前回記事では、山梨の同人誌即売会「コミックチャレンジ」の東方オンリー進出を受け、これを(特に12月甲府開催のもの)成功させる為に、何が必要かを論じる事とした。
基本はチラシ撒き…すなわち【告知】だとは思うので、チラシをつくるに当たっての注意点、そして私がかねてから提唱している【告知の五本柱】について記した。
五本柱の内四本目までは論じたが、そこでブログの字数制限に達したw
そこで本日は最後の一本、次いで「告知以外」の分野で成功に必要な事について、語る事としたい。


【「5.同ジャンル他オンリーでの告知」は超重要!】

これこそが、地元の即売会回りと並び、最も大切な分野である。
オンリーイベントは、同じジャンルを好む「同好の士」が集うもの。
どのジャンルであろうとも、地域の垣根を乗り越え、遠征を厭わず参加するサークルが多い。
東方Projectは、特にその傾向が強い。
地域が違っても、同じジャンルのオンリーにてチラシを撒く事こそが、サークル集めにおいて、超の付く程に大事なポイントとなる。

過去、「コミックチャレンジ」は、ボカロオンリーを開催するも、サークルは一桁しか集まらず、辛酸を舐めた。
ボカロが人気ジャンルであるにも関わらず、だ。
この理由は簡単で、東京の最大手ボカロオンリー「VOC@LOiD M@STER」や、名古屋や関西で開催の「VOCALOID PARADISE」等、他地域ボカロオンリーでのチラシ配布が、殆ど無かった事による。
だからボカロ界隈にも存在が認知されず、サークルも集まらなかったのだ。
同じ失敗を、東方で繰り返してはならない。

先にも申し上げたが、東方は地元の参加者が多いジャンルであると同時に、遠征サークルの多いジャンルでもある。
私は、全国各地様々な東方オンリーに遠征したが…いや、【何処の地域でも必ずお会いするサークルさん】が、何サークルかいらっしゃるんだこのジャンルはw(某扇子の親方とか自称KENZEN本描いてる方とか…ボソッ)
これは困った事に、紛れも無き【真実】であるw 嘘のような本当の話だw
逆に言えば、こういう東方オンリーに遠征する事が、ライフワーク化してしまった方々に対し、きっちり周知する事は、手堅くサークルを集める事に繋がるだろう。

加えて、上記の方々ほど毎週毎週の東方オンリー連戦参加では無いにせよ、全国各地に遠征する事が趣味と化してる方々は、大勢いらっしゃる。
私も多分、その一人なんだろうが…(汗)
こういう遠征サークルを取り込み、サークル数を積み増しする為に、地域を問わず、可能な限り多くの東方オンリーで告知を図りたい。

主催直々に全部回りきるのは物理的に難しいだろうが、協力者を探し依頼する等して、可能な限りカバーしたい。
私も、東方オンリーへの遠征がそこそこ多いので、チラシさえお送りいただければ協力させていただきたい。
(「協力者募集」との事なので…その分野なら協力できそうかな…)

とは言え、東方オンリーは数多い。全てを回るのは難しいだろう。
そこで、このイベントだけは押さえとけ!絶対外すな!的オンリーを列挙したい。

先ず、9月「諏訪風神祭」は欠かせないだろう。
山梨の「準地元」諏訪の開催だし、地元での告知を重視するという観点からも、外せない。

加えて、東京都内で開催される東方オンリーも、可能な限り多く行きたい。
東京も山梨から気軽に行ける距離だ。諏訪同様「準地元」として扱いたい。
200サークル以上集う大規模イベントも少なくない。告知のし甲斐もあるはずだ。
特に、5月26日開催の「博麗神社例大祭」は、絶対に欠かせない告知対象だ。
このイベントは、5000サークル規模と大きく、全国各地から東方ファンが訪れる。
つまり、東京に居ながらにして、全国各地の東方ファンに、自分のイベントをアピールする事が可能な、またと無い機会である。
例大祭でチラシを撒かない東方オンリーは、タイミング的に合わなかったものを除けば、皆無といっても良い。

