2月14日、私は仙台市開催の「杜の奇跡&東方杜郷想」にサークル参加させていただいた。
「杜の奇跡」は、年二回ペースで開催されている同人誌即売会。
過去にもサークル参加させて頂いたが、運営面で安定感高く、サークルを退屈させない「おもてなし」の心が光った即売会であった。
お世辞抜きに「また行きたくなる」良即売会であった、と言えよう。
…残念ながら、諸般の都合によりスケジュールが合わず、私が再びサークル参加するには、四年もの時を経ねばならなかったが。
ただ、「また行きたくなる」即売会というのは決して私だけの感覚ではない。
定着するリピーターの多さや、回を重ねるごとに増えるサークル数が、それを雄弁に物語っていよう。
「杜の奇跡」は、年二回ペースで開催されている同人誌即売会。
過去にもサークル参加させて頂いたが、運営面で安定感高く、サークルを退屈させない「おもてなし」の心が光った即売会であった。
お世辞抜きに「また行きたくなる」良即売会であった、と言えよう。
…残念ながら、諸般の都合によりスケジュールが合わず、私が再びサークル参加するには、四年もの時を経ねばならなかったが。
ただ、「また行きたくなる」即売会というのは決して私だけの感覚ではない。
定着するリピーターの多さや、回を重ねるごとに増えるサークル数が、それを雄弁に物語っていよう。
サークル数は、四年前に私がサークル参加した時は、150サークル程度。それが漸増を続け、昨年時点では200サークルを超えるに至った。
都心集中が顕著な男性向けの世界、地方開催の男性向けのオールジャンル同人誌即売会で、これ程サークルが集まる例は他に無い。
九州の「tenjin.be」もリピーター率の高い即売会だったが、サークル数は80〜100前後。九州よりも人口の少ない東北という土地で、これだけのサークル数を集められる事は、掛け値無しに称賛に値しよう。
一方の「東方杜郷想」は、杜の奇跡主催が興した、もう一つの同人誌即売会。
「杜の奇跡」にサークル参加する東方サークルが増えた事で、オンリーを開催しても一定数のサークルが見込める目処もあったのだろう。それが「杜郷想」開催を決断させる後押しとなったのだろうと推測する。
昨年1月開催においては、集うサークルは100サークルにも及び、一般来場者を含めると800人近くに及ぶ盛況を見せた。
そして、杜の奇跡本体も、杜郷想との相乗効果でサークル数が激増。
昨年秋の「杜の奇跡」では、募集200spに対し約240sp。その数字も、落選を出しての数字だから、実際の参加者はもっと多い筈だ。
今回、「杜の奇跡」と「東方杜郷想」は、場所を「夢メッセみやぎ」に移し、両者合体して開催する事となった。
その背景は、単に両方のイベントが同一人物の主催による物というだけではない。
東方効果でサークルが激増し、落選を出さざるを得なくなり、キャパシティオーバー気味の現状を、何とか解消したいとの思いから、会場をより広い「夢メッセみやぎ」にしたものと推測している。
しかし、夢メッセみやぎは、ユウメディア主催の「仙台コミケ」等で受入実績はあるが、500spは余裕で入る広い箱。「杜の奇跡」だけでは広すぎる。
そこで「杜郷想」も加えて、400sp位集め大々的に出よう!そういう意図を私は感じた。
結果として、東方に偏りが見られたものの、両者合わせて約380sp。ほぼ満了に近い数字を叩きだした。そしてこれは、東北地区随一の同人誌即売会「仙台コミケ」にも迫る勢いの数字である。両者合わせて約300sp弱。残念ながら満了には届かず、前回杜の奇跡から微増と期待したほどの伸びは見せなかったが、東北の男性向けでは、史上最大級の規模を達成した。
