12月末、コミケ前の糞忙しい時期ではあったが、私は諸般の事情により九州に用事が出来、福岡を訪問した。
そのついでに色々現地の即売会を拝見できれば…と思い12月24日に「コミックネットワーク ノア」に参加、余りの惨状に主催の首に青龍刀を500本ぐらい突き刺したくなる衝動に駆られたのは以前の記事で申し上げた。
実は、その前日・12月23日に、ジャンプ系オンリー「ジャンプ大血戦!」に参加したので、そちらについてもレポートさせていただきたい。

「ジャンプ大血戦!」は、COMIC TOWN主催。
昔は熊本で定期的に「COMIC TOWN」というオールジャンル即売会を開催されており、実績・ノウハウも豊富な主催者である。
現在では、ジャンプ系オンリーの「ジャンプ大血戦」を福岡で夏・冬の年2回、鹿児島でも年1回開催。安定した運営で、一定サークルを集め、定期的に、継続して開催されている。

今回は、福岡の中心部・天神から歩いて5分程度の所にある「モルティ天神」という会場で開催された。昨年夏の「tenjin.be」他様々な即売会の開催会場として利用され、九州の同人者にはおなじみの会場である。
エレベーターを上がって右側の部屋がコスプレ、左側の部屋が即売会、とサークルとコスプレを「ゾーニング」していたのも、tenjin.be#02同様。
やはりジャンプ系という事で、女性陣が多い即売会である。自分のような「野郎」は少々気後れしてしまうが、早速カタログを購入して即売会会場へ。ただ、正直、「あれ?」と思ってしまう出来事が。
というのは、過去の参加サークル数は、少ない時でも80、多い時で100超と聞いていた。九州・福岡界隈においては、コミックシティ(1600sp)、コミックネットワーク(ドームで1000sp、国際センターでも200sp弱)に次ぐ福岡No.3の即売会、との事であった。
カタログを買ってサークルリストを見ると、サークルの数が異様に少ない。
数えてみたら、今回の参加サークル数は30ぐらい。いくらコミケ前で若干時期が悪いとは言え、少ない時でも80と聞いていたので、ちょっと寂しいかな、という印象。

原因は色々あると思うが、主催氏がカタログパンフの中で原因を自己分析されていた。

>一方で大手団体による福岡ドームイベントの休止という事態に直面し、大掛かりな宣伝ができるイベントが減少してしまい、さらにこれまで宣伝していた関西地区での宣伝を行わなかったこともあって、参加サークル数を減らしてしまうという現実を突きつけられました。
>もともと関西地区(特にインテックス大阪)には九州のサークルさんも多く参加しており、昨年までは年に2回大阪まで遠征して、委託の募集と同時に直接参加の募集も並行して行っておりました。


平たく言えば…

・九州の女性向けサークルは、大阪の「コミックシティ」(コミケ後で14000サークル集まる年2回のシティの事を指す)に集まるが、そこで宣伝しなかった
・ヤフードームの即売会も、ネットワークのドーム開催は9月で終了だし、シティは秋が無いし、で宣伝できる即売会が無かった


という事になろう。私も、この分析は、正確で妥当な分析だと考える。

前者は、汗を流さなかった部分に主催の非はあるかもしれないが、そこは次から改めて大阪での宣伝に頑張れば済む話なのでまあ良いのだが。
後者は、自分に非があるわけでは無い。周辺環境の変化が原因であり、主催に原因がある訳では無い。改めたくても余所様の事なので、改めようも無い。どうしようもない世界である。それに、九州地場のサークルを集めるオンリーである以上、前者以上に後者(地元で宣伝できる大きな即売会が無い事)の影響は大きかろう…

現在、ネットワークはヤフードームを撤退したため、ドームで1000sp超規模で開催できる即売会は「コミックシティ」のみである。
シティが無ければ、九州で自イベントを宣伝できる即売会は、無くなってしまう
シティが福岡に存在しない事は、他の即売会にも(悪い方向で)影響を与える事を、ジャンプ大血戦の不調が見事に証明した

私は、今年に入ってもコミックシティの福岡開催が無ければ、九州同人に与えるダメージは底知れないものになる、と考えていた。
性質の悪いブラックジョークだが、今年に入っても福岡シティが開催されなかければ、青龍刀片手に四谷の赤ブーブー通信社に乱入しシティ開催を直訴しようか、とか意味不明の危険な戯言をほざいていたw そして、「イベント開催しろと青龍刀片手に立てこもり」とか新聞記事になって一丁上がり、であるwww
幸いにも、昨年12月、コミックシティは5月・9月のヤフードーム開催を発表したため、私が立てこもりを犯し人生を終了させる心配も無くなったしw、そして地元の即売会が宣伝できる場も維持される事になった
ジャンプ大血戦も、今回は残念な結果に終わったかもしれないが、次回の即売会は、福岡や大阪のシティで宣伝を頑張れば盛り返せる、と期待している。

ジャンプ大血戦には、私自身まだまだ頑張って欲しいと考えている。

一つの理由は、主催氏が「サークルに愛されている」即売会である事。
先ず会場を闊歩すると、主催氏が参加者に気軽に声をかけられ、主催氏も気さくに応じている様子が目についた。
パンフレットを拝見すると、「はみ出しページ」と称して、サークル参加者からアンケート等で寄せられたメッセージが掲載されている。主催者自身のコメントも寄せられ、双方向的なコミュニケーションが見受けられる。この即売会の翌日に開催された某即売会のように、問い合わせの封書を送っても回答が来た試しの無い即売会とは大違いであるwww

ネットワークを自分は「諦めている」のに対し、ジャンプ大血戦には「期待する」理由。ネットワークがサークルの声に耳を傾けないのに対し、ジャンプ大血戦は耳を傾けコミュニケーションを図っている。両者に対する自分の態度の大きな違いは、ここに起因する)

その中にあったメッセージの一つに、(冗談交じりに)「主催さんと携帯が同機種なので待受画面も揃えたいんですけど」みたいなメッセージがあった。こんなメッセージ、主催が親しまれていなければサークルも寄せないだろう。これこそ、主催氏がサークルに愛されている事の象徴と言えよう。

(カップリング欄を申込書に書いていない=カップリングに配慮しての配置を行わないのは、正直どうかとも思うが、これだけ双方向のコミュニケーションが出来ているのであれば、要望が増えれば主催氏も配慮するんじゃないかと思う。逆に、今そうしていない、という事はサークルからそこまでの要望が上がっていないのだろう、と解釈する。カップリング配慮を求めるほどのニーズが確認されない、という事か。)

もう一つの理由は、九州において女性向けジャンルのサークルがが参加できる即売会が限られている、という部分。
シティは今年2回開催するものの、昨年秋ドームの日程に空きが無く借りれなかった例を見れば分かるように、その開催は少々不安定なものになってきている。ネットワークも国際センターでサークル数を急激に落とし、サークル的に参加モチベーションは微妙な所。tenjin.beも女性向けに対応できるよう努力を図っているのだろうが、成果が上がるのはこれからだろう。
この即売会は、「オンリーイベント」ではあるものの、「ジャンプ系」として間口が広がっており、事実上の「半オールジャンル即売会」とも言える。
そして、ジャンプ系は、女性陣が飛びつき易いジャンルである。ひと昔前ならテニプリ、今ならリボーン。今も昔も、ジャンプ系は、女性陣にとっての流行のジャンルを多く含んでいる。
女性陣にとって参加し易い即売会の一つであり、即売会の少ない九州在住のサークルにとっては、貴重な作品発表の場である。

この貴重な場が、今後も維持し続けられることを、心より願いたい。