3月30日、愛知県設楽町の「萃夢荘」を朝7時に出発し、9時に「ポートメッセ名古屋」到着。
この日は、ポートメッセ名古屋にて開催された、東方評論オンリー「幻想郷フォーラム」に、サークルとして参加させていただいた。

名古屋で長年開催され続けていた「東方名華祭」。前会場の閉鎖に伴い、昨年より「ポートメッセ名古屋」に、開催地を移行した。
「ポートメッセ名古屋」は、東海地方最大級の展示会会場。1000sp級の「コミックライブin名古屋」がこの会場であり、大規模即売会向けの会場として知られる。
会場が広いだけに、サークル募集数も拡大。これまでは100sp弱を上限とし、超過分はバッサリ落選させていたが、全サークルを受け入れ。規模拡大のアナウンス効果も作用し、「名華祭」は、400sp超の規模に躍進した。

今回も名華祭は、ポートメッセ名古屋での開催。
黄昏フロンティアオンリー「トワイライトフェスタ」・東方評論オンリー「幻想郷フォーラム」という東方関連2オンリーと併催に。
更には、現在最も勢いのあるジャンル・艦隊これくしょんのオンリー「艦娘まりんふぇすた」も加わる。
計4イベントでの、合同開催となった。

今回は、「名華祭」だけでも420sp。昨年以上にサークルが集った。
東方評論オンリーという異色のコンセプトな「幻想郷フォーラム」も22sp規模。
東方で評論という組み合わせは極めてマイナーな世界だが、20sp規模を突破したことは、東方・評論を活動フィールドとする当サークルとしても、大変喜ばしい。
「トワイライトフェスタ」は余りサークルが集まらず残念だったが(13sp)、実力や個性を備えたサークルが多数集った印象。

そして、「艦娘まりんふぇすた」も84sp。
現在最も勢いのある艦これのオンリーだが、流石に東方オンリーの重鎮・名華祭ほどには集まらなかった。
しかし、これは名華祭が「集まり過ぎ」なだけの話。この地域、東方・ボカロ以外で80集まるジャンルはなかなか無い。
このジャンルにおける勢いの強さを感じるには、充分な数字だろう。

4イベント合計すれば、500spの大台突破。
東海最大の同人誌即売会は「コミックライブin名古屋」だが、コミックライブが調子悪い時で500sp台なので、コミックライブの「尻尾が見えてきた」といった所だろうか。

前回は、初めてのポートメッセという事で、若干の後手後手な点が見られた。
しかし、今回は2回目。少し慣れて余裕が出てきたのか、その分改善も図られた。

昨年は、食糧買い出しに当たり、あおなみ線・金城ふ頭駅のコンビニまで買い出しに行かねばならなかった。
コンビニまでは徒歩5分以上かかり、買い出しに面倒な記憶があった。
今回は、会場とも折衝の上、場内屋台を投入。「コミックライブin名古屋」でも見かける屋台で、焼きそばや唐揚げなどの軽食や飲料を提供。
会場内で不足しがちな供食機能を強化した。

昨年からの新企画「サークルアピールコーナー」は、パネルを用意して、サークルに頒布作品のアピールを貼って貰う企画。
ただ、昨年は企画の存在が知れ渡っておらず、このコーナーを利用するサークルは殆どいなかった。
今年は、私が参加した「幻想郷フォーラム」に関して言えば、サークル案内中にサークルアピール記入用紙を封入。
専用の用紙という、目に付きやすい物を同封する事で、サークルアピールコーナーの存在を認知して貰おうと工夫した。
結果、前回に比べ、サークルアピールを利用するサークルは増えたようで、サークルアピールのパネルも賑やかになったと思う。
(なお、これは「幻想郷フォーラム」参加サークルの話である。他3イベントで同種の取り組みが為されたかまでは未確認である)

会場入口には、「サークル」「カタログ」「一般待機列」などのノボリが立つ。
色付きで目に付きやすく、一般参加者もサークル参加者もどこに行けばよいかが一目瞭然。
分かりやすい工夫のディスプレイだ。

