10月30日土曜日、滋賀県豊郷町にて、けいおん!オンリー「桜高文化祭」http://www.yonkoma.com/sb/が開催される。
豊郷町は、アニメ「けいおん!」の舞台モデルとなった町。所謂「聖地」である。
歴史的建造物として名高い「旧豊郷小校舎」がランドマークスポット。
毎週末にはけいおん!ヲタ共が豊郷小に集い、痛車も集結。旧豊郷小校舎には地元商工会による「けいおん!カフェ」が設置され、極めて残念な事になって…あ、いや違った、豊郷町の活性化に一役買っている。

「けいおん!」の聖地である豊郷小。この中でけいおん!オンリーを開催しよう!という事で立ち上がったのが、この「桜高文化祭」である。
主催は、四コマオンリーを定期的に手掛ける「ProjectD」「こまこま準備会」の共催。どちらも、けいおん!原作が四コマという事もあり、けいおん!に縁の深い主催だ。
立ち上げは七月末。準備期間は短いものの、聖地開催のオンリーという事でサークルの関心も高く、落選サークルを出す程の人気。
最終的には、会場も拡大。90サークル弱の規模となった。
大手サークルも参加するので、一般参加者の関心も高く、当日は多くの来場者が想定されよう。

だが、会場は、我々が慣れ親しんでいる、普段の同人誌即売会会場ではない。
豊郷という小さい町、会場も【学校校舎】という特殊な環境だ。
普段の即売会と同様に考えては、現地で難儀する事だろう。
そこで「STRIKE HOLE」では、当日「桜高文化祭」を楽しく過ごす為に、参加者の皆様に留意いただく事項について、以下纏めさせて頂いた。


【1.会場内は上履き必須・下足袋も用意を!】
これは、全参加者必携、全参加者必ず心得るべき事項である。

会場は、元々「学校」として利用されてきた場所。
学校となれば、土足は「厳禁」である。

ならば裸足でも良いのでは…?とも思うが、古い建物という事で、時折木の板の床のささくれがトゲになるらしく…そのトゲが刺さってしまう恐れもあるそうな。
ゆえに、上履きは必須という事らしい。勿論、履き替えの靴を入れる下足袋も用意し、各自それを管理する必要がある。
折角記念すべき聖地での即売会に参加して、トゲが刺さって足に怪我して帰るなんてのも、馬鹿らしい。
己の身を守る為にも、このオンリーに参加するに当たっては、必ず上履きと下足袋をご用意いただくことを、強くお勧めしたい。

尚、上履きは、必ずしも学校用の上履きでないといけない、という訳では無い。
主催側に直接確認した所、【「未使用」ないし「洗浄済」の靴でも上履きの代用として利用可】との事である。
わざわざ学校用の上履きを購入しなくとも、家に残っている使わなくなった靴を引っ張り出し、今週の休みにでも靴を洗って乾かしておけば、それで良い。
時間のある今の内に上履き用の靴を準備し、当日を万全に迎えたいものである。

これは主催側への苦言となるが、この事は結構重要な事項であり、参加者への幅広い浸透が求められる。
(まあ、私も少しでも浸透の助けになれば、とこのブログで記事にしている訳だが…)
サイトを確認するに、一般参加向けページhttp://www.yonkoma.com/sb/ippan.htmlに上履き用意の旨呼びかけられているが、参加者全員がこのページを見るわけではない。
トップページの目立つ箇所にも同様の記載を入れるなど、できる限り多くの参加者の目に付くよう、更なる浸透の工夫が必要ではないだろうか…?



【2.会場近辺には、お店は一軒も無いものと心得よ!物資調達は、豊郷に入る前に行うべき!】

豊郷小学校に聖地巡礼に足を運ばれた方なら実感いただけようが、不思議な事に、豊郷小近辺って場所は、お店というお店が皆無である。
(お店は全く無い訳ではないが、皆国道沿いに集中している模様だ。そして、会場から国道までは約1km離れており、気軽に行ける場所ではない。)

会場そばにコンビニも無いから、コピーもできない。コピー本を時限で出そうとお考えなら、おやめになった方が良かろう。
筆記用具、携帯充電器、お菓子、常備薬、小銭調達、銀行口座からの急な入用のお金の引き出し…コンビニ等が存在しない為、現地でこれらを調達する事は、極めて難しい。
これら必要な物資は、全て豊郷に入る前に前もって調達する必要がある。

