約半年もの休止期間を経て、昨年9月に復活した同人誌即売会「サンシャインクリエイション」。
今年2月にも開催を控え、前回よりサークル数を減らすが、それでも依然1500サークルを集める大規模即売会である。
4月11日・6月27日の開催も発表。復活後も、年4回ペースでの開催を志向している模様だ。

そのサンシャインクリエイション…4月11日の開催予定の所に、こんな事が書いてある。

>コスプレ 可能

>備考 コスプレについては開催が近づいた頃にお知らせします。


これまで不可としていた「コスプレ」を「可能」とする模様だ。

サンシャインクリエイションでは、2006年頃にコスプレの導入を画策していた時があった。
参加者にアンケートを取り、反省会の議題にも挙げ意見を集めた。
私も2006年6月22日付「6月18日 ユウメディアオンリーとサンクリ」にて、サンクリでのコスプレ導入に反対した覚えがある。

理由をかいつまんで話すと、こんな感じ。

・当時のサンクリは、コミックレボリューション終了の影響により、サークル数が増加の一途。コスプレする暇があるなら、規模拡大への対応を優先すべし。
・一般参加者は4館回るので精一杯、コスに目を向ける余裕無し
・サークルとしては、一般参加者の目がコスプレに向き、自分の本が手にとって貰えなくなる不安
・スタッフ的には更衣室管理にも労力を費やさざるを得ず負担増


上記の理由により、私は反対の立場を表明した。
あの時から4年が経過し、サンクリの置かれる状況も変化したが、私の立場は今も変わらない。

サークル数が減り、4館体制が3館体制になった。一般参加者的には、少し余裕が出来、コスプレに目を向ける事が出来るかもしれない。
スタッフの負担増大との懸念も、3館体制になり若干負担が緩和された事で、コスプレの導入がしやすい環境になったのかもしれない。

だが、サークル的にはどうだろう。
コスプレの導入により、サークルに目が行かなくなる可能性も十分だ。
私のように、地方の即売会を多く見たサークル者の立場から申せば、地方の即売会同様、「コスプレに圧されサークルが居づらくなる」との不安が頭をよぎる
はっきり申し上げて、サークルの立場から申せば「不安」または「困惑」である。

サークルが少なくなって正念場のサンクリ。ここで今更コスプレを導入した所で、余計にサークルを減らす事にはならないだろうか。

4年前のサンクリは、コスプレを導入するに当たって、「皆で作り上げるクリエイション」の理念に沿い、参加者の意見を積極的に吸い上げた。
当時のアンケートの結果、コスプレの賛否は拮抗。僅かにコスプレ反対派が多かった程度。
そしてそのまま立ち消え、であった。

しかし現在のサンクリは、事前に意見を求める事なく、コスプレ導入を宣言した
「皆で作り上げるクリエイション」ではなかったのか。
何か、コスプレをする、と言う「答え」が先に来ているような気がする。

考えられる事情としては、サンクリは昨年、二回ほど即売会の開催を中断している。
また、2月のサンクリにしても、サークル数を減らし、大幅な減収だ。
2000サークル集った前回サンクリですら、一般参加者を減らしている。
財政事情は、明らかに厳しい
そんな中、にっちもさっちも行かなくなって、収益性の高いコスプレに走るのではないか、という気がする。

サンクリの財政事情に起因するコスプレ導入ならば、事情も事情だ。個人的には容認したい。
ただ、私一人が良くても、他の皆さんはどう思うだろう。
少なくとも、サークルの「不安」は消えない。
コスプレを導入するならするで、サークルの不安を取り除く必要がある。

せめて、コスプレはサークル者だけにするとか、写真撮影は不可にするとか、コスプレに何らかの「制限」を設けた方が良かろう
過去記事では、(今では三大厨房即売会認定される有り様だが)かつての「コミックネットワーク」を例に挙げ、撮影不可という形でコスプレを容認した事でサークルの頒布への影響を抑えた事例を申し上げた。

どうしてもコスプレを導入したいのなら、【サークルの作品頒布に悪影響を及ぼさない】事。その為の施策を考えるべきである。
それが出来ず、同人誌即売会の本義たる「同人誌の頒布」に差し障りが生ずるようであらば、サークルは離反し、今度こそ本当にサンクリは存亡の危機を迎える事であろう。
サンクリのコスプレ導入は、対応を誤れば滅亡も想定される。充分な熟慮の必要な案件と言えよう。