6月29日、私は広島開催の東方オンリー「東方椰麟祭」に足を運んだ。
折しもこの日、広島から高速船で20分、瀬戸内海の島・江田島にて艦隊これくしょんオンリー「砲雷撃戦!よーい!」がバッティング。
別ジャンルとは言え、親和性の高いジャンル同士のバッティングであり、動員に与える影響が懸念された。
これ以外にも、新潟や都内で東方オンリーが開催され、競合イベントの多い日程だ。
ただ、江田島の艦これオンリーは20数サークル規模で、サークル参加に与える影響は限定的なはず。
都内東方オンリーとのバッティングもあるが、これは毎年バッティングしているw
地域別の「住み分け」ができているので、これも、余り影響はないだろう。
私が、今回一番椰麟祭のサークル参加数に影響したと考えているのは、大阪の艦これオンリー「我、夜戦ニ突入ス!」である。
これは300サークル以上を集める一大勢力。数も椰麟祭以上だし、西日本各地から「夜戦」に遠征する参加者も少なくないので、実はこれとのバッティングが一番大きかったのではないか?とも見ている。
とは言え、それでも「東方椰麟祭」は過去の蓄積がある。常連サークルも多い。
前回から2割減でバッティングの影響は少なからず出たものの、それでも270spと一昨年(前々回)の規模はキープ。(去年が少し増えすぎただけなのかも…?)
昨今の艦これへのシフトが顕著な情勢や、多くの有力イベントとのバッティングにも関わらず、サークル数の減り方も例年並み/最小限に抑えきった、という印象だ。
この即売会は、サークル参加と並行して、痛車の展示も募集している。
今回も、多くの痛車が、イベントに彩りを添えた。
ただ、今回は痛車12台。プラス痛バイクが3台。以前よりも若干減り気味か。
痛車の盛んな土地柄故に、以前は最大勢力を占めていた岡山ナンバーが今回は少なく(今回は広島/愛媛ナンバーが多い)、これが影響していそう。
今回の「椰麟祭」の特徴としては、何回も参加してるイベントの割には、特筆すべき取り組みが目立った所だろうか。
企画にしても、好評なもの、定番となるものは残しつつ、新たな取り組みを増やして、変化を付けようと試みている。
少し前より、私は各地の東方オンリーにおける「マンネリ化」を気にしていた。飽きが来て参加者が減り、尻すぼみになることを恐れるからだ。
今回「椰麟祭」での新たな取組は、マンネリ化を防ぐという命題に対する、椰麟祭なりの「挑戦」とも捉えられるだろう。
会場の隅っこに、カメラと背景を備えた簡易なものだが、撮影セットが設置されている。
これは一体何かとスタッフさんに聞いてみたら、写真を撮ってもらい、椰麟祭特製の記念台紙に組み込み進呈する、という企画だ。今回からの、新規の企画のようだ。
プロのカメラマンがスタンバイ。画質の調整や効果の追加も施した上で被写体となった方にお渡ししている、という本格的なもの。
椰麟祭参加の記念に是非、と盛んに売り込んでいた。
会場の隅というロケーションだが、コスプレ登録用紙の記入台のそばなので、コスプレイヤーさんにアピールしやすいロケーションでもある。
こういうちょっとした企画も、オンリーイベントの楽しみに華を添える。
また、今回は「博麗神社例大祭」を招聘し、例大祭の見本誌読書会を併催。多くの参加者が熱心に読みふけっていた。
例大祭は、秋開催の「秋季博麗神社例大祭」の直接受付を行ったり、参加形態に関する相談にも乗ったり(秋季例大祭は参加の仕方に融通が利くらしく、既存の即売会にない参加方法もケースバイケースながら不可能ではない)、公式グッズを頒布したり、そして動画サイトでの生放送を始めたり…椰麟祭という場を存分に活用されていた。
この他、東方同人アニメ制作サークル「満福神社」等のアニメ上映もあるし、東方ダーツで遊べる企画も登場した。
ダーツに関しては、東方ダーツに携わるサークルさんの協力を得たようだ。
アフターイベントにも、新機軸を導入した。
最後まで多くの参加者に楽しんで貰おうとする意図があるのだろう。
これまでのじゃんけん大会やオークションに加え、それらが終わった18時から、アフターライブも開催した。
(今回は前夜祭的に開催された「東方埜麟祭」が開催されないので、その穴埋め的要素もありそう)
