コミケットカタログも発売され、コミケまで日が近くなってきた事を感じさせる今日この頃。
明日は、東京ビッグサイトにて「コミックマーケット拡大準備集会」が開催される。
コミケット準備会・中枢部の方々と、我々一般・サークル参加者との間で質疑応答のできる貴重な機会である。
「中枢部の方々」と申したが、彼らはコミケの運営に携わる最高責任者クラスの方々。我々から見れば「雲の上の存在」でもある。そう言った方々に、直接質問・意見をぶつける事ができる。雰囲気もオープンで、面白い試みである。
そして、準備会側も、真面目な質問からネタ系の質問まで、可能な限り、実に誠実に答えてくれる
コミケ(の運営中枢)に、身近に触れることのできる貴重な機会である。

ちなみに、私個人は、今のブログを始めてから毎回参加するようになった。
コミケットや同人を取り巻く環境について言及される事が多く、昨今の情勢を学ぶ上でも大きく勉強になるからだ。
…アレな言い方をすれば、ブログのネタ探し、とも言うがw

それはともかく、意見・質問を、コミケットにダイレクトにぶつける事のできる貴重な機会
少しでも興味をお持ちであれば、是非一度顔を出されては如何であろうか。


さて、今日少し気になったのが、コミケカタログにおける【サークルカット】

昨今の青少年育成条例順守の流れの中、「ガキにエロを見せない」。
即売会開催に当たっては、この点を今まで以上に強く意識する事が、主催なりサークルなりに、求められている。
10月中旬より巻き起こった都産業貿易センター及び他会場での成人向け頒布に関する騒動も、結局は「青少年育成条例の順守」=「ガキにエロを見せない事」の徹底化を求められているに過ぎない。
コスチュームカフェによる表現に関するガイドライン制定にしても然り、ケットコム他が試みたサークルへの誓約書提出も然り、都産貿開催各種即売会におけるゾーニングの強化も然り、全て「ガキにエロを見せない」青少年育成条例の順守の徹底化の一環である。

そんな中、サークルの頒布物についても、これまで以上にチェックが厳格になりつつある。

もう一度申し上げるが、青少年育成条例は、ガキにエロを「売らない」ことを定めた法令では無い。ガキにエロを「見せない」ことを定めた法令である。
18禁マークの掲示等、18歳未満への頒布を防ぐ措置も確かに大切だ。
だが、「売らない」だけでは青少年育成条例の順守には不十分だ。
エロを「売らない」は無論、「手に取る事」「目に触れる事」すらも禁じているのが、この青少年育成条例をである。

コスチュームカフェでは、ガイドラインの中で、【POP】【看板】における乳首・陰毛・性行為等の描写をNGとし、他の即売会もそれに倣う傾向にある。これは、エロをガキの「目に触れる事」を未然に防ぐための措置である。
同人誌の【表紙】についても同様にNGとしている(但し、表紙における「乳首」に関しては、コスカは無問題、ケットコムはNGと対応が分かれている)。


では、【サークルカット】はどうなのか?
今回、コミケットカタログを購入したが、3日目男性向けを中心に、サークルカット内でも乳丸出しだの全裸M字開脚だの緊縛だの、このご時勢にも関わらず微妙な描写のサークルが目立つ。
そして、コミケットカタログの購入には、年齢制限がかかっていない。誰でも自由に閲覧し購入が可能だ。

これまで我々は、同人誌の表紙・POP・看板等の描写に注目し、チェックしてきた。それはそれで良い。
その一方で、サークルカットの描写にエロはどうなの?という部分、見落してしまいがちだ。青少年育成条例を順守するならば、サークルカットに注意を払う事も求められるのかもしれない。

青少年育成条例の順守を徹底する上で、サークルカットの扱いについても意識し、議論を深めて欲しい所である。