先般、ユウメディア主催の「東方螺茶会」に参加させて頂いた。
その時、チラシ置き場を拝見し感じた事を諸々記したい。
その時、チラシ置き場を拝見し感じた事を諸々記したい。
【スペースが極めて少ないチラシ置き場】
これは私の持論だが、今の同人誌即売会は「相互扶助」「助け合い」の精神で臨むべきと考える。
即売会を開いても、地方の東方オンリーが軒並み満了といった明るいニュースもあるが、殆んどの即売会は、規模漸減が現状だ。サークルが思うように集まらず、主催も大変だ。
確かに昔は、チラシを撒かせない等他の即売会の告知機会を奪う、敢えて同日に日程をバッティングさせる等の手法を取った即売会も有るようだ。当時は、そのような方法も、自イベントのサークル獲得には、有効な方法だったのかもしれない。
(注・その方法は決して誉められた物では無いが、過去の事だし、本稿の趣旨にも外れるため、それを今更責めるつもりはない)
だが、即売会参加者のパイが狭まりつつある現状(特に地方)、その方法を取っても自イベントのサークル増に繋がるかは疑問だ。互いに助け合い、相乗効果による活性化で共存共栄を図る方が、サークル数を積み上げるという観点からも理にかなっている、と考える。
現在のユウメディア主催即売会も、事前申請が必要という条件付きながらも、基本的にはウェルカムだ。ユウメディアに申請して断られるケースは、極めて特殊な例を一例聞いたのみだ。
そりゃ、ユウメディア自身だって、螺茶会を告知するに他即売会の力を借りている。自身主催の即売会で、他即売会告知の門戸を開くのは当然の話である。
私は、「螺茶会」当日に某即売会のチラシ配布のお手伝いをさせて頂いた。
チラシ置き場にチラシを置こうとしたのだが、その瞬間に愕然とした。
チラシ置き場として用意した机2つ分が、ユウメディアの他即売会のチラシで埋め尽くされていましたw
…一面ビッシリで、他のチラシを置くスペースが御座いませんwww
チラシ配布可能な時間に、いの一番にチラシを置こうとして、この結果である。
これは極端な人だったら、チラシを撒かせない為の策謀だとか言い出しそうな勢いだ。
私はそこまでの論には賛同しない。
だが、ユウメディアのオンリーは事前申請を義務としている。それは即ち、事前にどれ程チラシが来るか把握できる事を意味する。そして、それに応じ用意すべき机の数がどれ程かの計算ができる、という事も意味する。
事前申請を義務化し、それに基づいた申請をユウメディアが承認している以上、そのチラシを置けないという状況は、明らかに筋が通らない。
ユウメディアのチラシを大量、多種類用意するのは構わない。彼らも商売でやっている。自社主催他即売会のチラシを置くのも当然の話だ。
その分量にプラス、事前申請済他即売会のチラシ用のスペース=机を用意すれば済んだ話ではなかろうか。
流石に、事前申請して承認貰って行ってみたら置く場所が無い、という状況は如何なものか?