(2月17日編集:済みません、明らかな数え間違いでサークル数を100間違えてました。一部実情に沿った形に文面を訂正させていただきました。謹んでお詫び申し上げますと共に、ご容赦の程をお願い申し上げます)
一般来場者は、少なく見積もっても1300人を突破。もしかしたら1500人は行ってるかも?のレベルだ。東北の男性向けにおいては。間違いなく未曾有の来場者数と言えよう。
これ迄の仙台駅前の会場から、仙台より路線バス30分の臨港地帯に会場を移し、アクセス的に不便になったにも関わらず、この来場者数には驚くのみである。
この来場者数は、単なる「東方効果」では決して無い。
過去10年近くに及び「杜の奇跡」の開催を通じ、東北の同人という畑をコツコツと耕し、着実に東北の同人世界の裾野を広げた。
それは、東北地区のサークルが全体の過半数以上を占め、東京のサークルに依存せずともサークルを集められる事から明らかだ。
その「基礎」が出来た状態で、東方好きな皆さんのパワーが流れ、勢いが付いてこの人出に至っている。
勿論、この人出は、東方のパワーあってこそだが、その基には、10年近くに及ぶ「杜の奇跡」の堅実な運営の上に培われた同人の土壌があってこそたる事を強調したい。
サークルを楽しませようとの思いから生み出された各種企画も健在だ。
これまでは主催氏ご本人が直接サークルスペースを回り、スイーツ等が振る舞われる「あーん企画」。今回は「杜郷想」の企画「餅つき」と合体した。
つきたてのお餅に、【バレンタインデー】にちなみチョコをからめた【チョコ餅】を皆に振る舞った。
チョコ餅を女性コスプレスタッフが「あーん」する、という構図だ。
主催が会場を回り「あーん」する形ではなく、企画ブースに出向く形の為、残念ながらサークルは参加しにくい。
だが、今までの各種企画はサークル向けのもの中心だった。一般参加者向けの企画が少なかったのもまた事実。以前に比べ一般参加者が増加した事だし、一般参加者向けの企画を用意する、という観点で考えるならば、これはこれで一つの方法と言えよう。
サークル向けの企画が少なくなったように見えるが、そこは「ドリンクサービス」のパワーアップでカバーした。
お昼過ぎに、サークルに振る舞われるドリンクサービスは、今回も健在だ。
今回は従来の「一種類」から「二種類」に増加し、サークルへのおもてなしがパワーアップした。飲み物のみならず、お茶菓子(スイーツ)もラインナップに加わった。そのラインナップは以下の通り。
・しょうゆサイダー
・トマトサイダー
・椛(こうじ)みるく #注・「椛」は「もみじ」でわないw「もみじ」は広島方面でお求め下さいw
・佃煮ワッフル
・チョコかま
…………………。
えーと、この中から選ぶの。俺、試されてません?w
つーかそれ以前に、これ、何の「エクストリーム・スポーツ」ですかw
…以前に比べ、クオリティのアレさもパワーアップしてるんですが…。
一応、会場内では気遣ってくれて「強制ではないので無理に選ばなくとも良いですよ」とかアナウンスされてるんですが、仙台まで来て注文放棄も勿体無い。
という訳で、私は比較的マシそうな「糀みるく」「佃煮ワッフル」を選ぶ。
佃煮ワッフルは、甘辛く煮付けた佃煮が、意外と洋菓子の生地とマッチする驚きの展開。
糀みるくは、薄味の甘酒という印象。案外悪くない。
私はマシなのを選んだからまだ良いが、明らかに一番ヤバそうな「醤油サイダー」を選んだ皆様は、地獄だった模様だw
私も後で試飲する機会に恵まれたが…うーん…ノーコメントとさせて下さいお察し下さいw
えーと、一応フォローしておくと、ドリンクサービスが終わって暫くすると、空き缶空き瓶のゴミを回収しにスタッフが巡回してくれる。
細かい部分かも知れないが、サークルへの行き届いた気遣いを感じさせる一幕であった。
(この気遣いが出来るイベンターと出来ないイベンターの差は、案外大きいと思う)
