「らき☆すた」の舞台として、「聖地」として名高い、埼玉県久喜市鷲宮町。
鷲宮神社への聖地巡礼者も大変多く、町も「らき☆すた」を活用した「町おこし」に積極的だ。
鷲宮神社の初詣客も、「らき☆すた」効果で激増。2005年には6.5万人に過ぎなかった初詣参拝者(山村高淑氏調べ・http://t.co/fQbg3omq)も、2011〜2013年は47万人で安定している(http://t.co/2y3iZICz)。
町側も、ファンの熱意を大切にした。鷲宮町商工会を中心に、積極的にファンを受け入れた。
そういう、ファンと地元との良好な関係の構築が(正確にはこれに版権元も加わるが)、「らき☆すた」による町おこしを深化させ、息長いものとして続いた、と考えられる。
「らき☆すた」と鷲宮は、萌えによる町おこし…所謂「萌えおこし」の、先駆者の一つであり、かつお手本となるべき成功例である。
現在、同人誌即売会の世界においては、参加者に聖地巡礼を楽しんで貰おうとの意味合いを込めた、「聖地」開催型の即売会も増えてきている。
最たる成功例は、豊郷小学校旧校舎群開催の「けいおん!」オンリーだろう。
他にも、埼玉県秩父市開催の「あの花」オンリー、長野県諏訪地方開催の東方風神録オンリー、飛騨(高山市)開催の氷菓オンリーなど、枚挙に暇がない。
だが、聖地巡礼が最も盛んなはずの、鷲宮「らき☆すた」では、聖地開催の動きはなかった。
いや、正確には模索はしたらしいと聞くが…なかなか適切な箱が見当たらなかった、というべきだろうか?
ともかく、これまで鷲宮で「らき☆すた」オンリーが開催されることは無かった。
しかしながら、今回、ファン待望の聖地開催型「らき☆すた」オンリー「らき☆フェス」が開催されることとなった。
私は、鷲宮に急行した。
…ただ、告知サイトを拝見し下調べした限り…会場が「上町農民センター」「本町集会所」の二カ所に分かれているらしいのだが…
両会場合わせて30sp規模だから、「らき☆すた」オンリーとしては標準的な規模だとは思うが、2つの会場でその数字だから…1会場辺り15sp前後。…会場、狭くないか?
どんな感じのイベントになるのだろう?興味深々も、その気持ちを抑えつつ、鷲宮に向かった。
JR東鷲宮駅から加須循環のバスに乗車。途中、鷲宮の中心部を通るので、街中の会場「本町集会所」へのアクセスに長けている。
郵便局入口で降り、最初はどう行けばよいか戸惑うも、イベントパンフレットを持って歩く方の後をついていったら、歩いて1分もしない内に見つかった。
「本町集会所」の入口でカタログを購入する。
会場の外観は、平屋の「小屋」。普段は、町内会の寄合等で利用されているようだ。
会場見ての第一印象は、「え?ここでやんの?」だったw
即売会の開催を示すポスターが貼られ、参加者の往来があったからこそ、ここが会場だと分かったようなもの。それが無かったら、ここが即売会を催す会場だとは、絶対認識できなかっただろうw
基本的に「集会所」なので、中はお座敷である。そこにちゃぶ台と座布団を設置し、サークルスペースとしている。
もちろん土足は厳禁。スタッフから靴袋を渡され、靴を入れて入場する。
会場は極めて狭く、入口と出口を分けての一方通行での運用だ。
…お前ら無茶しやがってw
というか、鷲宮でオンリーイベントを行うためには、ここまで苦心せねば実現できない、という事だろうか(汗)
箱も、この集会所しか取れないような環境だったのだろう。
だからこそこういう無茶苦茶な運用に挑んだのだろうが、逆に、そこまでしてでも鷲宮で「らき☆すた」オンリーを実施したい、という意志も感じた。
