かつて大阪では、毎年初夏に、「COMIC COMMUNICATION」(以下「コミコミ」と記す)という同人誌即売会が存在した。
主に「インテックス大阪」を舞台に、1000sp規模の同人誌即売会を開催。
「男性向け冬の時代」とも言われ、これといった男性向けの即売会も無かった21世紀初頭の関西において、男性同人者が集える場を築き上げたその功績は、非常に大きい。
「COMIC COMMUNICATION」の存在が、サークルを育て、買い手を育て、そしてスタッフも育てた。今日の関西同人の「基礎」を形づくった偉大な即売会であったと思う。
惜しまれつつも、「コミコミ」は2013年にその幕を閉じたが、「コミコミ」の精神を受け継ごうとする即売会として立ち上がったのが、この「Comic Generation」(以下「コミジェネ」と記す)である。
時期的にも、5月末の開催は、コミコミの開催時期に近似している。
また、主催氏は、コミコミで毎回スタッフを務められていた方。周囲にも、コミコミ時代のスタッフ関係者が、多数参集する。
言葉には出していないにせよ、運営陣から、「コミコミの栄光よもう一度」という思いを強く感じる。
私個人としては、「コミコミみたいな即売会がもう一度復活してほしい」という淡い期待感があったし、そして主催氏自身も、過去お世話になった方という事でご恩とご縁のある方だ。
そういう部分を鑑み、応援の意味も込め、サークル参加を決意した。
主に「インテックス大阪」を舞台に、1000sp規模の同人誌即売会を開催。
「男性向け冬の時代」とも言われ、これといった男性向けの即売会も無かった21世紀初頭の関西において、男性同人者が集える場を築き上げたその功績は、非常に大きい。
「COMIC COMMUNICATION」の存在が、サークルを育て、買い手を育て、そしてスタッフも育てた。今日の関西同人の「基礎」を形づくった偉大な即売会であったと思う。
惜しまれつつも、「コミコミ」は2013年にその幕を閉じたが、「コミコミ」の精神を受け継ごうとする即売会として立ち上がったのが、この「Comic Generation」(以下「コミジェネ」と記す)である。
時期的にも、5月末の開催は、コミコミの開催時期に近似している。
また、主催氏は、コミコミで毎回スタッフを務められていた方。周囲にも、コミコミ時代のスタッフ関係者が、多数参集する。
言葉には出していないにせよ、運営陣から、「コミコミの栄光よもう一度」という思いを強く感じる。
私個人としては、「コミコミみたいな即売会がもう一度復活してほしい」という淡い期待感があったし、そして主催氏自身も、過去お世話になった方という事でご恩とご縁のある方だ。
そういう部分を鑑み、応援の意味も込め、サークル参加を決意した。
会場は、「コミコミ」時代の「インテックス大阪」ではなく、インテックス近くの「ATCホール」。
コミコミ時代の1000sp規模・インテックス大阪は流石にハードルが高いと感じたのだろうか。
募集も300spで、それに見合ったATCホールを選んだのは、矢張り「無理なく背伸びせず、サークルを集められる範囲」というお考えなのだろう。
幾つかのオンリーを併催する、という形式を取ったのも、オールジャンル同人誌即売会でのサークル集めが、意外に難しいからだと思う。
昨今、オールジャンル同人誌即売会は、余程の大規模な所でない限り、東京・地方を問わず苦戦気味。オンリーに比べ、ジャンル内サークルへの求心力の弱さが、オールジャンルにおける弱点と化している。
だからこそ、実績のあるオンリーを抱き込み併催とすることで、オールジャンル「コミジェネ」が集まらなくとも何とか場が保てるようにと、保険を掛けていたのだろう。
会場選びと言い、石橋を叩いて渡る慎重な運営スタンスが見て取れる。
その作戦は、結果的に正解だったと思う。
オールジャンル「コミジェネ」自体は、60サークルと大きな伸びを示せなかったものの、併催の各オンリーが好調に推移。全体としては募集300spを見事に満了させた。
ちなみに、併催オンリーイベントは以下の通り。
「さいけっと」(Cygames作品中心オンリー・29サークル)
「ワンダフルステージ!」(ラブライブ!オンリー・97サークル)
「Maiden'sGarden10」(百合系オンリー・30サークル)
「なのはDAYS}(魔法少女リリカルなのはオンリー・27サークル)
「げんましんクエスト2」(東方旧作オンリー・31サークル)
「MILLION ST@GE!」(アイドルマスターオンリー・23サークル)
旬ジャンル「ラブライブ!」オンリー「ワンダフルステージ!」を投入した効果は特に大きく、サークル数を相当押し上げると共に、一般参加者も押し上げた。
初動列は500人と中々悪くはない動員だが、その半分ぐらいは、初動「ワンダフルステージ!」だったようで、「ラブライブ!」効果の大きさを物語る。
しかしながら、”「コミコミの栄光よもう一度」という思いを強く感じる。”とは申し上げたものの、当日の様子を見るに、「コミジェネ」は、「コミコミの復活」とは少し違うような気もする。
どっちかと言うと、コミコミというよりは、「勧業祭の復活」な気もする。
「勧業祭」は、京都市勧業館みやこめっせを舞台に、様々な中小規模のオンリーイベントを合同で開催させ、数百spの規模を誇った即売会。一時は「関西秋の風物詩」とまで言われていた即売会だ。
この即売会も、2012年を最後にフェードアウトした。
「コミジェネ」が取り入れた、幾つかのオンリーイベントを合同開催とする形式は、まさに「勧業祭」の形式そのものだ。
勿論、「勧業祭の復活」であったとしても、関西同人界の活性化を考えるに、喜ばしいお話である事は間違いないのだが。