と、そんな感じで順調に進んだ「杜の奇跡&東北杜郷想」。
来場者にも恵まれ、いつも通りの良即売会であったと言えよう。
一つ残念な所を申せば、今回は細かなミスが多かった事だろうか。
バスの時間を間違えるだとかそういう致命的なミスは無く、ぶっちゃけ「笑って済ませるレベルのミス」なのだが、その数がちょい多かったかな…と言う気がする。
宅配便発送先の住所が「宮城県宮城野区」になって「仙台市」が抜けてたり(といっても「お察し下さい」のレベルで済むが)、サークル入場の際どっちがサークルスペースでどっちが通路か分からなかったり(お誕生日席があれば一発なんすけど)、サークルスペースにシールが張られておらず、自分のスペース本当にここでいいの?と悩んだり…最終的に何とかなったので大過無いレベルのトラブルとは言え、それが少し多く目に付いた所は残念な点であった。
原因は、やはり規模の拡大、そして不馴れな会場への移動だろう。
規模が増し、作業量も増えた事の副作用でミスが出てしまったのだろう。
当日のミスにしても、確かにスタッフの中には「仙台コミケ」でのスタッフ経験者も居り、会場を熟知された方も多い。だが、それはあくまで「仙台コミケ」の話。「杜の奇跡」「東方杜郷想」としては、この会場の利用は初めて。普段とは勝手が違い広い会場ゆえ、熟練のスタッフとは言え、「抜け」が出てしまったのではないか。
人間のする事だし、完璧超人でも無いのだから、ミスは仕方ない。それを咎めるつもりもない。
ただ、次からは元の会場に戻る事だし、同じミスの無いようお願いしたい、と申し上げたい。
さて、今「次からは元の会場に戻る」と申し上げたが、次回「杜の奇跡」は、元の仙台駅前の会場アエルに戻る模様だ。
やはりアクセス的には遠いし、また、会場代も非常に高い。主催の負担も、相当に厳しいのではないか。
今回は頑張って「夢メッセ」で開催したけど、そう何回も出来る物ではない。
ならば、元の会場で、負担が過大にならない範囲でやる。それも一つの選択だろう。
そりゃ、せっかくの大きな会場で今後も続けられるに越した事は無いが、それで主催の負担が増し、「杜の奇跡」を続けられなくなった、なんて話になっては元も子も無い。
せっかく東北の皆さんに支持され続けている即売会だ。堅実に継続できる道を選ぶべき、と私は考える。
そして「杜の奇跡」主催氏が開くもう一つの即売会「東方杜郷想」。アフターイベント中に発表もあったが、自身は主催の座を降り、東方祭実行委員会の主催氏に主催の座を引き継ぐとの事。
主催交替というのも中々無い展開、少々戸惑うのが正直な話だが、主催を引き継ぐ事で「杜郷想」が継続できるのなら、私はその選択を支持したい。
「杜の奇跡」主催氏の立場にしてみれば、年二回の「杜の奇跡」に「杜郷想」も入り、少々オーバーワーク気味。これ以上開催回数を増やしても負担が増し、一回一回のイベントにかける労力が減る。
推測になるが、これ迄のクオリティが保てなくなる事を恐れ、「杜の奇跡」に自らのリソースを集中し、「杜の奇跡」のクオリティを守りたいと考えたのではないか?。
かと言ってせっかく立ち上げた「杜郷想」を止めるのも勿体無い。
そこで白羽の矢が立ったのは、「大9州東方祭」「新潟東方祭」などの即売会で実績を積み上げた東方祭実行委員会だ。「大9州東方祭」の成功を見て任せられると踏み、引き継ぎを打診した、という構図が推察されよう。
東方祭実行委員会主催氏の住まいも比較的仙台に近く、機動力を発揮しやすい環境という点も、その決断を後押ししていよう。
「大9州東方祭」の成功を間近で見た身として申し上げるならば、東方祭実行委員会主催氏は、場を盛り上げる力量に長けた人物だ。
