3月21日、私は、創作同人誌即売会「MGM」にサークル参加させていただいた。
諸般の事情(詳細は後述する)により少し早めの撤退。充分な滞在こそできなかったが、古き良き雰囲気を味わえ、有意義な時間を過ごせた。
また、幾人かの方には、当サークル作品をご覧いただき、或いはご購入をいただいた。
皆様からのご厚情に、心から感謝申し上げたい。
MGMは、1980年に立ち上がり、実に34年もの歴史を持つ、由緒ある即売会。
ルーツはコミックマーケット。コミケ黎明期における運営母体・同人サークル「迷宮」が、コミケから独立するような体裁にて開催された。
コミケがパロディ同人を含め「全てを受け入れる」方針に対し、迷宮/MGMは、オリジナル創作にこだわりがあり、そこが両者間における方向性の違いだったのだろう。
当初は「まんが・ミニ・マーケット」というイベント名だったが、後に「MGM」(まんがギャラリーマーケット)がイベント名となる。
長年、武蔵小杉の川崎市中小企業婦人会館で開催されていたが、会場閉館等の事情により、2007年から一旦休止。
休止中の2011年に主催・亜庭じゅん氏も逝去されたが、周囲の皆様方の頑張りもあり、2012年に復活した。
100回達成後は、若干体制が改まり、イベント名も「MGM2.01」(えむじーえむにゃくいち)として再スタート。今回は「MGM2.02」(えむじーえむにゃくに)であるから、新体制後では2回目となる。
現在のMGM会場は、板橋区立グリーンホール。地下鉄板橋区役所前駅や東武東上線大山駅から徒歩5分と、アクセス便利。
会場はそんな広くない。62サークルとそれなりに集まったものの、いささか「詰め込み」の印象もする。
ただ一般来場者も少ないので、大きな混雑も無い。のんびりムードで、イベントは進む。
この即売会の特徴としては、「年齢層が極めて高い」事が挙げられる。
参加者は、年配の方々ばかり。白髪交じりの方も、決して少なくない。30代の私なんぞ「若造」であるw
おそらく平均年齢は50歳代。古今東西様々な即売会を見てきた中で、最も高年齢の即売会ではないか?とも思う。
いつも同じ顔触ればかり。若い世代が入って来ない、との批判も聞く。
だが、私はその批判、当たらないと思っている。
確かに、若い世代を取り込もうとする努力は必要だろう。
即売会の活性化に、若い血は欠かせない。
しかし、MGMのように歴史の長い即売会は、リピーターも多い。
「同窓会」「いつもと同じ顔ぶれ」というのは、リピーターの多さを示している、とも言えよう。
そして、そのリピーター達も、回を重ねるごとに高齢化する。
歴史のある即売会は、その歴史の分だけ、参加者の年齢層が高いのは当たり前だし、仕方の無い事だと思う。
(常に若い世代が新規参入し続けるコミケだって、参加平均年齢は上昇基調だ)
寧ろ私は、この傾向をMGMの「弱み」と見なすのでは無く、「強み」として捉えるべきではないかと考える。
年齢層が極めて高いという特色は、裏を返せば、「高年齢者でもアウェイ感なく参加できる」という事だ。
同人誌即売会の世界は、良くも悪くも、若い世代を中心に動いている。高年齢者は少数派であり、30代の私ですら、若い世代の勢いに圧倒されることも少なくない。
高年齢者の受け皿となる即売会は、皆無同然だ。
「MGM」には、他の即売会がにはない、中高年以上の高年齢同人者が気軽に参加できる雰囲気が備わっている。
これは30年以上にもわかる長い歴史が蓄積された、MGMならではの特性。これを「強み」として大切にするべきだと考える。
もう一つの特徴としては、会場の壁を、サークルがアピールに利用できるという点だ。
壁がパネルになっており、そこにサークルが作品を貼る事もできる。主として、原画を貼るサークルが多い。
サークル次第だが、うまく活用すれば、よりサークル参加を楽しめるだろう。
MGMは、昔からの流れのようだが、即売会終了後に、参加者全体での合同反省会や交流会も開催される。
サークル/スタッフ/一般参加者の枠を超え、忌憚なき意見交換も為されると聞く。
これらも、MGMの特色の一つであろうが、今回は途中で撤退し、参加はしなかった。
新たな交流も生まれそうな予感もする。次の機会があれば、そちらにも顔を出したいと思う。
ただ今回は、どうしても足を運びたい即売会が、この日、もう一つ存在した。
だから私は、苦渋の決断で、サークルも早期に撤収したのである。
その即売会こそが、この日蒲田で開催された艦これオンリー「蒲田鎮守府」である。