ユウメディアには、即売会相互の共存共栄の理念を噛みしめつつ、次回以降の改善に繋げていただけるよう求めたい。
【ユウメディア主催東方オンリーの多発】
そこに置いてあったチラシを拝見するに、ユウメディアは今後、全国各地で精力的に東方オンリーを開催するようだ。
当日設置してあったチラシは以下3即売会。
2月28日 東方北都祭(札幌・アスティホール)
4月11日 東方瀬戸祭(広島産業会館)
4月29日 東方螺茶会(東京・蒲田PIO)
5月2日 東方瑠球祭(沖縄コンベンションセンター/沖縄コミックライブと同日同会場開催)
また、当日「螺茶会」でのチラシ配布は無かったが、同日開催の名古屋・コミックライブでは、1月24日に「東方絢文禄 尾張の巻」開催が発表された。宇都宮でも、4月4日に「東方絢文禄 板東の巻」の開催が発表された。共に、当地のコミックライブと同日同会場開催。名古屋は、同時開催の「宝島フリーマーケット」と連動しての企画だ。
前回も申し上げたが、ユウメディアは、全国各地で「コミックライブ」等の同人誌即売会を開催している。その中で、東方サークルの参加数は右肩上がり。地域差はあれ、全国多くの地域にて、その傾向が見える。
一見東方オンリーの乱発にも見えるが、私は地元のコミックライブでの傾向から手応えを感じて開催を決断したと捉えている。決してやみくも・手当たり次第の開催ではなく、ある程度の計算が立ってのものと推察する。
私は、これらの東方オンリーの動きを、地方同人活性化の一環と位置付け、積極的に歓迎したい。
地元での東方オンリー開催により、普段即売会に参加しない地元の東方ファンが、東方オンリーに訪れる。
彼らが当地東方オンリーで即売会の楽しさを知り、地元のコミックライブにも目を向けてくれれば、地元のライブの活性化にも繋がる。地元の同人人口の増加にもなる。
当地の東方オンリーを通じ、当地の同人世界全般の活性化。私はそこに期待を寄せている。
また、一部即売会は当地の「コミックライブ」と同日同会場の開催であり、同時開催による両者間の相乗効果にも期待出来る。
例えば、大阪6月開催のコミックシティは参加数低調。一時は1000spを割るほどだった。
だが、同日同会場(ホールは異なるが)「zenkoku」「擬人化王国」といったオンリーを投入。オンリー・シティともに1400sp前後の数字を上げた。低調のシティが、オンリーとの相乗効果で上昇に転じたと言える。
この例から、コミックライブでも同様の効果がもたらされる事を期待したいものだ。
さて、前回に「螺茶会」は男性向けか女性向けか不明瞭…と申し上げたが、これらの即売会は、どういうベクトルを向くのか。
ヒントとなるのは、開催名義。
「螺茶会」は次回もユウメディア名義での開催だが、他の東方オンリーは全て、「東7ホール」名義での開催である事に注目したい。
「東7ホール」は、ユウメディアが新たに立ち上げた男性向けブランド。ダウンロード販売や同人誌の委託販売を扱う、言わば男性向け「快適本屋さん」と言った所だろうか。
すなわち、男性向け層へのアピールを中心に据える事が読み取れる。
この戦略自体は悪く無い。東方が女性向けに浸透しつつあるとは言え、参加層の主力は男性陣。多数にアピールするなら、やはり男性陣を主軸に訴求するべきだ。
それに、地方は同人人口自体が少ない。即ちパイが小さい、とも言える。パイが小さいなら多数に訴えるのは当然の布石である。
一方私は、東京の「螺茶会」は女性向けに特化せよとの主張だ。
一見両者は矛盾する主張に見えるが、東京はイベント数が多いから女性向け色を強めて差別化を!との考え方に過ぎない。
地方開催分は、当地オンリーワンの箇所が多く、競争相手も少ない。差別化せずとも戦えると見ている。
東京・地方それぞれで戦略を変えてはどうか、との考えたる事、ご理解の程をお願いしたい。
東京の「螺茶会」が「COMIC1」と同日開催かと思えば、都産貿の男性向けオンリーにチラシを撒き、でも開催名義は男性向け色の「東7ホール」ではなく女性向け色の「スタジオYOU」。男性向け・女性向けどっちの方向を向いているのかコンセプトが見えて来ないのが気になる。何とかコンセプトを固めて欲しいとは思う。
ただ、地方に関しては、男性向け層中心で攻める戦略が吉であると言えよう。
一見乱発にも見える東方オンリー。乱発の印象強く、歓迎しない向きも少なくない。その理屈は理解出来る。
