるものの、満了と相成った。
遠征好きのサークルが、遠野に関心を示した結果であろう。
加えて、東北各県(特に岩手県)のサークルも、地元という事で多くが参加。これも、満了の原動力となっている。続きを読む

2/23 長野市のオールジャンル同人誌即売会「QUEST light」

2月23日、私は、長野県長野市開催のオールジャンル同人誌即売会「QUEST light」にサークル参加させていただいた。

長野県の同人誌即売会においては、北信・長野市の同人誌即売会は、中信・松本市に比べいささか低調、という印象があった。
中信・松本市に100sp超規模の同人誌即売会が目立つ一方、北信・長野市は50sp前後ないし未満の即売会が多かった。「おでかけライブ」が長野に進出した事もあったが、定着せず振るわなかった。

ただ、長野市開催の同人誌即売会「QUEST light」は、その傾向とは違っていた。
当初は50sp規模の小規模なレベルだったが、回を重ねるごとに徐々にサークル数も増えていく。
昨年2月の開催時点では、100spに迫る勢い。
長野市開催即売は平均50sp規模と認識してはいたが、「QUEST light」の躍進は、明らかに当地の平均レベルを突出していた。
俄然私は、「QUEST light」に注目するようになっていった。その後も、中々スケジュールが合わずに参加できなかったものの、1年経過して、ようやくスケジュールの都合が付き、サークル参加させていただく運びとなった。

開催場所は、長野駅からバスで10分、アークスホールでの開催。
アークスホールは同人誌即売会の会場として多用される会場。長野市は、同人誌即売会が開催可能な会場に恵まれているとはいえず、数少ない、同人誌即売会が開催可能な貴重な箱だ。
近くには立体駐車場も備わっており、車組も問題なく来訪できる。
公共交通機関も、長野駅からバスで10分程度と近いが、1〜2時間に1本程度の運行なので、バスの時刻を予めチェックしておいた方が良さそう。最悪タクシーを利用するとしても、1000円以内で済むので、そこまで不便ではないだろう。雪の厳しい冬季でなければ、レンタサイクルの利用も有力だろう。

あともう一つ、この即売会…というかこの会場の弱点としては、周辺に「食糧を調達できるお店等が存在しない」という事。
アークスホール自体が、工業団地ど真ん中の立地。平日はともかく、土休日に食糧を売るお店は、営業していないw
コンビニも、レストランも、歩いて行ける範囲には存在しない。
遠方へも行動しやすい車組はともかく、公共交通機関利用組は、バスに乗る前に、長野駅で食糧を買い込んでおくなどの工夫が必要かと思われる。

今回は、開催規模としては、90sp程度。昨年同時期と同じレベルだとは思うのだが、カタログ挨拶曰わく「やや控えめ」とのこと。
後で知ったのだが、昨年秋開催時には100sp超えを果たしており、それに比べれば少し減ってしまった、という事なのだろう。
ただ、2月の開催は、雪深い中の開催。長野が雪国で、雪に慣れている部分もあるかもしれないが、それでも、どうしても外出は控える傾向になるだろう。
一般参加者も初動30人と余り多くなかったが、これも含め、2月開催である以上、どうしても動員数は減ってしまうもの、と考えるべきなのだろう。

ジャンル傾向としては、5つの島がこういう形で分けられている。

A島→黒子のバスケ B島→マンガ・アニメ C島→創作 D島→クラフトブース・アクセサリー等 E島→ゲーム

1ジャンルで1つの島を埋められる、黒子のバスケ・創作が最大勢力と考えるべきだろうか。
それ以外では、進撃・東方・艦これが目立つ、といった所か。不思議な事に、何処の地域でも見かけるジャンルであるはずのボカロが、今回は見当たらなかった(見逃していただけかもしれないが…)

注目すべきは、D島のクラフトブース。
公式サイト・募集要項などには、こう説明されている。

>クラフトブースとは、180cm×180cmのエリアの中で自由にレイアウトできるスペースです。

頒布を行わないが、その代わりにスペースを広めに使い、自由に展示を行えるスペースということ。
サークルの中には、少数派かもしれないが、頒布を行わず、展示のみを行うサークルもいらっしゃる。
特に、ドールを扱うサークルに、展示オンリーのサークルをお見かけするような気がする。
そういうサークルさんに、展示に特化した環境を提供できる、という意味があり、一つのユニークな取り組みと言えよう。
今回も、造形・ドールの展示を中心とし、力作が披露されていた。