一方の「本町集会所」を辞し、もう一方の会場「上町農民センター」に向かう。
両会場間の移動は、徒歩で約10分。
いささか不便だが、鷲宮の中心街を歩くので、町歩きを楽しめると思えば良いだろうw
街中に並ぶ商店には、「らき☆すた」のポスターが貼られ(しかも色褪せてるのまである)、長い年月をかけて「らき☆すた」が溶け込み切った街並みを楽しめた。
また、主催側も、両会場来訪者に記念品贈呈する、「スタンプラリー企画」を実施。
両会場の往来を奨励し、会場が離れる不便さへのフォローを図っている。
ちなみに、カタログによると、地元側も2つの会場での実施と聞いて、両会場の通り道となる商店街に参加者が立ち寄ってくれるかも?という事で歓迎方向だったらしいw
一見不便に思える2会場の往来も、地元との関係構築や協調という観点からすれば、プラスの効果がありそうだ。
2つの会場、そしてそれを結ぶ商店街や神社への参道、そして神社境内までひっくるめて、「らき☆すた」オンリーの会場として見なした方が良いのかもしれない。
10分程度歩くと、鷲宮神社に到着。
今回は、神社や街中がコスプレフリーとなる野外コスプレイベントも併催され、境内付近にコスプレイヤーの姿も。
即売会の会場が異様に狭いのでw、コスプレイヤーは野外しか無いのだろうが、それを受け入れていただける鷲宮の皆さんの懐の深さも感じる。
ただ、寒いせいかコスプレイヤーの数は余り多くなかったが…(寧ろ屋内にたむろしてたようなw)
なお、コスイベの受付・更衣室は、駅前通りの仲町集会所を活用。集会所をフル活用して、町を挙げてのお祭りの様相にも思える。
地元ラジオ局「FM鷲宮」も、鷲宮神社聖地巡礼者のオアシスとして名高い「大酉茶屋」にて生放送を敢行。祭りに華を添えた。
…しゃべってる内容は【今季のアニメ事情】ばかりだったがw
また、境内の駐車場には、いつもの展開なのだろうが、痛車も勢揃い。
ジャンルは「らき☆すた」に拘らず、フリージャンル。東方・Re-write・ボカロ・リトバスなど多種多様だった。
長時間停まっていたから一般参拝者が駐車場し辛かったのでは?との懸念もあるが、町側としては、痛車のような「華」となるものは、できる限り目立つ所に置いておきたい筈だw
痛車を置く事にはメリット/デメリット双方あるので、そこの兼ね合いが、受け入れていただく地元側の課題になりそうだ。
地元側がそのあたりを按分しルールを設定いただく。聖地巡礼者はそれに従う。当たり前の事だが、聖地巡礼者と地元側とが末永くお付き合いするに当たっての、大切な部分だとも思う。
もう一つの会場「上町農民センター」は、境内への出入り口そばの路地を、左にそれると到着。
本町集会所同様、町内会の寄り合いに用いるような建物で、即売会を開くには明らかに無茶な運用だw
会場内はお座敷、靴を脱いで上がるのも、本町集会所と一緒だ。
建物は昔ながらのつくりで、梁が低い。
私は身長が高いので、この手の建物があると注意しないと頭をぶつけてしまうドジな人間なのだが…(苦笑)
ただ、梁には「頭上注意」のPOPがそこかしこに貼ってある。注意を促し、頭をぶつけ痛い思いする事故を未然に防ぐ仕組みをつくっていただけるのは、大変ありがたかった。
なお、屋外では、地元業者さんによるサンドイッチの即売と、萌えおこし(コンテンツツーリズム)研究家・岡本健氏の研究書の即売も。
私も、コンテンツツーリズムによる観光活性化に興味を持っている身。これを機会に購入させていただいた。
コンテンツツーリズムのパイオニアたる鷲宮の町で、コンテンツツーリズム研究本を販売しているというのも、理に適っている…のかも?