この会場「広島産業会館」は、2階にステージ付の音楽ホールを持っている。
場所をそこに移し、大手サークル「幽閉サテライト」等が出演してのライブである。
即売会会場近接の音楽イベント対応ホールの使用、出演サークル等、2週間前の「夕張まんがメロン祭り」に通ずるものがありそう。
私はスケジュールの都合上参加し得なかったが、あの人口1万足らずの夕張ですら盛況だったのだ。広島の盛況は、疑う余地も無い。
この手のアフターライブにおいて私が気にしている事としては、スタッフの拘束時間が長くなり、負担が増しているのではないか?という点だ。
過去他の東方オンリーで、私は、何度かその事を指摘している。
この点についても、椰麟祭は工夫を図っている。即売会スタッフは従来通りの拘束時間とし、これとは別にライブ対応のスタッフをスタンバイさせる、ライブスタッフは、15時以降からお仕事に入ってもらったそうな。
即売会とアフターライブのそれぞれにスタッフを用意したため、相当の大所帯となったが(よくスタッフ集めたなあ…)、その分、個々のスタッフにかかる負担が少なくなるように取り組んでいる。
アフターライブの欠点を、工夫で上手く補っていると感じた。
とこんな感じで、今回の「椰麟祭」は、新しい要素を盛り込み、変化を付けようと頑張っている。
その一方、椰麟祭の「定番企画」「名物企画」は、形を変えながら継続している。
恒例の「東方椛饅頭」は今回も健在で安心。
私も、江田島のあの野郎へのお土産用にとかで購入したが、相変わらず1人1限と厳しく、余り多く買えなかったのは残念。
屋台は昨年同様「KOUBOUICHIスタジアム広島」さんの出店。
今回は、豚しょうが丼・焼き鳥・焼きそばの3種に提供品を絞り、短時間で大量に給仕できる体制を整えていた。
この他、飲み物の提供も行った。
ここのB級グルメも評判は良いので、今回も起用していただけたことは嬉しく思う。
私も、昼食はここで調達したw
最後に、人出について申し上げたい。
初動数百人規模のこのイベントだが、今年は、例年と様相が異なっていた。
入場制限が僅か5分足らずで解除。…うーん、例年に比べ早いような?
スタッフが慣れて、参加者の誘導に掛ける時間が短縮された、というのはあるにしても、それにしても例年より短めだ。
とは言え一般来場者がそんな減ってる訳でも無く…お昼を超えても、混雑が絶え間なく続いている。
初動が弱い代わりに、後半になって訪問した方も、少なくなかったように思える。
今回は、混乱が予想される江田島を先に攻略して、椰麟祭を後回しとする方も少なくない。そういう影響もあったのだろう。
また、音楽ライブというキラーコンテンツが後ろにやって来た事も、遅めの訪問を促したのではないか。
江田島とのバッティングは、サークル参加数への影響こそ皆無同然だろうが、一般来場者の動向には影響を及ぼしていそうな気がする。
折しもこの日、広島から高速船で20分、瀬戸内海の島・江田島にて艦隊これくしょんオンリー「砲雷撃戦!よーい!」がバッティング。
別ジャンルとは言え、親和性の高いジャンル同士のバッティングであり、動員に与える影響が懸念された。
これ以外にも、新潟や都内で東方オンリーが開催され、競合イベントの多い日程だ。
ただ、江田島の艦これオンリーは20数サークル規模で、サークル参加に与える影響は限定的なはず。
都内東方オンリーとのバッティングもあるが、これは毎年バッティングしているw
地域別の「住み分け」ができているので、これも、余り影響はないだろう。
私が、今回一番椰麟祭のサークル参加数に影響したと考えているのは、大阪の艦これオンリー「我、夜戦ニ突入ス!」である。
これは300サークル以上を集める一大勢力。数も椰麟祭以上だし、西日本各地から「夜戦」に遠征する参加者も少なくないので、実はこれとのバッティングが一番大きかったのではないか?とも見ている。
とは言え、それでも「東方椰麟祭」は過去の蓄積がある。常連サークルも多い。
前回から2割減でバッティングの影響は少なからず出たものの、それでも270spと一昨年(前々回)の規模はキープ。(去年が少し増えすぎただけなのかも…?)