頒布物の傾向としては、意外に「本」の比率が高かった。
地場の同人誌即売会の傾向としては、本が少なく、ラミカ・アクセサリー等の小物・グッズ類中心という印象が強い。
だが、この即売会はその傾向に反し、「同人誌」という形で作品を頒布するサークルの比率が高かった。その数、全体の半分以上。
勿論、小物・グッズ類も健在だが、それと一緒に同人誌も頒布しているサークルさんも多かった。

この即売会は、委託参加も受け付けており、毎回10サークル前後が参加しているが、委託サークルも、殆どが本のサークルだ。
明らかに、地場の同人誌即売会としては、異質とも言えるレベルで同人誌率が高い。

恐らくこれは、「QUEST light」成立に至るまでの「歴史」が影響していると考えられる。
2009年頃までは前身的存在のイベントとして、「Comic QUEST」「本のみの市」を開催していた。当時は長野市民会館での開催だったが、会場の規約により、会場内でのみ使用可能な金券に両替をして頒布を行うという、特殊な…というか苦心を重ねた方法で運営されていた模様だ。
(参考・2008年11月25日付「元気の出てきた長野県の同人誌即売会」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51405719.html)
その中でも、特に「本のみの市」は当時地方で若干流行っていた「同人誌オンリー」という形態での開催だった。
恐らく、同人誌オンリーの名残が、今の「QUEST light」における同人誌率の高さに繋がっているのだろうと推測される。

思えば、6年前・2008年に松本の同人誌即売会に参加したが、あの時、本オンリーを発展的に解消させて新しいオールジャンルをつくりたい、と私のサークルに挨拶に伺っていた。
あの時の主催さんが、今の「QUEST light」の主催さんという事になる。
あの時から数年を経過し、今こうして花開いたという事であり、私としても、非常に感慨深いものも感じる。

2014年のこの日も、「QUEST light」の主催さんは、直々に当サークルにもお越しいただき、「遠方からお疲れ様でした」と記念品のチョコレートを差し入れて下さった。勿論、全サークル一つ一つに挨拶回りをし、記念品を手渡ししていた。
その実直さとマメさは、松本でお会いした時と変わらない。
1サークル1サークルを大事にし、コツコツと頑張る姿勢があるからこそ、サークルのリピーターも多く、今のように毎回100spに届くか届かないかレベルまで、参加サークルを増やすことができたのだろう。

特に派手な企画は無く、お昼過ぎからイラストオークションが開催された程度だ。
(ただ、そのイラストのレベルが、やたら高かった気がするのだがw)
一般来場者もそんな多くなく、作品もそんな売れた訳じゃあない。
ただ、サークルも一般参加者も、老若男女問わずの参加で、年長者・男性であっても違和感なく参加でき、居心地も悪くはなかった。
コスプレも受け入れているが、コスプレ参加者が過多とならないよう、登録人数に制限を設け、サークルとコスプレとのバランスも取っている。サークルにとっては、コスプレ多すぎて居心地悪い…という事態にならず、安心して参加しやすい環境になっていると思う。

そして何より、主催がコツコツ地道に運営を行い、1サークル1サークルを大事にして下さる。
そういう諸々の積み重ねで、サークル参加者も徐々増え、100sp前後規模でサークルが集まるほどに成長できたのだろう。
地場のオールジャンルが低調傾向の中、成長を続ける「QUEST light」の躍進に学ぶところは多々ありそうだ。今後も、注目し続けたい即売会の一つである。
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同人イベント評論のポリシーとしては、「否定的な事は極力抑えて前向きな提言を目指す」「男性向け・女性向けの枠、地方・都会の枠に囚われない評論を目指す」の2点を常に念頭に置く所存です。
コンテンツツーリズム・アニメ聖地町おこしの研究・評論も時折やります。
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