前々回並びに前回の記事では、山梨の同人誌即売会「コミックチャレンジ」の東方オンリー進出に際し、当日までに何をすべきか。何が必要か。そういった部分を論じた。
告知に関する部分を中心としつつも、東方オンリーに「慣れる」事も必要と考え、積極的に東方オンリーに足を運ぶべきであることを説いた。
東方は、これまで慣れてきた既存即売会とは、流儀や慣習の異なる部分もある。
既存即売会でのやり方が通用しない恐れも、充分あり得る。
東方オンリーをもっと勉強し、東方界隈に合った運営スタイルへの修正が必要となるだろう。
今回は、前回・前々回で書ききれなかった事を、今までとは少し違った角度から論じる事としたい。
【同人誌即売会は、皆の力を合わせてつくるもの】
初っ端から説教臭いタイトルにて恐縮だが、先ずはここから語りたい。
主催がどんなに有能な方だとしても、個人の力には限りがある。
世の中殆ど全ての即売会は、主催一人で開けるものではない。
チラシ/カタログ用のイラスト作成で、サークルさんに助力を仰ぐ。
サークルさんや一般参加者には、イベントのルールを守るようご協力をいただく。
そして何より、主催をサポートするスタッフ達。スタッフの力無くして、イベントは回っていかない。
皆の力を合わせて、初めて同人誌即売会は開催できるのである。
極めて当たり前の事である。
(ぶっちゃけ、主催は無能でも構わないとすら思っている。脇を固める幹部がしっかり皆をまとめ上げ、皆の力の全体総和で勝負すれば良い)
しかしながら、「コミックチャレンジ」の状況を拝見するに、その当たり前の事が、忘れ去られていそうな気がする。
というか、他人の助力を得ずに、【一人で全てをこなす】という事が当たり前になってきているような気さえする。
そう私が感じ始めたのは2〜3年前、主催氏の「つぶやき」を読んでから。
この中では、最近文句を言いたい放題の人が多いと不満をぶつけた上で、文句があるんなら一人で全てをやってみろ!という意の事を語っていた。
…ちょっと待て、即売会の主催って一人でするものなのか?考え方の隔たりに、物凄い違和感を覚えたものだった。
確かに、チラシやカタログのイラストは、いつも主催氏ご本人の手書きだ。
普通は、参加サークル等他の絵師に協力を依頼するのが通例だが、それをした事は無いようだ。
開くイベントも、慢性的にスタッフ不足。小さめのイベントだと、主催氏本人以外のスタッフが集まらず、スタッフは主催氏1人のみだった…という話も何度か聞く。
こういう状況に身を置けば、【1人で全てをこなす】という考え方が、当たり前になっても、何ら不思議は無い。
…だが申し訳ない。その思考は、間違っている。そう断じさせていただく。
皆の力を借りて、即売会は成り立つものだ。
それを裏付ける事例を、比較的身近な部分からピックアップしていく。
コミックチャレンジ主催氏も参加された「凱風快晴」。
主催陣は失礼ながら、皆さんド素人だった。
でも、「博麗神社例大祭」の百戦錬磨なスタッフ達が助力に付いた。
彼らの力を得たからこそ、主催が素人であっても、イベントは回して行けたのである。
また、主催氏も臨席されたパネルディスカッション。
あそこでサークルの代表として出席した、東方評論サークル・久樹輝幸氏を覚えていらっしゃるだろうか?
彼は昨秋、東方オンリーの主催を務めた。
他主催との共同開催とは言え、京都で500sp規模の東方オンリーを、無事成功に導いている。
(その代わり最近はサークル活動の方が目立たなくなってきてるので…サークル活動の方ももっと力入れてよ!とドサクサ紛れにリクエストしとくw)
久樹氏はサークル上がり。オンリー主催だって、昨秋のそれが初経験だ。経験面においては、コミックチャレンジ主催氏の足下にも及ばない。
だが、久樹氏は、様々な即売会でスタッフ経験を積み、勉強を重ねた。
その過程で、多くのスタッフ経験者やサークルらと友好関係を築き、人脈を培っていった。
その人脈が生きて、また共催イベントの関係者とも力を合わせ、昨秋の東方オンリーは成功裏に終わったのである。
久樹氏ひとりの力では決して成し得なかっただろう。多くのスタッフ/サークルらの、助力あっての賜物だ。
即売会は自分一人で開くものではない。
あくまで主催は、参加者皆を代表する存在。そう私は考えたい。
皆の力を借りなければ、即売会を動かす事は、難しいのではないか?