全体的に見て、「聖地」鷲宮で初開催の「らき☆すた」オンリーは、常識的には「有り得ない」会場での開催で、度肝を抜いた。
お座敷での開催、会場を2つに分けての開催。他に会場が無かったのだろうが、とにかく運用が強引極まりないw
しかし、そうまでしてでも尚、敢えて開催しようと言うところに、熱意の強さも感じられる。
お座敷対応で靴袋を十分な数用意し、2会場が離れるデメリットは、スタンプラリーで両会場の往来を促す事でフォローした。
確かに不便な部分は否めないが、運用上で工夫を図り、対応できたと思う。
うまく知恵を絞り、難しい環境の中即売会を成立させ、ファン念願の聖地開催を実現させた即売会。それが「らき☆フェス」であったと思う。
鷲宮神社への聖地巡礼者も大変多く、町も「らき☆すた」を活用した「町おこし」に積極的だ。
鷲宮神社の初詣客も、「らき☆すた」効果で激増。2005年には6.5万人に過ぎなかった初詣参拝者(山村高淑氏調べ・http://t.co/fQbg3omq)も、2011〜2013年は47万人で安定している(http://t.co/2y3iZICz)。
町側も、ファンの熱意を大切にした。鷲宮町商工会を中心に、積極的にファンを受け入れた。
そういう、ファンと地元との良好な関係の構築が(正確にはこれに版権元も加わるが)、「らき☆すた」による町おこしを深化させ、息長いものとして続いた、と考えられる。
「らき☆すた」と鷲宮は、萌えによる町おこし…所謂「萌えおこし」の、先駆者の一つであり、かつお手本となるべき成功例である。
現在、同人誌即売会の世界においては、参加者に聖地巡礼を楽しんで貰おうとの意味合いを込めた、「聖地」開催型の即売会も増えてきている。
最たる成功例は、豊郷小学校旧校舎群開催の「けいおん!」オンリーだろう。
他にも、埼玉県秩父市開催の「あの花」オンリー、長野県諏訪地方開催の東方風神録オンリー、飛騨(高山市)開催の氷菓オンリーなど、枚挙に暇がない。
だが、聖地巡礼が最も盛んなはずの、鷲宮「らき☆すた」では、聖地開催の動きはなかった。
いや、正確には模索はしたらしいと聞くが…なかなか適切な箱が見当たらなかった、というべきだろうか?
ともかく、これまで鷲宮で「らき☆すた」オンリーが開催されることは無かった。
しかしながら、今回、ファン待望の聖地開催型「らき☆すた」オンリー「らき☆フェス」が開催されることとなった。
私は、鷲宮に急行した。
…ただ、告知サイトを拝見し下調べした限り…会場が「上町農民センター」「本町集会所」の二カ所に分かれているらしいのだが…
両会場合わせて30sp規模だから、「らき☆すた」オンリーとしては標準的な規模だとは思うが、2つの会場でその数字だから…1会場辺り15sp前後。…会場、狭くないか?
どんな感じのイベントになるのだろう?興味深々も、その気持ちを抑えつつ、鷲宮に向かった。
JR東鷲宮駅から加須循環のバスに乗車。途中、鷲宮の中心部を通るので、街中の会場「本町集会所」へのアクセスに長けている。
郵便局入口で降り、最初はどう行けばよいか戸惑うも、イベントパンフレットを持って歩く方の後をついていったら、歩いて1分もしない内に見つかった。
「本町集会所」の入口でカタログを購入する。
会場の外観は、平屋の「小屋」。普段は、町内会の寄合等で利用されているようだ。
会場見ての第一印象は、「え?ここでやんの?」だったw
即売会の開催を示すポスターが貼られ、参加者の往来があったからこそ、ここが会場だと分かったようなもの。それが無かったら、ここが即売会を催す会場だとは、絶対認識できなかっただろうw
基本的に「集会所」なので、中はお座敷である。そこにちゃぶ台と座布団を設置し、サークルスペースとしている。
もちろん土足は厳禁。スタッフから靴袋を渡され、靴を入れて入場する。
会場は極めて狭く、入口と出口を分けての一方通行での運用だ。
…お前ら無茶しやがってw
というか、鷲宮でオンリーイベントを行うためには、ここまで苦心せねば実現できない、という事だろうか(汗)
箱も、この集会所しか取れないような環境だったのだろう。
だからこそこういう無茶苦茶な運用に挑んだのだろうが、逆に、そこまでしてでも鷲宮で「らき☆すた」オンリーを実施したい、という意志も感じた。
一方の「本町集会所」を辞し、もう一方の会場「上町農民センター」に向かう。
両会場間の移動は、徒歩で約10分。
いささか不便だが、鷲宮の中心街を歩くので、町歩きを楽しめると思えば良いだろうw