「大9州東方祭」や「新潟東方祭」で成功した取り組みを仙台に持ち込む展開が想定され、氏のカラーが、「杜郷想」をより面白い物に仕上げて行くであろう事が期待される。
氏のカラーにより、これ迄とは違った新しい発展を見せる「杜郷想」にも期待を寄せたい。
…さて、そうなると今度は東方祭実行委員会主催氏の「オーバーワーク」が心配される。
中四国東方祭、新潟東方祭、大9州東方祭、そして東北の杜郷想…明らかに多くを抱え込んでいる。全てこなせるか不安になってくる。
当人がまだまだ行けると判断したからこそ、「杜郷想」主催の座を引き受ける事にしたのだろうが…
工夫を図り、オーバーワークを避けていただける事を願う次第である。
都心集中が顕著な男性向けの世界、地方開催の男性向けのオールジャンル同人誌即売会で、これ程サークルが集まる例は他に無い。
九州の「tenjin.be」もリピーター率の高い即売会だったが、サークル数は80〜100前後。九州よりも人口の少ない東北という土地で、これだけのサークル数を集められる事は、掛け値無しに称賛に値しよう。
一方の「東方杜郷想」は、杜の奇跡主催が興した、もう一つの同人誌即売会。
「杜の奇跡」にサークル参加する東方サークルが増えた事で、オンリーを開催しても一定数のサークルが見込める目処もあったのだろう。それが「杜郷想」開催を決断させる後押しとなったのだろうと推測する。
昨年1月開催においては、集うサークルは100サークルにも及び、一般来場者を含めると800人近くに及ぶ盛況を見せた。
そして、杜の奇跡本体も、杜郷想との相乗効果でサークル数が激増。
昨年秋の「杜の奇跡」では、募集200spに対し約240sp。その数字も、落選を出しての数字だから、実際の参加者はもっと多い筈だ。
今回、「杜の奇跡」と「東方杜郷想」は、場所を「夢メッセみやぎ」に移し、両者合体して開催する事となった。
その背景は、単に両方のイベントが同一人物の主催による物というだけではない。
東方効果でサークルが激増し、落選を出さざるを得なくなり、キャパシティオーバー気味の現状を、何とか解消したいとの思いから、会場をより広い「夢メッセみやぎ」にしたものと推測している。
しかし、夢メッセみやぎは、ユウメディア主催の「仙台コミケ」等で受入実績はあるが、500spは余裕で入る広い箱。「杜の奇跡」だけでは広すぎる。
そこで「杜郷想」も加えて、400sp位集め大々的に出よう!そういう意図を私は感じた。
結果として、東方に偏りが見られたものの、
(2月17日編集:済みません、明らかな数え間違いでサークル数を100間違えてました。一部実情に沿った形に文面を訂正させていただきました。謹んでお詫び申し上げますと共に、ご容赦の程をお願い申し上げます)
一般来場者は、少なく見積もっても1300人を突破。もしかしたら1500人は行ってるかも?のレベルだ。東北の男性向けにおいては。間違いなく未曾有の来場者数と言えよう。
これ迄の仙台駅前の会場から、仙台より路線バス30分の臨港地帯に会場を移し、アクセス的に不便になったにも関わらず、この来場者数には驚くのみである。
この来場者数は、単なる「東方効果」では決して無い。
過去10年近くに及び「杜の奇跡」の開催を通じ、東北の同人という畑をコツコツと耕し、着実に東北の同人世界の裾野を広げた。
それは、東北地区のサークルが全体の過半数以上を占め、東京のサークルに依存せずともサークルを集められる事から明らかだ。
その「基礎」が出来た状態で、東方好きな皆さんのパワーが流れ、勢いが付いてこの人出に至っている。
勿論、この人出は、東方のパワーあってこそだが、その基には、10年近くに及ぶ「杜の奇跡」の堅実な運営の上に培われた同人の土壌があってこそたる事を強調したい。
サークルを楽しませようとの思いから生み出された各種企画も健在だ。