しかしその一方で、東方には他の即売会には見られないパワーやエネルギーも秘めている。
東方オンリーの全国各地の展開を通じ、当地同人者の開拓、そして当地同人世界の活性化が期待出来る。
地方の同人世界の活性化を願う立場から、敢えて私は、ユウメディアの東方オンリー「乱立」に期待を寄せたい。
ただその代わり、絶対に失敗はしないで欲しい。
「東方」と言う「超追い風」を活かせる時は、今を以て他に無い。絶好のチャンスなのだから。
#広島や名古屋のように、当地に他の東方オンリーが存在している地域は、両者連携して共存共栄を図り、当地同人世界全体の発展に努めて欲しい。決して互いが潰し合う事は、あってはならない。
「互いが潰し合い」となる某糞醜い事例については、別途論評したい。
これは私の持論だが、今の同人誌即売会は「相互扶助」「助け合い」の精神で臨むべきと考える。
即売会を開いても、地方の東方オンリーが軒並み満了といった明るいニュースもあるが、殆んどの即売会は、規模漸減が現状だ。サークルが思うように集まらず、主催も大変だ。
確かに昔は、チラシを撒かせない等他の即売会の告知機会を奪う、敢えて同日に日程をバッティングさせる等の手法を取った即売会も有るようだ。当時は、そのような方法も、自イベントのサークル獲得には、有効な方法だったのかもしれない。
(注・その方法は決して誉められた物では無いが、過去の事だし、本稿の趣旨にも外れるため、それを今更責めるつもりはない)
だが、即売会参加者のパイが狭まりつつある現状(特に地方)、その方法を取っても自イベントのサークル増に繋がるかは疑問だ。互いに助け合い、相乗効果による活性化で共存共栄を図る方が、サークル数を積み上げるという観点からも理にかなっている、と考える。
現在のユウメディア主催即売会も、事前申請が必要という条件付きながらも、基本的にはウェルカムだ。ユウメディアに申請して断られるケースは、極めて特殊な例を一例聞いたのみだ。
そりゃ、ユウメディア自身だって、螺茶会を告知するに他即売会の力を借りている。自身主催の即売会で、他即売会告知の門戸を開くのは当然の話である。
私は、「螺茶会」当日に某即売会のチラシ配布のお手伝いをさせて頂いた。
チラシ置き場にチラシを置こうとしたのだが、その瞬間に愕然とした。
チラシ置き場として用意した机2つ分が、ユウメディアの他即売会のチラシで埋め尽くされていましたw
…一面ビッシリで、他のチラシを置くスペースが御座いませんwww
チラシ配布可能な時間に、いの一番にチラシを置こうとして、この結果である。
これは極端な人だったら、チラシを撒かせない為の策謀だとか言い出しそうな勢いだ。
私はそこまでの論には賛同しない。
だが、ユウメディアのオンリーは事前申請を義務としている。それは即ち、事前にどれ程チラシが来るか把握できる事を意味する。そして、それに応じ用意すべき机の数がどれ程かの計算ができる、という事も意味する。
事前申請を義務化し、それに基づいた申請をユウメディアが承認している以上、そのチラシを置けないという状況は、明らかに筋が通らない。
ユウメディアのチラシを大量、多種類用意するのは構わない。彼らも商売でやっている。自社主催他即売会のチラシを置くのも当然の話だ。
その分量にプラス、事前申請済他即売会のチラシ用のスペース=机を用意すれば済んだ話ではなかろうか。
流石に、事前申請して承認貰って行ってみたら置く場所が無い、という状況は如何なものか?
ユウメディアには、即売会相互の共存共栄の理念を噛みしめつつ、次回以降の改善に繋げていただけるよう求めたい。
【ユウメディア主催東方オンリーの多発】
そこに置いてあったチラシを拝見するに、ユウメディアは今後、全国各地で精力的に東方オンリーを開催するようだ。
当日設置してあったチラシは以下3即売会。
2月28日 東方北都祭(札幌・アスティホール)
4月11日 東方瀬戸祭(広島産業会館)
4月29日 東方螺茶会(東京・蒲田PIO)
5月2日 東方瑠球祭(沖縄コンベンションセンター/沖縄コミックライブと同日同会場開催)
また、当日「螺茶会」でのチラシ配布は無かったが、同日開催の名古屋・コミックライブでは、1月24日に「東方絢文禄 尾張の巻」開催が発表された。宇都宮でも、4月4日に「東方絢文禄 板東の巻」の開催が発表された。共に、当地のコミックライブと同日同会場開催。名古屋は、同時開催の「宝島フリーマーケット」と連動しての企画だ。
