今年春から夏にかけて、フジテレビ/関西テレビ系列にて放映されたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は、作品としての良さもさることながら、舞台となった埼玉県秩父市の協力的な姿勢が目を引いた。
アニメ作品の舞台をファンが訪れる「聖地巡礼」は、昨今さまざまな作品でムーブメントになっている。
私も「ひぐらしのなく頃に」の白川郷は何度か訪れたし(そこでロケ撮影を強行し世界遺産を汚す青春18金魚は全員処刑したくなるがw)、「らき☆すた」の舞台・鷲宮神社は毎年初詣に顔を出す。「True Tears」の富山県南砺市や、「花咲くいろは」の舞台・金沢湯涌温泉にも来月訪問する予定だ。
「聖地巡礼」には、単純に「観光」としての楽しみもあろうが、その作品の舞台に足を運び、その作品の世界に近づいた気分になれる。そういうファンならではの楽しみがあるから、つい足を運んでしまうのだろうか。
観光業界の業界誌「トラベルジャーナル」などでは、「萌えツーリズム」なる新語が登場し、「らき☆すた」で成功した埼玉県鷲宮町など、聖地巡礼の盛んな町の事例を記事化する事が、しばしばだ。
昨今の不況下、新たな観光需要としての期待と注目の現れのように映る。
さて、「あの花」や「らき☆すた」の舞台でもある埼玉県は、これといった観光資源の無い県である。
有名な温泉も無いし、紅葉や花の見どころも無ければ、有名な神社仏閣も無い。ホテルも数は多くない。
そんな埼玉県が「埼玉「超」観光立県宣言」などを出したところで、正直「無茶しやがって…」と申し上げるしかない(涙)
アニメ作品の舞台をファンが訪れる「聖地巡礼」は、昨今さまざまな作品でムーブメントになっている。
私も「ひぐらしのなく頃に」の白川郷は何度か訪れたし(そこでロケ撮影を強行し世界遺産を汚す青春18金魚は全員処刑したくなるがw)、「らき☆すた」の舞台・鷲宮神社は毎年初詣に顔を出す。「True Tears」の富山県南砺市や、「花咲くいろは」の舞台・金沢湯涌温泉にも来月訪問する予定だ。
「聖地巡礼」には、単純に「観光」としての楽しみもあろうが、その作品の舞台に足を運び、その作品の世界に近づいた気分になれる。そういうファンならではの楽しみがあるから、つい足を運んでしまうのだろうか。
観光業界の業界誌「トラベルジャーナル」などでは、「萌えツーリズム」なる新語が登場し、「らき☆すた」で成功した埼玉県鷲宮町など、聖地巡礼の盛んな町の事例を記事化する事が、しばしばだ。
昨今の不況下、新たな観光需要としての期待と注目の現れのように映る。
さて、「あの花」や「らき☆すた」の舞台でもある埼玉県は、これといった観光資源の無い県である。
有名な温泉も無いし、紅葉や花の見どころも無ければ、有名な神社仏閣も無い。ホテルも数は多くない。
そんな埼玉県が「埼玉「超」観光立県宣言」などを出したところで、正直「無茶しやがって…」と申し上げるしかない(涙)
ただ、逆にいえば、埼玉は限られた観光資源をフル活用して、それこそ使えるものは何でも貪欲に活用して。そうして観光客を自県に呼び込もうと死に物狂いの努力をしている。そういう見方もできると思う。
その「努力」の一環が、アニメ・マンガファンを自県に呼び込もうとする試み「埼玉ちょ〜でぃーぷな観光協会」である。
聖地巡礼のマナーを呼びかける等、明らかにその手の人たちをターゲットにしている模様だ。
秩父を舞台にした「あの花」も、その文脈の中で考えても良いと思う。
「あの花」に関しては、埼玉県よりも寧ろ秩父市の方が積極的である。
秩父市のホームページのトップに「あの花」のバナーが貼ってあるし、秩父市長も、自身のブログにて「あの花」についての記事を著している。
そして、秩父市内では、秩父市観光課に事務局を置く「秩父アニメツーリズム実行委員会」が中心となり、様々なイベントを開催。あの花ファンに秩父に来てもらおうと不断の努力を払っている。
8〜9月にかけては、「「あの花」聖地巡礼〜めんまの願いを叶えよう〜」 と題したスタンプラリーが開催された。
8月27日には、ZONEらが出演した「東日本大震災復興チャリティコンサート IN 秩父」にて、あの花を中心とした痛車展示会が開催された。痛車展示会自体は有志主催だが、親イベントのチャリティーコンサートは秩父市商工会議所の主催であり、地元人とヲタとが協力し合っての開催という構図だ。
同じ8月27日には、秩父駅前のロータリーを使っての「あの花 らくがき大会」が、地元団体の手により開催された。
10月には、あの花奉納花火の打ち上げが予定されている。
秩父へのアクセス電車を運行する西武鉄道も、「あの花」に対しては非常に協力的である。先日も、西武秩父駅で記念きっぷを限定販売した。
そして極めつけは、9月25日に「秩父ミューズパーク」にて開催された「ANOHANA FES」。
野外ステージにて、出演声優・アーティストによるイベントが開催され、多くの「あの花」ファンが訪れた。
主催は版元のアニプレックスだが、「秩父アニメツーリズム実行委員会」も共催に名を連ねている。
秩父の町中の商店には、至る所に「あの花」ガチャガチャが置いてある。。

