2014年2月2日、北九州市開催の東方Projectオンリー「大9州東方祭」に、私はサークル参加させていただいた。
予想外に多くの参加者の皆様方にお立ち寄り、また作品をお買い求めいただけた。
皆様方のご来訪に、心からの感謝を申し上げたい。

正直、私が想定していた売れ行きを大きく上回る売れ行きで、一応頒布物は段ボール1箱に詰め込んでそれなりに数は持ち込んだ筈なのだが…にもかかわらず12時台には完売の作品も出てくる。
最終的には、13時手前で完売となり、サークルとして「すべきこと」が無くなってしまった。
大9州は14時30分終了、さてそれまで1時間半ヒマだ…何をして過ごそうか…予想外の早い完売を迎え、私は今後の過ごし方を考え始めた。
【大9州完売御礼!急きょ門司港へ!】

そこでふと思いついたのは、大9州東方祭の会場(小倉駅近く)にほど近い、門司港レトロで開催されているコスプレイベント「コスプレピクニック」の存在だ。
「コスプレピクニック」は、この手の野外コスプレイベントを大の得意としている。
香川の町おこしイベント「キャラ★フェス」や、どんたくまつり、海上自衛隊の航空基地祭といった【非同人・市井の地域イベント】と連携した形でのコスプレイベントの開催に、無類の強さを持つ。
特に門司港のコスプレピクニックは、昔ながらの町並みが残る観光地「門司港レトロ」を会場に実施され、来場者も多く、定番化している。各地で開催されている「コスプレピクニック」シリーズの中では、最も人気の高いコスプレイベントと言えよう。
コスプレピクニック、特に門司港のそれは、以前より気になる存在ではあった。

参考・2011年10月「斬新な試みの「コスプレピクニックon海上自衛隊小月航空基地祭」に期待する


不思議な事に、コスプレピクニックと大9州東方祭は、同じ日に開催されることが、過去にもあった。大9州9回の開催中少なくとも2回のバッティングを確認している。確率としては、決して少ないとは言えないだろう。
実は大9州サークル参加中、「なんでコスピクと大9州は同じ日の開催なんでしょうかね?」と聞かれたことがある。正直、私にもよくわからないが、「きっと【仕様】じゃないっすかねw」と意味不明かつ投げやりな答えをした覚えがあるw
もっとも、両イベントの参加層は、東方コスプレイヤーで若干被るぐらいであり、バッティングしても影響は軽微なので、そんな問題は無さそうだが。

さて、近隣の地域のイベントバッティングは、STRIKE HOLEの花羅にとっては、【イベントハシゴのチャンス】でもある。
例えば、以前久留米市開催の「春夏秋冬」と福岡市開催の「tenjin.be」が同日バッティングでの開催となったこともあったが、それを逆手にとって、両イベントのハシゴをさせていただいた。
あの時は、西鉄特急で約30分だったが、今回は大9州の小倉と、門司港のコスピクとは、電車で10分弱。久留米と福岡のハシゴよりも楽に行き来できる。
という訳で、大9州での頒布物完売で時間が余ったという事で、急きょ、以前より気になる存在でもあった、門司港のコスプレピクニックに足を運んだ。

なお、ここで前もって申し上げておきたいが、コスプレピクニックの主催・らいむ氏は、私のことを蛇蝎のごとく嫌っていらっしゃるw
以前、NPO法人Project Arbarest(東方久遠境・tenjin.be等を主催)からのご紹介で氏と知り合ったものの、マイミクを切られるなど、何年か前に絶縁されている。
今でも氏のTwitterを拝見すると、時折私をdisる発言をお見かけするw

そういう主催本人との個人的な因縁が存在するのは事実なので、いざ行くとしても、遠巻きに見て様子を眺めるだけにしようと考えた。(会話しても話す事ないし、気まずくなるだけだろうしなあw)
本部に近寄らなければ良いだけ。それでも充分、門司港コスプレピクニックの雰囲気は味わえる。そう考えてのことである。

★だから厳密には、私は今回、コスプレピクニックというイベントに「足を運んだ」とは言えるが、「参加者」には該当しないのかな、とも思う。



【好天候の中、絶好の野外コスプレ日和】

門司港の天候は快晴。温暖な気候で、上着が要らないぐらいの暖かさ。
とても2月とは思えぬ気候だが、コスプレイヤーの皆さんが野外で遊ぶには、快適な気候でもある。最高のコスプレ日和、とも言えよう。
小倉には、大9州東方祭主催・チ●ンコ増田という、普段の行いの悪さが祟り、自身主催「大9州東方祭」の多くを雨天開催に導く「雨男」がいらっしゃるw
チ●ンコ氏の雨吸引力に引っ張られ北九州全域が雨。同日開催した門司港のコスピクも、強い雨に祟られてしまった…なんて事例も過去にはあったが、今回はチ●ンコ氏の雨吸引力を跳ね除け、晴天となったのは良かったのではないだろうかw
野外イベントである以上、雨天より晴天の方が、どう考えても望ましい筈だ。

このイベントは、所謂「門司港レトロ」の街中全域がコスプレフリーとなっている。街中を歩くと、時折コスプレイヤーが闊歩している。
門司港レトロ自体が、昔ながらの建物が多く、レトロな街ということで観光地化され、観光客も多く訪れる。
一般の観光客が圧倒的に多く、その中にコスプレイヤーも街歩きを楽しんでいる、といった具合だろうか。見た感じでは、観光客などの一般人とコスプレイヤーの比率が、9:1か8:2ぐらいだろうか。
ただ、コスプレイヤーも数はそれなりに多い。参加者数百人規模と聞いているので、やはりそれなりの数はいらっしゃる。数がいるからこそ、コスプレイヤーも違和感なく街歩きを楽しめるのだろうと思う。

