サークル宣伝ばかりじゃアレなので、そろそろ溜まってるイベントレポに戻りますよー。

1月23日に東京都内・蒲田PIOで開催された東方projectキャラクターオンリー「東方レジャーランド」は、そのネーミングセンスが成功を決めたオンリーイベントであったように思う。

告知の始まりは、2010年の秋頃からであっただろうか。
twitter上で「何か変なのが始まった」という話を聞き、「東方レジャーランド」のサイトを確認する。
告知サイト上には、「東方レジャーランド」内開催イベントとして以下のイベントが列挙されていた。

ナズーリンオンリーイベント「東京ナズーリンランド3」
藍・橙中心獣キャラオンリー「八雲サファリパーク」
アリス オンリー「東方ドールシティー」
寅丸星オンリー「ユニバーサル・ショウ・ジャパン」
にとりオンリー「ニトリピア」
パチュリーオンリー「パチェっ子タウン」
チルノオンリー「⑨ハイランド」
紫、幽々子、神奈子、永琳、聖中心お姉さんに見えるキャラオンリー「とし○えん」
てゐ オンリー「永遠亭てゐパラダイス」
洩矢諏訪子オンリー「諏訪子ランド」

…ええと何すか、このどっかで見たようなネーミングの群れはw
うん、明らかに変なのが始まったなw
主催は、数々のジャンルのオンリーイベントを手がけ、そして一昨年より東方オンリーにも進出してきた「ケットコム」。
ケットコムには、同種のキャラオンリー集合型イベントとして、「東方素芸祭」というイベントも存在するが、今回は敢えて「東方素芸祭」の名を持ち出さず、「東方レジャーランド」という名を持ち出している。この点に注目したい。

そして注目すべきは、「東方レジャーランド」及びその中で開催される全てのイベントが、実在のテーマパークをもじった名になっている所。
先ほど「このどっかで見たようなネーミングの群れ」と評したが、これは元ネタとなるテーマパークが存在しているからこそ、このように評しているのである。
全イベントをテーマパーク名からもじる事で、ある意味統一感が生じており、これはこれで面白い。
告知イラストも、元ネタのテーマパークを匂わせる小ネタが散りばめられている。

元ネタとなるテーマパーク自体も、闇雲に元ネタを選ぶわけではなく、題材となる東方キャラの特性と、親和性の高いテーマパークを選んでいる傾向にある。(例・お姉さん→年増→豊島(ry )
ネーミングのつけ方が、明らかに無駄に気合入って凝りまくっているw
…つか、ネーミングが思い浮かんでから、何のオンリーやるか決めてません?w

ネタ好きの皆さんのハートを掴んだであろうことは間違いなく、私もこのネーミングを見た瞬間に、「このイベントはサークルも集まり成功を収める」と確信した。
実際、集まったサークルは、337サークル。
都内の東方オンリーは、最近はイベント過剰でサークル数も伸び悩み気味。そんな中、PIO大ホール全面を埋めるだけのサークル数を集められた事は、間違いなく大健闘と言えよう。
そしてその大健闘を生んだ最大の要因は、そのイベント名のネーミングセンスの良さにあろう。遊び心溢れるネーミングが、参加者のハートを掴み、数多くの参加者を集めたのである

以前私は、ケットコム主催の他東方オンリーに参加し、「他にも都内は東方オンリーが数多くあるから、もう少し差別化しないと埋没しちゃうよな…」と感じた事もあった。
では、どのような形で、数多ある東方オンリーの中で差別化を図るのか。普通だったら、作品オンリーやキャラオンリー等、対象を絞ることで差別化を図り、求心力を高めようとするだろう。
だが、ケットコムは「作品オンリー」という形での差別化だけでなく、もう一工夫加えた。それが、遊び心あり、かつ全体の統一感も持たせるネーミングの妙である。
今回のケットコムの「成功」は、ネーミングで差別化を図れた事にもあるのではなかろうか。…つか、この発想は無かった!やられたよw


当日の即売会の状況は、経験豊富なケットコムならではの、いつも通りの鉄板な安定運営。
…いつも通りな手堅い運営なので、かえって何も書く事が無く困ってしまうのだがw
ただコスプレスペースに変なのがあって、「東方レジャーランド」らしさが出ていたような気がする。
チラシ絵をパネルにし、顔が入るようにしてくり抜いた、遊園地とか観光地とかでよく見る「顔ハメ撮影パネル」が置かれていた。…うん、まさにレジャーランドだw

今回の「東方レジャーランド」は、チラシやらネーミングやらコスプレスペースやら、様々な所で遊び心を持った小ネタが散りばめられており、それが参加者の楽しみに彩りを添えたのではなかろうか。
ケットコム主催の即売会は、普通に運営してても良即売会だとは思うのだが、この「東方レジャーランド」しかり、先日のエルシャダイオンリーしかり、小ネタを色々仕込んでおり、参加する楽しみが増しているような気がする。
こういう遊び心ある仕掛けも、即売会の楽しみの一つ、と感じた次第である。