これまでは主催氏ご本人が直接サークルスペースを回り、スイーツ等が振る舞われる「あーん企画」。今回は「杜郷想」の企画「餅つき」と合体した。
つきたてのお餅に、【バレンタインデー】にちなみチョコをからめた【チョコ餅】を皆に振る舞った。
チョコ餅を女性コスプレスタッフが「あーん」する、という構図だ。
主催が会場を回り「あーん」する形ではなく、企画ブースに出向く形の為、残念ながらサークルは参加しにくい。
だが、今までの各種企画はサークル向けのもの中心だった。一般参加者向けの企画が少なかったのもまた事実。以前に比べ一般参加者が増加した事だし、一般参加者向けの企画を用意する、という観点で考えるならば、これはこれで一つの方法と言えよう。
サークル向けの企画が少なくなったように見えるが、そこは「ドリンクサービス」のパワーアップでカバーした。
お昼過ぎに、サークルに振る舞われるドリンクサービスは、今回も健在だ。
今回は従来の「一種類」から「二種類」に増加し、サークルへのおもてなしがパワーアップした。飲み物のみならず、お茶菓子(スイーツ)もラインナップに加わった。そのラインナップは以下の通り。
・しょうゆサイダー
・トマトサイダー
・椛(こうじ)みるく #注・「椛」は「もみじ」でわないw「もみじ」は広島方面でお求め下さいw
・佃煮ワッフル
・チョコかま
…………………。
えーと、この中から選ぶの。俺、試されてません?w
つーかそれ以前に、これ、何の「エクストリーム・スポーツ」ですかw
…以前に比べ、クオリティのアレさもパワーアップしてるんですが…。
一応、会場内では気遣ってくれて「強制ではないので無理に選ばなくとも良いですよ」とかアナウンスされてるんですが、仙台まで来て注文放棄も勿体無い。
という訳で、私は比較的マシそうな「糀みるく」「佃煮ワッフル」を選ぶ。
佃煮ワッフルは、甘辛く煮付けた佃煮が、意外と洋菓子の生地とマッチする驚きの展開。
糀みるくは、薄味の甘酒という印象。案外悪くない。
私はマシなのを選んだからまだ良いが、明らかに一番ヤバそうな「醤油サイダー」を選んだ皆様は、地獄だった模様だw
私も後で試飲する機会に恵まれたが…うーん…ノーコメントとさせて下さいお察し下さいw
えーと、一応フォローしておくと、ドリンクサービスが終わって暫くすると、空き缶空き瓶のゴミを回収しにスタッフが巡回してくれる。
細かい部分かも知れないが、サークルへの行き届いた気遣いを感じさせる一幕であった。
(この気遣いが出来るイベンターと出来ないイベンターの差は、案外大きいと思う)
と、そんな感じで順調に進んだ「杜の奇跡&東北杜郷想」。
来場者にも恵まれ、いつも通りの良即売会であったと言えよう。
一つ残念な所を申せば、今回は細かなミスが多かった事だろうか。
バスの時間を間違えるだとかそういう致命的なミスは無く、ぶっちゃけ「笑って済ませるレベルのミス」なのだが、その数がちょい多かったかな…と言う気がする。
宅配便発送先の住所が「宮城県宮城野区」になって「仙台市」が抜けてたり(といっても「お察し下さい」のレベルで済むが)、サークル入場の際どっちがサークルスペースでどっちが通路か分からなかったり(お誕生日席があれば一発なんすけど)、サークルスペースにシールが張られておらず、自分のスペース本当にここでいいの?と悩んだり…最終的に何とかなったので大過無いレベルのトラブルとは言え、それが少し多く目に付いた所は残念な点であった。
原因は、やはり規模の拡大、そして不馴れな会場への移動だろう。
規模が増し、作業量も増えた事の副作用でミスが出てしまったのだろう。
当日のミスにしても、確かにスタッフの中には「仙台コミケ」でのスタッフ経験者も居り、会場を熟知された方も多い。だが、それはあくまで「仙台コミケ」の話。「杜の奇跡」「東方杜郷想」としては、この会場の利用は初めて。普段とは勝手が違い広い会場ゆえ、熟練のスタッフとは言え、「抜け」が出てしまったのではないか。
