九州においての東方Project熱は極めて凄い。
「大(9)州東方祭」の隆盛は言うまでも無く、「東方久遠境」は久留米で1000人の大台を突破、佐世保開催も数百人の来場者を誇る。九州場所を選ばず、どこの地域でも東方は盛んな印象がする。
率直申し上げて、九州どの県で東方オンリーを開催しても、それなりに参加者を集められると思う。もういっそのこと九州全県制覇しちまえw

東方オンリー九州制覇の目標に向けて…という訳ではないが、熊本にも、新たに東方オンリーが立ち上がった。
その名も、「幻想肥後ノ祭典」http://higonosaiten.web.fc2.com/。来年1月16日、熊本市内「興南会館」にて開催される。
会場アクセスを確認するに、駐車場もそこそこ広くサークル者など車組も安心。学生など車を持たぬ層でも、JR豊肥本線【平成駅】から徒歩圏内で、決してアクセスは悪くない。過去にも即売会利用実績多く、安心して利用できる会場だと思う。

実は私、「大(9)州東方祭」参加時に、この「幻想肥後ノ祭典」の主催氏のブースに立寄らせていただき、若干ではあるがお話をさせていただいた。
来年1月開催の割には、「幻想肥後ノ祭典」のチラシを余りお目にかかってない。10月17日に開催した「東方名華祭」でいくばくかのチラシを拝見した程度であり、ちゃんと告知活動とかやってるのかな?という部分も気になり、告知方法について色々とお話を伺った。

ここで、地方で開催する東方オンリーの告知方法について、整理してみたい。
以前私が刊行した「コーマニズム宣言 告知論(後編)」において、告知は以下の5本柱が必要と説いた。

1.開催地・他即売会での告知
2.同人系店舗での告知
3.都心・大規模即売会での告知
4.インターネット上の告知
5.同ジャンル他オンリーでの告知

基本はこの5点であるが、「幻想肥後ノ祭典」が告知を図るにネックとなるのは、「1.開催地・他即売会での告知」である。

個人的な見解だが、東方は遠征組も少なくないが、一番参加比率が高いのは地元の学生、地元の中高生である。
だから、もしかしたら都心の大規模オールジャンルよりも、寧ろ地元のオールジャンルでの告知の方が重要度が高いかもしれない、という気がしている。
地元での開催告知は、東方に関して申せば、決して怠ってはいけないとするのが私の立場である。

熊本で定期的に開催されるオールジャンル即売会は、コミックネットワーク。「COMIC NETWORK LAMBDAX熊本」の名で、定期的に開催し続けている。
だが、この即売会は、他の同人イベントに対し極めて冷淡である。
以前、福岡ドームで以前ネットワークが即売会を開いていた時、チラシを撒こうとしたけどサークルスペースへの配布は駄目と言われ、チラシ置き場のみで告知した覚えがある。
逆に言えば、【チラシ置き場のみならOK】という認識であった。

だから私は、「幻想肥後ノ祭典」主催氏に、熊本のネットワークで、サークルスペースへの配布は無理だろうけど、チラシ置き場ぐらいには置いた方が良いのでは?と申し上げた。
これに対し、「幻想肥後ノ祭典」主催氏曰く、熊本のネットワークでは、イベントチラシは配るのは無論、チラシ置き場の利用も駄目との事。
…あれ、福岡のネットワークよりも制約厳しいのね。

そうなると「幻想肥後ノ祭典」にとっては大きな痛手である。
東方オンリーを開催するに当たり、地元イベントで告知できない。告知面で大きなハンディである。
私がわざわざ「告知方法を考える」なんてエントリーを挙げたのは、このハンディをいかにして埋めるか?という事を書いてみたかったからである。

地元のイベントでチラシを撒けないのなら、対策は2つある。
一つは、地元にこだわらず、近県も範囲に含めて告知を図る。
そしてもう一つは、地元イベント以外の部分=私が先に提唱した「告知5本柱」の残りの4つの告知を強化する事だろう。

まず、前者についてだが、熊本近県の即売会でも告知を積極化したい。
主な近県のイベントは以下の通り。

2010/11/03「COMIC NETWORK LAMBDAX佐賀」
2010/11/07「COMIC NETWORK LAMBDAX熊本」
●2010/12/05 熊本市流通情報会館「ComicKep3」
●2010/12/12 大牟田労働福祉会館「へぱちょな」
2010/12/19「COMIC NETWORK LAMBDAX熊本」

