STRIKE HOLEは、1月29日、札幌開催の東方オンリー「東方神居祭」にサークル参加させていただいた。
STRIKE HOLEとしては、昨年7月の「夕張まんがまつり/東方嶺水祭」以来、半年ぶりの北海道遠征だった。
当サークルの本も多くの皆様に手に取っていただき、大変ありがたい限りである。お立ち寄りいただいた全ての皆様に、この場をお借りして御礼申し上げたい。
また、数多くの即売会関係者より、多量のチラシ配布を任されていた身だが、神居祭主催氏にご厚情をいただき、また、北海道の即売会「カオスフェスティバル」主催氏にご協力もいただき、チラシ配布を無事完遂する事ができた。
お二方にも、この場をお借りして、謹んで御礼申し上げたい。

この日の札幌は、奇しくも同人誌中心の即売会「Elysian」も開催され、神居祭とはバッティングしてしまった。
Elysianも3年前に参加し、大変素晴らしい即売会であった記憶がある。Elysianと神居祭、どちらに参加しようか迷ったものである。
しかしながら、神居祭はまだ未参加であること、並びに大9州東方祭にて神居祭の主催氏とお話させていただくご縁も鑑み、今回は、神居祭に参加する事を決断した。

神居祭は2009年夏に第一回目を開催。
初回で既に100サークル・1000人来場の大台を達成。
その後も順調に規模を拡大し、最近では200sp規模で推移している。

今回は218spと更に規模を拡大。
道内では他にも「東方THEふぇすた」「東方嶺水祭」「東方北都祭」など様々な東方オンリーが開催されるが、神居祭はその中でも頭2つは抜け出した、道内最大規模の東方オンリーである。
(全国的に見ても、例大祭・紅楼夢・大9州・椰麟祭に次ぎ第五位の規模である)

会場は、札幌駅北口から徒歩5分の「テイセンホール」。
駅から近くアクセスには便利だが、この会場、外観がどう見ても【ボーリング場】である。ボーリングのビンのモニュメントもそびえ立つ。
屋内に入ると、AKB48・宮澤佐江のボーリング振興なポスターがやたら目立つ。
というか、ボーリングに興じている家族連れやカップルもやたら多い…うん、どう考えてもボーリング場です本当に(ry
実はこの会場、元々は全面ボーリングのレーンだったが、レーンの半分を潰して多目的ホールとして供用している、変わった会場である。
会場内に40cm程度の段差が存在するが、これはボーリングレーンだった頃の名残である。
段差があると、会場内で事故が起きないかも心配になるが…そこはしっかり対策を取っている。
段差のすぐそばまでサークル机を配置し、サークルが一段低い位置に居る事が感覚として実感できるように仕掛け、足下など段差近辺には「段差注意」の札が貼ってある。
参加者もこの会場に慣れているという事もあり、特に事故も起こらず済んでいる。
札幌市内、この規模を収められる箱もなかなか無い。アクセスも至便であり、段差の部分さえ注意すれば、使い勝手も決して悪くない会場だと思う。
せっかくの貴重な会場、大事に使っていただきたいものである。

この会場、ボーリング場だが、館内にレストラン等の食事施設が無いのも難点だ。
5分程度歩けばコンビニで食糧の調達も可能だが…すいません外は猛吹雪です氷点下です…外に出たくありませんw
だがそこは主催側も気を利かせてくれている。近隣のタリーズコーヒーが出店し、サンドイッチとコーヒー、マンゴージュースが提供される。
会場に不足している供食機能を補う出店は、この即売会の気の利いた部分の一つである。(多数の来場が見込まれるからこその出店、という部分は勿論あるのだが)

今、外は猛吹雪と申し上げた。
昨今の北海道は寒さ厳しく、積雪も例年以上。1日で1m積もった地域もある。
吹雪も随所で発生し、多少の雪をものともしない交通機関にも乱れが出る。
この日は、朝こそ雪に見舞われずに済むも、お昼過ぎから吹雪発生…!
しかしそんな悪天候にも関わらず、来場者は何と1100人(との主催者発表)!
動員係数(1サークル当たりの参加人数)はやや弱めだが、この悪天候を考慮すると、凄まじい数字である。
道産子の、そして東方厨の熱気に舌を巻くのみである。

会場内は、終始多くの来場者でごった返す。
外が吹雪いて迂闊に外に出にくいといった事情もあるが、参加者の滞留時間が長かったようだ。
(という事は、相乗効果を狙ったElysianとのハシゴ組が少なくなってしまったという事にもなるのだが…それはまた別途)

会場内の1/3はコスプレスペースとして充てられ、数多くのコスプレイヤーが撮影に勤しんでいた。
東方は男性レイヤーが目立つ傾向も、今回女性レイヤーも多く目立ったのは、札幌神居祭の特徴か。

主催「寒軍べくたぁ」は、最近ではコスプレ/ダンパイベントがメインになっているものの、同人誌即売会の開催経験も豊富。
北海道を代表する有力イベンターの一つだ。
経験豊富なベテラン主催という事もあり、運営上での問題も殆ど無し。
STRIKE HOLEに青龍刀を振りかざす機会を与えぬ、隙の無い運営であった。
サークル/買い手を問わず、参加者皆が安心して参加できる即売会であったと言えようか。
今後も、東方オンリー等様々なイベントを通じ、北海道の同人世界の盛り上げに努めていただけることを願いたい。