人間のする事だし、完璧超人でも無いのだから、ミスは仕方ない。それを咎めるつもりもない。
ただ、次からは元の会場に戻る事だし、同じミスの無いようお願いしたい、と申し上げたい。
さて、今「次からは元の会場に戻る」と申し上げたが、次回「杜の奇跡」は、元の仙台駅前の会場アエルに戻る模様だ。
やはりアクセス的には遠いし、また、会場代も非常に高い。主催の負担も、相当に厳しいのではないか。
今回は頑張って「夢メッセ」で開催したけど、そう何回も出来る物ではない。
ならば、元の会場で、負担が過大にならない範囲でやる。それも一つの選択だろう。
そりゃ、せっかくの大きな会場で今後も続けられるに越した事は無いが、それで主催の負担が増し、「杜の奇跡」を続けられなくなった、なんて話になっては元も子も無い。
せっかく東北の皆さんに支持され続けている即売会だ。堅実に継続できる道を選ぶべき、と私は考える。
そして「杜の奇跡」主催氏が開くもう一つの即売会「東方杜郷想」。アフターイベント中に発表もあったが、自身は主催の座を降り、東方祭実行委員会の主催氏に主催の座を引き継ぐとの事。
主催交替というのも中々無い展開、少々戸惑うのが正直な話だが、主催を引き継ぐ事で「杜郷想」が継続できるのなら、私はその選択を支持したい。
「杜の奇跡」主催氏の立場にしてみれば、年二回の「杜の奇跡」に「杜郷想」も入り、少々オーバーワーク気味。これ以上開催回数を増やしても負担が増し、一回一回のイベントにかける労力が減る。
推測になるが、これ迄のクオリティが保てなくなる事を恐れ、「杜の奇跡」に自らのリソースを集中し、「杜の奇跡」のクオリティを守りたいと考えたのではないか?。
かと言ってせっかく立ち上げた「杜郷想」を止めるのも勿体無い。
そこで白羽の矢が立ったのは、「大9州東方祭」「新潟東方祭」などの即売会で実績を積み上げた東方祭実行委員会だ。「大9州東方祭」の成功を見て任せられると踏み、引き継ぎを打診した、という構図が推察されよう。
東方祭実行委員会主催氏の住まいも比較的仙台に近く、機動力を発揮しやすい環境という点も、その決断を後押ししていよう。
「大9州東方祭」の成功を間近で見た身として申し上げるならば、東方祭実行委員会主催氏は、場を盛り上げる力量に長けた人物だ。
「大9州東方祭」や「新潟東方祭」で成功した取り組みを仙台に持ち込む展開が想定され、氏のカラーが、「杜郷想」をより面白い物に仕上げて行くであろう事が期待される。
氏のカラーにより、これ迄とは違った新しい発展を見せる「杜郷想」にも期待を寄せたい。
…さて、そうなると今度は東方祭実行委員会主催氏の「オーバーワーク」が心配される。
中四国東方祭、新潟東方祭、大9州東方祭、そして東北の杜郷想…明らかに多くを抱え込んでいる。全てこなせるか不安になってくる。
当人がまだまだ行けると判断したからこそ、「杜郷想」主催の座を引き受ける事にしたのだろうが…
工夫を図り、オーバーワークを避けていただける事を願う次第である。
いつも興味深く読ませて頂いておりますが、今回の記事で気になる
点が一つ。Webで公開されているサークルリストを合体スペースも
考慮して勘定しましたが、杜の奇跡16が90sp、東方杜郷想2が188sp、
計278spとなり「合わせて約380sp」の数字に届きませんでした。
当日飛び入りも受け付けていたとは聞いておりますが100spもの追加
というのは少々不自然に思い、当日のSP数についてどのように算出
なさったか、あるいは私が見落としている点があればご教授賜りたく
伺った次第です。よろしくお願いします。