豊郷小への車での来場は厳禁だから、皆公共交通機関たる【近江鉄道】で豊郷入りするしかないのだが…
そこで私からの提案だが、【近江鉄道に乗る前に必要物資のチェック】を励行しては如何であろうか?
豊郷着いてからの物資の補給は期待できない。近江鉄道に乗る前に装備をチェックしておけば、現地で困る事も少なくなるだろう。

飲み物は、一応豊郷小学校内に自販機があるので多少は賄えようが、売り切れも想定される。前もって別の場所で用意、持参した方が安全だろう。

食べ物に関しては、何とかなると思う。
豊郷町観光協会・観光案内所新着案内のページによると(リンク先/http://www5.ocn.ne.jp/~toyosato/annaijo_top.html#20101013_gohan http://www5.ocn.ne.jp/~toyosato/gohantirasi.jpg)、10月30日に「とよさと あきのごはん祭り」と称し、豊郷の新米を中心とした農産物等の販売を行うとの事。うどん・焼きそばも販売するとの事で、参加者の食料事情の向上に繋がるだろうかw
特製茶碗は生卵付きで500円、お昼はここで卵かけご飯を味わえ、という事であろうw



【3・切符は事前に前もって購入を!フリー切符がお勧め】

豊郷へのアクセスとなる交通機関は「近江鉄道」だが…
この鉄道、普段は1時間に1本程度の運行。ワンマン運転のローカル線という事を、決して忘れてはならない。
そこに100人単位が人海戦術でわらわら押しかけてくる…普段余り人の乗らないローカル線、100人単位でけいおん!厨が人海戦術でやってくる…鉄道会社にしてみれば「事件」であるw

ちょっと想像していただきたい。
普段1人か2人しか降りない駅に、100人単位が人海戦術で大挙して押し寄せる…慣れない運転手(ワンマン運転だからお金や切符も運転手が回収する)はてんてこ舞いだろうw

とは言っても、豊郷入りするに当たっては、大抵の人は彦根・米原・八日市・近江八幡といったJR等との接続駅から乗る。
一応これらの駅は有人駅だし、切符も販売している。だから、電車に乗る前に切符を買い、豊郷で降りる時に切符を出せば、それで済む。人数が多くとも、極端に手間になる事は無いと思う。

問題は豊郷からの「帰り」である。
豊郷は、無人駅である。無人駅の場合、電車乗車時に整理券を受け取り、降りる駅でお金を払い、精算する。
さて、そこで想像してみて欲しい。降りる駅は、大抵が彦根か米原だと思う。これらの駅は有人駅だから、運転手がお金の精算をせず、駅員が精算する。そこに切符を持たない100人単位が精算所に並ぶ…精算所は大手サークルなみの長蛇の列、確定である。駅員も大変だが、並ぶほうも大変だ。

サークルに散々並んだ挙句、帰りの電車でも並ぶなんて馬鹿らしい。
私は、行きの電車に乗る前に、【前もって往復両方の切符を購入しておく】ことを、強くお勧めしたい。

単純に往復切符でも良いが、私は【S・Sフリーきっぷ】http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/ticket/ssfree.htmをお勧めしたい。
1日乗り放題で550円と格安で、(比較的短距離な)彦根〜豊郷を単純往復するだけで元が取れる(彦根〜豊郷は片道400円)。
行きに近江鉄道乗る時に「S・Sフリーきっぷ」を購入すれば、行きも帰りも、電車の乗り降りはこれを呈示するだけで済む。精算の手間が無く、双方助かるだろう。

関西からの遠征組には、JR西日本発行の【
秋の関西1デイパス】http://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/pamph.html?shnId=110000692&pamphId=PT10000140もお勧めだ。
JR西日本京阪神地区路線と近江鉄道全線が乗り放題で2900円。大阪から西の遠征組ならば、最寄り駅〜豊郷の単純往復だけでも元が取れる。
JR各駅・駅みどりの窓口や自動券売機にて発売しているので、JR組は、こちらを利用しても良いと思う。


以上、少し長くなってしまったが、けいおん!オンリー「桜高文化祭」に参加するに当たって、皆様にご留意いただきたい点を纏めさせていただいた。
これらの点を頭に入れておくだけでも、当日の豊郷の楽しさも、違ってくると思う。
皆が少しでも楽しく過ごせる為に、そして自分自身が楽しむ為に。
このエントリーが、「桜高文化祭」を楽しむ一助となれば幸いである。