うーん、11〜12月に福岡・佐賀・熊本の3県で絞って調べてみたが、イベント数自体が少ないなあ。
とりあえず、●印の2つのイベントは絶対抑えたい。
「ComicKep3」は地元の即売会。大牟田は熊本とも距離が近いし、「へぱちょな」自体も実績・経験豊富な主催が運営し、安定感の高いオールジャンル即売会。この2つは死んでも押さえておきたい所である。
この他、12月26日にももちパレスで開催されるCM−EX九州主催のオールジャンル即売会(名前忘れたが大(9)州でチラシを配ってたような。調べたいけどサイトが無いし調べようが無い…)も、余裕があれば押さえておきたい。

地元イベントの絶対数が少ないので、他の方法も取りたい。「告知5本柱」の残りの4つの告知も強化すべきである。

「2.同人系店舗での告知」については、「メロンブックス」「とらのあな」や東方系に強い「ホワイトキャンバス」等のお店への設置が望ましい。地域を問わず全国のお店に置いて貰えればありがたいが、それが叶わぬ時は、せめて九州島内はカバーしたい。
他、熊本県内や隣県(主に福岡県内)の主要店舗にも、チラシを置いていただくよう交渉したい。何処の店舗が良いかについては、拙書「コーマニズム宣言告知論(前編)」の店舗リストを参照されたい。
まだ余りお店ではチラシをお見かけしていないが、今からでも間に合うので、是非取り組みを強めていただきたい。
あと、一般来場者の増加を狙い、熊本県内のお店中心に、ポスターも貼って貰えるよう交渉したい所。ポスターは多くの来店者の目に入る。チラシを置くよりも効果の高い方法である。

あ、本気で告知頑張るおつもりでしたら、「幻想肥後ノ祭典」の主催さんには、「告知論」前後編ともお譲りしますのでご一報下さいw

「3.都心・大規模即売会での告知」について。
都心部のオールジャンルイベントに、東方サークルが遠征で訪れるケースも多く、ここでの告知も必要だ。
本来ならばサンクリでの告知が望ましいだろうが、今回はサンクリと大(9)州同日バッティング。東京に伝手があれば良いが、伝手が無ければ大(9)州を優先させるのも当然か。
そうなると、後残るは「コミケ」しかない。コミケの東方島数千サークルへのチラシ全撒きは必須だろう。
締切は冬コミ少し前だが、もし追加募集を掛けるのならば、冬コミでの営業は必須だろう。

「4.インターネット上の告知」に関しては、ホームページが出来ているからそんな問題ないと思う。東方系の情報サイトが即捕捉してくれるし。
ネット申込の比率が高いジャンルなので、ネット申込のできる体制が望まれるが、この点についても、特に問題無い。

「5.同ジャンル他オンリーでの告知」について。
正直申し上げて、「大(9)州」や「椰麟祭」のように、日本全国ほとんど全ての東方オンリーをカバーするぐらいの勢いが本来望ましいが…
流石にそこまで求めるのは贅沢かもしれないが、可能な限り多くの東方オンリーに足を運び、告知を図るのが望ましい。
熊本在住・九州在住の東方クラスタが、他地方の東方オンリーに遠征を図るケースも少なくないし。
「名華祭」や「大(9)州」で告知したのは良いことだが、それ以外にも手を広げたい所である。
できれば、今後年末までの全ての東方オンリーをカバーしたい。
…まあ、限りはあるだろうけど、自身が行けなかったら、何とかしてくれそうな人を頼みましょうって事で。

東方オンリーは裾野の広いジャンル。
決して東京一極集中ではなく、若い方中心に、全国各地津々浦々に浸透しているジャンルだ。
地元中高生の東方クラスタも少なくないから、地元での告知は、意外に重要度が高い。
だが、「幻想肥後ノ祭典」は、地元イベンターの方針もあり、地元での告知に大きなハンディを抱える。
地元以外の告知を強化したいが、現時点ではまだまだ物足りない。
だがまだ2ヶ月以上残っている。これからの頑張り次第で、充分勝ち目はある。
主催氏は、近隣地域・久留米市開催の「東方久遠境」を目標にしているとのこと。100サークル・1000人参加の目標は、正直、ハードル高いと思うが、決して夢物語の数字でも無い。極めて現実的な目標だ。
先ずは目標達成に向け、邁進いただけることを、心の底から願いたい。