ましてや東方オンリーは、多くの参加者が押し寄せる。スタッフ達の助力を得ないと、厳しいだろう。
【東方界隈に人脈を築け】
現在の「コミックチャレンジ」は、スタッフを常時大量募集している。
慢性的な人手不足の様相は、傍目からでも明らかだ。
今年春までは、同じ山梨の即売会「COMIC BREAKER」スタッフ達の助力を得て、何とか回していったようだが、何らかの事情あって次回以降は離脱する模様だ。
★参考リンク 4月22日山梨感想(主催のつぶやき) http://k2.fc2.com/cgi-bin/hp.cgi/animeclub-kofu/?pnum=0_26&guid=ON
>コミックブレイカーの応援スタッフも次回からいなくなるというところで、また次回以降はスタッフ不足で企画(クローク中止)や入場等に不便となりそうなのでよろしくお願い致しますm(_ _)m
東方オンリーは来場者も多い。
スタッフをきっちり集め、当日運営に耐えられる体制を築きたいところだが、状況は厳しそうだ。
対応策としては、「COMIC BREAKER」関係者含め、これまで関わりながらも離脱した元スタッフに、頭を下げて拝み倒す、という方法が考えられるだろう。
「コミックチャレンジ」以前の山梨は、「コミックワールド」という即売会が開催されていた。伝手あれば、そこのスタッフ経験者にお願いするという手も考えられる。
ありとあらゆる手を尽くし、スタッフ集めに勤しみたい。
とは言え、それがどこまで効果上がるかは未知数だ。
袂を分かち喧嘩別れした、とかだったらヨリを戻すのも難しいだろうし…
もし仮に順当に行ったとしても、集めたスタッフの中に、東方オンリーの「経験者」はいないはずだ。
経験者がいるいないでは大違いだ。
東方オンリーの経験者を、スタッフとして迎え入れたい。
その為には、やはり、東方界隈に人脈を築く事が必要だろう。
毎週開催されし東方オンリーに、足を運ぶ事がその第一歩だ。
自らスタッフ参加しつつ、スタッフ人脈を築く。サークル参加して、仲の良いサークルをつくる。こういった地道な作業が必要だ。
12月の開催まで、10か月ある。10か月続ければ、余程のコミュ障でもない限り、何らかの結果が生まれよう。
【ご縁を大事にし、経験者の言には耳を傾けよう!】
前段では、スタッフ集めと人脈づくりの必要性を説いたつもりだが、注意したい点が何点かある。
一つは、「来るもの拒まず」の姿勢を取ることだ。
コミックチャレンジは、傍目からでも明らかなスタッフ不足。選り好みをしている余裕は無いはずだ。
「協力したい」と志願してくれるのなら、その思いを、前向きに生かさないと勿体無いとも思う。
せっかくのご縁は、前向きに生かしたい。
もう一つの注意点は、【経験者のアドバイスには素直に耳を傾ける】事である。
コミックチャレンジ主催氏は、イベント経験豊富と言えども、東方に関しては初心者だ。初心者は、先達に従うのが無難である。
また、経験者は自身の経験に基づき、「イベントにとって良かれ」と思ってアドバイスする。その好意は生かしたい。
小倉「大9州東方祭」や広島「東方椰麟祭」等、主催初心者ながらも成功した東方オンリーは、積極的に経験者から教えを請うている。その勉強熱心さが、成功への道に繋がる。
逆に、経験者の言を無視して「失敗」した東方オンリーの実例も挙げたい。
オンリー立ち上げを決め、周辺地域の主催に助力を求めるも、彼らのアドバイスを無視した事から、周辺地域の主催全てから見放される。
ようやく200kmぐらい離れた地域の人物ながらも、経験豊富な人物をアドバイザーに迎えるが、その人物の助言に主催は聞く耳持たず。呆れた経験者は、これ以上関わるのは無駄と、開催日少し前に離脱する。
最終的には、数百km離れた地域からスタッフを迎え入れ何とか回したものの…運営はグダグダ。主催への不満も噴出。
サークルは一定数集まり結果を出せたものの、そのイベントは、二回目を開催する事もできなかった。
関わった皆に見放されれば、助けてくれる者も無し。当然の帰結だろう。
コミックチャレンジが、このイベントと同じ轍を踏んではなるまい。
そのためには、経験者の言には素直に耳を傾けることが大事だ。
逆に、それができれば、成功へ前進するだろう。
【最後に】
私は、過去数多くの東方オンリーを見続けた。
特に、成功した東方オンリーを詳しく研究・評論し、如何なる点が秀でていたかを熟知しているつもりだ。
その知見をベースに、「何が東方オンリー成功に必要な事か」を論じさせていただいたつもりだ。
東方オンリーは、これまでスタイルが通用しない恐れの高い事を理解する。
積極的に告知を行い、地元サークルと遠征サークル双方の掘り起こしを図る。
スタッフなど協力者とのご縁を大事にし、彼らの力もきっちり生かす。
これらを訴えたく、長々とご提言申し上げた次第である。
この記事を書き終えたら、コミックチャレンジ主催氏に、この提言を携えつつ、チラシ配布の告知協力を申し出るつもりである。