街中に並ぶ商店には、「らき☆すた」のポスターが貼られ(しかも色褪せてるのまである)、長い年月をかけて「らき☆すた」が溶け込み切った街並みを楽しめた。
また、主催側も、両会場来訪者に記念品贈呈する、「スタンプラリー企画」を実施。
両会場の往来を奨励し、会場が離れる不便さへのフォローを図っている。
ちなみに、カタログによると、地元側も2つの会場での実施と聞いて、両会場の通り道となる商店街に参加者が立ち寄ってくれるかも?という事で歓迎方向だったらしいw
一見不便に思える2会場の往来も、地元との関係構築や協調という観点からすれば、プラスの効果がありそうだ。
2つの会場、そしてそれを結ぶ商店街や神社への参道、そして神社境内までひっくるめて、「らき☆すた」オンリーの会場として見なした方が良いのかもしれない。
10分程度歩くと、鷲宮神社に到着。
今回は、神社や街中がコスプレフリーとなる野外コスプレイベントも併催され、境内付近にコスプレイヤーの姿も。
即売会の会場が異様に狭いのでw、コスプレイヤーは野外しか無いのだろうが、それを受け入れていただける鷲宮の皆さんの懐の深さも感じる。
ただ、寒いせいかコスプレイヤーの数は余り多くなかったが…(寧ろ屋内にたむろしてたようなw)
なお、コスイベの受付・更衣室は、駅前通りの仲町集会所を活用。集会所をフル活用して、町を挙げてのお祭りの様相にも思える。
地元ラジオ局「FM鷲宮」も、鷲宮神社聖地巡礼者のオアシスとして名高い「大酉茶屋」にて生放送を敢行。祭りに華を添えた。
…しゃべってる内容は【今季のアニメ事情】ばかりだったがw
また、境内の駐車場には、いつもの展開なのだろうが、痛車も勢揃い。
ジャンルは「らき☆すた」に拘らず、フリージャンル。東方・Re-write・ボカロ・リトバスなど多種多様だった。
長時間停まっていたから一般参拝者が駐車場し辛かったのでは?との懸念もあるが、町側としては、痛車のような「華」となるものは、できる限り目立つ所に置いておきたい筈だw
痛車を置く事にはメリット/デメリット双方あるので、そこの兼ね合いが、受け入れていただく地元側の課題になりそうだ。
地元側がそのあたりを按分しルールを設定いただく。聖地巡礼者はそれに従う。当たり前の事だが、聖地巡礼者と地元側とが末永くお付き合いするに当たっての、大切な部分だとも思う。
もう一つの会場「上町農民センター」は、境内への出入り口そばの路地を、左にそれると到着。
本町集会所同様、町内会の寄り合いに用いるような建物で、即売会を開くには明らかに無茶な運用だw
会場内はお座敷、靴を脱いで上がるのも、本町集会所と一緒だ。
建物は昔ながらのつくりで、梁が低い。
私は身長が高いので、この手の建物があると注意しないと頭をぶつけてしまうドジな人間なのだが…(苦笑)
ただ、梁には「頭上注意」のPOPがそこかしこに貼ってある。注意を促し、頭をぶつけ痛い思いする事故を未然に防ぐ仕組みをつくっていただけるのは、大変ありがたかった。
なお、屋外では、地元業者さんによるサンドイッチの即売と、萌えおこし(コンテンツツーリズム)研究家・岡本健氏の研究書の即売も。
私も、コンテンツツーリズムによる観光活性化に興味を持っている身。これを機会に購入させていただいた。
コンテンツツーリズムのパイオニアたる鷲宮の町で、コンテンツツーリズム研究本を販売しているというのも、理に適っている…のかも?
全体的に見て、「聖地」鷲宮で初開催の「らき☆すた」オンリーは、常識的には「有り得ない」会場での開催で、度肝を抜いた。
お座敷での開催、会場を2つに分けての開催。他に会場が無かったのだろうが、とにかく運用が強引極まりないw
しかし、そうまでしてでも尚、敢えて開催しようと言うところに、熱意の強さも感じられる。
お座敷対応で靴袋を十分な数用意し、2会場が離れるデメリットは、スタンプラリーで両会場の往来を促す事でフォローした。
確かに不便な部分は否めないが、運用上で工夫を図り、対応できたと思う。
うまく知恵を絞り、難しい環境の中即売会を成立させ、ファン念願の聖地開催を実現させた即売会。それが「らき☆フェス」であったと思う。
鷲宮の聖地開催、もしやるなら町役場か図書館の会議室、あるいは野外かな…と思っていたら町の集会場で2会場とは!。
らき☆すた自体全盛期よりサークルさんが減ったと思いますが、盛り上がったようでなによりです。
鷲宮に来る人も減らないんですね〜。お正月、町ぐるみでコスプレ参拝を奨励?していて度肝を抜きましたが、これを特化したらまた新たな人が集まるかも知れませんね。神社で堂々、コスプレできる所なんてなかなか無いですから。