運営側も、コスプレイヤーの方には指定店舗で商品購入時5%割引などの特典を付け、コスプレイヤーの街歩き、そしてお店めぐりを促す工夫を図っている。
ジャンル的には、進撃の巨人が多い印象。東方は…まあ皆さん小倉行ってますよね…という事で(お察し下さい)

もちろん、コスプレをしない人であっても、楽しめる。観光地としても人気のスポット。街を歩きながら、門司港レトロの観光を普通に楽しめば良いのだから。
コスプレイヤーも楽しめるし、一般人でも楽しめる。それが「コスプレピクニックin門司港レトロ」の良い所だと思う。
印象に残ったのは、ゆるキャラ(北九州市門司区のキャラらしい)とコスプレイヤーと一般人の観光客との混成部隊で、記念の集合写真を撮っていたシーン。ちょw何この組み合わせwwwとも思ったが、そんな感じで、一般人もコスプレイヤー入り乱れ楽しめるのが、コスプレピクニックならではの光景なのかもしれない。


【コスピク名物・野外ステージ】

門司港レトロを少し歩くと、門司港駅から見て少し奥の方の「親水広場」に、野外ステージがそびえ立っている。
この野外ステージが、コスプレピクニックのランドマーク的な存在だ。

野外ステージでは、コスプレイヤーが入れ代わり立ち代わり、ステージ上で出し物を演じている。それをコスプレイヤーは無論、一般人も気軽に観覧している、そんな構図である。
だからコスプレイヤーでない自分も、特に違和感を覚えずにステージの出し物を自由に鑑賞し、楽しめた。
コスプレイヤーも一般人も楽しめる、というコスプレピクニックの特長が、ここにも現れている。

特徴的なのは、このステージ上の出し物、参加コスプレイヤーさんの自発的なパフォーマンスとの事。特に運営側からの「仕込み」も行っていないと聞く。
にもかかわらず、会期中入れ代わり立ち代わりで、ステージ上でのパフォーマンスが繰り広げられる。それだけコスプレイヤーさんも、このステージに意欲的な方が多いという事なのだろうか。
地元ラジオ局の方が、ステージ上の司会進行を司り、場の盛り上げに努めていた。
私がステージを鑑賞した時は、先述の門司区ゆるキャラがパフォーマンスを演じたり、コスプレイヤーさんが進撃の巨人主題歌「紅蓮の弓矢」を熱唱したり。そんな光景が繰り広げられていた。

今回ステージを設置してある「親水広場」は、傘を模した大きな屋根が常設されている。ステージの左右両側に、それは設置されている。
屋根の下に、椅子やテーブルも常設され、備わっている。
この屋根が結構大きく、けっこう広い面積分、雨風を凌げる。ステージの左と右に、それぞれ一つずつ屋根があるが、ステージから見て右手側の屋根(とその下の椅子テーブル)を、本部スペースとして充て運用している。
本部は雨風を凌げる体制が整っており、野外イベントながら雨天への耐性が高い模様だ。

野外イベントは「雨天に弱い」傾向にあるが、コスプレピクニックは「雨天にも強い」イベントなのではないか、とも感じた。
コスプレピクニックも、小倉の大9州東方祭・チ●ンコ氏の雨吸引力のあおりを受けてかw、雨天の中開催した事もある。
それでも本部スペースは屋根付きを確保できているから、雨天の影響は最小限だろう。コスプレ参加者にしても、門司港レトロには屋内の施設もけっこうあるので、そっちに逃げて雨を凌げる。
流石に屋根の無いステージはしんどそうだが、そこを除けばおおよそ、雨天でも遊べる仕組みは整っているのではないか、とも感じた。

私は、野外イベントや門司港の風光明媚な景色を少しぼーっと眺めてから、近くのお店で門司港名物「焼きカレー」そしてビールを賞味。
15時30分から大9州名物の「踊ってみた」企画があるので、その時間に間に合うよう、14時30分には撤収した。


【最後に】

総じてみて、このコスプレイベントは、コスプレイヤーやもちろん、コスプレイヤーでなくとも、充分楽しめるイベントであったと思う。
私は、僅か1時間弱の滞在にもかかわらず、門司港レトロの町並みと、そしてコスプレイヤーさん達のステージ上の熱演も楽しめ、満足感も高かった。門司港まで足を運んだ甲斐があった、とも感じた
私のようにコスプレをしない、言わば「通りすがり」的な人間であっても、イベントを楽しめるのだ。コスプレしない一般人でもそれなりに楽しめるのだから、コスプレイヤーさんならば、もっと色々な楽しみ方ができるだろう。
同人を知らぬ一般人観光客も、気軽に足を止めてステージを楽しんでいた。非同人者でも楽しめるコスプレイベントだと思う。

最後に、一つだけ。
コスプレピクニックの主催らいむ氏より、終わった後にTwitter上で「せっかく門司港まで足を運んで遠巻きに見て帰るとは弱虫ですね」という意の言をいただいた。
私としては、らいむ氏に嫌われているようなので、ノコノコ足を運んで挨拶するのもどうなのか?という事で、遠巻きに雰囲気を楽しむだけに止めたのだが、それが却って氏を怒らせる結果になってしまったようだ。
この点については、ご挨拶を控えた非礼を、コスプレピクニック主催・らいむ氏にお詫びを申し上げ、結びの言葉とさせていただきたい。