…とこんな感じで、昨年時点でも安定感の高い運営ではあったが、今回は更に改善が図られ、より安定感の増した運営になったと思われる。
もちろん、名華祭の名物企画「東方カラオケ」や、トーナメント形式による緋想天則ゲーム大会も健在だ。
どちらも、多数の参加者で賑わった。

今回は朝方雨足が強く、来場者数への影響も懸念されたが、蓋を開けてみれば、昨年以上の来場者だったのではないか。
未確認なので参考情報程度に留めていただきたいが、初動700〜800人との情報もある。
旬ジャンルたる艦これが加わった効果で、来場者がその分底上げされたと見るべきか。
ただ、雨天なので、屋外に待機列をつくれなかったのが難しい所。屋根のあるところに待機列をつくるなど工夫を図ったとは言え、やはりやりにくかったのではないかと思う。


さて今回は、私もサークルとして参加した「幻想郷フォーラム」について、重点的に語りたい。
東方評論系オンリーという異色極まりないオンリーイベントだが、このオンリーの最大の特色は、やはり「ポスター配置」だと思う。
机椅子を用意した形の、普段の即売会同様の頒布も可能だが(デスク配置)、ポスター展示は、用意されたパネルを活用。研究成果をパネルに貼り、発表するという形式だ。
サークル主は展示パネルの脇に陣取り、来訪者を相手に随時講義を行う。
パネルの横に頒布物を置いて、作品の頒布もできるし、講義もできる。

(もっとも、講義優先になりがちなので、頒布のしにくい環境ではあるが…デスクを別に確保し、頒布はデスク配置で専念、という方策を採ったサークルさんもいらっしゃった)

展示パネルには常時人だかりができ、サークル主は自信の研究成果を熱く語る…。
これまでの東方オンリーには無かった、新しい作品発表の方法であると共に、サークルの充実感を思いっきり高めた。
今回導入したパネル展示には、そういう意義がある。

というか、私も「ポスター展示」の方に参入したくなってきた…というか普段同様の机椅子での頒布(デスク配置)にして後悔したぐらいだw
ポスター配置はあくまで「しゃべり」中心。売上を上げるには難しい環境だろうが、売上なんぞ度外視してでも、このオンリーならではの作品発表の機会を活かしたい。そういう思いも募る。

もし次があれば、「東方オンリー開催史」をテーマに何か語ろうか。
オンリー開催史のキーパーソンとなる人々に、ゲストで語って貰おう。
名華祭の本部に座ってらっしゃる皆さんをゲストに【現地徴用】すれば、ゲストとなるべき人材には事欠かないはずw
…とこんな感じで夢は広がる。

「幻想郷フォーラム」は、ポスター配置のサークルを中心に、皆力作を揃えた。
このイベント合わせで新刊を出したサークルさんもいらっしゃる。
各サークルさんの気合いは、相当なものがある。
既刊だけでお茶を濁したSTRIKE HOLEなんぞ、皆さんに比べ見劣りは否めない(汗)
私も、次の機会あれば、他の皆さんに負けない、気合いみなぎる作品を打ち出したいものである。

こうして悪天候ながら盛況の内に終わった4イベント。
名華祭は来年も春にこの会場で開催だ。名華祭をメインとしつつも、プチオンリー的に幾つかのオンリーが集い、今回同様の盛況を期待したい。
秋には東方花映塚/星蓮船/神霊廟3作品の合同オンリーも予定され、愛知の東方オンリーは益々の活況が期待されよう。

艦これも、「艦娘まりんふぇすた」が次回開催を予定している。今最も勢いのあるジャンルだけに、今後が楽しみだ。
愛知は、他にもボカロ等様々なオンリーイベントが企画されており、今後の展開が楽しみな地域。
今後は、東方にこだわらず他のジャンルのオンリーにも、折を見て足を運びたいものである。