5/27開催の東方オンリー「博麗神社例大祭」において、私は、信州諏訪にて今秋開催の東方オンリー「諏訪風神祭」の主催氏とお話する機会に恵まれた。
酒の席だったので一部記憶が曖昧なのだが(苦笑)、主催陣は皆、地元諏訪の方らしい。
地元諏訪の東方好きな若い方々が集い、東方オンリーを立ち上げた。そういう構図である。

私も、せっかく立ち上げた即売会だし、一生懸命努力し、成功して貰いたいと思う。
成功すれば、自信が生まれ、今後も何らかの即売会を開こうとする意欲や野望も出て来よう。
そうなれば、彼らの即売会を契機として、信州同人界の活性化にも繋がろう。

という訳で私は、諏訪風神祭には、是非成功して欲しいと考える。
何をもって成功とするかは異なるが、一般的には、サークルも一般参加者も集まり、盛況に終わる事であろうか。
そこで私も、如何なる告知方法がサークル/一般参加者集めに役立つかを、主催氏にお話させていただいた。
…とは言え酒の席でのしゃべりなので、どこまで皆さんの記憶に残っているか?
今回の記事は、酒席でお話したことをベースに、「諏訪風神祭の告知方法」を視覚化できる文章という形でまとめ上げ、主催氏に供する目的からの執筆である。

過去にも何度か申し上げたが、同人誌即売会における告知の「五本柱」を再掲したい。

1.開催地・他即売会での告知
2.同人系店舗での告知
3.都心・大規模即売会での告知
4.インターネット上の告知
5.同ジャンル他オンリーでの告知


これを基本に、ジャンル特性を考慮しつつ、どこに告知の比重を置くかを検討する。
例えばアイマスやなのはのオンリーならば遠征者中心だから、都内の大規模即売会や他地域開催のオンリーに告知の比重を置く。地元の即売会は、無視しても問題ないレベルだ。
オールジャンルなら、地元の学生・若者が中心で他地域からの遠征も少ないから、地元密着の告知を行えば良い。

東方の面白い特徴は、地元の学生・若者のの参加比率が高く、これを最重視すべきではあるが、同時に、遠征参加者も馬鹿に出来ない比率であることだ。
まずは地元での告知を最重視し、その上で全国各地の東方オンリーにも可能な限り告知する。これが基本線となろう。

即ち、先ず最初に重視すべきは、

1.開催地・他即売会での告知


となる。
私は、主催氏とお話した際、6/3松本開催の「COMIC FACTORY」でチラシを配る予定が無かった事について苦言を呈した。
そして、その場でファクトリー主催氏を紹介。ファクトリーでチラシを配って頂けるようお願いした(ファクトリー主催さん、その節はありがとうございました)。
中信地区老舗にして最大規模の即売会で告知を図らないのは、諏訪風神祭に大きなマイナスと判断したからである。

東方オンリーにおいては、地元から参加するサークルは、決して少なくない。地域により異なるが、全体の3割〜7割はいる。
仮にオールジャンルの即売会において、タイバニやヘタリアやボカロで活動してようとも、地方は複数ジャンルの掛け持ち組が多い。
東方オンリーの存在を知れば、東方で本を出そうと意欲を燃やすサークルも出てくるだろう。
地元オールジャンルでは、東方以外で活動するサークルさんも含め、全サークルにチラシを撒きアピールすべきである。

今後、長野県内では、7/15「アリスのお茶会」(松本市)、7/22「QUEST LIGHT」(長野市)、9/2「あむこみっ!」(松本市)、9/30「メガマニアック」(松本市)と数々の即売会が控えている。
これらの即売会は、一つ残らず告知に励むべきである。

さて、開催場所の諏訪地方(岡谷市)は、中央本線の沿線だ。山梨からもJR一本で便が良い。
そして、過去同地にて開催された東方オンリー「御射宮司祭」においては、山梨在住のサークルも少なからずいらっしゃった。
これらの点を踏まえ、山梨を「準地元」として扱い、長野県内同様に重視すべき告知先とする事を、私は提案したい。
とは言え山梨は即売会も少なく…9/16甲府開催の「COMIC BREAKER#4」ぐらいしか目ぼしいのが無さそうだが…出来ればそこでも告知を図りたい。
ちなみに、「COMIC BREAKER」は松本の「COMIC FACTORY」の影響の強い所で、すたを手伝いに加勢してるようなので、関係者に6月の件に御礼の挨拶をしつつ、チラシ撒きすれば良さげな気がするw