前回も申し上げたが、ユウメディアは、全国各地で「コミックライブ」等の同人誌即売会を開催している。その中で、東方サークルの参加数は右肩上がり。地域差はあれ、全国多くの地域にて、その傾向が見える。
一見東方オンリーの乱発にも見えるが、私は地元のコミックライブでの傾向から手応えを感じて開催を決断したと捉えている。決してやみくも・手当たり次第の開催ではなく、ある程度の計算が立ってのものと推察する。
私は、これらの東方オンリーの動きを、地方同人活性化の一環と位置付け、積極的に歓迎したい。
地元での東方オンリー開催により、普段即売会に参加しない地元の東方ファンが、東方オンリーに訪れる。
彼らが当地東方オンリーで即売会の楽しさを知り、地元のコミックライブにも目を向けてくれれば、地元のライブの活性化にも繋がる。地元の同人人口の増加にもなる。
当地の東方オンリーを通じ、当地の同人世界全般の活性化。私はそこに期待を寄せている。
また、一部即売会は当地の「コミックライブ」と同日同会場の開催であり、同時開催による両者間の相乗効果にも期待出来る。
例えば、大阪6月開催のコミックシティは参加数低調。一時は1000spを割るほどだった。
だが、同日同会場(ホールは異なるが)「zenkoku」「擬人化王国」といったオンリーを投入。オンリー・シティともに1400sp前後の数字を上げた。低調のシティが、オンリーとの相乗効果で上昇に転じたと言える。
この例から、コミックライブでも同様の効果がもたらされる事を期待したいものだ。
さて、前回に「螺茶会」は男性向けか女性向けか不明瞭…と申し上げたが、これらの即売会は、どういうベクトルを向くのか。
ヒントとなるのは、開催名義。
「螺茶会」は次回もユウメディア名義での開催だが、他の東方オンリーは全て、「東7ホール」名義での開催である事に注目したい。
「東7ホール」は、ユウメディアが新たに立ち上げた男性向けブランド。ダウンロード販売や同人誌の委託販売を扱う、言わば男性向け「快適本屋さん」と言った所だろうか。
すなわち、男性向け層へのアピールを中心に据える事が読み取れる。
この戦略自体は悪く無い。東方が女性向けに浸透しつつあるとは言え、参加層の主力は男性陣。多数にアピールするなら、やはり男性陣を主軸に訴求するべきだ。
それに、地方は同人人口自体が少ない。即ちパイが小さい、とも言える。パイが小さいなら多数に訴えるのは当然の布石である。
一方私は、東京の「螺茶会」は女性向けに特化せよとの主張だ。
一見両者は矛盾する主張に見えるが、東京はイベント数が多いから女性向け色を強めて差別化を!との考え方に過ぎない。
地方開催分は、当地オンリーワンの箇所が多く、競争相手も少ない。差別化せずとも戦えると見ている。
東京・地方それぞれで戦略を変えてはどうか、との考えたる事、ご理解の程をお願いしたい。
東京の「螺茶会」が「COMIC1」と同日開催かと思えば、都産貿の男性向けオンリーにチラシを撒き、でも開催名義は男性向け色の「東7ホール」ではなく女性向け色の「スタジオYOU」。男性向け・女性向けどっちの方向を向いているのかコンセプトが見えて来ないのが気になる。何とかコンセプトを固めて欲しいとは思う。
ただ、地方に関しては、男性向け層中心で攻める戦略が吉であると言えよう。
一見乱発にも見える東方オンリー。乱発の印象強く、歓迎しない向きも少なくない。その理屈は理解出来る。
しかしその一方で、東方には他の即売会には見られないパワーやエネルギーも秘めている。
東方オンリーの全国各地の展開を通じ、当地同人者の開拓、そして当地同人世界の活性化が期待出来る。
地方の同人世界の活性化を願う立場から、敢えて私は、ユウメディアの東方オンリー「乱立」に期待を寄せたい。
ただその代わり、絶対に失敗はしないで欲しい。
「東方」と言う「超追い風」を活かせる時は、今を以て他に無い。絶好のチャンスなのだから。
#広島や名古屋のように、当地に他の東方オンリーが存在している地域は、両者連携して共存共栄を図り、当地同人世界全体の発展に努めて欲しい。決して互いが潰し合う事は、あってはならない。
「互いが潰し合い」となる某糞醜い事例については、別途論評したい。