5月の富士は準備期間が足りなく厳しい部分も多いが、12月の甲府なら、今から準備を進めれば充分間に合う。
12月は冬コミ前と時期は悪そうだが、逆に、皆が開催を忌避する時期だからこそ、他東方オンリーとのバッティングのリスクも無い。
イベントの開催が無く、イベントに飢えたサークルが参加するから、サークル集めには有利に働く可能性も充分だ。(事実、12月下旬岡山開催「東方晴天祭」は120spを集めた)
12月の「東方甲州祭」も、やり方さえ間違わなければ、100サークル満了も、決して夢では無い。
問題はその「やり方」である。やり方次第で、成功も失敗も有り得る。
本提言は、成功に向けた「やり方」を説く目的を持つ。
但し、このやり方をコミックチャレンジが受け入れていただけるかどうかは、正直未知数だ。
私は「コミックチャレンジ」及び山梨の即売会事情を、2009年以降断続的に注視している。
その中で見えてきたコミックチャレンジの運営スタイルと、東方オンリー成功の要件とは、結構乖離している。(その乖離を埋め、成功に近づける為のアプローチが、今回の提言なのだが…)
乖離幅が大きいからこそ、果たして先方に受け入れていただけるか?との不安はある。
受け入れられない可能性もあると思う。
でも受け入れて貰えなくても、私は構わない。(勿論、受け入れていただければ、成功に近づくので、それがベストだが)
ここに書いてある内容は、東方オンリーの成功に向けてのエッセンスが詰まっている。
ここに書いてある内容を読んだ方が、今後新規で東方オンリーを立ち上げた時に、役に立ててくれれば、それで満足だ。
コミックチャレンジ主催氏に宛てた提言で有りながらも、ブログでの「公開」という形式を取ったのは、仮にコミックチャレンジ主催氏のお役に立てないものであったとしても、他の方の役に立てれば…との思いから来ている。
告知に関する部分を中心としつつも、東方オンリーに「慣れる」事も必要と考え、積極的に東方オンリーに足を運ぶべきであることを説いた。
東方は、これまで慣れてきた既存即売会とは、流儀や慣習の異なる部分もある。
既存即売会でのやり方が通用しない恐れも、充分あり得る。
東方オンリーをもっと勉強し、東方界隈に合った運営スタイルへの修正が必要となるだろう。
今回は、前回・前々回で書ききれなかった事を、今までとは少し違った角度から論じる事としたい。
【同人誌即売会は、皆の力を合わせてつくるもの】
初っ端から説教臭いタイトルにて恐縮だが、先ずはここから語りたい。
主催がどんなに有能な方だとしても、個人の力には限りがある。
世の中殆ど全ての即売会は、主催一人で開けるものではない。
チラシ/カタログ用のイラスト作成で、サークルさんに助力を仰ぐ。
サークルさんや一般参加者には、イベントのルールを守るようご協力をいただく。
そして何より、主催をサポートするスタッフ達。スタッフの力無くして、イベントは回っていかない。
皆の力を合わせて、初めて同人誌即売会は開催できるのである。
極めて当たり前の事である。
(ぶっちゃけ、主催は無能でも構わないとすら思っている。脇を固める幹部がしっかり皆をまとめ上げ、皆の力の全体総和で勝負すれば良い)
しかしながら、「コミックチャレンジ」の状況を拝見するに、その当たり前の事が、忘れ去られていそうな気がする。
というか、他人の助力を得ずに、【一人で全てをこなす】という事が当たり前になってきているような気さえする。
そう私が感じ始めたのは2〜3年前、主催氏の「つぶやき」を読んでから。
この中では、最近文句を言いたい放題の人が多いと不満をぶつけた上で、文句があるんなら一人で全てをやってみろ!という意の事を語っていた。
…ちょっと待て、即売会の主催って一人でするものなのか?考え方の隔たりに、物凄い違和感を覚えたものだった。
確かに、チラシやカタログのイラストは、いつも主催氏ご本人の手書きだ。
普通は、参加サークル等他の絵師に協力を依頼するのが通例だが、それをした事は無いようだ。
開くイベントも、慢性的にスタッフ不足。小さめのイベントだと、主催氏本人以外のスタッフが集まらず、スタッフは主催氏1人のみだった…という話も何度か聞く。
こういう状況に身を置けば、【1人で全てをこなす】という考え方が、当たり前になっても、何ら不思議は無い。
…だが申し訳ない。その思考は、間違っている。そう断じさせていただく。
皆の力を借りて、即売会は成り立つものだ。
それを裏付ける事例を、比較的身近な部分からピックアップしていく。
コミックチャレンジ主催氏も参加された「凱風快晴」。
主催陣は失礼ながら、皆さんド素人だった。
でも、「博麗神社例大祭」の百戦錬磨なスタッフ達が助力に付いた。
彼らの力を得たからこそ、主催が素人であっても、イベントは回して行けたのである。
また、主催氏も臨席されたパネルディスカッション。
あそこでサークルの代表として出席した、東方評論サークル・久樹輝幸氏を覚えていらっしゃるだろうか?