ただ、「勧業祭」も良いイベントであったと思うのだが、弱点も一つあった。
それは、該当ジャンル「以外」のサークルにとっては「出番がない」という事。折角多数集まって賑やかなイベントであっても、参加しづらいとなると、少し寂しいものもある。
「勧業祭」的なものに、「コミジェネ」という「オールジャンル」の枠で全てを受け入れる即売会を投入する事で、より幅広いサークルさんを受け入れる事が可能となる。
実際、今回の「コミジェネ」においては、艦これや(旧作以外の)東方Projectで活動されるサークルが結構多く、オンリー該当のジャンルに外れたサークルさんを受け入れる素地を形成した。
勧業祭的なものがベースとなり、それに「全てを受け入れるオールジャンル」を投入する事で、勧業祭の弱点を補強した形で復活した即売会が、今回の「コミジェネ」だと考える。
私としては、コミコミの復活だろうが、勧業祭の復活だろうが、どっちでも良い。
(敢えて言えば、コミコミ的なものも、勧業祭的なものも、どちらも復活していただければ一番素晴らしいがw)
とりあえず、残念ながら途絶えてしまった良い流れが、見事復活を決めてくれ「成功」した事が、一番喜ばしい事だと考える。
そして、「コミジェネ」が、どんな形態であっても、今後も継続し開催いただき、せっかく灯したものを絶やさぬよう、頑張っていただきたいとも思う。
コミコミ時代の1000sp規模・インテックス大阪は流石にハードルが高いと感じたのだろうか。
募集も300spで、それに見合ったATCホールを選んだのは、矢張り「無理なく背伸びせず、サークルを集められる範囲」というお考えなのだろう。
幾つかのオンリーを併催する、という形式を取ったのも、オールジャンル同人誌即売会でのサークル集めが、意外に難しいからだと思う。
昨今、オールジャンル同人誌即売会は、余程の大規模な所でない限り、東京・地方を問わず苦戦気味。オンリーに比べ、ジャンル内サークルへの求心力の弱さが、オールジャンルにおける弱点と化している。
だからこそ、実績のあるオンリーを抱き込み併催とすることで、オールジャンル「コミジェネ」が集まらなくとも何とか場が保てるようにと、保険を掛けていたのだろう。
会場選びと言い、石橋を叩いて渡る慎重な運営スタンスが見て取れる。
その作戦は、結果的に正解だったと思う。
オールジャンル「コミジェネ」自体は、60サークルと大きな伸びを示せなかったものの、併催の各オンリーが好調に推移。全体としては募集300spを見事に満了させた。
ちなみに、併催オンリーイベントは以下の通り。
「さいけっと」(Cygames作品中心オンリー・29サークル)
「ワンダフルステージ!」(ラブライブ!オンリー・97サークル)
「Maiden'sGarden10」(百合系オンリー・30サークル)
「なのはDAYS}(魔法少女リリカルなのはオンリー・27サークル)
「げんましんクエスト2」(東方旧作オンリー・31サークル)
「MILLION ST@GE!」(アイドルマスターオンリー・23サークル)
旬ジャンル「ラブライブ!」オンリー「ワンダフルステージ!」を投入した効果は特に大きく、サークル数を相当押し上げると共に、一般参加者も押し上げた。
初動列は500人と中々悪くはない動員だが、その半分ぐらいは、初動「ワンダフルステージ!」だったようで、「ラブライブ!」効果の大きさを物語る。
しかしながら、”「コミコミの栄光よもう一度」という思いを強く感じる。”とは申し上げたものの、当日の様子を見るに、「コミジェネ」は、「コミコミの復活」とは少し違うような気もする。
どっちかと言うと、コミコミというよりは、「勧業祭の復活」な気もする。
「勧業祭」は、京都市勧業館みやこめっせを舞台に、様々な中小規模のオンリーイベントを合同で開催させ、数百spの規模を誇った即売会。一時は「関西秋の風物詩」とまで言われていた即売会だ。
この即売会も、2012年を最後にフェードアウトした。
「コミジェネ」が取り入れた、幾つかのオンリーイベントを合同開催とする形式は、まさに「勧業祭」の形式そのものだ。
勿論、「勧業祭の復活」であったとしても、関西同人界の活性化を考えるに、喜ばしいお話である事は間違いないのだが。
ただ、「勧業祭」も良いイベントであったと思うのだが、弱点も一つあった。
それは、該当ジャンル「以外」のサークルにとっては「出番がない」という事。折角多数集まって賑やかなイベントであっても、参加しづらいとなると、少し寂しいものもある。
「勧業祭」的なものに、「コミジェネ」という「オールジャンル」の枠で全てを受け入れる即売会を投入する事で、より幅広いサークルさんを受け入れる事が可能となる。
実際、今回の「コミジェネ」においては、艦これや(旧作以外の)東方Projectで活動されるサークルが結構多く、オンリー該当のジャンルに外れたサークルさんを受け入れる素地を形成した。
勧業祭的なものがベースとなり、それに「全てを受け入れるオールジャンル」を投入する事で、勧業祭の弱点を補強した形で復活した即売会が、今回の「コミジェネ」だと考える。
私としては、コミコミの復活だろうが、勧業祭の復活だろうが、どっちでも良い。
(敢えて言えば、コミコミ的なものも、勧業祭的なものも、どちらも復活していただければ一番素晴らしいがw)
とりあえず、残念ながら途絶えてしまった良い流れが、見事復活を決めてくれ「成功」した事が、一番喜ばしい事だと考える。
そして、「コミジェネ」が、どんな形態であっても、今後も継続し開催いただき、せっかく灯したものを絶やさぬよう、頑張っていただきたいとも思う。