線路脇を歩けば、線路柵に「めんまからのお願い」が貼ってある。

商店街を歩けば、街灯も「あの花」がお出迎えしてくれる。

他の町の「聖地巡礼」では余りお目にかかれない、気合いの入りようである。
秩父は、「あの花」を起爆剤に観光振興を図ろうとの意欲が、特に強い。町ぐるみで「あの花」ファンを歓待しようとしている。そんな意気込みを感じた。
そんな秩父の町で開催された、「聖地開催型」のオンリーイベントが、次回紹介するあの花オンリー「8月の秘密基地」であった。
このオンリーを紹介するに先立ち、秩父の町が如何に「あの花」に気合を入れているか。町ぐるみで応援してくれているか。それを説明したく、前フリとしての記事が、今回の記事である。
という訳で、次回記事では、あの花オンリー「8月の秘密基地」についてレポートさせていただくつもりである。
その「努力」の一環が、アニメ・マンガファンを自県に呼び込もうとする試み「埼玉ちょ〜でぃーぷな観光協会」である。
聖地巡礼のマナーを呼びかける等、明らかにその手の人たちをターゲットにしている模様だ。
秩父を舞台にした「あの花」も、その文脈の中で考えても良いと思う。
「あの花」に関しては、埼玉県よりも寧ろ秩父市の方が積極的である。
秩父市のホームページのトップに「あの花」のバナーが貼ってあるし、秩父市長も、自身のブログにて「あの花」についての記事を著している。
そして、秩父市内では、秩父市観光課に事務局を置く「秩父アニメツーリズム実行委員会」が中心となり、様々なイベントを開催。あの花ファンに秩父に来てもらおうと不断の努力を払っている。
8〜9月にかけては、「「あの花」聖地巡礼〜めんまの願いを叶えよう〜」 と題したスタンプラリーが開催された。
8月27日には、ZONEらが出演した「東日本大震災復興チャリティコンサート IN 秩父」にて、あの花を中心とした痛車展示会が開催された。痛車展示会自体は有志主催だが、親イベントのチャリティーコンサートは秩父市商工会議所の主催であり、地元人とヲタとが協力し合っての開催という構図だ。
同じ8月27日には、秩父駅前のロータリーを使っての「あの花 らくがき大会」が、地元団体の手により開催された。
10月には、あの花奉納花火の打ち上げが予定されている。
秩父へのアクセス電車を運行する西武鉄道も、「あの花」に対しては非常に協力的である。先日も、西武秩父駅で記念きっぷを限定販売した。
そして極めつけは、9月25日に「秩父ミューズパーク」にて開催された「ANOHANA FES」。
野外ステージにて、出演声優・アーティストによるイベントが開催され、多くの「あの花」ファンが訪れた。
主催は版元のアニプレックスだが、「秩父アニメツーリズム実行委員会」も共催に名を連ねている。
秩父の町中の商店には、至る所に「あの花」ガチャガチャが置いてある。。

線路脇を歩けば、線路柵に「めんまからのお願い」が貼ってある。

商店街を歩けば、街灯も「あの花」がお出迎えしてくれる。

他の町の「聖地巡礼」では余りお目にかかれない、気合いの入りようである。
秩父は、「あの花」を起爆剤に観光振興を図ろうとの意欲が、特に強い。町ぐるみで「あの花」ファンを歓待しようとしている。そんな意気込みを感じた。
そんな秩父の町で開催された、「聖地開催型」のオンリーイベントが、次回紹介するあの花オンリー「8月の秘密基地」であった。
このオンリーを紹介するに先立ち、秩父の町が如何に「あの花」に気合を入れているか。町ぐるみで応援してくれているか。それを説明したく、前フリとしての記事が、今回の記事である。
という訳で、次回記事では、あの花オンリー「8月の秘密基地」についてレポートさせていただくつもりである。