彼は昨秋、東方オンリーの主催を務めた。
他主催との共同開催とは言え、京都で500sp規模の東方オンリーを、無事成功に導いている。
(その代わり最近はサークル活動の方が目立たなくなってきてるので…サークル活動の方ももっと力入れてよ!とドサクサ紛れにリクエストしとくw)
久樹氏はサークル上がり。オンリー主催だって、昨秋のそれが初経験だ。経験面においては、コミックチャレンジ主催氏の足下にも及ばない。
だが、久樹氏は、様々な即売会でスタッフ経験を積み、勉強を重ねた。
その過程で、多くのスタッフ経験者やサークルらと友好関係を築き、人脈を培っていった。
その人脈が生きて、また共催イベントの関係者とも力を合わせ、昨秋の東方オンリーは成功裏に終わったのである。
久樹氏ひとりの力では決して成し得なかっただろう。多くのスタッフ/サークルらの、助力あっての賜物だ。
即売会は自分一人で開くものではない。
あくまで主催は、参加者皆を代表する存在。そう私は考えたい。
皆の力を借りなければ、即売会を動かす事は、難しいのではないか?
ましてや東方オンリーは、多くの参加者が押し寄せる。スタッフ達の助力を得ないと、厳しいだろう。
【東方界隈に人脈を築け】
現在の「コミックチャレンジ」は、スタッフを常時大量募集している。
慢性的な人手不足の様相は、傍目からでも明らかだ。
今年春までは、同じ山梨の即売会「COMIC BREAKER」スタッフ達の助力を得て、何とか回していったようだが、何らかの事情あって次回以降は離脱する模様だ。
★参考リンク 4月22日山梨感想(主催のつぶやき) http://k2.fc2.com/cgi-bin/hp.cgi/animeclub-kofu/?pnum=0_26&guid=ON
>コミックブレイカーの応援スタッフも次回からいなくなるというところで、また次回以降はスタッフ不足で企画(クローク中止)や入場等に不便となりそうなのでよろしくお願い致しますm(_ _)m
東方オンリーは来場者も多い。
スタッフをきっちり集め、当日運営に耐えられる体制を築きたいところだが、状況は厳しそうだ。
対応策としては、「COMIC BREAKER」関係者含め、これまで関わりながらも離脱した元スタッフに、頭を下げて拝み倒す、という方法が考えられるだろう。
「コミックチャレンジ」以前の山梨は、「コミックワールド」という即売会が開催されていた。伝手あれば、そこのスタッフ経験者にお願いするという手も考えられる。
ありとあらゆる手を尽くし、スタッフ集めに勤しみたい。
とは言え、それがどこまで効果上がるかは未知数だ。
袂を分かち喧嘩別れした、とかだったらヨリを戻すのも難しいだろうし…
もし仮に順当に行ったとしても、集めたスタッフの中に、東方オンリーの「経験者」はいないはずだ。
経験者がいるいないでは大違いだ。
東方オンリーの経験者を、スタッフとして迎え入れたい。
その為には、やはり、東方界隈に人脈を築く事が必要だろう。
毎週開催されし東方オンリーに、足を運ぶ事がその第一歩だ。
自らスタッフ参加しつつ、スタッフ人脈を築く。サークル参加して、仲の良いサークルをつくる。こういった地道な作業が必要だ。
12月の開催まで、10か月ある。10か月続ければ、余程のコミュ障でもない限り、何らかの結果が生まれよう。
【ご縁を大事にし、経験者の言には耳を傾けよう!】
前段では、スタッフ集めと人脈づくりの必要性を説いたつもりだが、注意したい点が何点かある。
一つは、「来るもの拒まず」の姿勢を取ることだ。
コミックチャレンジは、傍目からでも明らかなスタッフ不足。選り好みをしている余裕は無いはずだ。
「協力したい」と志願してくれるのなら、その思いを、前向きに生かさないと勿体無いとも思う。
せっかくのご縁は、前向きに生かしたい。
もう一つの注意点は、【経験者のアドバイスには素直に耳を傾ける】事である。
コミックチャレンジ主催氏は、イベント経験豊富と言えども、東方に関しては初心者だ。初心者は、先達に従うのが無難である。