昨今の艦これへのシフトが顕著な情勢や、多くの有力イベントとのバッティングにも関わらず、サークル数の減り方も例年並み/最小限に抑えきった、という印象だ。
この即売会は、サークル参加と並行して、痛車の展示も募集している。
今回も、多くの痛車が、イベントに彩りを添えた。
ただ、今回は痛車12台。プラス痛バイクが3台。以前よりも若干減り気味か。
痛車の盛んな土地柄故に、以前は最大勢力を占めていた岡山ナンバーが今回は少なく(今回は広島/愛媛ナンバーが多い)、これが影響していそう。
今回の「椰麟祭」の特徴としては、何回も参加してるイベントの割には、特筆すべき取り組みが目立った所だろうか。
企画にしても、好評なもの、定番となるものは残しつつ、新たな取り組みを増やして、変化を付けようと試みている。
少し前より、私は各地の東方オンリーにおける「マンネリ化」を気にしていた。飽きが来て参加者が減り、尻すぼみになることを恐れるからだ。
今回「椰麟祭」での新たな取組は、マンネリ化を防ぐという命題に対する、椰麟祭なりの「挑戦」とも捉えられるだろう。
会場の隅っこに、カメラと背景を備えた簡易なものだが、撮影セットが設置されている。
これは一体何かとスタッフさんに聞いてみたら、写真を撮ってもらい、椰麟祭特製の記念台紙に組み込み進呈する、という企画だ。今回からの、新規の企画のようだ。
プロのカメラマンがスタンバイ。画質の調整や効果の追加も施した上で被写体となった方にお渡ししている、という本格的なもの。
椰麟祭参加の記念に是非、と盛んに売り込んでいた。
会場の隅というロケーションだが、コスプレ登録用紙の記入台のそばなので、コスプレイヤーさんにアピールしやすいロケーションでもある。
こういうちょっとした企画も、オンリーイベントの楽しみに華を添える。
また、今回は「博麗神社例大祭」を招聘し、例大祭の見本誌読書会を併催。多くの参加者が熱心に読みふけっていた。
例大祭は、秋開催の「秋季博麗神社例大祭」の直接受付を行ったり、参加形態に関する相談にも乗ったり(秋季例大祭は参加の仕方に融通が利くらしく、既存の即売会にない参加方法もケースバイケースながら不可能ではない)、公式グッズを頒布したり、そして動画サイトでの生放送を始めたり…椰麟祭という場を存分に活用されていた。
この他、東方同人アニメ制作サークル「満福神社」等のアニメ上映もあるし、東方ダーツで遊べる企画も登場した。
ダーツに関しては、東方ダーツに携わるサークルさんの協力を得たようだ。
アフターイベントにも、新機軸を導入した。
最後まで多くの参加者に楽しんで貰おうとする意図があるのだろう。
これまでのじゃんけん大会やオークションに加え、それらが終わった18時から、アフターライブも開催した。
(今回は前夜祭的に開催された「東方埜麟祭」が開催されないので、その穴埋め的要素もありそう)
この会場「広島産業会館」は、2階にステージ付の音楽ホールを持っている。
場所をそこに移し、大手サークル「幽閉サテライト」等が出演してのライブである。
即売会会場近接の音楽イベント対応ホールの使用、出演サークル等、2週間前の「夕張まんがメロン祭り」に通ずるものがありそう。
私はスケジュールの都合上参加し得なかったが、あの人口1万足らずの夕張ですら盛況だったのだ。広島の盛況は、疑う余地も無い。
この手のアフターライブにおいて私が気にしている事としては、スタッフの拘束時間が長くなり、負担が増しているのではないか?という点だ。
過去他の東方オンリーで、私は、何度かその事を指摘している。
この点についても、椰麟祭は工夫を図っている。即売会スタッフは従来通りの拘束時間とし、これとは別にライブ対応のスタッフをスタンバイさせる、ライブスタッフは、15時以降からお仕事に入ってもらったそうな。
即売会とアフターライブのそれぞれにスタッフを用意したため、相当の大所帯となったが(よくスタッフ集めたなあ…)、その分、個々のスタッフにかかる負担が少なくなるように取り組んでいる。
アフターライブの欠点を、工夫で上手く補っていると感じた。
とこんな感じで、今回の「椰麟祭」は、新しい要素を盛り込み、変化を付けようと頑張っている。
その一方、椰麟祭の「定番企画」「名物企画」は、形を変えながら継続している。
恒例の「東方椛饅頭」は今回も健在で安心。
私も、江田島のあの野郎へのお土産用にとかで購入したが、相変わらず1人1限と厳しく、余り多く買えなかったのは残念。
屋台は昨年同様「KOUBOUICHIスタジアム広島」さんの出店。
今回は、豚しょうが丼・焼き鳥・焼きそばの3種に提供品を絞り、短時間で大量に給仕できる体制を整えていた。
この他、飲み物の提供も行った。
ここのB級グルメも評判は良いので、今回も起用していただけたことは嬉しく思う。
私も、昼食はここで調達したw
最後に、人出について申し上げたい。
初動数百人規模のこのイベントだが、今年は、例年と様相が異なっていた。
入場制限が僅か5分足らずで解除。…うーん、例年に比べ早いような?
スタッフが慣れて、参加者の誘導に掛ける時間が短縮された、というのはあるにしても、それにしても例年より短めだ。
とは言え一般来場者がそんな減ってる訳でも無く…お昼を超えても、混雑が絶え間なく続いている。
初動が弱い代わりに、後半になって訪問した方も、少なくなかったように思える。
今回は、混乱が予想される江田島を先に攻略して、椰麟祭を後回しとする方も少なくない。そういう影響もあったのだろう。
また、音楽ライブというキラーコンテンツが後ろにやって来た事も、遅めの訪問を促したのではないか。
江田島とのバッティングは、サークル参加数への影響こそ皆無同然だろうが、一般来場者の動向には影響を及ぼしていそうな気がする。