2月11日、私は、東京は蒲田PIOにて開催されたエルシャダイオンリー「大丈夫だ、問題ない。」に参加させていただいた。
「エルシャダイ」は、インターネットでプロモーションビデオが話題。一種のブームとなり、pixiv等二次創作の機運も高まった。
そして、原作たるゲームそのものが発売前でありながらも、二次創作の機運の高まりに呼応し、オンリーイベントまでもが開催されるに至った、異例のジャンルである。

このオンリーイベントは、昨年11月、隙間ジャンル総合イベント「スキマフェスティバル」内のプチオンリーの形態にて、第1回目が開催された。
発売前ゲームのオンリーイベントたる事等、異論・批判も多く噴出。またスキマフェスティバル全体の締め切りの都合上、募集期間が僅かに3日間という、サークルを集めるには極めてハードルの高い状況でありながらも、主催氏のプロモーション力の高さがそれを跳ね返し、短い募集期間でありながらも90サークルを集める脅威の展開。
そして、当日は推定2000人近くが訪れ阿鼻叫喚の様相を呈する盛り上がり。女性向けのサークルさんによる熱意のこもった作品は、軒並み完売。
募集から開催に至る手際の良さ、そしてサークルの創作意欲の旺盛さを目の当たりにした私は、この即売会を「伝説の即売会」とまで断じた。

(参考リンク)
10月19日付「彗星のごとく現れた伝説の即売会 エルシャダイオンリーイベント「大丈夫だ、問題ない。」」

11月5日付「11/3川崎「スキマフェスティバル」内の伝説即売会 エルシャダイオンリー「大丈夫だ、問題ない。」」
前回の好評を受けて、2回目の開催が予定されていた「大丈夫だ、問題ない。2」。
ケットコム上では長らく(予定)として掲載され、日程も何回か変遷しており、私も「ま た (予 定) か よ」「とっとと開催日決めやがれ!」とは内心思っていた訳だが、1月上旬、2月11日の開催が正式に発表される。

…しかしながら、締切日はその4日後。募集当日を含めても、僅かに5日間しか募集期間が無い。前回の募集期間3日間よりは幾分マシなものの、前回参加者のハートを掴んだ原動力たる【ネタ臭溢れるQ&A】も姿を消した。
私が見た限り、前回よりも条件悪いように思えたので、「この募集期間、大丈夫か?」と感じたものだ。

しかしながら、この私の問いに対しては、その数日後に募集が締め切られそして即発表されたサークルリストが「大丈夫だ、問題ない。」と答えているw
…いや、サークル数見てみたら、明らかに200サークル以上あるのですが。どーしてこうなったw
…このジャンルには、既存の同人の常識が通用しない模様だw まあ、そりゃ原作ゲーム発売前なのにオンリーイベントが大盛況なジャンルだしなあ。


当日会場の蒲田PIOに急行した私だが、会場周りは意外と静かだった。
それでも数百人が列を成していたわけだが、前回の異様な熱狂を見た身としては、前回比で見るとやはり動員力は落ちていると思う。
雪がちらつく当日の天気も、動員数に多少の影響はあっただろう。
とは言え、1回目の開催は「初物」のご祝儀で参加者が集ったようなもの。今回2回目以降が、この即売会の「本来のあるべき姿」なのかもしれない。

いざ始まってみると会場内は「閑散」とは決して言えない、賑わいのある人出。
前回ほどの阿鼻叫喚は無いが、壁サークルに列整理スタッフがやってきて対処に当たる程度の混雑は見せた。壁以外でも、サークルスペース内の随所で列が伸びていた。
流石に前回のような「何も買えずに終わっちゃったw」のレベルには達しないが、買うのにいささか難儀するレベルには混み合っている。下手な都内の東方オンリーよりは混雑していたと思う。

参加の200サークルは、8割以上が女性陣。前回同様、気合いの入った作品も多数。
オフセで大量に新刊を刷るサークルもおり、サークルの創作意欲の高さを目の当たりにした。
意外だったのは、1〜2割程度だが、男性向け系統の即売会でお見かけするようなサークルも参加されていたこと。「エルシャダイ」自体が「ネタ」との親和性が高い事も作用していようが、ジョークグッズ・ネタグッズを男性向けジャンルで頒布されているサークルさんの参加も、少数だが目立った。

全般的に見ての感想だが、確かに、前回ほどのパワーは感じられない。
だが、前回が明らかに異様なだけであって、今回その異様さが沈静化。普通のイベントに戻った、という印象だ。
前回のような阿鼻叫喚も無く、また他ジャンルのオンリーよりも賑わいを見せ、そのジャンルの好きな方なら安心して楽しめる、普通に盛況な女性向けジャンルのオンリーイベントであった、と言えようか。
ただし、サークルさんの創作意欲の旺盛さは、前回に遜色無いパワーであったとも思う。

最後に、今回ならではの取り組みを少し紹介したい。
前回は「スキマフェスティバル」内の1イベントであったこと。また、急遽開催が決定した事もあり、カタログ表紙等に「エルシャダイらしさ」は全く無かった。これはオンリー多数の集合型イベントである以上、仕方ない事なのかもしれないが…

今回は、pixiv内で表紙イラストを募集するという企画を実施。
pixiv内でエルシャダイ二次創作が盛り上がっている事も相まって、多数の応募を受けた。応募作を表紙・裏表紙に掲載する事で、イベントカタログにも「エルシャダイらしさ」が表出したように思う。
エルシャダイがpixivで人気たる事に目を付けての企画だと思うが、同人誌即売会がpixivを有効活用し得た一例、ということで取り上げさせていただいた。

次回は、2011年5月7日(土)開催。
サークル参加締め切りまで1ヶ月近くも間があり、これまで募集3日間だの5日間だの見てきた身としては違和感があるのだがw …いや、募集期間取るのが普通のオンリーだもんなあw
募集期間という面でも、次第に普通のオンリーイベントという方向に、落ち着きつつあるのではないかという気がする。