…まあ、5000サークル撒く人手の問題もあるが、数人集めれば何とかなろう。
人手が集められなくとも、秘策はある。ここで口には出し辛いが、コミックチャレンジ主催氏が本気なら、当方に直接ご相談いただければ幸いである。もっと色々お話できるだろう。

また、関西で秋口に開催される「東方紅楼夢」も、2500程度のサークルを集めている。
ここにも全国各地からサークルが集うので、是非押さえたい。
これに次ぐ規模の北九州「大9州東方祭」(9月開催予定・500sp規模)、名古屋「東方名華祭」(4月開催・400sp規模)、広島「東方椰麟祭」(6月開催・300sp規模)も、極力押さえたい。
(まあこの辺りは私もサークル参加するだろうから、主催氏が行けなくとも私が配布代行できると思う)


【告知の五本柱/まとめ】

以上、5本柱全てについて詳細に解説を加えた。

4(オンラインの告知)は一応備わってはいる。
だが、「オンライン申込み」が備わっていないのは、大きな問題だ。
オンライン申込サークルが圧倒的多数(というよりも限りなく100%に違い)という東方ジャンルの特性を考えると、サークル集めに足枷となる懸念がある。
至急取り組むべき課題であろう。

他の項目にについても、取り組む余地は充分残っている。
各項目毎の告知は、基本的に、全てこなすべきものである。
ただ敢えて優先順位を付けるとしたら、1(地元即売会での告知)と5(他地域東方オンリーでの告知)が当たるだろう。
1は地元サークル集め、5は遠征サークル集めの狙いがある。

勿論、2〜3も重要な要素だ。2の店舗設置は、買い手へのアピールとしても重要だ。
例えサークルを集めても買い手が来なければ、サークルの不満も溜まりやすくなる。
3は東方サークルが多数集まるから、多数のサークルにアピールするメリットがある。
やや優先順位が劣ると言うだけで、外したくない告知先である事は間違いない。

これを全部こなすのは確かに大変だ。
ただ、東方オンリーは、努力の量が成果として実りやすいジャンルである。やればやっただけ、サークルも集まる。
やれば効果が出るのは間違いないから、そういう意味では、やり甲斐の大きいジャンルと言えるだろう。
きっちり告知を頑張り、成果として実る事を期待したい。

なお、チラシの印刷枚数は、今後の告知先をリストアップし、各告知先の必要枚数を予想。
その合計+α(予備)の数字で、発注するのが良い。
少なく見積もっても1.5万枚、平均2〜3万枚が相場だろう。
大9州は6万枚とか主催から聞いた…気がする。
(過去、鳥取米子で開催された東方因幡祭は、その辺りの告知管理が緻密で、しっかり告知先リストをつくってたな…あれがサークルを集めた原動力になってたかな…ボソッ)

最後に、コミックチャレンジ主催氏がその気なら、私STRIKE HOLEの花羅も、行ける東方オンリー全てでチラシを撒き、告知協力者としてお手伝いさせていただきたい。
この宣言をもって、この項の締めとさせていただく。


【東方オンリーの勉強をしよう!】

東方オンリーは、普段の地方開催即売会とは、明らかに一線を画す。
参加サークルも多い、来場者も多い。大量の参加者を捌くスキルも要る。
サークルの荷物も多く、宅配便での搬入搬出は当たり前だ。
既存の運営方法では、太刀打ち出来ないこともしばしばだ。

甲府で過去開催された「凱風快晴」には足を運ばれている筈だが、あれが「東方オンリー」の「全て」では無い。
…それに、凱風快晴だって3年前だ。記憶も薄れていよう。
やはり、「東方オンリー」がどんなものか、改めて勉強し直す事が必要だろう。