2.同人系店舗での告知

現在、諏訪風神祭の公式サイトには、以下記載されている。

>諏訪では丸多田中屋様、笠原書店本店様、下諏訪JOKO様、喫茶山里様、平安堂諏訪店様、神長守矢史料館様。ララ岡谷内ではおそうざい三幸様、LCVデジタルパークOKAYA様に。

地元密着という事で、同人店舗にこだわらず、色々なお店にチラシを置いている。
秩父開催のあの花オンリーで、秩父の街中の一般店舗や資料館に告知を図った例。敦賀のオールジャンルでコンビニやコミュニティーセンターに告知を図った例もある。
地元密着を深化させた告知と言う事で、これはこれでOKだと思う。

但し、諏訪以外の地域でも告知を図りたい所である。
具体的には、長野・山梨両県のアニメショップがこれに当たろう。
具体的店名の掲示はここでは控えるが(具体的店名は主催氏に別途メールします)、これらのお店にもチラシを置いてもらいたい所だ。

また、東方は全国各地からの遠征クラスタの多きジャンル。
現在は県外なら「D―STAGE」にチラシを設置しているようだが、もう少し告知の幅を広げたい。
全国津々浦々の店舗をカバーしろとまでは申さないが、効率的にチラシの全国展開を図りたい所。
「とらのあな」や「メロンブックス」のような、東方に力を入れかつ全国展開を図る店舗なら、協力的な筈だ。
具体的には、本部にお願いし全国のお店にチラシを流して貰う形になろう。


3.都心・大規模即売会での告知

コミケは無論だが、加えて9/2大阪「こみっく☆トレジャー」が有力候補だ。
全スペース配布が理想だが、余裕がなければ東方ジャンル限定でも充分だ。
というか、コミケだと東方限定としても相当大変だと思うが…
この両イベントは、東方サークルも多く集まるので、きっちり押さえておきたい。
また、コミケは事前申請が必須なので、今のうちから段取りを整えたい。


4.インターネット上の告知

これはホームページを通じて告知を図り、オンライン申込みも完備している。
特に問題は無いだろう。
驚いたのは、今回、申込みをオンライン限定・郵送申込みを不可としているところだ。
正直、思い切った事をするなあ…とは思った。

他のジャンルなら、郵送申込みもそこそこ居ようから、郵送申込みの道を閉ざすこの措置は、サークル数を目減りさせる要因ともなる。
しかし、こと東方に関しては、オンライン申込み率が極めて高い。大(9)州東方祭は99%がオンライン申込…とあの淫らなマシュマロ腹の主催が言ってた。
このジャンルなら、オンライン限定にしても、数を減らさず済むだろう。


5.同ジャンル他オンリーでの告知

これも非常に大事なファクターである。
先にも申し上げたが、東方は地元の参加者が多いジャンルであり、かつ遠征サークルの多いジャンルG。
今年前半、私は札幌・夕張・広島・鹿児島・熊本・小倉と東方オンリーに遠征したが、その何処に行っても必ずお会いするサークルさんが、何サークルかいらっしゃるw
…このジャンル怖いw

そして、東方風神録の聖地・諏訪での開催は、遠征者をより増やす要素となる。
遠征サークルを取り込み、サークル数を積み増しすべく、地域を問わず、あらゆる東方オンリーでの告知を図りたい。
主催直々に全部回りきるのは物理的に難しいだろうが、協力者を探し依頼する等して、可能な限りカバーしたい。


以上、5本柱全てについて詳細に解説を加えた。
4は既に完備しているから良いとして、1〜3、5については、取り組む余地が充分残っている。
これらは全てこなすべきだが、敢えて優先順位を付けるとしたら、1と5が当たるだろう。
1は地元サークル集め、5は遠征サークル集めの狙いがある。

勿論、2〜3も重要な要素だ。2の店舗設置は、買い手へのアピールとして重要だ。例えサークルを集めても買い手が来なければ、サークルの不満も溜まりやすくなる。
3は東方サークルが多数集まるから、多数のサークルにアピールするメリットがある。
やや優先順位が劣ると言うだけで、外したくない告知先である事は間違いない。

これを全部こなすのは確かに大変だ。
ただ、東方オンリーは、努力の量が成果として実りやすいジャンルである。やればやっただけ、サークルも集まる。
やれば効果が出るのは間違いないから、そういう意味でやり甲斐の大きいジャンルではなかろうか?
きっちり告知を頑張り、成果として実る事を期待したい。