次回は、蒲田鎮守府に足を運んでのレポートを記したい。
諸般の事情(詳細は後述する)により少し早めの撤退。充分な滞在こそできなかったが、古き良き雰囲気を味わえ、有意義な時間を過ごせた。
また、幾人かの方には、当サークル作品をご覧いただき、或いはご購入をいただいた。
皆様からのご厚情に、心から感謝申し上げたい。
MGMは、1980年に立ち上がり、実に34年もの歴史を持つ、由緒ある即売会。
ルーツはコミックマーケット。コミケ黎明期における運営母体・同人サークル「迷宮」が、コミケから独立するような体裁にて開催された。
コミケがパロディ同人を含め「全てを受け入れる」方針に対し、迷宮/MGMは、オリジナル創作にこだわりがあり、そこが両者間における方向性の違いだったのだろう。
当初は「まんが・ミニ・マーケット」というイベント名だったが、後に「MGM」(まんがギャラリーマーケット)がイベント名となる。
長年、武蔵小杉の川崎市中小企業婦人会館で開催されていたが、会場閉館等の事情により、2007年から一旦休止。
休止中の2011年に主催・亜庭じゅん氏も逝去されたが、周囲の皆様方の頑張りもあり、2012年に復活した。
100回達成後は、若干体制が改まり、イベント名も「MGM2.01」(えむじーえむにゃくいち)として再スタート。今回は「MGM2.02」(えむじーえむにゃくに)であるから、新体制後では2回目となる。
現在のMGM会場は、板橋区立グリーンホール。地下鉄板橋区役所前駅や東武東上線大山駅から徒歩5分と、アクセス便利。
会場はそんな広くない。62サークルとそれなりに集まったものの、いささか「詰め込み」の印象もする。
ただ一般来場者も少ないので、大きな混雑も無い。のんびりムードで、イベントは進む。
この即売会の特徴としては、「年齢層が極めて高い」事が挙げられる。
参加者は、年配の方々ばかり。白髪交じりの方も、決して少なくない。30代の私なんぞ「若造」であるw
おそらく平均年齢は50歳代。古今東西様々な即売会を見てきた中で、最も高年齢の即売会ではないか?とも思う。
いつも同じ顔触ればかり。若い世代が入って来ない、との批判も聞く。
だが、私はその批判、当たらないと思っている。
確かに、若い世代を取り込もうとする努力は必要だろう。
即売会の活性化に、若い血は欠かせない。
しかし、MGMのように歴史の長い即売会は、リピーターも多い。
「同窓会」「いつもと同じ顔ぶれ」というのは、リピーターの多さを示している、とも言えよう。
そして、そのリピーター達も、回を重ねるごとに高齢化する。
歴史のある即売会は、その歴史の分だけ、参加者の年齢層が高いのは当たり前だし、仕方の無い事だと思う。
(常に若い世代が新規参入し続けるコミケだって、参加平均年齢は上昇基調だ)
寧ろ私は、この傾向をMGMの「弱み」と見なすのでは無く、「強み」として捉えるべきではないかと考える。
年齢層が極めて高いという特色は、裏を返せば、「高年齢者でもアウェイ感なく参加できる」という事だ。
同人誌即売会の世界は、良くも悪くも、若い世代を中心に動いている。高年齢者は少数派であり、30代の私ですら、若い世代の勢いに圧倒されることも少なくない。
高年齢者の受け皿となる即売会は、皆無同然だ。
「MGM」には、他の即売会がにはない、中高年以上の高年齢同人者が気軽に参加できる雰囲気が備わっている。
これは30年以上にもわかる長い歴史が蓄積された、MGMならではの特性。これを「強み」として大切にするべきだと考える。
もう一つの特徴としては、会場の壁を、サークルがアピールに利用できるという点だ。
壁がパネルになっており、そこにサークルが作品を貼る事もできる。主として、原画を貼るサークルが多い。
サークル次第だが、うまく活用すれば、よりサークル参加を楽しめるだろう。
MGMは、昔からの流れのようだが、即売会終了後に、参加者全体での合同反省会や交流会も開催される。
サークル/スタッフ/一般参加者の枠を超え、忌憚なき意見交換も為されると聞く。
これらも、MGMの特色の一つであろうが、今回は途中で撤退し、参加はしなかった。
新たな交流も生まれそうな予感もする。次の機会があれば、そちらにも顔を出したいと思う。
ただ今回は、どうしても足を運びたい即売会が、この日、もう一つ存在した。
だから私は、苦渋の決断で、サークルも早期に撤収したのである。
その即売会こそが、この日蒲田で開催された艦これオンリー「蒲田鎮守府」である。
次回は、蒲田鎮守府に足を運んでのレポートを記したい。