その為に何が出来るか。
やはり、自ら足を運び、東方オンリーを見て回る。これに尽きるだろう。
近場の諏訪/都内中心で良いから、積極的に足を運ぶと良いだろう。

先ほど、他地域東方オンリーでの告知が大切と説いたが、足を運びチラシを撒けば、告知もできる。
待機列のつくり方や、スタッフの動き、配置の方法、更衣室の運用(←男性の女装コスが多い!男子トイレを更衣室になんて運用は暴動が起きますw)、POPの貼り方…運営面で参考になる部分は、非常に多い。
東方オンリーを営む上で、盗める事は多々ある筈だ。

そして何より、東方というジャンルの雰囲気を掴める。
東方の雰囲気を肌で感じ、そして慣れる事は、運営の血肉となるだろう。

だからとにかく、東方オンリーに足を運んでいただきたい。
東方オンリーを営むのなら、足を運んで絶対に損はしない。
(正直、2/16の諏訪「御射宮司祭」にお越しにならなかった事を、私は本気で残念がったぐらいだ…)


【サークル参加をしよう!】

ただ単に足を運ぶだけでも良いが、主催者としてサークル参加してはどうか?
前回の記事で、地元即売会での告知を論じた際、サークル参加してはどうか?とも触れた。
地元即売会のみならず、東方オンリーにもサークル参加してはどうだろうか?

参加すること自体が、宣伝効果になる。
両隣のサークルさんと仲良くなれば、サークルさんも誘いやすくなる(私だって隣に即売会主催が配置され、それがご縁でサークル参加を決めたこともある)。
直接参加受付を行う事で、参加サークルの積み増しも図れる。

そしてこれが一番重要だが…参加サークルには、参加案内が送付される。
そこに書いてある内容を研究する事で、東方オンリーには、どういう案内が必要かを、知ることができる。
特に【宅配搬入/搬出】の項目は重要だ。東方はサークルの荷物がかさばる。宅配搬入/搬出は、必須項目である。ここを特に研究したい。

その代わり、丸一日拘束される事にはなるので、毎回という訳には行かず、都合が合えばの世界になろうが…
何回かは、どこかしらのイベントにサークル参加してみてはどうだろうか?


【スタッフとしての参加もお勧め!】

東方オンリーの「運営に慣れる」という観点から、スタッフ参加もお勧めしたい。
スタッフとしての目線で東方オンリーと接する事で、見えてくる事も少なくないだろう。
また、同僚のスタッフと仲良くなれれば、うちのオンリーも手伝ってよ…とお誘いもし易くなるw

ただ、東京の東方オンリーへのスタッフ参加は、コミックチャレンジ主催氏には、お勧めし辛い。
上手く言いにくいのだが、主催氏も慣れている山梨の即売会の時の流れと、東京の即売会の時の流れは、スピードが違いすぎる。
東京のオンリーに身を投じても、スピードの速さに戸惑い、勉強どころじゃなくなりそうな気もする。
東京のオンリーは、サークル参加に留め、もう少し時の流れの緩やかな、東京以外開催の東方オンリーで、スタッフ経験を積まれると良いだろう。



…とここまで、様々なご提案をさせていただいた。
東方ジャンルという未知の世界に挑む事を鑑み、その未知の世界を理解する助けになれば、或いはサークル参加数という結果に繋がれば…との願いから、ご提案申し上げた次第である。

大事な事なのでもう一度申し上げたいが、東方オンリーは、「未知の世界」である。
普段のやり方だと、支障が出て来る、ないし通用しない。そんな恐れも、充分あり得る。
今までのやり方を捨て、東方界隈に合ったスタイルが必要なのではないか。
「体質改善」とは、そういう事である。

私も、全国各地の東方オンリーを行脚する。
主催氏さえ宜しければ、私もチラシ配布協力を通じ、サークル集めにご協力申し上げたい。

ここまで書いた所で、今日の記事は字数制限に(苦笑)
次回は最後の「締め」として、告知の甲斐ありサークルが集まったとして…当日のイベントをいかに回していくか、を論じていきたい。