また、経験者は自身の経験に基づき、「イベントにとって良かれ」と思ってアドバイスする。その好意は生かしたい。
小倉「大9州東方祭」や広島「東方椰麟祭」等、主催初心者ながらも成功した東方オンリーは、積極的に経験者から教えを請うている。その勉強熱心さが、成功への道に繋がる。
逆に、経験者の言を無視して「失敗」した東方オンリーの実例も挙げたい。
オンリー立ち上げを決め、周辺地域の主催に助力を求めるも、彼らのアドバイスを無視した事から、周辺地域の主催全てから見放される。
ようやく200kmぐらい離れた地域の人物ながらも、経験豊富な人物をアドバイザーに迎えるが、その人物の助言に主催は聞く耳持たず。呆れた経験者は、これ以上関わるのは無駄と、開催日少し前に離脱する。
最終的には、数百km離れた地域からスタッフを迎え入れ何とか回したものの…運営はグダグダ。主催への不満も噴出。
サークルは一定数集まり結果を出せたものの、そのイベントは、二回目を開催する事もできなかった。
関わった皆に見放されれば、助けてくれる者も無し。当然の帰結だろう。
コミックチャレンジが、このイベントと同じ轍を踏んではなるまい。
そのためには、経験者の言には素直に耳を傾けることが大事だ。
逆に、それができれば、成功へ前進するだろう。
【最後に】
私は、過去数多くの東方オンリーを見続けた。
特に、成功した東方オンリーを詳しく研究・評論し、如何なる点が秀でていたかを熟知しているつもりだ。
その知見をベースに、「何が東方オンリー成功に必要な事か」を論じさせていただいたつもりだ。
東方オンリーは、これまでスタイルが通用しない恐れの高い事を理解する。
積極的に告知を行い、地元サークルと遠征サークル双方の掘り起こしを図る。
スタッフなど協力者とのご縁を大事にし、彼らの力もきっちり生かす。
これらを訴えたく、長々とご提言申し上げた次第である。
この記事を書き終えたら、コミックチャレンジ主催氏に、この提言を携えつつ、チラシ配布の告知協力を申し出るつもりである。
5月の富士は準備期間が足りなく厳しい部分も多いが、12月の甲府なら、今から準備を進めれば充分間に合う。
12月は冬コミ前と時期は悪そうだが、逆に、皆が開催を忌避する時期だからこそ、他東方オンリーとのバッティングのリスクも無い。
イベントの開催が無く、イベントに飢えたサークルが参加するから、サークル集めには有利に働く可能性も充分だ。(事実、12月下旬岡山開催「東方晴天祭」は120spを集めた)
12月の「東方甲州祭」も、やり方さえ間違わなければ、100サークル満了も、決して夢では無い。
問題はその「やり方」である。やり方次第で、成功も失敗も有り得る。
本提言は、成功に向けた「やり方」を説く目的を持つ。
但し、このやり方をコミックチャレンジが受け入れていただけるかどうかは、正直未知数だ。
私は「コミックチャレンジ」及び山梨の即売会事情を、2009年以降断続的に注視している。
その中で見えてきたコミックチャレンジの運営スタイルと、東方オンリー成功の要件とは、結構乖離している。(その乖離を埋め、成功に近づける為のアプローチが、今回の提言なのだが…)
乖離幅が大きいからこそ、果たして先方に受け入れていただけるか?との不安はある。
受け入れられない可能性もあると思う。
でも受け入れて貰えなくても、私は構わない。(勿論、受け入れていただければ、成功に近づくので、それがベストだが)
ここに書いてある内容は、東方オンリーの成功に向けてのエッセンスが詰まっている。
ここに書いてある内容を読んだ方が、今後新規で東方オンリーを立ち上げた時に、役に立ててくれれば、それで満足だ。
コミックチャレンジ主催氏に宛てた提言で有りながらも、ブログでの「公開」という形式を取ったのは、仮にコミックチャレンジ主催氏のお役に立てないものであったとしても、他の方の役に立てれば…との思いから来ている。